長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部はその後の尚巴志の活躍です。お楽しみください。

2-01.山田のウニウシ(第二稿)

 日差しが強かった。暑い夏が始まろうとしていた。
 海辺の道を二頭の馬がのんびりと歩いている。馬に乗っているのは真新しいクバ笠をかぶった若いサムレー(侍)と小柄だが貫禄のあるサムレーだった。若いサムレーは希望に目を輝かせ、時々、笑みを浮かべながら馬に揺られている。腰に頑丈そうな刀を差し、背中には袋に入れた太い木剣を背負っている。貫禄のあるサムレーは落ち着いた顔付きで、若いサムレーを見守っていた。
 若いサムレーは馬を止めると海を眺めた。
 静かな海はキラキラと輝き、ウミンチュ(漁師)の小舟(さぶに)が気持ちよさそうに浮かんでいる。
 これでよかったのだろうか‥‥‥ふと不安がよぎった。
 一ヶ月前、こんな事になろうとは思ってもいなかった。曾祖父と祖父の敵(かたき)を討って、山北王(さんほくおう)の今帰仁(なきじん)グスクを奪い取るために、毎日、山の中で武術の修行に励んでいた。周りで何が起ころうとも関係なく、必死に厳しい修行に明け暮れていた。
 若者の名はマウシ(真牛)、山田按司(あじ)の次男だった。まだ十六歳なのに、背丈が六尺近くもあり、山の中に籠もって修行ばかりしているので、城下の者たちはウニウシ(鬼牛)と呼んでいた。
 先月の半ば、叔母夫婦が突然、山田グスクにやって来た。叔母のマチルギが今帰仁グスクを奪い返すために剣術の修行に励んでいた事は父から聞いていた。でも、南部の佐敷(さしき)にお嫁に行ってしまい、初めて会ったのは三年前だった。生まれたばかりの頃と四歳位の時にも会ったのよと叔母は言ったが、マウシは覚えていなかった。三年前も夫婦揃ってやって来て、叔父が島添大里(しましいうふざとぅ)グスクを奪い取って島添大里按司になったのよと自慢そうに言った。その時、マウシは島添大里グスクなんて知らなかった。南部の事にはまったく興味がなかった。
 先月に来た時、叔母夫婦は武装した格好で兵を引き連れていた。しかも、四百という大軍だった。山田の兵は百余りだ。その四倍もの兵を率いた叔父は信じられない事を言った。中山王(ちゅうざんおう)の武寧(ぶねい)を倒し、浦添(うらしい)グスクを焼き払い、首里(すい)グスクを奪い取った。これからは俺の親父が中山王になるので、よろしく頼むと言ったのだった。
 武寧が浮島(那覇)を見下ろす丘の上に首里グスクを築いている事はマウシも噂で知っていた。明国(みんこく)から来た使者がそのグスクで、武寧を中山王に任命する厳かな儀式をやった事も噂になっていた。そして、南部で山南王(さんなんおう)とその兄の八重瀬(えーじ)按司が戦(いくさ)を始め、南部の按司たちを巻き込んで大戦(うふいくさ)になったらしいという噂も聞いていた。しかし、どうやって、叔父が中山王を倒す事ができるのか、まったく理解できなかった。さらに驚いた事には、中グスクと越来(ぐいく)グスクを攻め落とし、勝連(かちりん)とは同盟を結んできたという。信じられない事ばかりで、マウシは目を丸くして叔母夫婦の話を聞いていた。
 叔母夫婦が去ったあと、マウシはいつものように山に籠もって修行に励んだ。しかし、修行に身が入らなかった。
 こんな事を続けていていいのか‥‥‥今まで思いもしなかった疑問が頭の中を巡り始めた。叔母は、首里に来てサムレー大将になりなさい。そうすれば、今帰仁グスクを攻め落とすのも夢ではないわよと言った。
