長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

湧川大主の略歴(1377-1416)

1361年 祖父の羽地按司今帰仁グスクを奪い取り今帰仁按司になる。

1376年 兄ハーンが生まれる。

1377年 本部で本部大主の次男に生まれる。童名はジルータ。1歳

1379年 妹マハニが生まれる。3歳

1380年 1月 ウクヌドー(奥堂)が今帰仁に来て、城下に「油屋」を開く。4歳

1382年 10月 祖父が明国に進貢して、帕尼芝の名で山北王になる。6歳

1383年 妹マキクが生まれる。7歳

1385年 1月 ヤマトゥの山伏、アタグ(愛宕)が本部に来る。 9歳

1386年 兄ハーン、テーラーと一緒にアタグから武術を習い始める。 10歳
    弟サンルータが生まれる。

1391年 4月 今帰仁合戦。山北王の祖父と跡継ぎの伯父が戦死する。15歳
    父の珉が山北王になり、本部から今帰仁グスクに移る。

1393年 4月 城下が再建される。17歳
    5月 兄ハーン、テーラーと一緒に「油屋」の船に乗ってヤマトゥに行く。
    12月 ヤマトゥから帰る。

1394年 3月 父が中山王と同盟する。18歳
    妹のマハニが武寧の次男ンマムイに嫁ぎ、武寧の娘マアサがハーンに嫁
    ぐ。
    4月 羽地按司の娘ミキを妻に迎える。

1395年 3月 父の珉が病死して、ハーンが攀安知の名で山北王になる。19歳
    叔母の勢理客ヌルと一緒に運天泊の密貿易を管理する。
    10月 中山王察度が亡くなり、武寧が中山王になる。
    浮島で行なわれた察度の葬儀に兄と一緒に参加する。
    12月 五島の宇久伊豆守勝の船が親泊に来て取り引きをする。

1396年 5月 与論島を攻め、勝連一族の按司を倒して、与論島を占領する。20歳
    叔父が与論按司になる。
    長女ランが生まれる。母は正妻ミキ。
    9月 宇久氏のための宿泊施設「五島館」が今帰仁城下に完成する。
    11月 中山王の進貢船に便乗して、テーラーが護衛兵として明国に行く。

1397年 3月 攀安知浦添グスクの婚礼に行く。21歳

1398年 5月 明国に行った使者が帰国。ようやく進貢船を下賜される。22歳
    閏5月 洪武帝が亡くなり、明国で内乱が続いて進貢ができなくなる。
    明国の密貿易船が次々と来る。
    妹マキクが永良部按司の次男に嫁ぐ。
    次女ユリが生まれる。母は正妻ミキ。
    10月 下賜された船で明国に行くが、応天府へは行けずに泉州で取り引き
    をして帰る。
    11月 祖母が亡くなる。

1399年 3月 名護に屋敷を築いて側室マチを入れる。23歳
    5月 リューインが密貿易船で今帰仁に来て、攀安知が軍師に迎える。
    リュウインを乗せて来たのはヂャンルーチェンの船で、ジォンダオウェン
    も一緒に来る。
    リュウインのために屋敷を城下に新築し、その周辺が唐人町になる。
    12月 島津元久の船が親泊に来て取り引きをする。

1400年 4月 弟サンルータが攀安知の側室に手を出し、母親と一緒に城下の屋敷に
    移る。24歳
    5月 明国の密貿易船が運天泊に来る。
    リンジェンフォンの船に乗ってソンウェイが運天泊に来る。
    8月 叔母の勢理客ヌルがウタキ巡りの旅をしている馬天ヌルを今帰仁に連
    れて行く。
    9月 密貿易船が帰る。
    島津氏のための宿泊施設「薩摩屋敷」が今帰仁城下に完成する。
    国頭に屋敷を築いて側室クルキを入れる。
    12月 密貿易に来る海賊たちの宿泊施設「天使館」が城下に完成する。
    スズナリが父の敵を討つために浦添に行く。
    島津家のサムレーたちが来て、完成した「薩摩屋敷」に入る。

1401年 2月 羽地に屋敷を築き、側室メイを入れる。25歳
    三女チルーが生まれる。母は名護の側室マチ。
    5月 ヂャンルーチェンの息子ヂャンイーミンがジォンダオウェンと一緒に
    運天泊に来る。
    9月 ヂャンイーミンが帰る。
    11月 山南王(汪英紫)が亡くなり、八重瀬按司と豊見グスク按司家督
    争いが南部で始まる。
    12月 妹マハニが嫁いだ武寧の次男ンマムイが兼グスク按司になり、阿波
    根にグスクを築くための材木を浮島に送る。

1402年 1月 南部の戦が終わり、豊見グスク按司(シタルー)が山南王になる。
    佐敷按司(サハチ)が島添大里グスクを攻め落として島添大里按司になる。
    四女カミーが生まれる。母は羽地の側室メイ。
    5月 ヂャンイーミンがジォンダオウェンと一緒に運天泊に来る。
    6月 明国で永楽帝が皇帝となる。
    9月 ヂャンイーミンが帰る。
    12月 弟のサンルータがテーラーと一緒に進貢船に乗って明国に行く。
    首里にグスクを築くためと天使館を改築するため材木を浮島に送る。
    首里グスクの普請場に人足を入れて、グスクの様子を探る。

1403年 5月 ヂャンイーミンがジォンダオウェンと一緒に運天泊に来る。27歳
    6月 進貢船が帰り、サンルータが帰国する。
    8月 明国から永楽帝の使者が浮島に来る。
    ヂャンイーミンが帰る。
    閏10月 永楽帝の使者が帰る。
    12月 首里グスク建築のための材木を浮島に運ぶ。

1404年 1月 進貢船を送る。28歳
    2月 サンルータが国頭按司の娘クミを妻に迎える。
    4月 明国から冊封使が初めて浮島に来る。
    5月 武寧が首里の宮殿で冊封の儀式を行ない、正式に中山王になる。
    6月 汪応祖首里の宮殿で冊封の儀式を行ない、正式に山南王になる。
    進貢船が帰る。
    五女ユイが生まれる。母は国頭の側室クルキ。
    11月 冊封使が帰国する。
    12月 首里グスク建築のための材木を浮島に運ぶ。

1405年 2月 進貢船を送る。29歳
    4月 一の曲輪の御殿(二階建て)の新築を始める。
    首里グスクを真似して二の曲輪を御庭にする。
    5月 ヂャンイーミンがジォンダオウェンと一緒に運天泊に来る。
    7月 進貢船が帰る。
    8月 ヂャンイーミンが帰る。
    10月 進貢船を送る。
    12月 首里グスク建築のための材木を浮島に運ぶ。

1406年 1月 首里グスクが完成する。30歳
    2月 武寧が殺され、佐敷按司の父親が中山王になる。
    王妃の妹の浦添ヌルが今帰仁に逃げて来て、父の敵を討ってくれと言う。
    3月 一の曲輪の御殿が完成する。祝いの宴。
    4月 ジォンダオウェンが運天泊に来る。
    5月 進貢船が帰国し、弟のサンルータが真喜屋之子に殺される。
    6月 真喜屋之子を探していて、玉グスクヌルのユカと出会い結ばれる。
    硫黄鳥島を奪い取ろうとして失敗する。
    7月 ジォンダオウェンがメイファンを乗せて帰る。
    8月 中山王から贈られた側室ハビーを攀安知から譲られ、運天泊の屋敷に
    置く。
    今帰仁城下に、浦添から逃げて来た「よろずや」が開店する。
    12月 名護に「よろずや」が開店する。
    首里の城下建設のための材木を浮島に送る。

1407年 1月 従弟の2人を恩納按司、金武按司に任命してグスクを築かせる。31歳
    2月 浦添の「油屋」を首里に移転し、ウクヌドーが首里に行く。
    5月 明国の海賊リンジェンフォン(林剣峰)が運天泊に来る。
    リンジェンフォンとの取り引きが始まる。
    リンジェンフォンの配下から少林拳を習う。
    7月 六女トゥミが生まれる。母は中山王の側室ハビー。
    9月 御内原の御殿が完成する。重臣たちを集めて今後の対策を練る。
    ・志慶真の長老から今帰仁の歴史を聞く。
    ・リンジェンフォンが毎年来てくれるので、進貢船を送るのはやめる。
    ・中山王と山南王はしばらく様子を見て、北に勢力を広げる。
    10月 リンジェンフォンが帰る。
    二の曲輪の御庭の両側に屋敷を建て始める。
    12月 首里の城下建設のための材木を浮島に送る。

1408年 5月 攀安知テーラーを連れて進貢船に乗って徳之島を攻める。32歳
    留守を任される。
    リンジェンフォンの息子のリンジョンシェン(林正賢)が運天泊に来る。
    9月 仲尾大主を蔵奉行に任命する。
    リンジョンシェンが帰る。
    12月 攀安知が徳之島を占領して帰る。
    妹婿の永良部按司の次男を徳之島按司に任命する。
    首里の城下建設のための材木を浮島に送る。

1409年 1月 二の曲輪の完成祝宴。33歳
    3月 長男ミンジが生まれる。母は羽地の側室メイ。
    5月 テーラーと一緒に進貢船で奄美大島を攻める。
    奄美大島の浦上で平家の子孫の孫六、孫八兄弟と会う。
    7月 倭寇の拠点、赤木名グスクを攻め落とす。
    8月 台風が来る。
    10月 倭寇の拠点、赤峰グスクを攻め落とす。
    11月 戸口で平家の子孫の左馬頭と会う。
    12月 加計呂麻島の諸鈍で平家の子孫の小松殿と会い、今帰仁按司の先祖
    は平維盛だと聞く。

    奄美大島北半分を占領して帰る。
    首里の城下建設のための材木を浮島に送る。

1410年 4月 テーラー攀安知の側室に手を出して謹慎となり、本部に帰る。
    5月 奄美大島南部を攻め取るために、羽地按司の次男を奄美按司に任命
    し、叔父の本部大主を付けて送る。
    ナコータルーを材木屋の主人に任命する。
    6月 妹のマハニが夫のンマムイと子供たちを連れて今帰仁に来る。
    ンマムイが持って来た山南王の書状を見て、今後のために山南王と同盟し
    た方がいいと攀安知に進言する。
    リンジョンシェンが運天泊に来る。
    8月 按司ミンと婚約した山南王の娘ママチーが母親と一緒に今帰仁に来
    る。
    9月 リンジョンシェンが帰る。
    10月 攀安知の長女マサキが山南王の三男グルムイに嫁ぐ。
    山南王と山北王の同盟。
    11月 奄美按司が半数の兵を失って帰って来る。
    攀安知奄美大島攻め失敗の腹いせに伊平屋島を攻める。
    12月 ヤマトゥから帰る中山王の交易船を伊平屋島で奪い取ろうとするが失
    敗する。
    首里の寺院建設のための材木を浮島に送る。

1411年 1月 マサキを守るため知名大主を島尻大里の保栄茂グスクに送る。35歳
    5月 伊是名島を攻める。
    伊是名島沖で中山王の水軍との海戦が行なわれる。
    与論島から兵が来て、与論島が中山王の兵に奪われたと聞いて驚く。
    伊是名島攻めを中止して中山王と同盟するように進言し、攀安知も承諾す
    る。
    新しい与論按司を連れて与論島に行く。
    山南王も中山王と同盟して三王同盟になる。
    テーラー奄美大島を攻める。
    6月 リンジョンシェンが運天泊に来る。
    9月 リンジョンシェンが帰る。
    10月 首里大聖寺が完成する。
    12月 テーラー奄美大島を平定して帰る。
    南部の旅芸人が今帰仁に来てお芝居を演じる。
    首里の寺院建設のための材木を浮島に送る。

1412年 2月 攀安知の次女マナビーが島添大里按司(サハチ)の四男チューマツに
    嫁ぐ。36歳
    マナビーを守るため仲尾大主を島添大里のミーグスクに送る。
    3月 志慶真の長老が亡くなる。
    5月 前与論按司父子が鬼界島攻めに向かう。
    馬天ヌルか今帰仁に来て、志慶真ヌルと一緒にクボーヌムイに入る。
    7月 リンジョンシェンが運天泊に来て、鉄炮付きの武装船を山北王に贈る。
    武装船の管理を任され、鉄炮の試し撃ちをする。
    父のリンジェンフォンが亡くなり、ソンウェイに裏切られたとリンジョン
    シェンから聞く。
    9月 リンジョンシェンが帰る。
    11月 南部の旅芸人が今帰仁に来てお芝居を演じる。
    12月 前与論按司が鬼界島攻めに失敗して帰る。
    兵を乗せて行った進貢船も大破して使い物にならなくなる。
    幼なじみの備瀬大主の戦死を悲しみ、敵は必ず討つと誓う。
    首里の寺院建設のための材木を浮島に送る。

1413年 1月 首里に報恩寺が完成する。37歳
    6月 リンジョンシェンが運天泊に来る。
    7月 馬天ヌルの安須森参詣にヤンバルのヌルたちも参加する。
    南部の旅芸人が今帰仁に来て、「小松の中将様」を演じて大評判になる。
    諸喜田大主と一緒に武装船に乗って鬼界島を攻める。
    浦添ヌルのマジニが奄美按司の娘を指導するために乗っていく。
    加計呂麻島の諸鈍で小松殿から鬼界島の事を聞く。
    台風が来て、奄美大島の赤木名でマジニと結ばれる。
    鉄炮を撃ち、総攻撃をして鬼界島に上陸するが御所殿に逃げられる。
    8月 花良治で島のヌルと出会い、マジニはウタキに入り神様の声を聞く。
    島の若者たち100人を鍛える。
    9月 リンジョンシェンが帰る。
    10月 八重瀬按司が弟の汪応祖を殺して、達勃期の名で山南王になる。
    南部で家督争いが始まる。
    母(58)が亡くなる。
    12月 テーラーが豊見グスクと保栄茂グスクの中程に、テーラーグスクを築
    き始める。
    マジニを赤木名に送り、鬼界按司の一名代大主に任せて今帰仁に帰る。
    永良部按司が亡くなり、妻のマティルマが今帰仁に来て、そのまま外曲輪
    の屋敷で暮らす。
    南部の家督争いの経緯を聞き、他魯毎を助けて、若按司のミンを山南王の
    世子にすればいいと攀安知に進言する。ミンを山南王にして、次男のフニ
    ムイを山北王にして、攀安知か中山王になればいいと言うと、攀安知は満
    足そうにうなづく。
    首里の寺院建設のための材木を浮島に送る。

1414年 1月 奄美大島から来た使者から、鬼界按司たちが全滅して、御所殿が復帰
    していると聞き、こみ上げてくる怒りを必死で堪える。38歳
    諸喜田大主が兵を率いて南部に出陣する。
    3月 攀安知が沖の郡島(古宇利島)に行き、クーイの若ヌルと出会う。
    他魯毎と山北王の兵で島尻大里グスクを攻め、摩文仁を殺し、他魯毎が山
    南王になる。
    他魯毎を助けた見返りとして、若按司ミンを山南王の世子にする。
    島添大里のミーグスクにいた仲尾大主が山南王の重臣になる。
    4月 攀安知が沖の郡島に行き、クーイ若ヌルを今帰仁に連れて来る。
    鬼界島攻めに行く予定だったが妻が倒れて延期となる。
    5月 南部に行った兵たちが帰って来る。
    師匠のアタグがヤマトゥに帰る。
    攀安知がクーイの若ヌルのために沖の郡島の西側に御殿を築き始める。
    妻(37)が亡くなり、鬼界島攻めは来年に延期になる。
    首里慈恩寺が完成する。
    7月 ヌルたちの安須森参詣に今帰仁ヌルも参加する。
    リンジョンシェンが戦死して、運天泊に来ない。
    リュウインがウニタキと一緒に首里に行き、中山王と会って取り引きをま
    とめる。
    9月 「材木屋」が宜野座に拠点を作って勝連按司と取り引きを始める。
    10月 前山南王妃トゥイが今帰仁に来る。トゥイに若按司ミンを会わせる。
    12月 按司ミンが山南王の世子として島尻大里に行く。
    沖の郡島にクーイの若ヌルの御殿が完成する。
    首里の寺院建設のための材木を浮島に送る。

1415年 1月 海船を賜わるためにリュウインが使者として中山王の進貢船に便乗し
    て進貢する。39歳
    3月 攀安知がクーイの若ヌルと一緒にお祭りを楽しむ。
    油屋のユラが書いたお芝居「瓜太郎」と旅芸人のお芝居「かぐや姫」が演
    じられる。
    4月 鬼界島攻めに向かう。
    永良部島沖で、鬼界島の船を沈める。
    奄美大島万屋グスクでマジニと再会する。
    総攻撃をするが敵の反撃に遭って上陸できずに引き上げる。
    新しい海賊が明国から運天泊に来る。
    6月 攀安知に依頼した援軍が四隻の船で万屋に来る。
    二度目の総攻撃を掛けるが、敵の罠にはまって多くの戦死者を出し、御所
    殿を倒す事ができずに引き上げる。
    惨めな負け戦に酒に溺れる。
    7月 明国の海賊が帰る。
    ヌルたちの安須森参詣に娘の勢理客若ヌルも参加する。
    他魯毎冊封するために冊封使が浮島に来る。
    8月 マジニのお陰で立ち直り、鬼界島攻めを中止にする。
    山北王の弟という身分をやめて自分らしく生きようと決めたとマジニに言
    う。
    島の若者たちに武当拳を教える。
    9月 永楽帝の娘のリーポー姫、パレンバンの王女、ジャワの王女、トンドの
    王女たちが今帰仁に来て攀安知が歓迎する。
    鬼界島に台風が来て、山北王の船4隻が座礁してしまう。
    中山王の進貢船が帰国し、海船を賜わる事はできたが、リュウインが永楽
    帝に仕える事になり帰って来ない。
    10月 冊封使が帰国する。リュウインの家族が乗って行く。
    12月 多くの兵を失い、鬼界島攻めに失敗して帰り、攀安知に怒鳴られる。
    鬼界島攻めで戦死した家族を回って頭を下げる。
    運天泊に帰り、配下の割目之子から留守中の出来事を聞き、リュウインが
    明国から帰らないと聞いて驚く。
    戦死した配下の家族を回って頭を下げる。
    羽地グスクに行き、義弟の羽地按司に詫びる。
    国頭に行き、叔父の国頭按司に今後の事を説明し、側室のクルキから王女
    たちが来た事と油屋のユラが南部の娘たちを連れてきた事を聞く。

1416年 1月 新年の挨拶に今帰仁に行くが攀安知に追い返される。40歳
    攀安知が奥間村を焼き払う。
    運天泊で奥間炎上を聞いて、兄貴がとうとうやっちまったかと嘆く。
    南部の旅芸人が今帰仁に来て、お芝居を演じる。
    2月 羽地、名護、国頭の長老が「まるずや」の船に乗って首里見物に行く。
    久し振りに玉グスクヌルのユカを訪ね、自分の娘がいたのに驚き、村人た
    ちと一緒に酒盛りを楽しむ。
    3月 今帰仁のお祭りを側室たちと一緒に楽しむ。
    油屋のユラのお芝居「志慶真のウトゥタル」と旅芸人のお芝居「千代松」
    が演じられる。
    お祭りの翌日の夜、今帰仁城下が全焼する。
    攀安知に呼ばれて今帰仁に行き、焼け跡の城下に驚き、武装船の鉄炮をす
    べてはずしてグスクに持って来いと言われる。
    今帰仁グスクに運ぼうとした6つの鉄炮を敵に奪われ、側室たちを武装船に
    乗せて逃亡する。

ファイチ(懐機)の略歴(1406-1416)

1406年 1月 サハチが中山王武寧を倒し、首里グスクを奪い取る。32歳
    アランポー一族を抹殺し、王茂を中心に新しい久米村を作る。
    中山王になるサハチの父サグルーの名前を「思紹」と決める。
    永楽帝が順天府に紫禁城の改築を始める。
    5月 中山王の進貢船が帰国。サハチが兵を率いて待ち構える。
    サハチから慶良間の島に行こうと誘われるが忙しいので断る。
    6月 中山王武寧がシャム(タイ)に送った船が帰国。
    7月 中山王と山南王の合同進貢船が帰国。
    12月 島添大里城下から首里の屋敷に移る。

1407年 1月 久米村の唐人たちを連れて首里に行き、思紹に新年の挨拶をする。
    山南王の進貢船が船出する。
    サハチ、ウニタキと一緒に進貢船に乗って明国に行く。
    ・メイファンと会って鉄炮と火薬を手に入れなければならない。
    ・朱洋敬と会って、できれば永楽帝と会いたい。
    明国の泉州に着き、来遠駅に入る。
    2月 メイファンの手下スンリーと福州に行き、メイファンと再会する。
    メイファン姉妹の敵討ちを助ける。
    メイファン姉妹と海賊の隠れ家に行き、鉄炮(大砲)を見る。
    3月 メイファン姉妹と一緒に杭州に行く。
    三姉妹と別れて応天府に行く。
    富楽院の妓楼で、蓮華と再会し、朱洋敬とも再会する。
    朱洋敬の屋敷にお世話になる。
    富楽院の妓楼でお忍びの永楽帝と会う。
    朱洋敬の屋敷で、サハチとウニタキに永楽帝の活躍を話して聞かせる。
    師匠の張三豊を探しに武当山を目指す。
    旅の途中でシンシンを助ける。
    4月 南陽で張三豊と再会する。
    張三豊と弟子のシンシンと一緒に武当山に行く。
    武当山の裾野で、妹の懐虹と再会する。
    シンシンの案内で武当山に登る。
    武当山の山頂で真武神を拝む。
    武当山の山中で武当拳の修行に励む。
    5月 張三豊とシンシンと一緒に龍虎山に行く。
    龍虎山で妻の両親と再会し、殺された両親の墓参りをする。
    張三豊とシンシンと一緒に杭州に向かう。
    6月 杭州でメイファン姉妹と再会し、西湖のほとりの屋敷に行く。
    杭州に来ていたサングルミーとタブチと会う。
    7月 無事に琉球に帰国する。
    三姉妹の船に乗って、張三豊とシンシンが琉球に来る。
    8月 張三豊がシンシンと旅に出る。サグルーとササが一緒に行く。
    11月 三姉妹が明国に帰る。張三豊とシンシンは琉球に残る。

1408年 1月 家族が首里から島添大里城下の屋敷に戻る。34歳
    杭州でメイファンが懐機の息子を産み、チョンチと名付ける。
    山南王の進貢船が船出する。
    中山王思紹が進貢船を送る。サハチの弟マサンルーとマタルーが明国に行く。
    6月 中山王の進貢船が帰国。
    山南王の進貢船が帰国。
    三姉妹の船が浮島に来る。メイファンは来ない。
    10月 三姉妹の船に乗って妻と子供たちが明国に行く。

