長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

ようやく、完成しました

 予定では、尚巴志の一生を書くつもりでしたが、登場人物たちが勝手に動いてくれたお陰で、思っていた以上に話が長くなってしまいました。

 尚巴志が中山王の武寧(ぶねい)を倒した所で、終わりにする事にしました。

 『第一部』という事でお楽しみ下さい。

 

 尚巴志は1372年、佐敷の苗代の小屋で誕生します。父親はサミガー大主の長男のサグルー、母親は美里之子(んざとぅぬしぃ)の娘のミチでした。

 尚巴志が誕生した時、小屋の隣りにあった石が光ります。その石は『月代の石』と名付けられ、尚巴志の守り神として大切に祀られました。

 尚巴志が9歳の時、佐敷の隣りにある島添大里(しましいうふざとぅ)グスクが、八重瀬按司(えーじあじ)だった汪英紫(おーえーじ)によって滅ぼされてしまいます。尚巴志の父は大(うふ)グスク按司に命じられて佐敷にグスクを築いて、佐敷按司となります。尚巴志は若按司となり、弓矢の稽古や剣術の稽古を始めます。

 尚巴志が14歳の時、大グスクが汪英紫によって攻め落とされてしまいます。佐敷グスクは孤立してしまいます。孤立した状態のまま、尚巴志が21歳になった時、父は隠居して佐敷按司尚巴志に譲ります。

 尚巴志はどうやって、島添大里グスクを攻め落とし、さらに、中山王の浦添(うらしい)グスクを攻め落としたのか‥‥‥

 長い話になりますが、お楽しみ下さい。