 武術の腕には自信があった。剣術も棒術も弓術も石つぶても、この辺りで自分にかなう者はいない。首里に行っても、自分よりも強い奴はいないだろう。それなら、すぐにサムレー大将になれる。ここにいても次男の俺は按司にはなれない。首里でサムレー大将になって今帰仁を攻めた方がいいのではないか‥‥‥
 首里に行こうとマウシは決心した。父に話すと父は許してくれた。父に紹介状を書いてもらい、父の家臣の久良波(くらふぁ)のマサルーを連れて首里に向かったのだった。マサルーはマウシの武術の師匠でもあった。
「若様(うめーぐゎー)、どうかなさいましたか」とマサルーも海を眺めながら聞いた。
「いや、何でもない」と言ったあとマウシはマサルーを見て、「師匠は首里に行ったと言っていたが、どんな所だ」と聞いた。
「わしが行った時は普請(ふしん)の最中でございました。それでも今帰仁グスクを思わせる高い石垣に囲まれた立派なグスク(城)でございました」
「その立派なグスクの中に今、叔母夫婦がいるのだな」
「多分、そうでございましょう。まだ、グスクの周りには何もありませんでしたから、今頃は城下造りに励んでいるものかと思われます」
 マウシはマサルーの顔を見てうなづき、再び、海に目をやった。
 とにかく首里に行って、何が起こったのか自分の目で確かめてみる事だ。大した事なかったら山田に帰ってくればいい。そう決心すると、マウシは刀の柄(つか)を左手で握りしめた。その刀は今帰仁グスクで戦死した祖父の形見の刀だった。
「行くぞ」と言って、マウシは馬の腹を蹴った。

 

 中山王の都だった浦添(うらしい)の城下は賑やかだった。今まで見た事もないほど大勢の人がいた。大通りに面して大きな屋敷が建ち並び、都とはこういうものかと感心しながら馬に揺られていた。しかし、城下の者たちの顔付きは皆、暗かった。不安に怯えているようだった。武装した兵が何人も厳しい顔をして見回っていた。
 城下の者たちの話だと残党狩りだという。新しい中山王に寝返った重臣も何人かいるが、寝返るのを潔しとしないサムレーも多いらしい。そういうサムレーは捕まって、焼け落ちた浦添グスクで首を刎ねられるという。
 浦添グスクは思っていた以上に惨めだった。高い石垣は残っていても、その中の建物はすべて焼け落ちていた。あちこちに無残な死体が転がっていて、野良犬やカラスが喰いあさっている。
「哀れなもんじゃのう」とマサルーが首を振りながら言った。
「長い間、中山王の本拠地だったこのグスクが、こんな惨めな姿をさらすなんて信じられん事じゃ。わしは按司様(あじぬめー)のお供をして、このグスクに入った事があるが、それはもう豪華な建物がいくつも建ち並んでおった。まったく、信じられん」
 マウシは何も言わなかった。悲惨な焼け跡を見て、叔父が言っていた事が現実なんだと改めて実感していた。
 浦添から首里(すい)へと続く道は建築資材を積んだ荷車が行き交っていた。浦添城下にいた人たちと違って、行き交う人たちは皆、威勢がよく活気があった。小高い丘の上にある首里に着くと広い大通りの両側に普請中の屋敷がいくつも並んでいた。まだ完成している屋敷はなく、大通りの周りは鬱蒼(うっそう)とした森が広がり、まだ、都と呼べるような状況ではなかった。それでも、大通りの正面に見えるグスクは高い石垣に囲まれていて立派に見えた。まさしく今帰仁グスクを思わせる高い石垣だった。石垣を見ながら、早く中に入ってみたいとマウシは思っていた。
 グスクの入り口は正面ではなく、左側にあった。坂道を登った先に立派な櫓門(やぐらもん)があり、門の前には武装した門番が四人いて厳重に見張っていた。門の上を見上げると櫓の中にも武装した兵が何人もいるようだった。