1409年 1月 中山王思紹、進貢船を送る。正使はサングルミー。35歳
    2月 山南王が進貢船を送る。李仲按司の息子の李傑、再び国子監に入る。
    4月 サハチ、ウニタキと一緒に交易船に乗ってヤマトゥと朝鮮に向かう。
    5月 薩摩の坊津に着く。
    博多に着き、呑碧楼に登る。
    一文字屋の船に乗って京都に向かう。
    6月 上関で村上水軍の又太郎とあやの兄妹と会う。
    児島の下の津で塩飽水軍の塩飽三郎入道と会う。
    京都に着き、北山第の七重の塔に驚き、祇園祭りを見物する。
    サハチ、ウニタキと一緒に高橋殿の招待を受けて、高橋殿の屋敷に行く。
    高橋殿と酒盛りをして酔い潰れる。
    高橋殿の案内で七重の塔に登り、お忍びの将軍義持と会う。
    高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
    鞍馬山にササたちが来る。
    張三豊が鞍馬山で高橋殿に武当拳の指導をする。
    鞍馬山で修行していた慈恩禅師の師匠が張三豊の弟子だった事がわかる。
    高橋殿の屋敷で増阿弥の田楽を観る。
    ササ、シンシン、シズが将軍様の御所に呼ばれて御台所様(日野栄子)と会う。
     7月 明国の使者たちが京都に来る。
    京都を去る。
    三姉妹の船二隻が琉球に来て、家族が帰国する。
    対馬の船越に着く。
    サハチがイトと再会し、娘のユキと孫娘のミナミと会う。
    8月 イトの船に乗って朝鮮の富山浦(釜山)に行き、早田五郎左衛門と会う。
    倭館に行き、渋川道鎮と宗讃岐守と会う。
    浦瀬小次郎と一緒に漢城府(ソウル)に向かう。
    漢城府に着き、「津島屋」のハナの案内で都見物。
    「津島屋」のナナの案内で、サダン(芸人)たちと会う。
    ナナの案内で開京に行き、妓楼で早田左衛門太郎と会う。
    9月 琉球の使者たちが漢城府に着く。
    10月 朝鮮を去り対馬に戻る。
    11月 博多に行きパレンバンから来たシュミンジュンとシーハイイェンと会う。
    12月 博多を去り、琉球に向かう。パレンバンの船も一緒に行く。
    首里グスクの高楼が完成する。
    琉球に無事帰国。ナナもササたちと一緒に琉球に来る。
    浮島の天使館でパレンバンの人たちの歓迎の宴。
    首里の会同館で帰国祝いの宴。

1410年 1月 中山王の進貢船がパレンバンの船を連れて明国に行く。36歳
    3月 中山王の進貢船が船出。思紹が張三豊とクルーを連れて明国に行く。
    6月 中山王の進貢船が帰国。
    7月 三姉妹の船が浮島に来る。メイユーがサハチの側室になる。
    国子監に送る官生が長男ファイテと浦添按司の三男ジルークに決まる。
    9月 ファイテがウニタキの娘ミヨンを妻に迎える。
    10月 三姉妹が帰る。
    中山王の進貢船が船出する。正使はサングルー、副使は八重瀬按司のタブチ。
    ファイテとジルークが留学のために明国に行く。
    山南王と山北王が同盟する。
    中山王の進貢船が帰国。思紹と張三豊が無事に帰る。

1411年 1月 中山王の進貢船が船出。程復が正使を務めて故郷に帰る。37歳
    2月 ウニタキが与論島に行く。
    3月 進貢船が帰国。副使のタブチが獅子舞を持って帰る。
    4月 今年2度目の進貢船が船出する。
    5月 山北王の伊是名島攻めが中止され、中山王と山北王の同盟が決まる。
    山南王と中山王の同盟も決まり、三王同盟になる。
    6月 ウニタキが与論島から帰る。
    中山王の進貢船が帰国。王茂が国相になる。
    7月 三姉妹の船が鉄炮と火薬を持ってくる。
    8月 中山王の進貢船が帰国。
    9月 今年3度目の進貢船が船出する。正使はサングルミー。
    10月 三姉妹が帰る。
    11月 今年4度目の進貢船が船出する。正使はタブチ。
    12月 ヤマトゥに行った交易船がジャワの船を連れて帰る。
    閏12月 山南王の進貢船が船出する。

1412年 1月 中山王の進貢船が帰国。サングルミーが新しい永楽銭を持ってくる。38歳
    早田左衛門太郎がイトとユキとミナミを連れて琉球に来る。
    2月 サハチの四男のチューマチが攀安知の次女、マナビーを妻に迎える。
    中山王の進貢船が船出。
    クマヌが隠居して、養子のムタが中グスク按司になる。
    3月 中山王の進貢船が帰国。
    クマヌが亡くなる。
    4月 佐敷ヌルがササたちを連れて安須森に行き、安須森の封印を解く。
    5月 早田左衛門太郎、イトたち、馬天浜から対馬に帰る。
    山南王の進貢船が海船を賜って帰国する。
    7月 中山王の進貢船が帰国。
    三姉妹の船が来て、リンジェンフォンの配下だったソンウェイが一緒に来る。
    リンジョンシェンが運天泊に来て、鉄炮付きの武装船を山北王に贈る。
    8月 島添大里グスクでサスカサを中心に十五夜の宴が行なわれる。
    10月 三姉妹が帰る。
    中山王の進貢船が船出。正使は島尻大親
    11月 中山王の進貢船が船出。正使はタブチ。3人の官生を国子監に送る。
    12月 ヤマトゥに行った交易船がパレンバンの船二隻を琉球に連れて来る。

1413年 1月 山南王の進貢船が船出。39歳
    2月 中山王の進貢船が船出。パレンバンの船を明国まで連れて行く。
    4月 娘のファイリンが佐敷大親の長男シングルーに嫁ぐ。
    山南王の進貢船が船出。正使は李仲按司
    去年の10月と11月に送った中山王の進貢船が一緒に帰国。
    7月 ヌルたちの安須森参詣が行なわれる。
    三姉妹の船とパレンバンの船が一緒に来る。
    メイユーは6月に女の子ロンジェン(龍剣)を産み、琉球には来ない。
    8月 ジャワの船が来る。
    首里と島添大里でお月見の宴。
    9月 中山王の進貢船が帰国。
    山南王の進貢船が帰国。
    中山王の進貢船が船出。
    久米村に新しい遊女屋ができる。
    10月 三姉妹、帰る。パレンバンの船もジャワの船も一緒に帰る。
    タブチの四男チヌムイが姉の若ヌルと一緒に山南王を殺して母の敵を討つ。
    豊見グスク按司のタルムイと八重瀬按司のタブチの家督争いが始まる。
    ウニタキが今帰仁から帰り、小渡ヌルから託された山北王の書状を見せる。
    11月 明国から帰国した進貢船は照屋大親の裏切りで他魯毎が手に入れる。
    タブチが山南王になる事を諦めて島尻大里グスクから出る。
    山南王妃の兄の摩文仁大主が山南王になる。
    タブチが山南王の座から下りたと聞いて、思紹が幹部会議を開く。
    反乱を起こした東方の按司たちを東方の按司たちが退治するという形にして、
    八重瀬グスク、具志頭グスク、玻名グスク、米須グスク、山グスク、ナーグス
    クを攻め取ろうと決める。
    東方の按司たちが八重瀬グスクを攻める。
    降参するはずだった八重瀬按司は自分が犠牲となり戦死する。
    思紹はマタルーを八重瀬按司にして、サグルーを与那原大親に任命する。
    具志頭グスクの長老の許しでイハチが具志頭按司になる事に決まる。
    12月 テーラーが豊見グスクと保栄茂グスクの中程にグスクを築き始める。
    イシムイが賀数グスクの東の當銘蔵森にグスクを築き始める。
    今帰仁から帰ってきたウニタキが、湧川大主が鬼界島を攻め取った事と山北王
    が正月の半ば頃に南部に兵を送るようだと話す。

1414年 1月 佐敷ヌルが安須森ヌルに就任する。40歳
    思紹が前山南王妃のトゥイと会い、中山王の介入の許可を得る。
    首里グスクに按司たちが集まり、グスクを攻め取るために出陣する。
     軍師として思紹と一緒に八重瀬グスクを本陣にして指揮を執る。
    山北王の兵が糸満から上陸して、保栄茂グスクの北西の山に本陣を敷く。
    山北王の兵が島尻大里グスク攻めに加わる。
    イシムイが賀数グスクから出撃して西の方に逃げて行く。
    真栄里按司、新垣按司他魯毎に降伏する。
    2月 サハチが東方の按司たちと玻名グスクを攻め落とす。
    思紹が奥間大親を玻名グスク按司に任命する。
    無謀にも出撃して来た米須按司が戦死して、若按司はグスクを開城する。
    3月 他魯毎と山北王の兵に攻められて島尻大里グスクが落城し摩文仁が戦死。
    島尻大里グスクで与座按司、真壁按司摩文仁按司、伊敷按司、新垣大親、真
    栄里大親、真壁之子、新垣之子の八人が処刑される。
    島尻大里グスクで他魯毎の山南王就任の儀式が行なわれる。
    山グスクも落城するが、勝連の若按司が戦死する。
    4月 張三豊が運玉森ヌルを連れて山グスクに行く。
    5月 中山王の進貢船が帰国。
    首里慈恩寺が完成する。住職は慈恩禅師。
    6月 中山王の進貢船が船出。正使はサングルミー。
    サハチとウニタキ、安須森ヌルとササたちと一緒に久米島に行く。
    新垣ヌルと仲良くなる。
    堂村でタブチと再会する。
    サハチとウニタキと一緒に馬を借りて、チヌムイの案内で島内を巡る。
    7月 ヌルたちの安須森参詣が行なわれる。
    三姉妹の船が、パレンバンの船とジャワの船と一緒に来る。
    ソンウェイが鉄炮付きの武装船を慶良間の島に持ってくる。
    メイファンから運天泊に来ていた海賊リンジョンシェンが戦死した事を聞く。
    慶良間の島に行って、武装船に乗って鉄炮の試し撃ちをする。
    ウニタキがリュウインを首里に連れて来る。
    サハチとウニタキがリュウインを山グスクに連れて行き、張三豊と会わせる。
    リュウインは浮島に行って久米村の役人たちと進貢船の相談をして、中山王か
    ら借りた明国の商品を山積みにした油屋の船に乗って帰る。
    8月 久高島の大里ヌルが島添大里グスクに来て、十五夜の儀式を執り行なう。
    9月 ササたちを乗せた愛洲次郎の船が宮古島を目指して浮島を船出する。
    10月 馬天浜に張三豊の弟子たちが集まり、張三豊の送別の宴が催される。
    張三豊が山グスクヌルと右馬助を連れて、三姉妹の船に乗って琉球を去る。
    パレンバンの船とジャワの船も一緒に帰る。
    12月 他魯毎の進貢船が、先代山南王の死を伝えるために船出する。
    中山王の進貢船、帰国。
    久米村に豪華な遊女屋「慶春楼」ができる。

1415年 1月 リュウインが山北王の正使として中山王の進貢船に乗って行く。41歳
    本部のテーラーも山北王のサムレー大将として10年振りに明国に行く。
    2月 サハチの次女マチルーがウニタキの長男ウニタルに嫁ぎ、ンマムイの長女
    マウミがサハチの五男マグルーに嫁ぐ。
    ウニタル夫婦、マグルー夫婦、シングルー夫婦がまるずや巡りの旅に出る。
    若夫婦たちがウニタキに助けられ、「三星党」の事を聞いて驚く。
    若夫婦たちが旅から帰り、マグルー夫婦が山北王に会ってきたと言って、山北
    王の書状をサハチに渡す。
    3月 丸太引きのお祭りでシンシンの代わりを務めたファイリンが優勝する。
    4月 サハチの明国名を考えて、「尚巴志」に決める。
    5月 サハチが世子尚巴志の名前で送る進貢船が船出する。
    ササたちがミャークの船とトンドの船を連れて帰国する。
    6月 ササたちが瀬織津姫に会うためにヤマトゥに行く。
    山南王の進貢船が帰国、冊封使が7月の半ば頃に来ると中山王に伝える。
    7月 サハチと一緒に李仲按司と会い、冊封使の接待について話し合う。
    冊封使の船が2隻、浮島に来て、山南王の重臣たちと久米村の役人たちに迎え
    られて天使館に入る。
    島添大里グスクに永楽帝の娘のリーポー姫が来て、サハチと会う。
    サハチが開いた歓迎の宴に呼ばれ、リーポー姫と一緒に来た張三豊の弟子のチ
    ウヨンフォン、宦官のチャイシャン、通事のツイイーから話を聞く。
    8月 島尻大里グスクで他魯毎冊封の儀式と冊封の宴が行なわれる。
    首里グスクで冊封使を迎えて中秋の宴が催される。
    9月 首里グスクで冊封使を招待して重陽の宴が行なわれる。
    リーポー姫たち、シーハイイェンたち、スヒターたち、アンアンたち、山北王
    に会うためにヒューガの船に乗って名護に向かう。
    リュウインを乗せて行った進貢船が帰国し、リュウインが永楽帝に仕える事に
    なった事を知る。
    10月 王女たちが油屋の船に乗って、無事に浮島に帰ってくる。
    島尻大里グスクで、冊封使たちを招待して餞別の宴が行なわれる。
    馬天浜で張三豊を偲ぶお祭りが行なわれ、パレンバン、ジャワ、トンドの人た
    ちの送別の宴も兼ね、大勢の人たちが浜辺に集まって酒盛りを楽しむ。
    パレンバン、ジャワ、トンドの船が帰る。
    冊封使の船に乗ってリーポー姫たちが帰る。
    冊封使の船と一緒に、サングルミーを正使とした中山王の進貢船も船出する。
    首里の城下の入り口に完成したジクー寺で、中山王の幹部たちが集まり、来年
    の今帰仁攻めの相談をする。
    マチルギは今帰仁を攻めたらマナビーとマウミが悲しむと言い、懐機は大義
    分が必要だと言う。琉球を統一するためには山北王は倒さなければならないと
    思紹は言い、4月の予定で準備をしておこうと言う。
    12月 進貢船が帰国し、国子監に留学していたファイテとジルークが帰る。
    会同館の帰国祝いの宴でファイテから話を聞く。

1416年 1月 新年の儀式も無事に済んだ3日の夕方、首里グスクの龍天閣で身内だけの
    お祝いの宴が開かれ、集まった幹部たちは今帰仁攻めの作戦を練る。42歳
    ファイテとジルークが琉球を知るためにウニタル夫婦を連れて旅に出る。
    山北王が奥間を焼き払い、「まるずや」の裏の屋敷で幹部会議を開く。
    ヤマトゥに行った交易船が、李芸が乗っている朝鮮船とササたちが乗っている
    愛洲次郎の船を連れて浮島に帰る。
    浮島の那覇館でマチルギたちと一緒に歓迎の宴の準備をする。
    サハチが来て、サハチと一緒に李芸と早田五郎左衛門に再会する。
    サハチと一緒に那覇館の別館にいる奥間の避難民たちを見舞い、奥間大親から
    奥間の様子を聞く。
    首里の「まるずや」で4度目の幹部会議が開かれ、ササとサタルーも加わる。
    奥間が焼かれて、国頭按司、羽地按司、名護按司も怒っているとウニタキが知
    らせる。
    奥間のためにも早い内に今帰仁を攻めたいと思紹は言うが、安須森ヌルはユラ
    のために今帰仁のお祭りはやらせてあげたいと言い、ヒューガも3月ではまだ
    船が出せないかもしれないと言うので、出陣は4月1日に決まる。
    冊封使のお礼のため、山南王と中山王の進貢船が船出する。
    2月 旅から帰って来たファイテとジルークは首里の城下の入り口に琉球らしい
    立派な御門を造らなければならないと言って一徹平郎と相談する。
    首里グスクのお祭り。百浦添御殿で5度目の幹部会議が開かれ、真喜屋之子の
    活躍によって国頭按司、羽地按司、名護按司の山北王からの離反が決まり、名
    護の松堂、国頭の喜如嘉の長老、羽地の我部祖河の長老が夫婦連れで、各按司
    の書状を持って、「まるずや」の船に乗って来るとウニタキが言う。
    山北王を倒したあとの今帰仁按司は、名護按司と国頭按司は千代松の血を引い
    ている者になってほしいと言い、羽地按司は、帕尼芝の血を引いた者も按司
    として置いてほしいと言っているという。チューマチ夫婦を今帰仁に送るのが
    一番いいと言い、皆が賛成する。
    ヤンバルの長老たちがウニタキに連れられて島添大里グスクに行き、サハチが
    歓迎する。
    首里の龍天閣で6度目の幹部会議が開かれ、大まかな作戦が練られる。
    ウニタキと奥間大親が中山王の書状を持ってヤンバルに行く。
    3月 中山王の書状が内密に、浦添按司、北谷按司、中グスク按司、越来按司
    勝連按司、安慶名按司、伊波按司、山田按司に届けられ、密かに戦の準備を始
    める。
    サハチが思紹から、今帰仁攻めの総大将を務めろと言われて引き受ける。
    今帰仁のお祭りの翌日、中山王が山南王と東方の按司たちに今帰仁攻めを伝え
    る。
    サタルーが「赤丸党」を率いて、今帰仁の城下の空き家に火を付けると、強風
    が吹いてきて、城下は全焼する。
    鉄炮をウニタキに奪われた湧川大主が武装船に側室と子供たちを乗せて琉球
    ら去る。
    中山王は正式に各按司たちに出陣命令を出す。
    4月 首里グスクで出陣の儀式を行ない、総大将サハチの軍師として出陣する。
    先発隊として焼け跡の今帰仁に行き、陣地作りをする。
    外曲輪を攻め取るが、勝連按司と越来按司が戦死する。
    サグルーたちが志慶真曲輪を攻め落とす。
    ウニタキが見つけた抜け穴を使って苗代之子と安慶名按司が三の曲輪に突入
    し、総攻撃をして三の曲輪を攻め落とす。
    大雨の降る中、総攻撃をして今帰仁グスクを攻め落とす。

尚巴志伝 第二部 登場人物一覧

あ 東松田ヌル 読谷山の喜名のヌル。1367-
  東松田若ヌル タマ。東松田ヌルの姪。マレビト神はサハチ。1398-
  安謝大親 中山王の重臣。武寧の重臣→思紹の重臣1348-
  天久之子 安謝大親の四男グラー。1388-
  新垣大親 中山王の正使。国子監に留学。武寧の正使→思紹の正使。1372-
  新川大親 中山王の正使。武寧の正使→思紹の正使。1373-
  アチー 佐敷の女子サムレー三番組隊長。1382-
  アサ 佐敷の女子サムレー。1385-
  アミー 島添大里の女子サムレー。1387-
  アン 島添大里の女子サムレー。1387-
  アヤ 平田の女子サムレー。1387-
  アイ 平田の女子サムレー。1389-
  アフー 与那原の女子サムレー。1392-
  アヤー 与那原の女子サムレー。ササと一緒に南の島に行く。1393-
  アサ 手登根の女子サムレー。1389-
  アキ 手登根の女子サムレー。1395-
  アカー 慶良間の島の女師範。1386-
  安慶名按司 マチルギの兄マイチ。1370-
  安慶名ヌル 安慶名按司の娘。1393-
  アキ ナツの妹。ウミンターの長男ハチルーの妻。1383-
  アキ 遊女屋「宇久真」の遊女。1386-
  あゆ 薩摩の商人から贈られた日本人の思紹の側室、薩摩夫人。1390-
  アカー 三星党の四天王。拠点は島尻大里。1374-
  アーカナ 三星党。安波生まれのウミンチュ。1386-
  アミー 山南王の刺客。粟島の女師範→慶良間の島の女師範。1387-
  阿波根按司 シタルーの四男シルムイ。1397-
  新垣大親 山南王の重臣。新垣按司1360-1414
  新垣若按司 新垣大親の長男スラー。新垣若按司→新垣大親。1383-
  新垣之子 新垣大親の甥。島尻大里のサムレー大将。1383-1414
  新垣ヌル 新垣大親の三女ナビー。1390-
  東江之子 山グスク按司の弟。豊見グスクのサムレー大将。1385-
  新グスク大親 タブチの三男エーグルー。新グスク按司1388-
  アタグ 山北王に仕えるヤマトゥ愛宕山の山伏。1355-
  愛宕之子 アタグの長男タルー。攀安知の義弟。1392-
  アニー 諸喜田大主の長女。1399-
  アリ 奥間から珉に贈られた側室。1375-
  東江之子 リュウインの弟子。1385-1416
  アサ 奥間でのクマヌの一夜妻。クマヌの子供を二人産む。1358-
  アフリヌル 安須森ヌルの勾玉を馬天ヌルに渡す。1339-1405
  奄美按司 志慶真大主の次男シルータ。1384-
  奄美若ヌル 奄美按司の長女クヌファ。1402-
  天底ヌル 古宇利島のヌル。1344-
  足利義持 第四代足利将軍。義満の嫡男。正室は日野栄子。1386-1428
  アサ 対馬の後家。イトと一緒に船に乗る。1379-
  阿多鎮西入道 ギン爺。先代の御所殿。1355-
  阿多源八 鬼界島の御所殿。1379-
  愛洲隼人 愛洲水軍の大将。ジルーの父。1367-
  愛洲次郎 愛洲隼人の次男。ササたちと一緒に南の島を探しに行く。1390-
  新垣ヌル 久米島北目(西銘)村のヌル。マレビト神はファイチ。1380-
  アーラヌル 久米島のアーラ岳のヌル。1362-
  アコーダティ勢頭 宮古島野崎の船頭。1356-
  赤崎のウプンマ 宮古島赤崎ウタキのヌル。1379-
  アラウスのウプンマ 宮古島新腰のヌル。1340-
  新城のツカサ 石垣島新城のヌル。新城按司の娘。1387-
  赤星南遊斎 キクチ殿の重臣。隠居して与那国島で暮らす。1346-
  赤星小三郎 南遊斎の三男。トンドの太守。1378-
  アンアン 張安安。トンド王の三女。1390-
  アラン ヤンシュの側室。1382-
  阿南イチ 佐伯新十郎の家臣の娘。1396-
  阿蘇神社の大宮司 阿蘇弥太郎の兄。1355-
  アマン姫 セーファウタキの神様。スサノオ豊玉姫の娘。玉グスクヌル。
  安須森ヌル 平維盛の家来、平与三兵衛に斬られて亡くなる。
  安須森若ヌル 二代目今帰仁ヌルを育てたあと、クボーヌムイに籠もる。
  アキシノ 厳島神社の内侍(巫女)。初代今帰仁ヌル。
  安須森姫 四代安須森ヌル。アマン姫の四女。アオリヤエ。
  赤崎姫 宮古島赤崎ウタキの神様。ウパルズの次女。
  赤名姫 宮古島赤名の神様。赤崎姫の次女。ウパルズの孫。
  阿波津姫 瀬織津姫の四女。大冝津姫。
  アイラ姫 二代目豊玉姫。ヤクラヒメ玉依姫の次女。弓矢の名人。
  アカマル 奥間のアカマルウタキの神様。ヤマトゥから来た鍛冶屋。
  アビー 本部大主の娘の今帰仁ヌル。

