長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

2018-10-15から1日間の記事一覧

2-181.ターカウ(第三稿)

黒潮は思っていたよりもずっと恐ろしかった。 船は揺れ続けて、壊れてしまうのではないかと思うほど軋(きし)み続けた。若ヌルたちは真っ青な顔をして必死に祈りを捧げていた。 甲板(かんぱん)に出る事はできず、ササたちも船室の中で、じっと無事を祈ってい…