 マウシは馬から下りると、「叔父上に会いに来た」と近くにいた門番に告げ、父の書状を見せた。髭だらけの顔をした門番は書状を受け取ったが中を見るわけではなく、「叔父上とは誰の事だ」と聞いた。
「島添大里按司(しましいうふざとぅあじ)。俺は山田按司の息子だ」とマウシは答えた。
「山田按司の息子?」と言って、門番はマウシとマサルーをじろっと睨んでから門の中に消えた。しばらく待って、出てきた時にはすっかり態度が変わっていた。にこにこしながら、「ご案内いたします」と言って先に立って歩いた。マウシとマサルーは別の門番に馬を預けて、あとに従った。
 門の中は広々とした庭になっていた。右奥にはこんもりとした森があって、その森の手前で百人近くのサムレーが武術の稽古に励んでいた。
「ほう」と言いながら、マウシは稽古に励むサムレーたちを眺めた。意外な事だが、自分よりも強そうなサムレーが何人もいるように思えた。マウシは首を振り、そんな事はない。俺より強い者がいるわけはないと自分に言い聞かせた。
「あそこで兵たちの指導をなさっているのが、王様(うしゅがなしめー)じゃよ」と門番が言った。
「えっ?」とマウシは驚いて門番を見た。
「王様はわしらの師匠なんじゃ。王様となってもじっとしているのは苦手じゃと言って、ああやって兵たちの指導をなさっておるんじゃ」
 叔父の父親は隠居したあとキラマ(慶良間)の島で、一千人もの兵を育てたと聞いてはいたが、自ら指導に当たっていたとは知らなかった。王様が武術の名人なら、家臣たちは皆、強くなるはずだった。木剣を持って指導に当たっている王様はサムレーたちと同じ稽古着姿で、どう見ても王様には見えなかった。面白い所に来たとマウシは感じ、ここのサムレー大将になるのもいいかもしれないと思い始めた。
 広い庭の正面は高い塀で仕切られていて、その先はこんもりとした森が広がっている。左側も高い塀で仕切られ、右の方に閉じられた門があった。その門にも門番が二人立っていた。マウシたちを連れた門番が、そこの門番に何事かを言うと門が開けられた。
 正面に豪華な宮殿が見えた。まるで、この世の物とは思えないほど華麗な建物だった。真っ赤に塗られた宮殿には黒く光った瓦(かわら)屋根が二段あって、屋根のてっぺんには二頭の龍が向き合っていた。マウシは呆然として、その豪華な宮殿を見つめていた。あまりの驚きで、言葉も出なかった。
「この中には滅多に入れない」と門番は言った。
「凄いのう」と隣りでマサルーが何度も言っていた。
 門番に従って、広い庭の右端を通って宮殿へと向かった。
「女子(いなぐ)のサムレーがいる」とマサルーが言った。
 宮殿を見上げていたマウシは視線を下げて守備兵を見た。確かに女子のようだった。
「ここを守っているのは皆、女子のサムレーじゃ」と門番は言った。「女子サムレーを仕切っているのは島添大里の奥方様(うなじゃら)じゃよ」
「叔母上が‥‥‥」
 マウシが驚いていると、叔母のマチルギが宮殿の横から現れて、女子サムレーたちに声を掛けながら、宮殿の正面にある石段を下りてきた。叔母の格好も女子サムレーと同じように白い馬乗り袴を着け、白い鉢巻きをして、腰に刀を差していた。前回、山田に来た時、鎧(よろい)姿の叔母を見て驚いたが、今回の姿も驚きだった。按司の奥方と言えば、綺麗な着物を着て、グスク内の屋敷の中で静かに暮らしているのが普通だった。叔母のそんな姿は想像もできないが、女子のサムレーに宮殿の警固を任せ、それを仕切っているなんて、何という叔母だろう。王様といい、叔母といい、ここでは世間の常識は通じないらしい。