い イハチ サハチの三男。妻は具志頭按司の娘チミー。具志頭按司1394-
  伊波按司 マチルギの兄チューマチ。1363-
  伊波ヌル マチルギの姉マカトゥダル。1367-
  伊波若ヌル 伊波按司の娘。1393-
  伊是名親方 マウー。首里のサムレー大将→与那原大親1374-
  イーカチ 三星党副頭。絵画き。中山王の絵師になる。1373-
  イリカー 佐敷の女子サムレー→与那原の女子サムレーの二番組隊長。1384-
  イリ 佐敷の女子サムレー→手登根の女子サムレーの総隊長。1388-
  イヒャカミー 首里の女子サムレー。マチルギと一緒にヤマトゥに行く。1385-
  イユ 島添大里の女子サムレー。1390-
  イーリ 平田の女子サムレー総隊長。1380-
  イブキ 三星党。今帰仁の「よろずや」の主人。ヤマトゥの山伏。1349-
  イサ 三星党。明国に行き三姉妹のために裏の組織を作る。1383-
  イチ マグサの妻。馬天浜のウミンチュの娘。1378-
  イサマ 田名大主の長男、田名親方の兄。1375-
  麦屋ヌル マトゥイ。前与論ヌル。ウニタキの幼馴染み。1373-
  糸満大親 山南王の重臣。1367-
  糸満ヌル 糸満大親の長女。マレビト神はジャナムイ。1389-
  糸数按司 上間按司。妻は察度の娘。兄を倒して糸数按司になる。1368-
  糸数ヌル 糸数按司の姉。1357-
  糸数若ヌル 糸数按司の三女、カヤー。1396-
  伊敷按司 ナーグスク大主。タブチと久米島に逃げる。1363-
  伊敷按司の妻 真壁按司の妹。タブチの従妹。1363-
  伊敷按司 伊敷按司の長男シンム。妻は米須按司の娘。1388-1414
  伊敷ヌル クキーの母。マレビト神は伊敷按司。1365-1412
  伊敷ヌル 伊敷按司の娘クキー。マレビト神はタルムイ。1386-
  石原大主 米須のサムレー大将。1357-
  伊江按司 妻は名護按司の娘。祖父は千代松の三男。1374-1416
  永良部按司 沖永良部島按司攀安知の叔父。1358-1413
  伊差川大主 名護按司の叔父。ミンの重臣として南部に行く。1368-
  伊差川之子 名護のサムレー大将。名護按司の従弟。1386-
  イリー クーイ若ヌルの侍女。1398-1416
  イシムイ 武寧の三男。久高島参詣の思紹を襲撃するが失敗する。1381-
  一文字屋次郎左衛門 三代目。京都の店の主人。1355-
  一文字屋孫次郎 三代目一文字屋次郎左衛門の長男。博多の店の主人。1376-
  一文字屋孫三郎 三代目一文字屋次郎左衛門の弟。坊津の店の主人。1361-
  一文字屋弥三郎 孫三郎の長男。1382-
  飯篠修理亮 武芸者。慈恩禅師の弟子。張三豊の弟子。後の飯篠長威斎。1387-
  イト 対馬の女船頭。ユキの母。1372-
  イスケ イトの父。1345-
  一徹平郎 北野天満宮の宮大工。琉球に行き寺院を建てる。1355-
  石王兵衛 面打ち師。
  インジュルキ 与論島の朝戸ヌル。1373-1396
  イカ 位加。武寧の側室ウカの娘。1401-
  インファ 桜華。応天府の富楽院の「桃香楼」の妓女。1387-
  李芸 朝鮮の役人。被慮人を探しに琉球に来る。1373-1445
  李芳遠 朝鮮王。1367-1422
  李褆 芳遠の長男。世子。1394-1462
  李補 芳遠の次男。孝寧大君。1396-1486
  李祹 芳遠の三男。忠寧大君。1397-1450
  色川左兵衛尉 熊野水軍の大将。平維盛の子孫。1367-
  池間按司 池間島按司。1354-
  池間のウプンマ 池間島のヌル。池間按司の娘。1374-
  インミガ 来間島のウブンマの娘。1389-
  石城按司 石垣島石城山の按司。マダニ。1356-
  イェンフォ 煙火。メイユーがターカウの太守に贈った側室。1383-
  根謝銘大主 国頭按司の弟。先代鬼界按司の兄。鬼界按司。1361-
  一宮長門守 阿波国一宮神社の宮司。1371-
  一宮又五郎 一宮神社の宮司の次男。勝瑞城に仕えている。1395-
  一宮備前守 上一宮大粟神社宮司長門守の弟。1375-
  伊祖ヌル 英祖の母親。カナに英祖の父親を探してくれと頼む。
  池間姫 池間島の神様。ウパルズの長女。
  イリウムトゥ姫 西表島古見岳の神様。二代目ウムトゥ姫の次女。
  伊予津姫 阿波津姫の長女。吉備津姫の母。ヱヒ(酔ひ)姫。
  伊古麻津姫 生駒山の神様。二代目武庫津姫の次女。
  イナ 湧川按司の側室になった沢岻ヌル。カユの母。

う ウニタキ 三星大親。中山王の重臣三星党の頭。三弦の名手。1372-
  ウニタル ウニタキの長男。妻はサハチの娘マチルー。1397-
  ウニチル フカマヌルの娘。父はウニタキ。ササの弟子。1403-
  ウリー サハチの六男。後の尚布里。永楽帝の娘リーポー姫に恋する。1401-
  ウミンター 思紹の弟。サミガー大主。1356-
  ウミチル ヤグルーの妻。玉グスク按司の娘。笛と琴ができ、舞も舞う。1380-
  ウミ ヤグルーの三女。運玉森若ヌル。ササの弟子。1403-
  ウミトゥク クルーの妻。シタルーの三女。1388-
  奥間大親 ヤキチ。中山王の重臣。玻名グスク按司1357-
  ウハ 首里のサムレー→与那原のサムレー副大将。1391-
  ウラマチー 首里の女子サムレー→与那原の女子サムレーの総隊長。1384-
  ウクナミ 首里の女子サムレー。1386-
  ウトゥ 首里の女子サムレー。与論島出身。1387-
  ウフハナ 首里の女子サムレー。1389-
  ウタ 浦添の女子サムレー。1388-
  上間大親 嘉数大親の次男、賀数之子。1375-
  ウーマ ヒューガの配下の水軍大将。1368-
  ウクシラー 三星党。奥生まれのウミンチュ。1384-
  ウミ 三星党。今帰仁の「よろずや」の売り子。1379-
  ウミタル 玉グスク按司の娘。ウミチルの妹。女子サムレーを作る。1382-
  宇座按司  泰期の次男。進貢船の正使を引退して馬の飼育に専念する。1355-
  大グスク按司 サハチのお陰で復帰する。妻は美里之子の娘マチ。1373-
  大グスクヌル 大グスク按司の娘マナビー。サハチの幼なじみ。1371-
  大グスク大親 中山王の正使→山南王の正使。1369-
  小谷之子 島添大里のサムレー副大将→サムレー大将。1381-
  ウニョン 察度の後妻。高麗人。中山王妃。武寧とトゥイの母。1339-1401
  小禄按司 泰期の長男。1348-1410
  小禄按司 泰期の孫。1369-
  小禄ヌル 泰期の三女。馬天ヌルに心酔する。1357-
  小禄ヌル 小禄按司の娘。1367-
  小渡ヌル 先代越来按司の姉マチルー。越来若ヌル→小渡ヌル→久髙ヌル。1380-
  大里ヌル 月の神様を祀る久高島のヌル。マレビト神は二階堂右馬助。1387-
  奥間の長老 ヤザイム。奥間大主。妻は察度の娘サクラ。1348-
  奥間の長老の妻 察度の娘サクラ。1350-
  奥間ヌル 先代奥間ヌルの孫クチルー。マレビト神はサハチ。1374-
  奥間若ヌル ミワ。奥間ヌルの娘。父はサハチ。ササの弟子。1404-
  浦添ヌル 武寧の三女マジニ。今帰仁に逃げる。マレビト神は湧川大主。1384-
  浦添ヌル 當山親方の長女カナ。マレビト神は飯篠修理亮。1391-
  大村渠ヌル 初代山南王の娘。マレビト神は嘉数大親。1366-
  ウシ 武寧の妻。前中山王妃。タブチの姉、ンマムイの母。1357-
  ウク 奥間から贈られた攀安知の側室。四女ママキの母。1379-
  ウクヌドー 奥堂政五郎。博多の筥崎八幡宮の油屋で山北王に仕える。1350-
  浦崎大主 山北王のサムレー総大将。サラの父親。1371-1416
  運天大主 山北王の水軍大将。1377-1416
  親泊大主 山北王の水軍大将。1378-1416
  恩納按司 攀安知の従弟。1386-
  恩納ヌル 先代の姪シナ。マレビト神は恩納按司。1388-
  ウトゥワ 首里の遊女屋「宇久真」の遊女。1389-
  ウトゥミ 研ぎ師ジルキチの長女。1401-
  上原之子 志慶真村のサムレー大将。志慶真大主の従弟。1374-
  ウカ 呉加。武寧の側室。高麗人。1383-
  翁長之子 久米島の役人。1378-
  ウフタキヌル 久米島の大岳のヌル。マレビト神はウシャ。1386-
  ウトゥミ クユー一族(望月党)の女首領。奥方様。ウニタキの姉。1366-
  ウメ シンゴの妻。1374-
  浦瀬小次郎 早田五郎左衛門の娘婿。富山浦の津島屋を任されている。1375-
  大神島のウプンマ 大神島のヌル。1366-
  ウサキ 尾崎左兵衛。早田三郎左衛門の重臣。高麗で戦死する。1349-1388
  上比屋按司 宮古島上比屋の女按司。ムマニャーズの娘リーミガ。1369-
  ウーニン 呉寧。張三豊の弟子の胡旭の弟子。与那国島に行く。1333-1408
  ウーシャオユン 呉小芸。アンアンの幼馴染み。1391-
  ウメ 大粟神社の巫女。ヒューガの従姉。1353-
  ウキ 大山積神社大祝の長女。一内子の大巫女。1384-
  運玉森姫 初代運玉森ヌル。アマン姫の五女。
  浦添ヌル 舜天の妹。母はサスカサ(大里ヌル)、父は新宮の十郎。
  ウムトゥ姫 石垣島於茂登岳の神様。クミ姫の姉。
  ウムトゥ姫 二代目。ノーラ姫の長女。
  ウパルズ 池間島の神様。ウムトゥ姫の長女。
  ウパルズ 三代目。台湾高雄の「宮古館」のウタキの神様。赤名姫の従姉。
  大嶽按司 宮古島大嶽の按司宮古島に流れ着いた博多商人。

え 八重瀬若按司 タブチの長男エータルー。八重瀬按司1381-1413
  八重瀬ヌル タブチの妹マチ。タブチと一緒に久米島に行く。1361-
  永楽帝 明国の皇帝。朱棣。燕王。1360-1424
  栄泉坊 東福寺を追い出された画僧。琉球に行く。1389-
  エイスク 天屋裔則。ソウゲンの弟子。シビーの弟グラー。1398-
  円通坊 彦山霊仙寺の山伏。パラワン島で砂金採りをしている。1387-
  役行者 役小角修験道の祖。

お 大森伊豆守 駿河の水軍大将。
  大祝安頼 大山積神社の宮司。1373-
  大祝さよ 大祝の三女。御島水軍の女船頭。村上あやの弟子。1394-

か 兼久親方 首里のサムレー大将→具志頭按司(イハチ)の重臣1358-
  兼久之子 兼久親方の息子。島添大里のサムレー大将。1382-
  カナビー 島添大里の女子サムレーの総隊長。1379-
  カリー 島添大里の女子サムレー三番組隊長。1384-
  カルー 島添大里の女子サムレー。1391-
  カリー 手登根の女子サムレー三番組隊長。1389-
  カジ 浦添の女子サムレーの総隊長。1380-
  我謝ヌル 運玉森の裾野の孤児院の院主。1390-
  カミー アフリヌルの孫娘。安須森の封印が解けてしゃべれるようになる。1402-
  カミーの母 娘が神隠しにあったと思っている。1377-
  カミーの父 ウミンチュ。アフリヌルの息子。1368-
  カマ トゥミの母親役を務め、そのまま親子として一緒に暮らす。1348-
  勝連按司 マチルギの兄サム。勝連按司後見役→勝連按司1372-1416
  勝連ヌル ウニタキの姉マミー。母は奥間から贈られた側室。1369-
  勝連若ヌル サムの三女マカトゥダル。ササの弟子。1399-
  嘉数大親 中山王の重臣。武寧の重臣→思紹の重臣。1351-
  兼グスク按司 武寧の次男ンマムイ。妻は攀安知の妹マハニ。1378-
  カシマ 鹿島真次郎。ンマムイの家臣。1382-
  カンスケ サハチの義弟。イトの弟。船乗り→朝鮮の通事→朝鮮担当奉行。1381-
  カリー 三星党。マウ。旅芸人の踊り子。1390-
  カラ 三星党。浮島の「よろずや」の売り子。1396-
  カーラ サチョーの妻。遊女屋「喜羅摩」の女将。1379-
  カマチ 伊平屋島出身のウミンチュ。1382-
  垣花按司 妻は糸数按司の妹。桃原大主。1357-
  垣花按司 垣花按司の長男サンルー。妻は知念按司の娘。1376-
  垣花ヌル 垣花按司の妹。馬天ヌルに心酔する。1359-
  垣花若ヌル サンルーの妹。1393-
  我如古大親 中山王の重臣。武寧の重臣→思紹の重臣。1362-
  カマドゥ 宇座按司の次女。夫が戦死し、二人の子供を連れて戻る。1382-
  カミー 宇座のマタルーの妻。山南王の重臣、新垣大親の長女。1385-
  カーミ ムタの妻。越来按司の娘。ギリムイヌルの妹。1376-
  カルー ナツの祖父。クマラパ兄妹を津堅島に連れて行く。1338-1370
  我喜屋大主 田名大主の弟。思紹の従弟。伊平屋島。1359-
  我喜屋ヌル 伊平屋島のヌル。思紹の従妹。1355-
  カヤー 糸数按司三女。糸数若ヌル。ウミタルの弟子。1396-
  カヤ タブチの妻。玻名グスク按司の妹。1361-
  賀数大親 山南王の重臣。1368-
  賀数ヌル 賀数大親の長女。1393-
  兼グスク大親 山南王の重臣。1363-
  兼グスクヌル 兼グスク大親の三女。1391-
  我那覇大親 豊見グスクのサムレー大将。1375-
  カヤ シタルーの側室。1390-
  カニー タブチから贈られたシタルーの側室。1394-
  兼次大主 山北王の重臣。二代目ミヌキチの娘婿。1384-1416
  カミー 湧川大主の四女。母はメイ。1402-
  兼久大主 松堂の長男。通事。1370-
  兼久之子 松堂の孫。通事。妻は屋我大主の次女。1390-
  我部祖河の長老 羽地按司の大叔父。喜如嘉の長老の義弟で、松堂の義弟。1355-
  我部祖河の長老の妻 ユシ。国頭按司の娘。喜如嘉の長老の妹。1358-
  我部祖河之子 我部祖河の長老の次男。羽地按司の従弟。サムレー大将。1384-
  カミー 仲尾大主の三女。重臣の息子に嫁いだが離縁される。1386-
  カフィ クーイ若ヌルの侍女。1397-1416
  勝浦ヌル 望月ヌル。マグサンルーの姉。1389-
  兼グスク之比屋 久米島兼グスク村の長老。1367-
  兼グスクヌル 久米島兼グスク村のヌル。兼グスク比屋の姉。1365-
  河合孫次郎 愛洲次郎の家臣。1390-
  ガーラ 琉球言葉がわかる大神島のウミンチュ。1360-
  カルー ナツの祖父。クマラパ兄妹を津堅島に連れて行く。1338-1370
  カルーの妻 ナツの祖母。1339-
  川平のツカサ 石垣島川平のヌル。1385-
  ガンジュー 熊野の山伏、願成坊。台湾の高雄から石垣島に来る。1386-
  カオル キクチ殿の長女。メイユーに憧れている。1392-
  賀来ミヨ 佐伯新十郎の家臣の娘。1396-
  覚林坊 熊野の先達山伏。ササたちを天川の弁才天社に連れて行く。1382-
  カサンヌ姫 キキャ姫の三女。奄美大島アマンディーの神様。
  カユ 沢岻ヌルの娘で今帰仁ヌルになり、湧川ヌルになり、勢理客ヌルを継ぐ。
  垣花姫 垣花森の神様。知念姫の長女。

き キク 佐敷大親の妻。ヤキチの娘。1377-
  キンタ ヤキチの長男。奥間之子→奥間大親1379-
  慶良間之子 苗代大親の次男サンダー。島添大里のサムレー大将。1385-
  宜野湾親方 首里のサムレー大将。1365-
  キナ 佐敷の女子サムレー。1389-
  喜屋武按司 タブチの次男ウシャ。タブチと一緒に久米島に行く。1384-
  喜屋武按司の妻 垣花按司の娘。1386-
  慶留ヌル フシ。前島尻大里ヌル。マレビト神は真壁按司1371-
  喜舎場ヌル 舜天の子孫。1361-
  喜如嘉の長老 国頭按司の叔父。サラの祖父。1340-
  喜如嘉の長老の妻 マユミ。帕尼芝の妹。マナビーの叔母。1342-
  喜如嘉大主 長老の長男。国頭の水軍大将。1364-
  喜如嘉之子 喜如嘉大主の長男。1386-
  金武按司 攀安知の従弟。1388-
  金武ヌル 金武のトゥムスズ御嶽のヌル。1353-
  金武若ヌル 金武按司の長女ナビー。1405-
  キラ 沢岻大主の娘。シネリキヨの子孫。ササの弟子。1405-
  義助 京都の畳刺し職人。琉球に来る。1381-
  魏天 足利幕府の通事。1350-
  慶安公主 朝鮮王、李芳遠の娘。1393-1415
  キクチ殿 台湾高雄の倭寇菊池武光の次男、菊池三郎。1344-1409
  キクチ殿の妻 五峰尼。阿蘇惟澄の娘。1346-
  キクチ殿 二代目。三郎の長男、新三郎。クマラパの弟子。1365-
  キンニ パランとキクチ殿の娘。ポンフーのマカタオ族の首長。1376-
  慶真和尚 台湾高雄の明国の禅僧。少林拳の達人。日本語が話せる。1357-
  ギリムイ姫 島添大里の神様。アマン姫の次女で島添大里ヌルを継ぐ。
  キキャ姫 鬼界島の神様。ユンヌ姫の次女。
  吉備津姫 伊予津姫の長女。笛の名手。行方不明になる。

く クグルー 宇座之子。泰期の三男。妻は苗代大親の次女ナビー。1386-
  越来按司 美里之子。中山王の重臣1362-
  越来若按司 美里之子の長男サンルー。1383-1416
  越来ヌル 先代越来按司の娘。マレビト神は慈恩禅師。ギリムイヌル。1358-
  越来ヌル 美里之子の娘ハマ。1390-
  クレー シビーの兄。美里之子の道場の師範代。1389-
  クルシ 黒瀬大親。早田家の重臣を引退してサハチの家臣になる。1348-
  具志頭大親 中山王の副使。1379-
  越来大親 中山王の副使。1380-
  久高親方 クダカジラー。首里のサムレー大将。1372-
  クラマ ヤマトゥの鞍馬山の山伏。山田按司の師。1337-1409
  久良波ぬマサルー 山田按司の家臣。マウシの武術の師匠。1364-
  クム 首里の女子サムレー→具志頭の女子サムレー三番組隊長。1385-
  クニ 首里の女子サムレー。サハチの従妹。1388-
  グイクナビー 首里の女子サムレー。マチルギと一緒にヤマトゥに行く。1389-
  クルー 与那原の女子サムレー。1387-
  クトゥ 島添大里の女子サムレー。1391-
  クミ 山北王攀安知から贈られた思紹の側室、今帰仁夫人。1391-
  城間大親 中山王の重臣。武寧の重臣→思紹の重臣。1355-
  クルー マチルギの弟子。馬天ヌルと旅に出て、首里のヌルになる。1378-
  クムン シタルーが島添大里グスクに送った石屋。1373-
  クーチ 垣花按司の次男。妻はウミンターの三女カマドゥ。1389-
  グハチ 宇座按司の三男。妻は李仲の娘。李仲按司に仕えている。1386-
  クトゥ 宇座のマタルーの長女。ササの弟子。1406-
  クサンルー 當山親方の長男。浦添按司。1387-1416
  クタマ マナビーの侍女。1397-
  クーシ 三星党。勝連の読み書きの師匠。1382-
  クンジ 三星党。旅芸人の座頭。1376-
  クジルー 赤丸党。マサンルーの息子。1393-
  久手堅ヌル セーファウタキを守っているヌル。1365-
  米須按司 察度の次男カジムイ。妻は島尻大里按司の娘。摩文仁大主。1357-1414
  米須按司の妻 島尻大里按司の娘。初代山南王の妹。1358-
  米須按司 米須按司の長男ジャナ。妻はタブチの娘。1380-1414
  米須ヌル カジムイの娘マチルー。島尻大里ヌル。1378-
  米須ヌル ジャナの娘ママチー。1399-
  具志頭按司 妻は米須按司の娘。1343-1409
  具志頭ヌル 具志頭按司の娘。1364-
  具志頭按司 妻は糸数の内間大主の娘。1375-1409
  具志頭若按司 妻はシタルーの娘マアサ。1394-1409
  具志頭按司 ヤフスの息子。妻は米須按司の娘。1385-1413
  国吉大親 山南王の重臣。1375-
  国吉ヌル 国吉大親の娘。1399-
  桑江大親 北谷按司の叔父。妻はマチルギの妹、ウトゥ。1375-
  国頭按司 攀安知の叔父。1359-
  国頭ヌル 国頭按司の姉。根謝銘ヌル。1356-
  国頭ヌル 国頭按司の次女。1383-
  具志堅大主 山北王のサムレー大将。1380-1416
  クミ サンルータの妻。国頭按司の娘。1387-
  小浜大主 備瀬のサンルー。テーラーの配下→保栄茂のサムレー大将。1381-
  クン 攀安知の側室。国頭按司の娘。長女マサキと長男ミンの母。1378-
  クリ 山南王から贈られた攀安知の側室。八女マタキの母。1395-
  クルキ 湧川大主の側室。国頭に住む。五女ユイの母。1383-
  クチャ 名護按司の妹。母は奥間の側室。マナビーの侍女だった。1398-
  クタルー 奥間の具足師。奥間ヌルの父親。妻はクダチ。1344-1409
  クダチ 奥間で生まれた泰期の娘。奥間ヌルの母。1347-1410
  クラ ウクヌドーの側室。ユラの母。1374-
  呉我大主 我部祖河の長老の長男。ミーグスクの山北王の兵の大将。1380-
  後原之子 サントゥクの父。高麗から家族と共に逃げてくる。1355-
  クーイヌル マカトゥダル。古宇利島のヌル。1367-
  クーイ若ヌル クーイヌルの娘マナビダル攀安知の側室。1396-1416
  クイシヌ 久米島のニシタキ(北岳)ヌル。マレビト神はサハチ。1373-
  具志川ヌル 久米島具志川村のヌル。1371-
  具志川若ヌル 具志川ヌルの娘。マレビト神はチヌムイ。1397-
  鞍馬山の老僧 慈恩禅師を知っている宿坊の管理僧。1342-
  クマラパ 宮古島狩俣に住む、サミガー大主を知っている道士。1339-
  小波本のツカサ 石垣島小波本のヌル。1375-
  グラー マッサビの夫。伊良部島のトゥムの兄。久米島阿嘉村出身。1362-
  クンダギのツカサ 西表島古見岳のヌル。1366-
  クンダギの若ツカサ ツカサの娘リン。1391-
  クン按司 西表島古見按司松浦党。1350-
  クマン 与那国島のパンの息子。父親はクマラパ。1370-
  クブラ村のツカサ 与那国島クブラ村のヌルで首長。メイ。1358-
  クブラ村の若ツカサ メイの娘シラー。父は平久保按司。1381-
  隈部源十郎 二代目キクチ殿の義弟。ポンフーを守っている。1365-
  隈部源十郎の妻 オネ。二代目キクチ殿の妹。1367-
  久保孫七 ヒューガと共に戦った男。1354-
  クミ姫 久米島のニシタキの神様。ウムトゥ姫の妹。
  来間姫 ウパルズの孫娘。
  クバントゥ姫 石垣島クバントゥの神様。ノーラ姫の四女。
  クルマタ姫 西表島古見の神様。
  クブラ姫 ユウナ姫の次女。

