長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

2016-12-12から1日間の記事一覧

2-78.イハチの縁談(改訂決定稿)

首里(すい)グスクの北、会同館(かいどうかん)の隣りに宗玄寺(そうげんじ)の普請(ふしん)が始まっていた。サハチ(中山王世子、島添大里按司)はすべてを一徹平郎(いってつへいろう)に任せて、一徹平郎は立派な禅宗寺院を作ってみせると張り切っていた。サハ…