長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

2019-10-08から1日間の記事一覧

2-232.出陣(第三稿)

首里(すい)グスクの石垣の上に『三つ巴』の旗がいくつも風になびいていた。 法螺貝(ほらがい)の音が鳴り響いて、西曲輪(いりくるわ)に武装した一千二百人の兵が整列した。胸に『三つ巴』が描かれた揃いの鎧(よろい)を着て、頭にも『三つ巴』が描かれた白い鉢…