け ゲン 恩納岳の木地屋。タキチの配下。1387-
  源五郎 腕はいいが変わり者の瓦職人。琉球に行く。1359-
  建春門院 後白河天皇の譲位後の妃。高倉天皇の生母。

こ 小松殿 加計呂麻島の諸鈍に住む平資盛の子孫。1370-
  五助 京都の紺屋。琉球に来る。1377-
  寿姫 初代保良按司。平泉の藤原国衡の娘。

さ サハチ 尚巴志。島添大里按司。中山王の世子。妻はマチルギ。1372-
  サグルー サハチの長男。与那原大親。妻は山田按司の娘マカトゥダル。1390-
  サスカサ サハチの長女ミチ。島添大里ヌル。1393-
  サスカサ 島添大里按司の娘。マレビト神は張三豊。運玉森ヌル。1354-
  佐敷ヌル サハチの妹。安須森を復活させて安須森ヌルになる。笛の名手。1374-
  ササ 馬天ヌルとヒューガの娘。馬天若ヌル→運玉森ヌル。笛の名手。1391-
  佐敷大親 サハチの弟マサンルー。妻は奥間大親の娘キク。1376-
  サタルー 奥間の長老ヤザイムの跡継ぎ。サハチの息子。1387-
  サンルー クマヌの息子。母はアサ。「赤丸党」の頭。1382-
  サングルー ヤグルーの長男。妻は垣花按司の娘マフイ。1398-
  サチ ヤグルーの長女。平田ヌル。1396-
  サジルー マガーチの長男。1400-
  サキ 島添大里の女子サムレー。1385-
  サングルミー 与座大親。国子監に留学。中山王の正使。1371-
  サチョー ヒューガの配下。首里の遊女屋「喜羅摩」の主人。1359-
  サチルー 三星党。島添大里の「まるずや」の女主人。マチルギの弟子。1384-
  サティ 三星党。佐手生まれのウミンチュ。1387-
  サラ 三星党。今帰仁の「まるずや」の売り子。1395-
  サントゥク 三徳。高麗人の武寧の側室。朝鮮に帰る。1377-
  サキチ 玻名グスクの城下に住んでいる奥間の鍛冶屋。1384-
  三吉 九州芦屋の鋳物師。琉球に来る。1380-
  定吉 京都の酒造り職人。琉球に来る。1375-
  山南王 汪応祖。シタルー。島尻大里按司。妻は察度の娘トゥイ。1362-1413
  山北王 攀安知今帰仁按司。珉の長男ハーン。妻は武寧の娘マアサ。1378-1416
  山北王妃 武寧の次女マアサ。次女マナビーと五女ウトゥタルの母。1379-
  サンルータ 山北王珉の三男。伊野波大主。真喜屋之子に殺される。1386-1406
  座波ヌル シタルーの側室。座波に住む。1382-
  サラ シタルーの側室。国吉大親の妹。五女マアサの母。1380-
  佐宇次若ヌル 佐宇次ヌルの姪。1396-
  座嘉武大親 玻名グスクのサムレー大将。1361-1414
  座嘉武之子 座嘉武大親の次男。豊見グスクのサムレー大将。1385-
  サキ 先代山北王妃。攀安知、湧川大主、マハニの母。1356-
  サラ 喜如嘉の長老の孫娘。父は山北王のサムレー総大将、浦崎大主。1397-
  サワ 対馬土寄浦の後家。子供たちの面倒を見ている。1360-
  サミガー親方 タク。ウニタキのお陰で与論島の鮫皮作りの親方になる。1361-
  桜井源次郎 望月党の武術師範。1357-
  崎山のウプンマ 宮古島崎山のヌル。1372-
  佐田大人 佐田又五郎南朝の水軍大将。宮古島を襲った倭寇1350-1386
  サユイ マッサビの長女。若ツカサ。ミッチェの弟子。1391-
  崎枝のツカサ 石垣島崎枝のヌル。1377-
  サンアイ村のツカサ ユミ。与那国島サンアイ村のヌルで首長。1361-
  佐伯新十郎 豊後の倭寇。大友氏の被官。トンドに来る。1373-
  佐伯トヨ 新十郎の娘。1396-
  サンクル マシュク村のペプチの娘。父親はサングルミー。1397-
  サラスワティ 水と豊穣の神、音楽の女神。石垣島の屋良部岳に現れる。
  笹 ヒューガの母。大粟神社の神官の娘。
  サルヒコ スサノオ稲田姫の長男。ヤマト国の二代目大物主。

し 思紹 中山王。サハチの父サグルー。1354-
  ジルムイ サハチの次男。妻はサムの娘ユミ。与那原のサムレー大将。1391-
  シタルー ウミンターの次男。妻は宇座按司の娘マジニ。1389-
  シングルー マサンルーの長男。妻はファイチの娘ファイリン。1397-
  ジルーク 當山親方の三男。ファイテと一緒に国子監に留学する。1395-
  シラー 久良波ぬマサルーの次男。与那原のサムレー大将。1391-
  シンシン 范杏杏。張三豊の弟子。ササと行動を共にしてヌルになる。1390-
  シズ 三星党。ササたちと一緒にヤマトゥに行く。1389-
  シジマ 島添大里の女子サムレー。志慶真ヌルになる。1389-
  シビー サハチの叔母マチルーの娘。メイユーの弟子→お祭り奉行。1395-
  勢理客大親 中山王の重臣。武寧の重臣→思紹の重臣。1352-
  末吉大親 中山王の副使→正使。1381-
  シティ 平田の女子サムレー→具志頭の女子サムレー総隊長。1383-
  シルー 与那原の女子サムレー三番組隊長。1384-
  シチ 浦添の女子サムレー。1394-
  シュン 手登根の女子サムレー。1396-
  シウォン 松浦党から贈られた朝鮮人の思紹の側室、松浦夫人。1390-
  シジカ 遊女屋「宇久真」の遊女。1390-
  シチルー 三星党の四天王。拠点は島添大里。1375-
  ジルー サムの長男。勝連若按司。妻はカニムイの娘マーシ。1395-1414
  シンゴ 早田新五郎。対馬倭寇、早田左衛門太郎の弟。1372-
  志佐壱岐守 壱岐島の武将。松浦党1348-
  ジクー禅師 妙心寺の禅僧。中山王の使者としてヤマトゥに行く。1368-
  慈恩禅師 念阿弥。念流の開祖。ヒューガと阿蘇弥太郎の師。1350-
  島尻大里ヌル ウミカナ。喜屋武ヌル。マレビト神はヤタルー師匠。1368-
  ジャナムイ シタルーの次男。兼グスク按司→豊見グスク按司1389-
  志喜屋ヌル 先代の姪。1362-
  瀬名波ヌル 読谷山のヌル。1357-
  ジニー タミーに代わる慶良間の島のヌル。1393-
  白菊 浮島若狭町の遊女屋「松風楼」の女将。1371-
  瀬長按司 察度の四男シュームイ。トゥイの弟。1364-
  瀬長ヌル 瀬長按司の長女。1389-
  勢理客ヌル 攀安知の叔母。先代の今帰仁ヌル。1356-1416
  勢理客若ヌル 湧川大主の長女ラン。1396-
  シジ 攀安知の側室。平敷大主の娘。六女マカマドゥと次男フニムイの母。1390-
  シチルー 攀安知の弟。母は奥間の側室アリ。1394-
  謝名大主 山北王の重臣。1371-1416
  謝花大主 山北王のサムレー大将。1380-1416
  下間大主 山北王のサムレー大将。1379-1416
  志慶真の長老 志慶真大主。志慶真ウトゥタルの孫。1327-1412
  志慶真のウトゥタル 志慶真ヌル。湧川按司の側室。1278-1333
  志慶真大主 長老の孫。妻は国頭按司の妹。1373-
  志慶真ヌル 長老の孫。志慶真大主の姉。1372-1416
  志慶真若ヌル 志慶真大主の次女ミク。1398-
  シルー 志慶真村の具足師。長老の四男。1381-
  諸喜田大主 ジルー。山北王のサムレー大将。1378-1416
  勢理客大主 カユの子孫。1359-
  シギ ヤフスの妻。具志頭按司の娘。1369-
  シカー ブラゲー大主の配下のウミンチュ。1393-
  ジルキチ 二代目ミヌキチの次男。研ぎ師。今帰仁から島添大里に移る。1382-
  シマ 羽地按司の母親。奥間から贈られた側室だったが後妻に納まる。1363-
  ジォンダオウェン 鄭道文。三姉妹の配下の武将。1364-
  シュルン 徐輪。三姉妹の配下。1384-
  ジュファ 菊華。蘭華。応天府の富楽院の「桃香楼」の妓女。1392-
  斯波道将 勘解由小路殿。足利幕府の重臣1350-1410
  斯波左兵衛督 義将の嫡男。足利幕府の重臣。越前・尾張遠江守護。1371-1418
  住心院深基 権僧正。熊野先達。1356-
  渋川道鎮 九州探題。妻は斯波義将の娘。1372-1446
  俊阿弥 「博多座」の座頭。1354-
  塩飽三郎入道 塩飽水軍の頭領。1358-
  新助 龍ばかり彫っている等持寺の大工。琉球に行く。1379-
  重蔵 丹波の革作り職人。琉球に来る。1381-
  シノ マツの妻。イトと一緒に船に乗る。1372-
  新宮孫十 新宮の熊野水軍の大将。1375-
  辰阿弥 時宗の武芸者。慈恩禅師を探して琉球に来る。1384-
  清水弾正 鬼界島のサムレー大将。赤鬼。1380-
  シージンチン 施進卿。パレンバンの宣慰司。シーハイイェンの父。1360-1416
  シーハイイェン 施海燕パレンバンの宣慰司、施進卿の次女。施二姐。1390-
  シュミンジュン 徐鳴軍。張三豊の弟子。施海燕の師匠。1342-
  シュヨンカ 徐永可。トンドの五龍観の住持。シュミンジュンの孫。1389-
  ジョウジェンテ 周真德。張三豊の弟子。
  シャニー ジャワの王女スヒターの親友。1391-
  白保のツカサ 石垣島白保のヌル。1379-
  新宮の十郎 源為義の十男。舜天の父親。
  舜天 初代浦添按司。母はサスカサ(大里ヌル)、父は新宮の十郎。
  シヴァ ヒマラヤの神様。スサノオと気が合って一緒にヤキー退治をする。
  シチャラヌル 奥間のアカマルウタキの神様。三代目奥間ヌル。

す スズナリ 首里のヌル。戦死した今帰仁按司の娘。1383-1407
  スミ 松堂の孫。父は兼久大主。クチャの弟子。1399-
  スーヨン 張思永。メイリンの娘。1387-
  スンリー 孫里。メイファンの配下。1381-
  スンビーユン 孫碧雲。張三豊の弟子。武当山の朝天宮の住持。1345-1417
  スズ サワの娘。イトと一緒に船に乗っている。1379-
  スヒャン 開京の妓女。1392-
  鈴木庄司 藤代の熊野水軍の大将。
  スヒター マジャパイト王国の女王クスマワルダニの娘。1391-
  スンシェン 孫弦。永楽帝配下の宦官。リンジョンシェン一味を壊滅する。1374-
  スンユーチー 孫羽琦。アンアンの幼馴染み。1390-
  スサノオ ヤマト国の初代大物主。
  スクナヒコ 須久名森の神様。豊玉彦の船乗り。サルヒコの軍師になる。
  スクニヤ姫 須久名森の神様。瀬織津姫の妹の知念姫の三女。
  須久名森ヌル タミーの叔母。
  スムチナムイヌル スムチナムイの神様。シネリキヨの子孫。

せ 瀬織津姫 垣花の都の姫。阿蘇津姫→武庫津姫→瀬織津姫浅間大神

そ ソウゲン 宗玄禅師。島添大里の読み書きの師匠。首里大聖寺住職。1336-
  ソンウェイ 松尾新三郎。林剣峰に助けられた五島の倭寇1374-
  早田左衛門太郎 対馬の武将。朝鮮に投降して倭寇退治をする。1361-
  早田左衛門三郎 左衛門太郎の弟。五島の福江島の拠点を守る。1368-
  早田藤五郎 シンゴの義兄。高麗人。壱岐島の拠点を守る。1356-
  早田次郎左衛門 左衛門太郎の兄。朝鮮で戦死。1356-1394
  早田新次郎 次郎左衛門の長男。行方不明。1380-
  早田兵衛左衛門 左衛門太郎の弟、シンゴの叔父。お屋形様代理。1358-
  早田サキ 左衛門太郎の妹。夫が戦死し娘を連れて実家に戻る。1375-
  早田ミヨ サキの娘。1394-
  早田六郎次郎 左衛門太郎の長男。妻はサハチの娘ユキ。1387-
  早田左衛門次郎 和田浦の左衛門次郎の遺児。六郎次郎の従兄弟。1387-
  早田小三郎 早田兵衛左衛門の三男。六郎次郎の義弟。1391-
  早田四郎三郎 六郎次郎の弟。1394-
  早田五郎左衛門 左衛門太郎の叔父。朝鮮富山浦の「津島屋」の主人。1349-
  早田丈太郎 五郎左衛門の長男。漢城府の「津島屋」の主人。1371-
  増阿弥 奈良の田楽新座の太夫1368-
  宗讃岐守貞茂 対馬守護。1364-1418
  宗安 博多妙楽寺の禅僧。山北王の客僧。1351-
  宗金 博多妙楽寺の禅僧。1354-
  ソヨン 開京の妓女。1383-

た タチ サハチの八男。後の尚泰久。1410-1460
  棚原大親 中山王の重臣。普請奉行。武寧の重臣→思紹の重臣。1360-
  タカ 首里の女子サムレー。マチルギと一緒にヤマトゥに行く。1388-
  タク 慶良間の島の武術師範。1377-
  タミー 慶良間の島のヌル。ヤマトゥから帰り須久名森ヌルになる。1388-
  タブチ 八重瀬按司。中山王思紹の正使。山南王を諦めて久米島に逃げる。1360-
  玉グスク按司 妻はシラタル親方の娘。1350-1412
  玉グスク按司 玉グスク按司の次男。妻はサハチの妹マナミー。1376-
  玉グスクヌル 玉グスク按司の妹。1353-1411
  玉グスクヌル 玉グスク按司の娘。1371-
  玉グスク若ヌル マナミーの娘ウミタル。1395-
  タマ 苗代大親の妻。キラマの娘。1362-
  田名親方 ヤジルー。首里のサムレー大将。1376-
  田名大主 田名親方の父親。思紹の従弟。伊平屋島。1356-
  田名ヌル 田名大主の長女。1381-
  タムン ヒューガの配下。東行法師になり子供たちを慶良間の島に送る。1363-
  タキ ハルの侍女。1391-
  タラ爺 クムンと一緒に島添大里に来た腕のいい石屋。1346-
  タキチ 恩納岳の木地屋の親方。1354-
  タキチ 三星党の四天王。拠点は今帰仁1374-
  ダキ 三星党。国頭の「まるずや」の女主人。1380-
  タキ 宇座按司の長男。島尻大親。山南王の正使→中山王の正使。1356-
  タマ ヤンバルの材木商人から贈られた思紹の側室、山原夫人。1390-
  タケ 京都の桶作り職人。琉球に来る。1384-
  タラジ 我喜屋大主に仕える役人。我喜屋大主の次女の婿。1390-
  タンタン 明国の海賊から贈られた攀安知の側室。明人。七女レイの母。1390-
  タキ シジマの幼馴染み。サムレーの娘で鍛冶屋に嫁ぐ。1389-
  宅間之子 島尻大里グスクの書庫番。「山南志」を作る。1389-
  高良之子 島尻大里のサムレー大将。1384-1414
  高安大親 島尻大里のサムレー大将。1379-
  沢岻大主 先代の婿。キラの父親。1365-
  平左馬頭 奄美大島の戸口の領主。平左馬頭行盛の子孫。1367-
  タオファ 桃華。応天府の富楽院の「春香楼」の妓女。1380-1402
  高橋殿 足利義満の側室。道阿弥の娘。1376-
  対御方 足利義満の側室。四条隆郷の娘。1379-
  平道全 宗貞茂の家臣。朝鮮在住の向化倭人。1376-
  タマミガ クマラパとマズマラーの娘。1389-
  高腰按司 宮古島高腰の女按司。1359-
  高腰のウプンマ 高腰女按司の娘。1382-
  多良間女按司 スタタンのボウ。クマラパの弟子。1360-
  多良間のウプンマ ボウの長女。1385-
  玉取のツカサ 石垣島玉取のヌル。1373-
  タキドゥン 先代の竹富島按司。島添大里若按司の息子。1348-
  タキドゥン按司 タキドゥンの長男。1369-
  タキドゥン若ツカサ 竹富島のヌルの娘。1392-
  ダティグ村のツカサ 与那国島のダティグ村のヌルで首長。アサ。1356-
  ダティグ村の若ツカサ アック。アコーダティ勢頭の娘。1374-
  ダンヌ村のツカサ 与那国島のダンヌ村のヌルで首長。レン。1357-
  ダンヌ村の若ツカサ ユッカ。野崎按司の娘。1378-
  タリー クブラ村のツカサの従妹。南遊斎と結ばれる。1362-
  ターカウの宮古館のツカサ 池間島のウブンマの妹。1375-
  武田修理亮 阿波守護代。1382-
  玉依姫 スサノオ豊玉姫の娘。日巫女。九州の大国主→四代目大物主。
  平維盛 小松の中将。平重盛の嫡男。初代今帰仁按司
  玉グスクヌル 極楽寺で戦死して若ヌルに大事な事を伝えられず後悔している。
  多良間姫 ウパルズの孫娘。
  沢岻ヌル 沢岻の神様。シネリキヨの子孫。役行者から勾玉をもらう。

ち チューマチ  サハチの四男。ミーグスク大親。妻は攀安知の娘マナビー。1396-
  チルー ウニタキの妻。サハチの叔母。1368-
  ヂャンウェイ  張唯。ファイチの妻。龍虎山天師の一族。1377-
  チニンチルー 首里の女子サムレー。イーカチの妻。1386-
  チャウサ 島添大里の女子サムレー。マチルギと一緒にヤマトゥに行く。1387-
  チタ 首里の女子サムレー。笛の名手。マチルギと一緒にヤマトゥに行く。1388-
  チリ 平田の女子サムレー。1385-
  チカ 佐敷の女子サムレー。1387-
  チニンマチー 慶良間の島の女師範。1386-
  チュージ 三星党の四天王。拠点は首里1373-
  チャサ 三星党。米須の「まるずや」の女主人。1379-
  チマ 三星党。羽地の「まるずや」の女主人。1379-
  チタ 山南王シタルーから贈られた思紹の側室、島尻夫人。1390-
  津堅大親 佐敷大親重臣。ナツの父。1361-
  チキンジラー サミガー大主の元で働く津堅島のウミンチュ。1358-
  チョル サミガー大主の鮫皮職人。高麗人。朝鮮の通事。1354-
  チミー イハチの妻。具志頭按司の娘。母はナカー。弓矢の名手。1395-
  チチー マチルーの長女。八重瀬若ヌル。ササの弟子。1403-
  チヨ 奥間から贈られたシタルーの側室。八女ママチーの母。1386-
  チヌムイ タブチの四男。敵のシタルーを討ち、久米島に逃げる。1395-
  チミー マナビーの侍女。1397-
  北谷按司 妻は先代越来按司の娘。1390-
  北谷ヌル 北谷按司の叔母。1367-
  知念按司 妻は大グスク按司の娘。波田真大主。1359-
  知念按司 妻はサハチの妹マカマドゥ。1380-
  知念ヌル 知念按司の姉。波田真ヌル。1357-
  知念ヌル 知念按司の娘。1382-
  知念若ヌル マカマドゥの娘マカミー。1401-
  仲順ヌル 舜天の子孫。1359-
  千代松 七代目今帰仁按司1295-1361
  チルー 湧川大主の三女。母はマチ。1401-
  チォンフー 程復。久米村の長老。1330-
  チェンヨンジャ 陳永嘉。中山王の進貢船の火長。張三豊の孫弟子。1365-
  チータイ 就帯。武寧の側室。高麗人。1368-
  ヂャンサンフォン 張三豊。武当山の道士。ファイチの師匠。1247-
  ヂュヤンジン 朱洋敬。永楽帝重臣。ファイチの親友。1375-
  ヂャンシーチォン 張士誠。三姉妹の祖父。呉王。1321-1367
  ヂャンルーチェン 張汝謙。張士誠の三男。福州の海賊。三姉妹の父。1352-1406
  チェンイージュン 陳依俊。三姉妹の敵。福州の海賊。絹織物商人。1365-1407
  チェンズーイー 陳祖義。広州の海賊。鄭和に捕まり処刑される。1359-1407
  チェンジォンジー 陳征志。陳祖義の息子。1382-1414
  チュンファ 椿華。応天府の富楽院の「桃香楼」の妓女。1384-
  ヂャンチョンシー 張成時。ファイチの妻の父。1341-
  ヂャンリーロン 張麗蓉。成時の孫娘。ファイチの姪。1391-
  ヂャンユーチュ 張宇初。龍虎山第43代天師。1359-
  中条兵庫助 将軍義持の武術指南役。慈恩の弟子。1359-1424
  中条奈美 兵庫助の娘。高橋殿に仕える。1380-
  陳外郎 陳宗奇。足利幕府の外交使節の接待役を務める。1360-
  チェウォン 開京の妓女。1390-
  チルカマ クマラパの妹フォーヤオ。先代の石原女按司1349-
  ヂャンソンシェン 張松宣。ターカウの太守。メイユーに退治される。1364-1404
  ヂャンシャオリー 張暁立。トンド王の次男。ターカウの太守。1383-
  ヂャンヤンラン 張洋然。トンド王の三男。進貢船の正使。アンアンの兄。1386-
  ヂャンアーマー 張阿馬。博多からトンドに来た海賊。1341-1391
  ヂャンジャラン 張嘉蘭。張松宣の妻。張阿馬の娘。台湾の海賊。1365-
  ヂャンハオシュ 張浩旭。ジャランの息子。1389-
  チェンリーファン 陳季芳。冊封使。1378-
  チャイシャン 柴山。宦官。リーポー姫の護衛。1384-
  チウヨンフォン 丘永鋒。張三豊の弟子。リーポー姫の師。1340-
  ヂュディ 朱笛。リーポー姫の護衛。1393-
  千代尼 建礼門院に仕えていた女官。壇ノ浦の合戦の生き残り。
  知念姫 瀬織津姫の妹。玉グスクヌルを継いだ後、知念ヌルになる。

つ ツタ 夫が戦死し、イトと一緒に船に乗る。1372-
  ツァイシーヤオ 蔡希瑶。パレンバンの使者、蔡陽泰の妹。1390-
  ツキミガ 上比屋女按司の娘。若女按司1390-
  ツイイー 崔毅。リーポー姫の通事。1383-
  津守摂津守 住吉大社宮司で武将。