「よく来たわね」とマチルギはマウシの側まで来ると笑いながら言った。
「サムレー大将になるためにやって参りました」とマウシは力強く言った。
 マチルギは嬉しそうにうなづいて、「島添大里に従兄弟(いとこ)のサグルーとジルムイがいるから一緒に修行に励むといいわ」と笑った。
「修行は充分に積んで来ました」とマウシは少しムッとした顔で答えた。
「随分と自信があるのね」とマチルギは言って、門番から書状を受け取るとお礼を言って門番を帰した。
「門番から聞いたんですけど、ここを守っているのは女だけなんですか」
「そうよ」
「もしもの事があったらどうするんです。女だけじゃ守れない」
 マチルギは楽しそうに笑うと、「試してみる」と言った。
「えっ?」
「ここを守っている娘たちはあなたよりも強いわよ」
「そんな馬鹿な」
 マチルギは女子サムレーの一人を呼んで、木剣を用意するように頼み、「ここは神聖な御庭(うなー)だから」と言って、サムレーたちが稽古している庭の方にマウシたちを連れて行った。
「女子サムレーは百五十人いるの」とマチルギは言った。
「百五十人?」とマウシは驚いた顔で叔母を見つめた。百五十人と言えば山田の兵よりも多かった。
「あの御殿(うどぅん)とその裏にある屋敷を交代で守っているの。皆、キラマの島で厳しい修行を積んできた娘たちなのよ」
 先程の女子サムレーが二本の木剣を持ってやって来た。綺麗な人だが目つきが鋭く、冷たそうな女だった。
「クム、鍛えてあげて」とマチルギが女子サムレーに言った。
 クムと呼ばれた女子サムレーは黙ってうなづき、木剣をマウシに渡そうとした。マウシは断り、背負っている木剣を袋から取り出して、それを構えた。
 クムも木剣を構えた。
「始め!」とマチルギが言った。
 クムの木剣は細くて華奢(きゃしゃ)な木剣だった。いくら鍛えたと言っても女子は女子だ。簡単にあしらってやろうとマウシは手加減して打ち込んだ。
 相手の木剣は真っ二つに折れるはずだった。ところが、木剣には当たらなかった。そんなはずはないと打ち込むが、マウシの木剣は相手にかする事もなく、すべて、かわされた。クムの動きは思っていたよりもずっと素早く、マウシの渾身(こんしん)の打ち込みは何度やってもかわされた。そして、気がついた時には、クムの木剣がマウシの喉元一寸(いっすん)の所で止まり、マウシは身動きできなくなっていた。
「それまで!」とマチルギが気迫のこもった声で言った。
 完敗だった。まさか、首里に来た早々に女子に負けるなんて思ってもいなかった。
「もっと修行を積んで、必ず、サムレー大将になるのよ」とマチルギは言った。
 マウシはうなだれたまま、微かにうなづいた。
 叔母はグスク内を案内してくれた。高い石垣に囲まれた首里グスクは東西に長い楕円形をしていて、門は北側の東と西の二か所にあり、西が正門、東は裏門だった。裏門は御内原(うーちばる)に通じていて、御内原で働く女たちが出入りする門だった。内部は三つの曲輪に分かれ、正門から入った所が西曲輪(いりくるわ)、百浦添御殿(むむうらしいうどぅん)と呼ばれる宮殿がある曲輪が一の曲輪、中山王の家族たちが暮らす御内原がある曲輪が東曲輪(あがりくるわ)だった。
 西曲輪は広い庭になっていて、門の右側に井戸(かー)と厩(うまや)があり、左側にサムレーの屋敷がある。門の正面には男子禁制のキーヌウチと呼ばれる神聖なウタキがあった。
 一の曲輪には御庭(うなー)を囲むように屋敷が建っていて、正面に百浦添御殿、左側に北の御殿(にしぬうどぅん)、右側に南の御殿(ふぇーぬうどぅん)がある。北の御殿には評定所(ひょうじょうしょ)と大広間があって、重臣たちがここで政務を執った。南の御殿は二つに分かれ、女子サムレーとヌルたちの屋敷と来客用の屋敷になっていた。
