長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

2018-03-05から1日間の記事一覧

2-149.シヌクシヌル(改訂決定稿)

佐敷グスクのお祭りの三日後、ササの四人の弟子たちとマユ(安須森若ヌル)の一か月の修行が終わった。 ヂャンサンフォン(張三豊)は運玉森(うんたまむい)ヌル(先代サスカサ)と二階堂右馬助(にかいどううまのすけ)を連れて山グスクに移って行った。ヂャン…

2-148.山北王が惚れたヌル(改訂決定稿)

中山王(ちゅうさんおう)(思紹)が女たちを連れて久高島参詣(くだかじまさんけい)をしていた頃、島尻大里(しまじりうふざとぅ)グスクでは山北王(さんほくおう)の代理として本部(むとぅぶ)のテーラー(瀬底之子)が、山南王(さんなんおう)の他魯毎(たるむい)…