て 手登根大親 サハチの弟クルー。妻はシタルーの娘ウミトゥク。1388-
  照屋大親 山南王の重臣。交易担当。1351-
  照屋ヌル 照屋大親の五女。1388-
  テサン 山南王の石屋の親方。1363-1414
  テス テサンの弟。豊見グスクの石屋。1366-
  テハ テサンの弟。シタルーのために情報を集めている。1375-
  一名代大主 国頭按司の弟。今帰仁のサムレー大将→鬼界按司。1365-1413
  鉄潅和尚 対馬船越梅林寺住職。早田備前守の三男。1373-
  寺田源三郎 愛洲次郎の家臣。1390-
  ティラヌブース 平忠盛の家臣。宮古島狩俣の神様。
  テルヒコ 石垣島名蔵の神様。ノーラ姫の長男。

と 當山親方 美里之子の弟。首里のサムレー大将→浦添按司1365-
  トゥミ 三星党。ヤフスの息子ルクを産む。首里の「まるずや」の女主人。1377-
  トゥラ 首里の女子サムレーの総隊長。1376-
  桃原之子 中山王の副使。1385-
  トゥイ シタルーの妻。山南王妃。察度の六女。母親は高麗人のウニョン。1363-
  豊見グスク按司 シタルーの長男タルムイ。妻はサハチの妹マチルー。1385-
  豊見グスクヌル シタルーの次女マナビー。島尻大里ヌル。1382-
  トゥミ マナビーの侍女。ユラの幼馴染み。1397-
  トゥム タブチの側室。ミカの母。チヌムイの母親代わり。1372-
  渡久地大主 山北王の水軍大将。1380-1416
  トゥクジ 奥間杣人の国頭の親方。1377-
  トゥキ クマヌの娘。武寧の側室。奥間に帰って娘たちを指導する。1376-
  トシ 京都の竹細工職人。琉球に来る。1385-
  徳之島按司 攀安知に滅ぼされる。英祖の子孫。1370-1408
  徳之島ヌル 徳之島按司の妹。1374-1408
  トラ 大石寅次郎。早田左衛門太郎の家臣。1372-
  トミ 対馬の漁師の妻。1372-
  堂之比屋 久米島堂村の長老。1362-
  堂ヌル 堂之比屋の娘ウムトゥ。マレビト神はウニタキ。1384-
  トゥム 石垣島のグラーの弟。妻は長山のウプンマ。久米島阿嘉村出身。1365-
  登野城按司 石垣島登野城の女按司。1355-
  登野城のツカサ 石垣島登野城のヌル。登野城按司の娘。1382-
  ドゥナンバラ村のツカサ 与那国島のドゥナンバラ村のヌルで首長。パン。1351-
  ドゥナンバラ村の若ツカサ ラッパ。クマラパの娘。1377-
  トンド王 張仁弦。アンアンの父。1361-
  トク 大山積神社の二内子の大巫女。1385-
  鳥生備中守 大山積神社の宮司の弟。陣代。御島水軍の大将。1376-
  豊玉姫 セーファウタキの神様。スサノオの妻。玉グスクヌルの姫。豊国の国主。
  豊玉彦 豊玉姫の弟。船頭としてヤマトゥと琉球を行き来する。
  トヨウケ姫 玉依姫の娘。ホアカリの姉。ウカノミタマ。
  豊姫 アイラ姫の孫娘。ヤマト国の六代目大物主。
  朝盛法師 源氏の陰陽師。舜天と共に理有法師を倒す。
  鳥居禅尼 新宮の十郎の姉、丹鶴姫。熊野別当行範の妻。

な 苗代大親  思紹の弟サジルー。中山王のサムレー総大将。1360-
  苗代大親の妻 キラマの娘タマ。1362-
  苗代之子 苗代大親の長男マガーチ。島添大里のサムレー大将。1380-
  ナビー 苗代大親の次女。宇座のクグルーの妻。1387-
  ナツ 三星党。島添大里グスクの侍女。サハチの側室。1381-
  ナナルー サハチの七男。母はナツ。1407-
  ナビー 佐敷の女子サムレー二番組隊長。1380-
  ナグカマ 佐敷の女子サムレー。マチルギと一緒にヤマトゥに行く。1386-
  ナウ 佐敷の女子サムレー。1387-
  ナカウシ 平田の女子サムレー。マチルギと一緒にヤマトゥに行く。1387-
  ナミー 平田の女子サムレー。1388-
  ナーサ 首里の遊女屋「宇久真」の女将。奥間出身。1352-
  中グスク按司 クマヌ。中山王の重臣。ヤマトゥの山伏。1346-1412
  中グスクヌル 先々代の按司の娘アヤ。久場ヌル。1378-
  中グスクヌル ムタの長女マチルー。ササの弟子。1395-
  中北大親 中山王の重臣。武寧の重臣→思紹の重臣。1354-
  仲間大親 中山王の重臣。武寧の重臣→思紹の重臣。1357-
  ナンセン 南泉禅師。首里の報恩寺住職。1438-
  ナンカイ ナンセンの弟子。1395-
  ナンプー ナンセンの弟子。1395-
  中グスク大親 中山王の副使。1378-
  名嘉真ヌル 真壁按司の姉。先代真壁ヌル。1350-
  仲田大主 ナビーお婆の長男。伊是名親方の兄。思紹の従兄。1353-1407
  仲田大主 ナビーお婆の孫。1371-
  仲田ヌル ナビーお婆の娘。1356-
  中程大親 カジ。シタルーの護衛役。アミーとユーナの父。1362-
  長嶺按司 シタルーの娘婿クルク。妻はタルムイの妹マジニ。1389-
  長嶺按司の妻 シタルーの四女マジニ。1390-
  ナカー 具志頭按司の後妻。佐敷生まれで、マチルギの弟子。チミーの母。1375-
  ナチ ジャナムイの妻。先代の中城按司の娘。久場ヌルの姪。1390-
  ナミー タブチの側室。大グスク按司の娘。マカミーの母。1369-
  中座按司 玻名グスク按司の次男。妻は真栄里大親の娘。1382-1414
  ナーグスク按司 伊敷按司の次男。父と一緒に久米島に逃げる。1391-
  ナーグスク按司の妻 玻名グスク按司の娘。タブチの妻の姪。1392-
  今帰仁ヌル 攀安知の姉。1374-1416
  今帰仁若ヌル 攀安知の三女カリン。母はパク。1398-
  名護按司 攀安知の叔父。1361-1415
  名護按司 妻は羽地按司の妹。1385-
  名護ヌル 名護按司の娘。1383-
  仲尾大主 羽地按司の弟。ミーグスクに来る。1359-
  ナコータルー 材木屋主人。仲尾大主の長男。真喜屋之子の兄。1379-
  仲尾之子 仲尾大主の三男サンルー。諸喜田大主の配下。1388-
  並里大主 山北王のサムレー大将。1379-1416
  仲宗根大主 山北王のサムレー大将。1382-
  ナグマサ 湧川大主配下のサムレー大将。側室マチの弟。1385-
  ナハーピャーのお婆 シジマの祖母。1336-1399
  ナナ 早田次郎左衛門の娘。ササと行動を共にしてヌルになる。1388-
  奈良弾正 摂津守護代
  長山のウプンマ 伊良部島のヌル。トゥムの妻。1368-
  仲間ムイトゥク 平久保サクラの夫。石垣島の仲間按司の弟。1375-
  ナーシル 与那国島のユミの娘。父親は苗代大親武当拳の名手。1391-
  ナウンニ村のツカサ 与那国島ナウンニ村のヌルで首長。マヤ。1366-
  ナウンニ村の若ツカサ リーシャ。ムカラーと結ばれる。1386-
  名和伯耆守 八代城主。1354-
  名和弾正 伯耆守の長男。1379-
  長山甚助 伊良部島の神様。博多の船鍛冶。

に ニシンジニー 島添大里の女子サムレー→与那原の三番組隊長。1385-
  二階堂右馬助 慈恩の弟子。張三豊の弟子。二階堂流開祖。1390-
  北目之大主 久米島。先代の北目之比屋。1348-
  根間のウプンマ 目黒盛の長女ツキミガ。1377-
  北宗根按司 宮古島北宗根の按司。1356-

ぬ ヌジュミ 手登根の女子サムレー。1396-
  伊野波之子 リュウインの弟子。1384-1416
  野崎按司 宮古島野崎の按司。1354-
  野崎のウプンマ 野崎按司の娘。1375-
  野城按司 宮古島野城の女按司。マムヤの姪。1371-
  野城按司 英慈の三男、北原按司宮古島に逃げて来て按司になる。
  ヌナカワ姫 翡翠の産地ヌナカワの首長。

の ノーラ姫 石垣島名蔵の神様。ウムトゥ姫の次女。
  ノーラ姫 二代目。ノーラ姫の次女。

は 馬天ヌル サハチの叔母マカマドゥ。サグルーの妹。神名はティダシル。1357-
  ハナ サハチの七女。母はナツ。1415-
  ハチグルー マタルーの長男。八重瀬若按司。1401-
  ハル シタルーからサハチに贈られた側室。シビーと一緒にお祭り奉行。1395-
  ハナ 首里の女子サムレー。1386-
  ハミー 島添大里の女子サムレー。1394-
  ハニ 手登根の女子サムレー。1395-
  ハンルク 三星党。八重瀬城下に住む研ぎ師。1368-
  ハマドゥ 三星党。玉グスクの「まるずや」の女主人。1380-
  ハンワンイー 韓完義。中山王の副使。1382-
  ハリマ ヤマトゥの山伏。浮島若狭町の宿屋の主人。1345-1415
  バサー 東原之子。伊平屋島出身のサムレー。1389-
  玻名グスク按司 タブチの義兄。中座大主。1358-1414
  玻名グスク按司の妻 具志頭按司の娘。1359-
  玻名グスク按司 玻名グスク按司の長男。妻は真壁按司の娘。1379-1414
  玻名グスクヌル 玻名グスク按司の姉。1355-1410
  玻名グスクヌル 玻名グスク按司の娘マフー。マレビト神はサキチ。1385-
  波平大親 山南王の重臣。波平按司1366-
  波平若按司 波平按司の長男ニシ。1388-
  波平ヌル 波平大親の次女。1391-
  波平大主 山南王のサムレー大将。波平大親の弟。1373-
  羽地按司 攀安知の大叔父の息子。1354-1412
  羽地按司 妻は恩納按司の姉。母は奥間の側室。名護按司の義兄。1380-
  羽地ヌル 羽地按司の妹。仲尾ヌル。1357-
  羽地ヌル 羽地按司の妹。1390-
  パク 攀安知の側室。今帰仁若ヌル(カリン)の母。朝鮮人1380-
  ハビー 中山王が攀安知に贈った側室で、湧川大主の側室になる。三星党。1390-
  ハナ 早田丈太郎の娘。漢城府の津島屋で琉球の貝殻を売っている。1395-
  ハリマ大殿 多良間島のボウの夫。播磨の赤松一族。1359-
  パラン 台湾のマカタオ族の首長。キクチ殿の側室。1360-
  ハツ 大山積神社の三内子の大巫女。1390-
  ハツネ 初代上比屋按司厳島神社の内侍。アキシノの先輩。
  パティローマ姫 波照間島の神様。イリウムトゥ姫の三女。
  ハッキナ姫 カサンヌ姫の次女。奄美大島赤木名山の神様。

ひ ヒューガ 日向大親。三好日向。中山王の水軍の総大将。1355-1470
  平田大親 サハチの弟ヤグルー。妻は玉グスク按司の娘ウミチル。1378-
  平戸親方 中山王武寧のサムレー大将。反乱を企てるが失敗する。1356-1406
  百名大親 玉グスク按司の三男。妻はタブチの娘。1384-
  辺名地之子 本部のテーラーの弟。1383-
  備瀬大主 鬼界島で戦死した備瀬大主の弟。1378-1416
  比嘉ヌル 浜比嘉島のヌル。初代比嘉按司の孫。1380-
  花良治ヌル 鬼界島のヌル。鎮西入道の娘ミキ。1384-
  広中三河守 大内水軍の大将。本拠地は岩国。1364-
  日野栄子 将軍義持の奥方。御台所様。1390-1431
  平方蓉 陳蓉。陳宗奇の娘。1383-
  ヒサ イトの妹。イトと一緒に船に乗る。1378-
  漲水のウプンマ 宮古島漲水ウタキのヌル。目黒盛の従妹。1379-
  百名のウプンマ 宮古島百名のヌル。1399-
  百名姫 ユンヌ姫の姪。浜川ウタキを守っている。
  百名姫 宮古島百名の神様。ウパルズの三女。
  漲水姫 宮古島漲水ウタキの神様。ウパルズの四女。
  ビシュヌ クバントゥオンの神様でシィサスオンの神様。ハツに化身する。

ふ ファイチ 懐機。久米村の唐人。中山王の軍師。1375-
  ファイテ ファイチの息子。国子監に留学。妻はウニタキの娘ミヨン。1395-
  ファイリン ファイチの娘。佐敷大親の長男シングルーの妻。1397-
  ファイホン ファイチの妹。武当山の裾野で暮らす。1379-
  外間親方 マニウシの長男シラタル。首里のサムレー大将。1374-
  外間之子 マニウシの次男グルータ。首里のサムレー大将。1379-
  古堅之子 島添大里のサムレー副大将→サムレー大将。1383-
  南風原大親 中山王の副使→正使。1381-
  フカマヌル シラタル親方の長女ウトゥガニ。ウミチルの母。1351-
  フカマヌル 久高島のヌル。ウミチル。父はサグルー。ウニチルの母。1372-
  フー 与那原の女子サムレー。1389-
  フェー 手登根の女子サムレー。1396-
  フク 三星党。ジーナ。旅芸人の踊り子。トラの息子を産む。1389-
  フク 二代目フク。トゥキ。三星党。旅芸人の踊り子。1392-
  ファー 三星党。伊平屋島出身。1390-
  フニ ンマムイの女子サムレーの隊長。マチルギの弟子。1384-
  保栄茂按司 シタルーの三男グルムイ。妻は攀安知の長女マサキ。1393-
  フミ 中山王から贈られた攀安知の側室。三星党。1396-
  フニムイ 攀安知の次男。母はシジ。1407-
  辺戸ヌル 安須森の裾野の辺戸村のヌル。1360-
  フニ サミガー親方の娘、与論按司の側室になる。1382-
  ファンボ 范波。三姉妹の配下。1384-
  フミ シンゴの長女。1392-
  ふさ 一文字屋孫次郎の長女。1396-
  福寿坊 備前児島の山伏。琉球に行く。1387-
  無精庵 医者。愛宕山の山伏。琉球に行く。1355-
  文吉 京都の櫛作り職人。琉球に来る。1383-
  ブラゲー大主 貝殻を扱うウミンチュの親方。チヌムイの祖父。1353-
  古我知大主 羽地按司の弟。ミンのサムレー大将として南部に行く。1387-
  保良のウプンマ 宮古島保良のヌル。マムヤの姪。1374-
  ブナシル 石垣島名蔵の女按司でヌル。マレビト神は富崎按司1360-
  桴海のツカサ 石垣島桴海のヌル。1372-
  大城のツカサ 石垣島大城のヌル。大城按司の次女。1381-
  フーキチ 奥間の鍛冶屋。ヤキチの弟子。琉球から石垣島に行く。1368-
  フーキチの妻 先代のフーツカサの姪。1376-
  富崎按司 石垣島富崎の按司。ガバネー。ミッチェの父。1359-
  富崎若按司 カバネーの息子カル。ミッチェの腹違いの弟。1389-
  フー 与那国島のラッパの娘。父親はアコーダティ勢頭の長男マフニ。1398-
  ブドゥマイ按司 波照間島ブドゥマイ村の按司。1365-
  ブドゥマイブーパー ブドゥマイ按司の娘。ブドゥマイ村のヌル。1385-
  フシマ按司 黒島の按司。フンタカ。1382-
  フサ 一宮備前守の長女。巫女。1395-

へ 平安名大親 勝連按司重臣。ウニタキの叔父。1348-
  平敷大主 山北王の重臣攀安知の側室シジの父。1366-
  平久保按司 キクチ殿の家臣。石垣島北部で牛を飼育している。1355-
  平久保ヌル 平久保按司の長女、サクラ。1376-
  平久保太郎 平久保按司の長男。若按司。1378-

ほ 坊門局 足利義満の側室。和気広成の娘。1373-
  細川右馬助 阿波守護。1386-
  ホアカリ 玉依姫の息子。ヤマト国の三代目大物主。

ま マチルギ サハチの妻。伊波按司の次女。女子サムレーの総大将。1373-
  マグルー サハチの五男。妻はンマムイの娘マウミ。1395-
  マチルー サハチの次女。ウニタキの長男ウニタルの妻。1399-
  マシュー サハチの三女。1403-
  マカトゥダル サハチの四女。1405-
  マナミー サハチの妹。玉グスク若按司の妻。1379-
  マカマドゥ サハチの妹。知念若按司の妻。1381-
  マチルー サハチの妹。豊見グスク按司タルムイの妻。1386-
  マチルー サムの妻。クマヌの娘。1374-
  マチルー サハチの叔母。クレー、シビー、天屋裔則禅師の母。1362-
  マチ マサンルーの長女。佐敷ヌル。1396-
  マサ ハルの侍女。1392-
  マミー 山田按司の妻。泰期の娘。1367-
  マウシ 山田按司の次男。妻は苗代大親の三女マカマドゥ。後の護佐丸。1391-
  マカトゥダル  山田按司の三女。サグルーの妻。1392-
  マニウシ シラタル親方の長男。慶良間の島の武術師範。1353-
  マニウシの妻 修行者たちの母親役。1355-
  マカマドゥ 苗代大親の三女。マウシの妻。1392-
  マユ 佐敷ヌルの娘。父はシンゴ。ササの弟子。1402-
  マカミー マタルーの妻。タブチの娘。1385-
  マーミ 三星党。島添大里グスクの侍女。1389-
  マニ 三星党。明国に行き三姉妹のために裏の組織を作る。1382-
  マイチ 三星党。今帰仁の「まるずや」主人。1377-
  マクム 三星党。シタルーの側室。1389-
  マフニ 三星党。シタルーの側室。1392-
  又吉親方 首里のサムレー大将。1362-
  マナミー 首里の女子サムレーの三番組隊長。1377-
  マリ 首里の女子サムレー→与那原の女子サムレーの総隊長。1380-
  マチ 平田の女子サムレーの二番組隊長。1381-
  マナ 与那原の女子サムレー二番組隊長。1382-
  マイ 島添大里の女子サムレー。1386-
  マヒー 首里の女子サムレー。1387-
  マユミ 遊女屋「宇久真」の遊女。奥間出身。1389-
  マサンルー ウニタキの次男。1400-
  マチ ウニタキの次女。1403-
  マキク ユリの娘。父親はカニムイ。1403-
  マーシ カニムイの娘。勝連若按司ジルーの妻。1397-
  マタルー 宇座按司の次男。父の跡を継いで馬の飼育をする。1384-
  マジニ 宇座按司の三女。ウミンターの次男シタルーの妻。1390-
  マグサ 賀志孫三郎。ヤマトゥに行く船頭としてサハチに仕える。1372-
  マーイ 米須按司から贈られた思紹の側室、米須夫人。1390-
  マイ 三星党。ユイ。旅芸人の踊り子。1391-
  真壁按司 妻は具志頭按司の娘。山グスク大主。1353-1414
  真壁按司の妻 具志頭按司の娘。1354-
  真壁按司 真壁按司の長男。妻は与座按司の姉。1373-1414
  真壁按司 他魯毎の義弟。1397-
  真壁ヌル 真壁按司の娘。1378-
  真壁大主 真壁按司の弟。山南王の武術師範。1357-1414
  真壁之子 真壁大主の長男。山南王のサムレー大将。1381-1414
  摩文仁按司 米須按司の次男クグルー。1383-1414
  マハニ ンマムイの妻。攀安知の妹。1379-
  マウミ ンマムイの長女。マグルーの妻。1399-
  マサキ ンマムイの次女。兼グスク若ヌル。ササの弟子。1404-
  マアサ シタルーの五女。夫が戦死して実家に戻り女子サムレーを作る。1396-
  マフイ 垣花按司の長女。サングルーの妻。1400-
  ママチー シタルーの八女。母は側室のチヨ。攀安知の長男ミンと婚約。1402-
  マーチ シタルーの側室。1383-
  マルク 米須若按司。妻はムタの娘マナミー。1397-
  マナミー ムタの次女。米須若按司の妻。1397-
  マジルー ムタの長男。1399-
  マアミ 小渡ヌルの母。越来按司の妻。攀安知の叔母。1360-
  マチカジ 島尻大里の遊女屋「若夏楼」の二代目女将。1374-
  マサキ 攀安知の長女。シタルーの三男グルムイの妻。1395-
  マナビー 攀安知の次女。母はマアサ。サハチの三男チューマチの妻。1397-
  マユ マナビーの侍女。1397-
  マイ タブチの側室。チヌムイの母。ブラゲー大主の娘。1379-1402
  マニー 真栄里大親の次女で、賀数大親の次男の妻。1392-
  ママキ 攀安知の四女。1400-
  マナチー 攀安知の妹。母は奥間の側室。アタグの長男タルーの妻。1393-
  マチ 湧川大主の側室。名護に住む。三女チルーの母。1383-
  マカーミ 諸喜田大主の妻。志慶真大主の次女。1379-
  マティルマ 察度の五女。永良部按司の妻。トゥイの姉。1360-
  マナビー 永良部按司の次女。マティルマの娘。真喜屋之子の妻。1386-1406
  松堂 名護の長老。前兼久大主。名護按司の大叔父。母は奥間の側室。1352-
  松堂の妻 シヅ。父は羽地按司。母は奥間側室。仲尾大主の叔母。1353-
  真喜屋之子 三春羽之助。仲尾大主の次男ジルー。武芸者。1383-
  マル ナコータルーの長女。マナビーの幼馴染み。1397-
  マジルー ウクヌドーの次男。首里の油屋の店長。1383-
  マナ 勢理客大主の孫娘。ササの弟子。1404-
  マグサンルー 望月サンルーの遺児。1392-
  まり 一文字屋次郎左衛門の三女。1394-
  マツ 中島松太郎。早田左衛門太郎の家臣。1372-
  マユ 早田左衛門太郎の家臣の妻。イトと一緒に船に乗る。1373-
  松田刑部 鬼界島のサムレー大将。青鬼。1381-
  万屋之子 奄美按司の家臣。1356-
  マズマラー 宮古島狩俣のヌルで女按司1357-
  マブクイ マズマラーの甥。与那覇勢頭と一緒に琉球に行く。1363-
  マムヤ 宮古島保良の女按司の末娘。先代の野城按司1339-
  マッサビ 池間按司の妹。石垣島のフーツカサ。於茂登岳のヌル。1369-
  マタルー マッサビの長男。1393-
  マシュク按司 波照間島マシュク村の按司。1354-
  マシュクブーパー マシュク按司の長女ペプチ。マシュク村のヌル。1374-
  真玉添姫 アマン姫の三女。初代真玉添ヌル。チフィウフジン。
  マヤヌマツミガ 宮古島狩俣の祖神。アマン姫に仕えていたヌルで宮古島に漂着。
  マイヌ姫 竹富島の神様。メートゥリ姫の娘。
  真名井御前 如意尼。空海の弟子。神呪寺の住持。