 百浦添御殿の内部は驚く程、豪華だった。御座床(うさすか)と呼ばれる玉座(ぎょくざ)があって、中山王はそこに座って、按司たちの挨拶を受けるという。西曲輪の庭で武術の指導をしていた王様が、ここに座った姿をマウシには想像する事ができなかったが、きっと、立派な着物を着て、威厳に満ちた態度を取るのだろう。
 東曲輪にある御内原は王様の家族以外は男子禁制だけど、特別に見せてあげるといって、叔母は案内してくれた。綺麗な着物を着た美しい侍女たちが何人も働いていた。屋敷がいくつもあったが、まだ、調度品のない屋敷も多かった。東曲輪の一番奥には物見櫓(ものみやぐら)があって、そこからの眺めは最高だった。何を見ても驚く事ばかりで、凄いとしか言いようがなかったが、女子サムレーに負けたマウシはその衝撃から立ち直れず、叔母の説明も耳に入らず、俯いてばかりいた。
 叔母に言われるまま、マウシたちは首里グスクを後にして、島添大里グスクに向かった。
「ここはまだ引っ越しも終わってないし、城下造りで忙しいから、悪いけど、あなたの相手はできないの。島添大里に行って、ゆっくりした方がいいわ。城下にあなたたちが住む屋敷も用意させるわね」
 マウシもマサルーも島添大里がどこにあるのか知らなかった。その事を言うと、案内させるわと言って、女子サムレーを付けてくれた。マウシと試合をしたクムではなく、もっと若い娘だった。
 マウシはうなだれたまま馬に揺られていた。マサルーはチタと名乗った女子サムレーと馬を並べて色々と聞いていた。首里グスクの中を見て、興奮しているようだった。やたらに「凄いのう」と言っていた。
「うちの若様(うめーぐゎー)と試合をした女子サムレーなんだが、女子サムレーというのはみんな、あんなにも強いのか」とマサルーはチタに聞いた。
「まさか」とチタは首を振った。
「クムさんは特別ですよ。女子サムレーの中でも一番か二番かといった強さです」
「何だ。そうだったのか」
「女子サムレーを馬鹿にするサムレーが結構いるんですよ。そんなサムレーを懲らしめるためにクムさんが試合をして追い返すんです」
「という事は男のサムレーでもあの女子サムレーにはかなわないという事じゃな」
「一度も負けてはいません」
「成程のう」と言いながら、マサルーは振り返ってマウシを見た。
 マウシもチタの話は聞いていた。クムという女子サムレーが特別に強いと聞いても、女子に負けたのは事実だった。マウシはすっかり自信を失っていた。
 半時(はんとき)(一時間)ほどで島添大里に着いた。山の上にあるグスクに登る道まで来て、チタは馬を止めた。
「この道を登って行けば島添大里グスクに行けるわ。あたしは用を頼まれたので、佐敷まで行かなければならないの。ここで別れるわ」
 懐(ふところ)から書状を出して、「これを佐敷ヌル様に渡せば、うまくやってくれるはずよ」とマウシに渡すと、手を振って去って行った。
 マウシはチタの後ろ姿を見送り、書状を懐にしまうと、マサルーを見て苦笑した。
「今日は本当に驚く事ばかりでしたなあ」とマサルーは笑った。
「この上にまだ驚く事があるかもしれない」とマウシは笑った。
 女に負けたのが悔しかったが、強さに男も女もない事に気づいた。あの女が自分より強かったから負けたんだと素直に認め、叔母が言うように、もっと修行を積まなければならないと思っていた。

 

 

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