み ミチ 中山王妃。思紹の妻。サハチの母。美里之子の娘。1356-
  ミヨン ウニタキの長女。ファイテの妻。三弦の名手。1395-
  ミフー ウミンターの長女。ウミンチュの妻。1378-
  ミミ クルーの長女。手登根若ヌル。ササの弟子。1404-
  ミミ 首里の女子サムレーの二番組隊長。1377-
  ミリー 首里の女子サムレー。伊是名島の仲田大主の長女。1395-
  ミイ 島添大里の女子サムレー。1388-
  ミカ 島添大里の女子サムレー。ジルークの妻。1395-
  ミーシャ 島添大里の女子サムレー。1395-
  ミフー 佐敷の女子サムレーの総隊長。1379-
  ミク 佐敷の女子サムレー。1386-
  ミグ 平田の女子サムレー→具志頭の女子サムレー二番組隊長。1384-
  ミユ 平田の女子サムレー。1386-
  ミニー 平田の女子サムレー。1386-
  ミーカナ 与那原の女子サムレー。ササと一緒に南の島に行く。1391-
  ミユー 手登根の女子サムレー。1396-
  ミカ タブチの六女。八重瀬若ヌル。チヌムイと一緒にシタルーを討つ。1392-
  ミフー 「宇久真」の遊女。ヒューガの側室になり長男クタルーを産む。1388-
  ミカサ 遊女屋「宇久真」の遊女。1389-
  ミニー 塩の商人から贈られた思紹の側室、慶良間夫人。1391-
  ミミー 瀬長按司から贈られたシタルーの側室。1380-
  ミミ 奥間から贈られたタブチの側室。1391-
  ミユー シタルーから贈られたタブチの側室。1394-
  ミサ 奥間から贈られた攀安知の側室。思紹の娘。1393-
  ミン 攀安知の長男。今帰仁按司。山南王の世子。1402-
  ミキ 湧川大主の妻。羽地按司の娘。長女ランと次女ユリの母。1378-1414
  ミンジ 湧川大主の長男。母はメイ。1409-
  ミサキ ユカと湧川大主の娘。1407-
  ミヌキチ 初代ミヌキチの長男。今帰仁の研ぎ師。1358-
  みお 一文字屋孫三郎の三女。1394-
  明円坊 熊野の山伏。六郎次郎の師。1347-
  ミナミ 早田六郎次郎とユキの娘。サハチの孫。1404-
  ミツ 対馬のマユの長女。1395-
  妙祐尼 新宮の妙心寺の尼僧。勧進比丘尼を仕切っている。1376-
  ミン 開京の妓女。1391-
  目黒盛豊見親 宮古島を統一して首長になる。1357-
  水納島のウプンマ ボウの次女イチ。1390-
  ミッチェ ブナシルの娘。父親は富崎按司。弓矢の名人。サユイの師匠。1387-
  ミシュク按司 波照間島ミシュク村の按司。村を再建して按司になる。1374-
  三好筑前守 細川家家臣。1361-
  水走助三郎 遊佐氏家臣。河内一宮枚岡神社宮司の一族。
  ミナクシとスンダレ メートゥリオンの神様。

む ムタ マチルギの弟。クマヌの養子になり、中グスク按司を継ぐ。1375-
  ムトゥ 三星党。今帰仁の「よろずや」の売り子。1375-
  ムジル 上里之子。伊平屋出身のサムレー。1381-
  本部のテーラー 瀬底之子→瀬底大主。山北王のサムレー大将。1376-1416
  本部大親 中山王の副使。朝鮮の正使。1375-
  本部大主 攀安知の叔父。奄美大島で戦死。1368-1410
  本部大主 奄美大島で戦死した本部大主の長男。攀安知の従弟。1389-1416
  本部大主 四代今帰仁按司の三男。六代今帰仁按司。1268-1322
  本部ヌル テーラーの妹。マレビト神は東行法師のタムン。1379-
  村上山城守 村上水軍の頭領。能島にいる。1351-
  村上又太郎 村上山城守の長男。上関を守る。1386-
  村上あや 又太郎の妹。村上水軍の女船頭。1392-
  ムマニャーズ 先代の上比屋按司。クマラパの娘リーミガを産む。1342-
  ムカラー 宮古島狩俣生まれの野崎の船乗り。クマラパの弟子。1384-
  ムー 与那国島のユミの妹。1367-
  武庫津姫 瀬織津姫の三女。与謝津姫。

め メイファン 張美帆。張汝謙の三女。杭州の海賊。1379-
  メイユー 張美玉。張汝謙の次女。杭州の海賊。サハチの側室。1376-
  メイリン 張美玲。張汝謙の長女。杭州の海賊。1374-
  前田大親 中山王の重臣。武寧の重臣→思紹の重臣。1358-
  真栄里大親 山南王の重臣。真栄里按司1362-1414
  真栄里若按司 真栄里大親の長男ムチャ。真栄里若按司→真栄里大親。1383-
  真栄里之子 真栄里大親の次男。島尻大里のサムレー大将。1385-1414
  真栄里ヌル 真栄里大親の娘。1393-
  真栄平ヌル 新垣大親の側室。1374-
  メイ 湧川大主の側室。羽地に住む。四女カミーと長男ミンジの母。1385-
  前原之子 志慶真村のサムレー大将。志慶真大主の叔父。長老の三男。1359-
  明月道士 二代目望月三郎の弟。クユー一族の長老。1348-
  メイファ 梅華。応天府の富楽院の「桃香楼」の妓女。1389-
  宮良のツカサ 石垣島宮良のヌル。1371-
  メートゥリ姫 石垣島メートゥリの神様。ノーラ姫の五女。
  メイヤ姫 ユウナ姫の弟トゥイヒコと結ばれ、ダティグ村を造る。

も モーサ 名護の「まるずや」の女主人。1380-

や 山田按司 マチルギの兄トゥク。妻は泰期の娘マミー。1365-
  山田ヌル 山田按司の娘ウトゥタル。1385-
  山田若按司 山田按司の長男サンルー。1387-
  屋比久大親 島添大里按司重臣→与那原の重臣1359-
  ヤエ 望月ヌル。イブキの妻。1372-
  八代大親 中山王の重臣。弓術師範。隠居して八代法師。1344-
  ヤールー 三星党。サグルーの護衛。1385-
  ヤキチ マサンルーの次男。1399-
  ヤシー 伊平屋島出身のウミンチュ。1380-
  ヤタルー師匠 阿蘇弥太郎。慈恩の弟子。ンマムイの師匠。1359-
  ヤンジン 楊進。久米村の唐人。張三豊の弟子。慈恩寺の師範。1391-
  ヤシマ 遊女屋「宇久真」の遊女。1387-
  ヤマブキ 遊女屋「宇久真」の遊女。1389-
  山グスク按司 真壁按司の次男。妻は伊敷按司の娘。1377-1414
  山グスク若按司 山グスク按司の長男。勝連若按司を殺して戦死。1398-1414
  屋慶名親方 勝連のサムレー大将。1376-
  屋賀ヌル アナ。シネリキヨのヌル。マレビト神は金武按司1385-
  屋部大主 名護按司の叔父。水軍大将。1364-
  屋部ヌル 名護按司の姉。先代の名護ヌル。1358-
  屋嘉比大主 国頭按司の従弟。国頭のサムレー大将。妻はヤザイムの妹。1362-
  屋嘉比のお婆 先々代の屋嘉比ヌル。アキシノの血を引いている。1320-
  屋嘉比ヌル お婆の孫。1373-
  ヤス 西山安次郎。早田三郎左衛門の家臣。朝鮮で戦死。1372-1394
  山本中務丞 田辺一ノ瀬城主。幕府奉公衆。
  ヤンシャンチョン 楊善澄。張三豊の弟子。
  ヤンシュ 楊樹。広東の海賊、メイユーの元夫。1375-
  ヤラブダギのツカサ 石垣島屋良部岳のヌル。1384-
  八倉比売神社の女宮司 アイラ姫の子孫。1353-
  ヤラブ姫 石垣島屋良部岳の神様。ノーラ姫の三女。
  ヤクム 奥間のアカマルウタキの神様。アカマルの妹。初代奥間ヌル。
  屋嘉比姫 屋嘉比森の神様。安須森姫の娘。

ゆ 与那嶺大親 中山王の重臣1355-
  与那原大親 サハチの弟マタルー。妻はタブチの娘。八重瀬按司1383-
  ユミ サムの長女。サハチの次男ジルムイの妻。1392-
  ユリ ヒューガの娘。笛の名手。佐敷ヌルと一緒にお祭り奉行を務める。1387-
  ユミー マチルギの弟子。馬天ヌルと旅に出て、首里のヌルになる。1377-
  ユー 島添大里の女子サムレー。1389-
  ユーナ 島添大里の女子サムレー。アミーの妹。シタルーの死後、復帰。1391-
  ユン 手登根の女子サムレー。1395-
  ユシ 三星党。クニ。旅芸人の踊り子。1390-
  ユラ ウクヌドーの三女。お芝居「志慶真のウトゥタル」の台本を書く。1396-
  与座按司 妻はタブチの娘。1377-1414
  与座按司 妻はタルムイの妹。1397-
  与座ヌル 与座按司の姉。サングルミーの妹。1375-
  ユシチ 名護の木地屋の親方。1350-
  ユイ 奥間から贈られた思紹の側室、奥間夫人。1390-
  ユシヌ 遊女屋「宇久真」の遊女。1390-
  ユウ 伊是名親方の妻。キラマの島で女師範だった。1382-
  ユイ マナビーの侍女。1397-
  ユンロン 鄭芸蓉。ジォンダオウェンの長女。1387-
  ユキ サハチの娘。母はイト。早田六郎次郎の妻。1388-
  ユイ 小渡ヌルの娘。父は摩文仁按司。1408-
  寄立大主 具志頭の長老。サミガー大主から刀を贈られる。1331-
  ユイ 湧川大主の五女。母はクルキ。1404-
  饒平名大主 羽地按司の次男。奄美按司→饒平名大主。1383-
  ユカ スムチナムイの玉グスクヌル。マレビト神は湧川大主。1380-
  与論按司 山北王の叔父。妻は平敷大主の妹。屋我大主。1365-
  与論若按司 ヘータ。与論按司の長男。妻は永良部按司の娘。1388-1412
  与論按司 国頭按司の次男ヘーザ。湧川大主の配下だった。1385-
  ユン サダンの踊り子。ヘグムが得意。1389-
  ユングーヂェンレン 雲谷真人。全真道の道士。五龍宮の住持。1327-1393
  湯川宮内少輔 亀山城主。幕府奉公衆。
  那覇勢頭 目黒盛豊見親の重臣琉球に行き察度から宝刀を賜わる。1359-
  与那覇のウプンマ 与那覇勢頭の長女。1393-
  ユーツンのツカサ 西表島ユーツンのヌル。1373-
  ユーツンの若ツカサ ツカサの娘ユマ。1395-
  ユナパ 与那国島のアックと与那覇勢頭の娘。1398-
  ユウ ターカウの太守、張暁立の妻。日本人の船大工の娘。1389-
  遊佐河内守国盛 河内守護代
  ユンヌ姫 アマン姫の六女。与論島に来たササと会い、ヤマトゥに行く。
  ユーツン姫 西表島ユーツンの神様。イリウムトゥ姫の孫。
  ユウナ姫 与那国島の神様。イリウムトゥ姫の次女。

よ 吉見肥前守 渋川道鎮の家臣。1374-
  与之助 塩飽水軍の船大工。船の事しか考えていない変わり者。1378-
  ヨンニョ 龍女。富山浦の遊女屋の女将。ウサキの娘。1375-

ら ラオファン 黄敬。張三豊の孫弟子。三姉妹の武術の師匠。1338-
  ランファ 蘭華。応天府の富楽院の「桃香楼」の妓女。1392-
  ラシャ 三星党。ナミー。旅芸人の踊り子。1390-
  ラン 手登根の女子サムレー。1391-
  ラーマ ジャワの王女スヒターの親友。サドゥグ(巫女)。1391-
  ラクシュミ クバントゥオンの神様でミズシオンの神様。ビシュヌの妻。

り リー 平田の女子サムレー二番組隊長。1382-
  リナー 島添大里の女子サムレー二番組隊長。1384-
  リン 島添大里の女子サムレー。1385-
  リー 浦添の女子サムレー。1386-
  リンチー 佐敷の女子サムレー。1389-
  リカ 手登根の女子サムレー。1392-
  リリー 三星党。ウニタキの娘ウミトゥを産む。1389-
  リイ サタルーの妻。ヤザイムの四女。察度の孫娘。1388-
  リージョン 李仲按司。山南王の重臣1362-
  リーミン 李仲按司の長男、李銘。李仲若按司。妻は波平大親の娘。1385-
  リージェ 李仲按司の次男、李傑。国子監に留学。1389-
  李仲ヌル 李仲按司の次女。1391-
  リュウイン 劉瑛。山北王の軍師。1359-
  リュウインの妻 仲尾大主の娘チルー。1381-
  リュウジャジン 劉嘉景。三姉妹の配下の武将。1362-
  リュウミンウェイ 劉鳴威。劉嘉景の長男。1382-
  リェンリー 黄怜麗。ラオファンの次女。三姉妹の仲間。1376-
  リンジェンフォン 林剣峰。福州の海賊。メイファン三姉妹の敵。1353-1412
  リンジョンルン 林正輪。林剣峰の長男。1376-1403
  リンジョンシェン 林正賢。林剣峰の次男。父の跡を継ぐ。1381-1414
  リャンダオミン 梁道明。広州の海賊。パレンバンの王になる。1343-
  リィェンファ 蓮華。応天府の富楽院の「桃香楼」の女将。1377-
  リーファ 梨華。応天府の富楽院の「桃香楼」の妓女。1392-
  リュウイェンウェイ 劉媛維。富楽院の「酔夢楼」の最高級の妓女。1389-
  リャンウェイ 梁威。張三豊の弟子。ファイホンの夫。1375—
  リューグーチェン 劉古泉。張三豊の弟子。1347-1417
  リュフェイ 呂飛。華山の道士で武当山五龍宮の住持になる。1377-
  リンシァ 林霞。ソンウェイの妻。林剣峰の姪。1382-
  リンチョン 林冲。林剣峰の四女、楊樹の妻。陳征志の妻。1391-1414
  リーポー姫 漢麗宝。永楽帝の末娘。琉球に来る。1401-.
  リーシュン 李迅。リーポー姫の護衛。1392-
  理有法師 平家の陰陽師。運玉森と真玉添を滅ぼし、朝盛法師に倒される。
  龍玉坊 児島の山伏。志喜屋大主の次男で英祖の父、グルー。

る ルーチューユン 盧秋雲。武当山五龍宮の住持となるが南岩に隠棲。1339-1410

れ レイ 慶良間の島の女師範。1385-

ろ ロン 与那国島のユミの弟。父親は武当山の道士ウーニン。1365-

わ ワンマオ 王茂。久米村の唐人。長史→国相。1354-
  湧川大主 攀安知の弟ジルータ。妻は羽地按司の娘ミキ。1377-
  割目之子 湧川大主の配下。1379-
  ワカサ 鳥羽喜次郎。パレンバンの通事。若狭出身の松浦党1364-
  湧川按司 英祖の次男。五代今帰仁按司。千代松の父。1248-1300

ん 美里之子  越来按司の次男エムン。佐敷の武術道場を継ぐ。1387-1416
  美浜ヌル 浜比嘉島のヌル。初代美浜按司の孫。1380-
  美浜姫 浜比嘉島の神様。知念姫の孫娘。二代目知念姫の長女。

尚巴志伝 第一部 登場人物一覧

あ アサ 奥間でのクマヌの一夜妻。1358-
  アランポー 亜蘭匏。久米村を支配している唐人。1342-1406
  アミー シタルーが刺客として武寧に贈った側室で、武寧を殺す。1387-
  安謝大親 中山王の重臣。1348-
  安勢理大親 勝連按司重臣。1358-

い 伊波按司 マチルギの父ジルムイ。妻は伊波大主の娘マチルー。1344-1405
  伊波按司 マチルギの兄チューマチ。1363-
  伊波ヌル マチルギの姉マカトゥダル。1367-
  和泉 今帰仁城下の遊女。高麗人。1371-
  一文字屋次郎左衛門 二代目。薩摩坊津の商人。1332-
  一文字屋孫次郎 三代目。博多の本店を任される。1355-
  イト 対馬土寄浦の娘。サハチと結ばれユキを産む。1372-
  イスケ イトの父。船乗りとして琉球に行く。1345-
  イブキ ヤマトゥの伊吹山の山伏。島添大里の「よろずや」の主人。1349-
  糸数按司 妻は知念按司の娘。1335-1380
  糸数按司 妻は玉グスク按司の娘。1355-1403
  糸数ヌル 糸数按司の妹。馬天ヌルに心酔する。1357-
  江洲按司 ウニタキの兄。1367-1405
  イハチ サハチの三男。1394-
  伊敷按司 妻は真壁按司の娘。1363-
  イシムイ 武寧の三男。妻は玉グスク按司の娘ウミタル。1390-

う ウミチル シラタル親方の妻。浦添按司の西威の妹。1334-
  ウミタル シラタル親方の次女。玉グスク按司の妻。1355-
  ウミンター サハチの叔父。サミガー大主を継ぐ。1356-
  大グスク按司 サグルーの伯父。1331-1383
  大グスク按司 サグルーの従兄。汪英紫に滅ぼされる。1352-1385
  大グスク按司の母 若按司を連れて逃げ、国場川河口近くに隠れ住む。1355-
  大グスク按司 若按司。1402年に復帰する。妻は美里之子の娘マチ。1373-
  大グスクヌル 大グスク按司の娘マナビー。サハチの幼なじみ。1371-
  ウミカナ 汪英紫の次女。大グスク按司の側室→大グスクヌル→島添大里ヌル→島
  尻大里ヌル。1368-
  ウサキ 早田家の重臣。1349-
  ウトゥ マチルギの妹。北谷按司の次男、桑江大親に嫁ぐ。1376-
  奥間の長老 奥間大主。1321-1395
  奥間の長老 ヤザイム。奥間大主。サハチの息子サタルーを跡継ぎにする。1348-
  奥間ヌル サハチの息子を跡継ぎとしてヤザイム夫婦に育てさせる。1318-1398
  奥間ヌル クチルー。先代の孫。サハチの娘ミワを産む。1374-
  ウニタキ 勝連按司の三男。浜川大親三星党の頭。三星大親1372-
  ウニョン 武寧の長女。実の母はナーサ。ウニタキの妻。1373-1392
  ウニタル ウニタキの長男。母はチルー。1397-
  ウニチル フカマヌルの娘。父はウニタキ。1403-
  ウサ マチルギの侍女。伊波按司重臣の娘。1374-
  ウムン 島添大里の残党。ヒューガの配下になる。1363-
  ウーマ 大グスクの残党。ヒューガの配下になる。1368-
  ウミチル 玉グスク按司の娘。ヤグルーの妻。笛と琴ができ、舞も舞う。1380-
  小禄按司 泰期の長男。1348-
  宇座按司 泰期の次男。1355-
  小禄ヌル 泰期の三女。馬天ヌルに心酔する。1357-
  浦添ヌル 察度の四女。1353-1399
  浦添ヌル 武寧の三女マジニ。1384-
  ウリー サハチの六男。後の尚布里。1401-
  内原之子 汪英紫の武将。苗代之子に敗れ戦死する。1349-1385
  内原之子 大グスクの守将。苗代大親に敗れた内原之子の息子。1370-
  ウミ 三星党。島添大里の「よろずや」の売り子。1377-
  ウミトゥク シタルーの三女。クルーの妻。1388-
  上間按司 糸数按司庶子チルータ。兄を倒して糸数按司になる。1368-
  奥間大親 武寧の配下。1369-1406
  奥間大親 タブチの配下。ナーサの甥。1371-1406

え 八重瀬ヌル タブチの妹。1361-

お 汪英紫 与座按司→八重瀬按司→島添大里按司→山南王。1338-1402

か 兼久大親 佐敷按司重臣。平田グスクの普請奉行。1358-
  カナ サハチの叔母マナビーの侍女。1369-
  我喜屋ヌル 伊平屋島のヌル。サハチの大叔母。1332-1397
  カンスケ イトの弟。1381-
  カミー マチルギの侍女。伊波按司重臣の娘。1374-
  勝連按司 ウニタキの兄。1365-1405
  勝連按司 ウニタキの弟。1379-1406
  勝連ヌル ウニタキの姉マミー。1369-
  垣花按司 妻は糸数按司の妹。1357-
  垣花若按司 妻は知念按司の娘。1376-
  垣花ヌル 垣花按司の妹。馬天ヌルに心酔する。1359-
  カマ 佐敷グスクの侍女を引退して、トゥミの母親役を務める。1345-
  カニムイ 武寧の長男。母は汪英紫の娘。妻は勝連按司の娘。1375-1406
  兼グスク按司 武寧の次男ンマムイ。妻は山北王珉の娘マハニ。1378-
  嘉数大親 中山王の重臣。1351-

き キラマ カマンタ捕りの名人。隠居して『よろずや』の主人になる。1342-1403
  キク ヤキチの娘。マチルギの弟子。マサンルーの妻。1377-
  キンタ ヤキチの息子。1379-
  キクチ 浦添の刀屋「鎌倉屋」の主人。1356-

く クマヌ ヤマトゥの熊野の山伏。佐敷按司重臣1346-
  クマヌの妻 夫が戦死し、娘を連れてクマヌの妻になる。1355-
  クルシ 早田家の重臣1348-
  クグルー 宇座の御隠居の息子。父の死後、サハチに仕える。1386-
  クルー サハチの弟。1388-
  グルータ 島添大里の残党。ヒューガの配下になる。1369-
  クルー マチルギの弟子。馬天ヌルの従者として旅に出る。1478-
  グルータ マニウシの次男。1379-
  クダカジラー マニウシの弟子。1372-
  越来按司 察度の三男フシムイ。1359-1405
  越来按司 先代の長男。1382-1406
  越来ヌル 先代越来按司の娘。馬天ヌルに心酔する。1358-
  米須按司 察度の次男カジムイ。妻は島尻大里按司の娘。1357-
  具志頭按司 妻は米須按司の娘。1343-
  具志頭ヌル 具志頭按司の娘。馬天ヌルに心酔する。1364-
  久場大親 中グスク按司の叔父。1356-1406

け ゲンジ 源次郎。三郎左衛門の家臣の子。サハチを狙う。1372-

さ サハチ 尚巴志。佐敷若按司→佐敷按司→島添大里按司1372-
  サグルー サハチの父。苗代大親→佐敷按司→東行法師→中山王思紹。 1354-
  サグルー サハチの長男。1390-
  サミガー大主 サハチの祖父イハチ。馬天浜で鮫皮造りをしている。1330-1402
  佐敷ヌル サハチの妹マシュー。神名はツキシル。1374-
  察度 ジャナ。安里大主→浦添按司→中山王。1321-1395
  サンラー サハチの幼馴染み。ウミンチュの倅。勝連の浜川大親。1372-
  サム マチルギの兄。島添大里按司(サハチ)の重臣1372-
  山北王 帕尼芝。今帰仁按司1328-1391
  山北王 珉。今帰仁按司。帕尼芝の次男。1354-1395
  山北王 攀安知今帰仁按司。珉の長男。妻は武寧の娘マアサ。1378-1416
  山南王 承察度。島尻大里按司汪英紫の甥。妻は察度の娘。1344-1393
  山南王 承察度の長男。武寧の側室セヨンを盗み朝鮮に逃げる。1371-
  サタルー 奥間の長老ヤザイムの跡継ぎ。サハチの息子。1387-
  サワ 対馬土寄浦の後家。ヒューガといい仲。1360-
  サスカサ 島添大里ヌル。島添大里按司の娘。童名はクミ。1354-
  ササ 馬天ヌルとヒューガの娘。1391-
  サチョー ヒューガの配下。浦添の遊女屋「喜羅摩」の主人。1350-
  サンダー 苗代大親の次男。慶良間之子。1385-
  サングルミー 与座按司の長男。国子監に留学。中山王の正使。1371-

し シタルー 汪応祖汪英紫の次男。大城按司豊見城按司→山南王。1362-1413
  志喜屋の大主 サハチの誕生を祝福したトキ(神人)。 1300-1382
  志喜屋ヌル 志喜屋大主の娘。1329-
  シラタル親方 武術の達人。久高島に住む。サグルー(思紹)の師。1303-1374
  シラタル マニウシの長男。1374-
  白菊 浮島若狭町の遊女屋「松風楼」の遊女。1371-
  シホ 奥間でのヒューガの一夜妻。ユリを産む。1369-
  志佐壱岐守 壱岐島の武将。松浦党。1348-
  シノ 対馬土寄浦の娘。マツといい仲。1372-
  シマブク 島添大里の残党。ヒューガの配下になる。1358-
  シルー 大グスクの残党。ヒューガの配下になる。1373-
  ジルムイ サハチの次男。後の尚忠。1391-
  島尻大里ヌル 承察度の妹。1346-1403
  島尻大里ヌル 承察度の娘。大村渠ヌル。馬天ヌルに心酔する。1366-
  瀬長按司 察度の四男シュームイ。1364-
  勢理客ヌル 攀安知の叔母。馬天ヌルと仲良くなる。1356-1416
  シナムイ 武寧の四男。妻はタブチの娘ミカ。1390-1406

せ セヨン 高麗の使者から武寧に贈られた絶世の美女。1374-

そ ソウゲン 元国に渡って修行を積んだヤマトゥの禅僧、宗玄禅師。1336-
  早田次郎左衛門 対馬の武将。倭寇頭目。博多で一文字屋と出会い琉球に行き、
  伊平屋島で鮫皮作りを始める。1307-1373
  早田三郎左衛門 サンルーザ。次郎左衛門の次男。対馬の武将。倭寇頭目
  1336-1405
  早田次郎左衛門 三郎左衛門の長男。高麗の富山浦に住む。1356-1395
  早田左衛門太郎 サイムンタルー。三郎左衛門の次男。母の実家、中尾家を継ぐ。
  1361-1429
  早田左衛門次郎 三郎左衛門の三男。和田浦を守る。1366-1388
  早田左衛門三郎 三郎左衛門の四男。五島の福江島を守る。1368-
  早田新五郎 シンゴ。三郎左衛門の五男。1372-
  早田サキ 三郎左衛門の四女。1375-
  早田藤五郎 三郎左衛門の娘婿。高麗人。壱岐島の芦辺浦の拠点を守る。1356-
  早田丹後守 三郎左衛門の弟。1340-1401
  早田備前守 三郎左衛門の弟。五島の福江島の荒川郷の拠点を守る。1347-1394
  早田五郎左衛門 三郎左衛門の弟。高麗富山浦の「津島屋」の主人。1353-
  早田兵衛左衛門 三郎左衛門の弟。和田浦に住む。1358-

た 泰期 タチ。小禄按司→宇座按司→宇座の御隠居。1322-1398
  タブチ 汪英紫の長男。八重瀬按司。妻は玻名グスク按司の娘。1360-
  玉グスク按司 妻はシラタル親方の娘。1350-
  玉グスク若按司 妻はサハチの妹マナミー。1376-
  玉グスクヌル 玉グスク按司の叔母。サスカサの伯母。1333-1392
  玉グスクヌル 玉グスク按司の妹。1353-
  タムン 大グスクの残党。ヒューガの配下になり、東行法師になる。1366-

ち チキンジラー 津堅島のウミンチュ。ナツの伯父。1358-
  チヨ 奥間でのサイムンタルーの一夜妻。1370-
  チルー 美里之子の娘。サハチの叔母。ウニタキの妻。1368-
  知念按司 妻は大グスク按司の娘。1359-
  知念若按司 妻はサハチの妹マカマドゥ。1380-
  知念ヌル 知念按司の姉。馬天ヌルと仲良くなる。1357-
  チューマチ サハチの四男。1396-
  北谷按司 妻は中グスク按司の娘。1346-1404
  北谷按司 先代の長男。1369-1406
  ヂャンウェイ 張唯。ファイチの妻。1377-
  チォンフー 程復。久米村の唐人。1330-

つ ツタ 対馬土寄浦の娘。シンゴといい仲。1372-

て 照屋大親 山南王の重臣。1351-

と トラ 大石寅次郎。早田三郎左衛門の家臣の子。1372-
  トミ 対馬土寄浦の娘。ヤスといい仲。1372-
  當山之子 美里之子の次男。佐敷按司のサムレー大将。1365-
  トゥラ マチルギの弟子。女子サムレーの隊長。1376-
  トゥミ マチルギの弟子。三星党に入ってヤフスの側室になる。1377-
  豊見グスクヌル シタルーの次女マナビー。馬天ヌルに心酔する。1382-
  豊見グスク按司 シタルーの長男タルムイ。妻はサハチの妹マチルー。1385-

な 苗代大親 サハチの叔父サジルー。苗代之子。武術師範。サムレー総大将。1360-
  ナーサ 奥間出身の美女。浦添グスクの侍女の頭。1352-
  ナミー 宇座の御隠居の後妻。クグルーの母。1358-
  ナビーお婆 サハチの大叔母。伊是名島の仲田大主の妻。1334-1399
  中尾潮漸 早田左衛門太郎の妻の祖父。1323-
  中グスク按司 妻は察度の娘。1350-1405
  中グスク按司 先代の長男。1371-1406
  中グスクヌル 中グスク按司の姉。1349-
  中グスクヌル 中グスク按司の娘アヤ。母は奥間の側室。1378-
  今帰仁ヌル 攀安知の姉。1374-1416
  ナツ 三星党。島添大里グスクの侍女。1381-
  仲宗根大親 先々代越来按司の長男。1365-1406

に 北原大親 勝連按司重臣。1362-

は 馬天ヌル サハチの叔母マカマドゥ。サグルーの妹。神名はティダシル。1357-
  ハリマ ヤマトゥの播磨の山伏。浮島の宿屋の主人。1345-
  ハンルク 奥間の研ぎ師。ウニタキの配下。1368-
  玻名グスク按司 タブチの義兄。1358-
  ハマジ 浦添の奥間大親の配下。1379-

ひ ヒューガ 三好日向。ヤマトゥの阿波のサムレー。慈恩禅師の弟子。1355-1470
  ビング ヤマトゥのサムレー。槍の名人。佐敷按司のサムレー大将。1343-1985
  百名大親 玉グスクの重臣。1332-
  平敷屋大親 勝連按司重臣。1351-

ふ フカマヌル シラタル親方の長女。サグルーと結ばれウミチルを産む。1351-
  フカマヌル ウミチル。ウニタキと結ばれ娘ウニチルを産む。1372-
  フジ 奥間でのサハチの一夜妻。サタルーを産む。1372-
  武寧 察度の長男フニムイ。浦添按司→中山王。1356-1406
  ファイチ 懐機。明国の道士。サハチの客将。1375-
  ファイテ 懐徳。懐機の長男。1395-
  ファイリン 懐玲。懐機の長女。1397-

へ 平安名大親 勝連按司重臣。ウニタキの叔父。1348-
  平安座大親 勝連按司重臣。1359-

ま マチ サハチの祖母。美里之子の妻。大グスクの武将、當山大親の娘。 1339-1405
  マシュー サハチの祖母。サミガー大主の妻。大グスク按司の娘。1337-1404
  マナビー サハチの叔母。大グスクのサムレーの妻。1358-1385
  マチルー サハチの叔母。ウミンチュに嫁ぐ。1362-
  マウシ サハチの叔母。鮫皮職人に嫁ぐ。1364-
  マサンルー サハチの弟。佐敷大親1376-
  マナミー サハチの妹。玉グスク若按司の妻。1379-
  マカマドゥ サハチの妹。知念若按司の妻。1381-
  マタルー サハチの弟。与那原大親。妻はタブチの娘マカミー。1383-
  マチルー サハチの妹。シタルーの長男タルムイの妻。1386-
  マグルー サハチの五男。後の尚金福。1398-
  マチルー サハチの次女。1399-
  マシュー サハチの三女。1403-
  マカトゥダル サハチの四女。1405-
  マチルギ 伊波按司の次女。サハチの妻。神名はムムトゥフミアガイ。1373-
  マイチ マチルギの兄。安慶名按司。1370-
  マニウシ シラタル親方の長男。慶良間の島の武術師範。 1353-
  マツ 中島松太郎。三郎左衛門の家臣の子。1372-
  マユ 対馬土寄浦の娘。トラといい仲。1373-
  マチルー クマヌの妻の娘。サムの妻になる。1374-
  マガーチ 苗代之子。苗代大親の長男。1380-
  マウー 伊是名島のナビーの五男。サグルー(思紹)の弟子。1374-
  マカミー タブチの三女。マタルーの妻。1385-
  マサンルー ウニタキの次男。母はチルー。1400-
  マチ ウニタキの次女。母はチルー。1403-
  真壁按司 妻は具志頭按司の娘。1353-
  マユ 佐敷ヌルの娘。父はシンゴ。1402-
  マユミ 奥間から中グスク按司に贈られた側室。1389-

み ミチ サハチの母。美里之子の娘。1356-
  ミチ サハチの長女。島添大里ヌル。神名はサスカサ。1393-
  ミヌキチ 今帰仁城下の刀の研ぎ師。1325-1407
  ミヨン ウニタキの長女。母はチルー。1395-
  ミワ 奥間ヌルの娘。父はサハチ。1404-

む ムタ マチルギの弟。1375-
  ムトゥ マチルギの弟子。三星党。島添大里の「よろずや」の売り子。1375-

め メイファン 張美帆。明国の海賊の娘。ファイチに助けられる。1379-

も 望月サンルー 勝連の「望月党」の頭。1362-1405
  望月グルー サンルーの弟。1365-1405
  望月ヌル サンルー、グルーの妹ヤエ。イブキに助けられ妻になる。1372-
  望月党の老人 ウニタキと出会い、望月党の事を話して亡くなる。1321-1404

や ヤンシー 楊渓。琉球の状況を探るために明国から遣わされた文官。
  ヤタルー サハチの幼馴染み。鮫皮職人の倅。1372-
  ヤグルー サハチの弟。平田大親1378-
  ヤシルー ヤマトゥのサムレー。弓矢の名人。1344-
  屋比久大親 佐敷按司重臣1359-
  山田按司 マチルギの叔父。帕尼芝を殺して戦死する。1347-1391
  山田按司 マチルギの兄トゥク。妻は泰期の娘。1365-
  山田ヌル 山田按司の娘。1385-
  ヤス 西山安次郎。三郎左衛門の家臣の子。1372-1394
  ヤキチ 奥間鍛冶屋。サハチの身を守るために送られる。奥間大親1357-
  ヤフス 汪英紫の三男。具志頭若按司→大グスク按司→島添大里按司1364-1402
  ヤジルー 伊平屋島の田名大主の孫。1376-
  屋慶名大親 勝連按司重臣。1349-

ゆ 与那嶺大親 佐敷按司重臣1355-
  ユシチ 名護の木地屋の親方。1350-
  ユキ サハチの娘。母はイト。1388-
  ユミー マチルギの弟子。馬天ヌルの従者として旅に出る。1377-
  与座按司 妻はタブチの娘。1377-

り リージョン 李仲。アランポーと対立、久米村を出て山北王の使者になる。1362-
  リイ 奥間のヤザイムの娘。サタルーの妻。1389-

わ ワンマオ 王茂。久米村の唐人。1354-
  ワンルイリー 王瑞麗。王茂の娘。1390-
ん 美里之子 サハチの祖父。大グスクの武術師範。1333-1385
  美里之子 美里之子の長男。佐敷の武術師範。1362-
  伊集之子 中グスク按司の家臣。1374-1406

ウニタキの略歴(1406-1416)

1406年 1月 平安名大親が勝連グスクに復帰した事を知る。35歳
    首里グスクの抜け穴を見つけ出す。
    2月 武寧を倒し、首里グスクを奪い取る。
    浦添グスクを焼き討ちにして、財宝を奪い取る。
    平安名大親と話し合い、勝連との同盟をまとめる。
    サハチの父、思紹が中山王になる。
    慶良間から来た若者、男50人、女20人が「三星党」に加わる。
    首里の城下建設始まり、敵の刺客の侵入を防ぐ。
    5月 妻チルーを連れて、サハチ夫婦、ヒューガ夫婦と慶良間の島に行く。
    馬天ヌルに浦添ヌルが今帰仁に逃げたと知らせる。
    6月 武寧がシャム(タイ)に送った船が帰国し、サムレー大将の平戸親方を見
    張る。
    8月 浦添ヌルと一緒に今帰仁に行ったイブキが、今帰仁城下に「よろずや」を
    開く。
    9月 ナーサの遊女屋「宇久真」が完成して、首里重臣たちの懇親会が行なわ
    れる。
    サハチと浮島に行き、平戸親方の反乱を防いだヒューガと當山之子と会う。
    首里に「まるずや」を開く。
    人手が足らず、島添大里グスクの侍女だったナツを島添大里の「まるずや」を
    任せ、代わりにマーミを侍女にする。
    10月 思紹にそっくりな勝連のウミンチュを思紹の身代わりとして仕込む。
    11月 山田に「まるずや」を開く。
    12月 イブキが名護に「よろずや」を開く。

1407年 1月 サハチと懐機と一緒に進貢船に乗って明国に向かう。36歳
    留守中の事は配下のイーカチに任せる。
    船酔いに苦しむがやがて慣れ、三弦を弾いて船乗りたちに喜ばれる。
    泉州に着いて、何を見ても驚き、来遠駅に入る。
    2月 メイファンの手下スンリーと一緒に福州に行き、メイファンと再会する。
    メイファン姉妹の敵討ちを助ける。
    メイファン姉妹と海賊の隠れ家に行き、鉄炮(大砲)を見る。
    メイファンの姉メイリンと仲良くなる。
    3月 メイファン姉妹と一緒に杭州に行く。
    三姉妹と別れて応天府に行く。
    懐機が富楽院の妓楼で、蓮華と再会し、朱洋敬と再会する。
    三弦を弾いて妓女たちに喜ばれる。
    朱洋敬の屋敷にお世話になる。
    富楽院の高級妓楼でお忍びの永楽帝と会う。
    朱洋敬の屋敷で、懐機から永楽帝の活躍を聞く。
    懐機の師匠の張三豊を探しに武当山を目指す。
    旅の途中でシンシンを助ける。
    4月 南陽で張三豊と出会う。
    張三豊と弟子のシンシンと一緒に武当山に行く。
    武当山の裾野で、懐機の妹、懐虹と会う。
    シンシンの案内で武当山に登る。
    武当山の山頂で真武神を拝む。
    武当山の山中で武当拳の修行に励む。
    5月 張三豊とシンシンと一緒に龍虎山に行く。
    龍虎山で懐機が妻の両親と再会し、殺された両親の墓参りをする。
    張三豊とシンシンと一緒に杭州に向かう。
    6月 杭州でメイファン姉妹と再会し、西湖のほとりの屋敷に行く。
    応天府から杭州に来ていたサングルミーとタブチと会う。
    7月 無事に帰国し、配下の者から留守中の出来事を聞く。
    三姉妹の船に乗って、張三豊とシンシンが琉球に来る。
    8月 張三豊がシンシンと旅に出る。ジクー禅師とサグルーとササが一緒に行
    く。
    9月 張三豊とシンシンが旅から帰り、運天泊に三姉妹の敵のリンジェンフォン
    が来ている事を知って驚く。
    10月 恩納グスクと金武グスクが完成する。
    11月 首里グスクで三つの婚礼。
    三姉妹が明国に帰る。張三豊とシンシンは琉球に残る。

1408年 2月 サハチと一緒に浦添に行き、サハチが浦添グスクを片付ける決心をする。
    當山親方が浦添按司に任命される。
    3月 思紹が女たちを連れて久高島参詣に行き、武寧の残党の襲撃を受ける。
    武寧の三男イシムイを追って行くが逃げられる。
    4月 サハチが首里で丸太引きのお祭りを催す。
    浦添に「まるずや」を開く。
    5月 サハチが豊見グスクのハーリーに行き、陰ながら守る。
    兼グスク按司(ンマムイ)が張三豊に会えた事が嬉しくて、サハチの襲撃を中
    止して島添大里までついて行く。
    妻のチルーがマチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
    久高島のフカマヌルも一緒に行くので、フカマヌルの娘の事がばれないかと心
    配する。
    山北王の攀安知が徳之島を攻める。
    6月 落雷によって、拠点にしていた運玉森のマジムン屋敷が消え去る。
    サハチが弟マタルーを与那原大親に任命して、運玉森にグスク建築を命じる。
    三姉妹の船が浮島に来る。
    メイファンは1月に懐機の息子チョンチを産み琉球には来ない。
    7月 大きな台風が来て、馬天浜がやられる。
    10月 玉グスクに「まるずや」を開く。
    12月 攀安知が徳之島を占領して帰る。

1409年 1月 マチルギたちが無事に帰国する。38歳
    帰国した張三豊がンマムイに呼ばれ、修理亮を連れて阿波根グスクに行く。
    2月 馬天ヌルがササとシンシンを連れて、「ティーダシルの石」を探す旅に出
    る。
    ササたちが座喜味の山で数個の古い勾玉を見つける。
    張三豊がンマムイを連れて島添大里に帰って来る。
    サハチがンマムイと試合をして勝ち、ンマムイはサハチを師兄と呼ぶ。
    島添大里グスクのお祭りが7年ぶりに復活する。
    3月 中山王思紹の久高島参詣。
    閏3月 山南王シタルーの娘マアサが具志頭の若按司に嫁ぐ。
    サハチの長男サグルーが妻と妹のサスカサを連れて島尻大里グスクでの婚礼に
    出席する。
    首里弁ヶ岳の拠点が完成する。
    一緒に拠点造りをしたリリーと祝い酒を飲み、抱いてしまう。
    4月 ンマムイがサハチに朝鮮に連れて行ってくれと頼む。
    長嶺グスクが完成して、山南王の娘婿が長嶺按司になる。
    佐敷グスクのお祭りで、フカマヌルの娘の父親がウニタキだとばれて、妻のチ
    ルーに頭を下げる。
    サハチ、懐機と一緒に交易船に乗ってヤマトゥと朝鮮に向かう。ンマムイも一
    緒に行く。
    5月 博多に着き、呑碧楼に登る。
    一文字屋の船に乗って京都に向かう。
    6月 上関で村上水軍の又太郎とあやの兄妹と会う。
    児島の下の津で塩飽水軍の塩飽三郎入道と会う。
    京都に着き、北山第の七重の塔に驚き、祇園祭りを見物する。
    サハチ、懐機と一緒に高橋殿の招待を受けて、高橋殿の屋敷に行く。
    高橋殿と酒盛りをして酔い潰れる。
    高橋殿の案内で七重の塔に登り、お忍びの将軍義持と会う。
    高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。鞍馬山にササたちが来る。
    張三豊が鞍馬山で高橋殿に武当拳の指導をする。
    ササ、シンシン、シズが将軍様の御所に呼ばれて御台所様(日野栄子)と会
    う。
    7月 明国の使者たちが京都に来る。唐人行列を見る。
    京都を去り、対馬に行く。
    サハチがイトと再会し、娘のユキと孫娘のミナミと会う。
    8月 イトの船に乗って朝鮮の富山浦(釜山)に行き、早田五郎左衛門と会う。
    倭館に行き、渋川道鎮と宗讃岐守と会う。
    浦瀬小次郎と一緒に漢城府(ソウル)に向かう。
    漢城府に着き、「津島屋」のハナの案内で都見物をする。
    「津島屋」のナナの案内で開京に行き、母の故郷に来たと感激する。
    三弦を手放し、ファイチのためにヘグムを手に入れる。
    妓楼で早田左衛門太郎と会い、妓女から古い三弦を贈られる。
    漢城府に帰り、「津島屋」で李芸と会う。
    9月 琉球の使者たちが漢城府に着く。
    10月 朝鮮を去り対馬に戻る。
    サハチがイト、ユキ、ミナミを連れてイスケの船で木坂の八幡宮に行く。
    11月 博多に行き、パレンバンから来たシュミンジュンとシーハイイェンと会
    う。
    12月 博多を去り、パレンバンの船を連れて琉球に向かう。
    琉球に無事帰国。ナナがササたちと一緒に琉球に来る。
    玉グスクの「まるずや」に行き、リリーと会い、お腹が大きくなっているので
    驚き、首里に連れて行き、トゥミと暮らしているカマに預ける。

1410年 1月 サハチにリリーの事を相談する。39歳
    ササたちがスサノオの神様の事を調べにヤンバルに行く。
    嘉数之子が上間大親となり、上間グスクに行く。
    2月 リリーが娘マナビーを産む。
    配下のイーカチが女子サムレーのチニンチルーを妻に迎え、絵師として中山王
    に仕える。
    勝連の若按司が病死し、サハチの義兄のサムが勝連按司になる。
    3月 中山王思紹の久高島参詣。
    旅芸人一座を作る。
    サミガー大主の次男のシタルーが宇座按司の娘マジニを妻に迎える。
    中山王の進貢船が船出。思紹が張三豊とクルーを連れて明国に行く。
    4月 交易船に乗ってササたちがヤマトゥに行く。
    5月 山北王が奄美大島南部を攻めるため兵100人を送る。
    6月 小禄按司が亡くなる。
    ンマムイが山南王のために家族を連れて今帰仁に行く。
    ンマムイが義兄の山北王と会い、山南王の書状を渡す。
    ンマムイが運天泊に行き、湧川大主と明国の海賊と会う。
    ンマムイが羽地按司、名護按司と会い、本部でテーラーと会う。
    ンマムイが国頭按司と会い、奥間に行ってナーサと出会う。
    7月 今帰仁を去り、名護の山中で刺客に襲われたンマムイたちを助ける。
    ンマムイが家族を今帰仁に残して帰り、山南王に報告する。
    三姉妹の船が浮島に来る。
    メイファンが懐機の息子チョンチを、メイリンが娘スーヨンを連れて来る。
    メイユーがサハチの側室になる。
    ンマムイが山南王の書状を持って再び今帰仁に行く。
    8月 ンマムイが山南王と山北王の同盟を決めて帰って来る。
    山南王シタルーが保栄茂グスクを築き始める。
    首里グスクの正殿の唐破風が完成する。
    9月 娘のミヨンが懐機の長男ファイテに嫁ぐ。
    10月 三姉妹が帰る。
    山南王と山北王が同盟する。
    山北王の長女マサキが山南王の三男グルムイに嫁いでくる。
    婚礼のあと、ンマムイが山南王の刺客に襲撃されるが、その前に家臣たちを連
    れて逃げる。
    ンマムイが新グスクに入り、八重瀬グスクにいる母親と会う。
    ンマムイが母親を連れて首里に行き、ナーサと会わせる。
    中山王の進貢船が帰国し、思紹と張三豊が無事に帰る。
    11月 張三豊が新グスクのガマでサスカサ、テーラーたちを修行させる。
    米須に「まるずや」を開く。
    奄美大島南部を攻めていた山北王の兵が半数以上の兵を失い帰国する。
    山北王が奄美大島攻めの失敗に腹を立てて、伊平屋島伊是名島を攻める。
    首里伊平屋島の人たちが逃げてくる。
    伊平屋島を取り戻すためにサグルー、マウシたちが伊平屋島に行く。
    12月 サハチと一緒に伊平屋島に行き、山北王の兵たちを追い出す。
    ヤマトゥに行った交易船が伊平屋島に着く。
    飯篠修理亮が慈恩禅師と二階堂右馬助を琉球に連れて来る。

1411年 1月 慈恩禅師が修理亮と右馬助を連れて、琉球を知るために旅に出る。40歳
    山北王の兵50人が保栄茂グスクに入る。
    2月 慈恩禅師が旅から帰り、聾唖の少女(カミー)を連れて来る。
    与論島を奪い取るために与論島に行き、サミガー親方と麦屋ヌルと再会する。
    4月 麦屋ヌルに本当の事を話して協力を頼む。
    5月 苗代之子がウミンチュに扮した兵を連れて与論島に来る。
    苗代之子と一緒に与論グスクを攻め落とし、与論按司を捕らえる。
    サハチがササたちを連れて与論島に来る。
    山北王の伊是名島攻めが中止され、ンマムイが今帰仁に行き、中山王と山北王
    の同盟が決まる。
    湧川大主が新しい与論按司を連れて与論島に来る。
    本部のテーラー奄美大島攻めに向かう。
    山南王と中山王の同盟も決まり、三王同盟になる。
    6月 与論島から帰り、首里グスクに滞在している麦屋ヌルと会う。
    本部のテーラー奄美大島でクユー一族と話を付け、奄美大島を平定する。
    旅芸人たちに東方を巡らせる。
    チルーとミヨン、ヂャンウェイ、ファイリンを連れて久高島に行く。
    山南王のシタルーからサハチに贈られた側室ハルが島添大里グスクに来る。
    シタルーから頼まれたと言って石屋のクムンが島添大里グスクに来る。
    「三星党」の女をシタルーの側室に贈る。
    今帰仁に「まるずや」を開くためにヤンバルに行く。
    7月 サハチがチューマチのためにミーグスク築き始める。
    クルーも手登根グスクを築き始める。
    三姉妹の船が鉄炮と火薬を持ってくる。
    8月 伊敷按司がナーグスクに移って隠居し、真壁按司が山グスクに移って隠居
    する。
    10月 三姉妹が帰る。
    ンマムイを連れて今帰仁に行き、ンマムイは「まるずや」のマイチと一緒にヤ
    ンバルと按司たちと会って取り引きをまとめる。
    首里大聖寺が完成する。住職はソウゲン禅師。
    11月 今帰仁に「まるずや」を開く。
    今帰仁に中山王直属の「綿布屋」を開く。
    12月 ヤマトゥに行った交易船がジャワの船を連れて帰る。
    奥間のサタルーが国頭按司の材木が運んで浮島に来る。
    名護に「まるずや」を開く。

1412年 1月 羽地に「まるずや」を開く。41歳
    早田左衛門太郎がイトとユキとミナミを連れて琉球に来る。
    2月 サハチの四男のチューマチが山北王の次女、マナビーを妻に迎える。
    国頭に「まるずや」を開く。
    クマヌが隠居して、養子のムタが中グスク按司になる。
    仲尾大主と山北王の兵50人が浮島に来て、ミーグスクに入る。
    3月 中山王思紹の久高島参詣。イトたちも一緒に行く。
    玉グスク按司が亡くなり、サハチの義弟が玉グスク按司になる。
    クマヌが亡くなる。
    志慶真の長老が亡くなる。
    恩納に「まるずや」を開く。
    金武に「まるずや」を開く。
    4月 佐敷ヌルがササたちを連れて安須森に行き、安須森の封印を解く。
    5月 早田左衛門太郎とイトたちが馬天浜から対馬に帰る。
    長男ウニタルが佐敷のシングルー、奥間のサタルーと一緒にヤマトゥに行く。
    交易船に乗って佐敷ヌルがササたちと一緒にヤマトゥに行く。
    山北王が前与論按司父子に鬼界島を攻めさせる。
    馬天ヌルが麦屋ヌルとカミー、奥間大親を連れてヤンバルのウタキ巡りの旅に
    出る。
    馬天ヌルたちが屋嘉比のお婆を連れて安須森に登る。
    6月 ヤンバルの旅から帰って来た馬天ヌルが南部のウタキを巡る。
    7月 三姉妹の船が来て、リンジェンフォンの配下だったソンウェイが一緒に来
    る。
    リンジョンシェンが運天泊に来て、鉄炮付きの武装船を山北王に贈る。
    大きな台風が来て、与那原に被害が出る。
    8月 島添大里グスクの十五夜の宴に妻と子供を連れて行き、ミヨンと三弦を披
    露する。
    9月 豊見グスクと島尻大里に「まるずや」を開く。
    10月 三姉妹が帰る。
    11月 山南王の刺客が島添大里グスクに攻めて来るが、ユーナのお陰でサハチは
    助かる。アミーとユーナの姉妹を慶良間の島に送る。
    12月 鬼界島を攻めていた山北王の兵がやられて半数の兵を失い帰還する。
    ヤマトゥに行った交易船がパレンバンの船二隻を連れて来る。

1413年 1月 首里に報恩寺が完成する。住職は南泉禅師。42歳
    シンゴがマツとトラを連れて馬天浜に来る。
    ササたち、佐敷ヌル、サタルー、ウニタル、シングルー、帰国する。
    ササは児島の山伏、福寿坊と時衆の辰阿弥を琉球に連れて来る。
    2月 佐敷ヌルがササたちと一緒にヤンバルに旅立つ。
    3月 中山王思紹の久高島参詣。
    クマヌの一周忌に中グスクでお祭りが行なわれ、旅芸人の「舜天」が演じられ
    る。
    4月 懐機の娘ファイリンが佐敷大親の長男シングルーに嫁ぐ。
    サハチがシンゴ、マツ、トラと一緒にヒューガの船で慶良間の島に行く。
    5月 シンゴ、マツとトラが対馬に帰る。
    交易船に乗って浦添ヌルがササたちと一緒にヤマトゥに行く。
    6月 手登根グスクのお祭りで、佐敷ヌルの新作「小松の中将様」が初演。
    7月 ヌルたちの安須森参詣が行なわれる。
    湧川大主が鉄炮を積んだ武装船で鬼界島に向かう。
    首里大聖寺で「盂蘭盆会」が行なわれ、念仏踊りを盛大にやる。
    クマヌの孫娘マナミーが米須の若按司マルクに嫁ぐ。
    三姉妹の船とパレンバンの船が一緒に来る。
    メイユーは6月に女の子ロンジェン(龍剣)を産み、琉球には来ない。
    8月 首里と島添大里でお月見の宴。
    10月 三姉妹、帰る。パレンバンの船もジャワの船も一緒に帰る。
    タブチの四男チヌムイが姉の若ヌルと一緒に山南王を殺して母の敵を討つ。
    山南王のシタルーが死んだ事を突き止め、サハチに知らせる。
    豊見グスク按司のタルムイと八重瀬按司のタブチの家督争いが始まる。
    山北王の動きを調べるために今帰仁に行く。
    今帰仁から帰り、小渡ヌルから託された山北王の書状をサハチたちに見せる。
    11月 タブチが山南王になる事を諦めて島尻大里グスクから出て、山南王妃の兄
    の摩文仁大主が山南王になる。
    サハチと一緒に喜屋武グスクに行き、琉球を去るタブチたちを見送る。
    サハチが八重瀬グスクを攻め取り、弟の与那原大親を八重瀬按司にする。
    サハチが具志頭グスクを攻め寄せ、長老の許しが出て、三男のイハチを具志頭
    按司にする。
    12月 山北王の動きを調べるために今帰仁に行く。
    サハチが東方の按司たちを率いて玻名グスクを攻める。
    摩文仁の甥のイシムイが賀数グスクを奪い捕り、賀数按司を名乗る。
    テーラーが豊見グスクと保栄茂グスクの中程にある山にグスクを築き始める。
    今帰仁から帰り、湧川大主が鬼界島を攻め取った事と山北王が正月の半ば頃
    に南部に兵を送るようだとサハチに知らせる。

1414年 1月 島尻大里グスクでは按司たちが集まって華やかな宴が続く。43歳
    豊見グスクでは山南王の死を悼んで控えめな祝宴で、山南王妃トゥイは身を引
    くと言って他魯毎(タルムイ)に王印を渡す。
    ササが八重瀬のチチーと手登根のミミと兼グスクのマサキと平田のウミをヌル
    にするための指導を始める。
    李仲按司が抜け穴の出口を塞ぎ、敵の按司たちを島尻大里グスクに閉じ込め
    る。
    佐敷ヌルが安須森ヌルに就任する。
    米須グスクの城下で怪我人の治療をしていた無精庵とクレーが山グスクに連れ
    て行かれる。
    ヒューガの船で慶良間の島に行き、アミーと結ばれ、ユーナを連れて帰る。
    配下の者が今帰仁から来て、山北王が南部に兵を送るのが15日だと知らせる。
    思紹が手登根グスクに行き、前山南王妃のトゥイと会い、中山王の介入の許可
    を得る。
    首里グスクに按司たちが集まり、米須グスク、山グスク、喜屋武グスク、波平
    グスクを攻め取るために出陣する。
    山グスク按司が総攻撃を掛け、島尻大里グスク内にいた按司たちを外に出す。
    山北王の兵300人が糸満の港から上陸して、保栄茂グスクの北西にある座安森
    に本陣を敷く。
    山北王の兵が島尻大里グスク攻めに加わる。
    イシムイが賀数グスクから出撃して西の方に逃げて行く。
    シンゴが早田六郎次郎と愛洲次郎を連れて馬天浜に来る。
    山グスクを攻め落とすため、サタルーが連れて来た「赤丸党」の者たちと崖登
    りの訓練を始める。
    2月 ササたちが愛洲次郎たちと六郎次郎たちを連れてウタキ巡りの旅に出る。
    サハチが東方の按司たちと玻名グスクを攻め落とす。
    思紹が奥間大親を玻名グスク按司に任命する。
    3月 サハチが山グスク攻めの陣地に来る。
    他魯毎と山北王の兵に攻められて島尻大里グスクが落城し、摩文仁が戦死。
    島尻大里グスクで与座按司、真壁按司摩文仁按司、伊敷按司、新垣大親、真
    栄里大親、真壁之子、新垣之子の八人が処刑される。
    サハチの義弟の他魯毎が山南王に就任する。
    山グスクの下のグスクが落城する。
    山グスクの上のグスクも落城するが、勝連の若按司が戦死する。
    4月 一月遅れの久高島参詣が行なわれ、小渡ヌルが久高ヌルを継ぐ。
    山北王が沖の郡島(古宇利島)に行って、先月に会って一目惚れしたクーイの
    若ヌルと会い、今帰仁に連れて行く。
    佐敷グスクのお祭りでミヨンと一緒に三弦を披露し、湧川大主の妻が倒れて、
    鬼界島攻めが延期になったとサハチに知らせる。
    張三豊が運玉森ヌルを連れて山グスクに行き、ササが運玉森ヌルを継ぐ。
    ササがセーファウタキで会った玻名グスクヌルを安須森ヌルに預ける。
    5月 サハチがササたちと一緒に早田六郎次郎と愛洲次郎を連れて慶良間の島に
    行く。
    伊敷グスクにいた山北王の兵たちが今帰仁に帰る。
    シンゴと早田六郎次郎が対馬に帰る。
    首里慈恩寺が完成する。住職は慈恩禅師。
    湧川大主の妻が亡くなり、鬼界島攻めは来年に延期になる。
    山北王はクーイの若ヌルのために沖の郡島に御殿を築き始める。
    6月 ウニタルがマグルーと一緒に進貢船に乗って明国に行く。
    サハチと懐機、安須森ヌルとササたちと一緒に久米島に行く。
    懐機が新垣ヌルと仲良くなる。
    堂村でタブチと再会する。
    安須森ヌルとササたちがクイシヌと一緒にニシタキに登る。
    サハチと懐機と一緒に馬を借りて、チヌムイの案内で島内を巡る。
    堂ヌルと仲良くなる。
    堂ヌルの案内で、ササたちと一緒にアーラタキに登る。
    サハチがクイシヌと会い、一緒にニシタキに登る。
    手登根グスクお祭りで、サハチが初めてトゥイと会い、ナーサの事を教える。
    7月 ヌルたちの安須森参詣が行なわれる。
    安須森参詣に行った玻名グスクヌルが神憑りにあい、シヌクシヌルを継ぐ覚悟
    を決めて、張三豊のもとで修行をする。
    三姉妹の船が、パレンバンの船とジャワの船と一緒に来る。
    ソンウェイが鉄炮付きの武装船を慶良間の島に持ってくる。
    メイファンから運天泊に来ていた海賊リンジョンシェンが戦死した事を聞く。
    慶良間の島に行って、武装船に乗って鉄炮の試し撃ちをする。
    今帰仁に行き、山北王の軍師リュウインと会い、酒を飲み交わす。
    リュウインを首里に連れて行き、思紹、サハチ、懐機と会わせる。
    サハチと一緒にリュウインを山グスクに連れて行き、張三豊と会わせる。
    リュウインは浮島に行って久米村の役人たちと進貢船の相談をして、中山王か
    ら借りた明国の商品を山積みにした油屋の船に乗って帰る。
    8月 島添大里グスクの十五夜の宴に妻と一緒に参加する。
    大里ヌルが二階堂右馬助と出会いマレビト神だとわかり久高島に連れて行く。
    サハチからアミーの事を聞かれて、断れなかったと白状する。
    9月 ササたちを乗せた愛洲次郎の船がミャーク(宮古島)を目指して浮島を船
    出する。
    10月 馬天浜のお祭りに張三豊の弟子たちが集まり、盛大な張三豊の送別の宴が
    催される。
    張三豊が山グスクヌルと右馬助を連れ、三姉妹の船に乗って琉球を去る。
    前山南王妃のトゥイがナーサと一緒にヤンバルの旅に出る。
    11月 トゥイたちが旅から帰り、トゥイが湧川大主と若按司と会って来たとサハ
    チに報告する。
    旅芸人を連れて南部を巡る。
    旅から帰り、アミーが娘を産んだとサハチから知らされる。
    12月 山北王の若按司ミンが婚約者のママチーを連れて、島尻大里グスクに来て
    歓迎され、ミンは山南王の世子となる。
    ウニタルとマグルーが帰国する。
    島尻大里ヌルのマレビト神が苗代之子で、出会った二人はどこかに行く。

1415年 1月 伊波に「まるずや」を開く。44歳
    山北王の材木屋が宜野座に拠点を造って勝連按司と取り引きを始めたため、金
    武按司の材木が売れなくなって困っていたので、「まるずや」で材木を買い取
    ってやる。
    今帰仁からリュウインが来て、山北王の正使として中山王の進貢船に乗って行
    く。本部のテーラーもサムレー大将としてリュウインと一緒に明国に行く。
    2月 ウニタルにサハチの次女マチルーが嫁ぎ、サハチの五男マグルーにンマム
    イの長女マウミが嫁ぐ。
    ウニタル夫婦、マグルー夫婦、シングルー夫婦が「まるずや」巡りの旅に出
    る。
    玻名グスクの残党に襲撃された若夫婦たちを助け、「三星党」の事を教える。
    今帰仁グスクに入ったマグルー夫婦を見守り、最悪の場合は忍び込んで助け出
    さなければならないと覚悟を決める。幸い、マグルーは山北王から書状を頼ま
    れて、グスク内に泊まる事もなく出て来たのでホッとする。
    3月 今帰仁のお祭りに参加するため旅芸人たちを連れて今帰仁に行く。
    今帰仁のお祭りで、今帰仁の娘たちが油屋のユラが書いたお芝居「瓜太郎」を
    演じ、旅芸人は「かぐや姫」を演じる。
    4月 湧川大主が鬼界島攻めに行く。
    名護按司が亡くなる。
    新しい海賊が運天泊に来て、山北王と取り引きをする。
    今帰仁から帰り、首里の「まるずや」でサハチと会い、トゥミの願いを聞いて
    もらう。
    懐機が考えた「尚巴志」という名で進貢船を送る事になったとサハチから聞
    く。
    5月 島尻大里グスクで初めてのお祭りが行なわれる。
    次男のマサンルーが苗代之子の長男サジルーと一緒にヤマトゥに行く。
    首里の武術道場で武科挙を行なわれる。
    ササたちがミャークの船とトンドの船を連れて帰国する。
    ササたちの帰国祝いの宴で、ンマムイからから真喜屋之子の事を聞く。
    サハチがンマムイと一緒に慈恩寺に行って真喜屋之子と会って話を聞く。
    6月 ササたちと安須森ヌルがアンアンたちと南の島のヌルたちを連れて久高島
    に行く。
    真喜屋之子の事を調べるために今帰仁に行く。
    行方知れずだった玻名グスクヌルが奥間のミワを連れて島添大里グスクに帰っ
    て来る。ミワはサハチを見て、思わず、お父さんと呼んでしまい、それを聞い
    ていた安須森ヌルたちは唖然とする。
    マチルギがやって来て、刀を振り回してサハチを追う。
    愛洲ジルーの船に乗ってササたちが瀬織津姫に会うためにヤマトゥに行く。
    山南王の進貢船が帰国し、冊封使が7月の半ば頃に来るだろうと中山王に伝え
    る。
    今帰仁から帰り、真喜屋之子の兄が材木屋の主人のナコータルーだとサハチに
    教える。
    7月 ヌルたちの安須森参詣。南の島のヌルたちもアンアンたちも参加する。
    パレンバンの船とジャワの船が来て、張三豊が三姉妹と一緒にムラカに行った
    と知らせる。
    冊封使の船が2隻、浮島に来て、山南王の重臣たちと久米村の役人たちに迎え
    られて天使館に入る。
    張三豊を探しに来た宦官の事を調べる。
    島添大里グスクに永楽帝の娘のリーポー姫が来て、サハチと会う。
    サハチが開いた歓迎の宴に懐機と呼ばれ、リーポー姫と一緒に来た張三豊の弟
    子のチウヨンフォン、宦官のチャイシャン、通事のツイイーから話を聞く。
    8月 豊見グスクで諭祭の儀式と諭祭の宴が行なわれる。
    島尻大里グスクで他魯毎冊封の儀式と冊封の宴が行なわれる。
    リーポー姫たち、シーハイイェンたち、スヒターたち、アンアンたちが山南王
    に会うために島尻大里グスクに来て、他魯毎に歓迎される。
    島尻大里グスクからの帰りにリーポー姫を狙う連中の襲撃があるが、チャイシ
    ャンの配下の者たちが倒す。
    王女たちが首里グスクの龍天閣で中山王思紹と会う。
    首里グスクで冊封使を迎えて中秋の宴が催される。
    9月 首里グスクで冊封使を招待して重陽の宴が行なわれる。
    ミャークの船が帰国する。
    リーポー姫たち、シーハイイェンたち、スヒターたち、アンアンたち、山北王
    に会うためにヒューガの船に乗って名護に向かう。
    名護に着いた王女たち、名護按司に歓迎され、長老の松堂が明国の言葉を話し
    たので驚く。
    王女たち、羽地に行き、羽地按司に歓迎され昼食を御馳走になる。
    王女たち、今帰仁に着き、勢理客ヌルの出迎えで天使館に入り、翌日、今帰仁
    グスクに入って、山北王と会う。
    王女たち、クンの案内で国頭に行き、国頭按司に歓迎される。
    国頭の「まるずや」で真喜屋之子とサンルータの妻だったクミを会わせ、隠れ
    て話を聞く。
    山北王の正使リュウインを乗せて行った中山王の進貢船が帰国するが、リュウ
    インは帰らず。
    10月 王女たちが油屋の船に乗って、無事に浮島に帰ってくる。
    今帰仁に帰ったテーラーが、冊封使の船に乗せるためにリュウインの家族を連
    れて来る。
    島尻大里グスクで、冊封使たちを招待して餞別の宴が行なわれる。
    馬天浜で張三豊を偲ぶお祭りが行なわれ、パレンバン、ジャワ、トンドの人た
    ちの送別の宴も兼ね、大勢の人たちが浜辺に集まって酒盛りを楽しむ。
    パレンバン、ジャワ、トンドの船が帰る。
    冊封使の船に乗ってリーポー姫たちが帰る。
    首里の城下の入り口に完成したジクー寺で、中山王の幹部たちが集まり、来年
    の今帰仁攻めの相談をする。
    11月 サハチが材木屋のナコータルーと浮島で会い、娘のマルを島添大里のミー
    グスクに連れて行き、マナビーと会わせる。
    ナコータルーが島添大里グスクに来て、サハチが物見櫓の上で真喜屋之子の事
    を話す。
    首里の遊女屋「喜羅摩」でナコータルーと真喜屋之子を会わせる。
    12月 湧川大主が鬼界島から帰って来るので今帰仁に行く。
    国頭按司の材木を運んで来たサタルーが松堂夫婦、ハルとシビー、女子サムレ
    ーのシジマとユーナ、ウニタル夫婦、油屋のユラを連れてヤンバルに帰る。
    湧川大主が鬼界島を攻め取らずに運天泊に帰る。
    ハルたちがヤンバルから帰り、シジマが神人になったとサハチに言う。
    今帰仁から帰り、湧川大主が鬼界島攻めに失敗した事をサハチに知らせる。
    真喜屋之子が旅芸人たちと一緒にヤンバルに行く。
    国子監に留学していたファイテとジルークが明国から帰る。

1416年 1月 新年の儀式も無事に済んだ3日の夕方、首里グスクの龍天閣で身内だけの
    お祝いの宴が開かれ、集まった幹部たちは今帰仁攻めの作戦を練る。45歳
    ファイテとミヨン、ジルークとミカ、琉球を知るためにウニタルとマチルー
    を連れて旅に出る。
    油屋のユラが今帰仁のお祭りの準備のため今帰仁に行く。クチャとスミも一
    緒に名護に帰る。
    旅芸人たちが今帰仁城下でお芝居を上演中、奥間炎上の噂が流れる。
    ヤンバルから配下の者が来て、山北王が奥間村を焼き払ったと聞いて驚き、サ
    ハチに知らせる。
    サハチと一緒に首里に行き思紹に知らせて、「まるずや」の裏の屋敷で幹部会
    議を開く。
    奥間大親と一緒に奥間に向かう。
    奥間に着き焼け跡を見て愕然となり、村人たちが避難している辺土名に行き、
    奥間ヌルと会う。
    奥間ヌルから、奥間が各地に贈った側室たちの記録を見せてもらう。
    奥間沖に交易船が来て、ササたちが辺土名に上陸してきて、朝鮮の李芸を連れ
    て来たと言う。
    ササたちが奥間の避難民たちの年寄り子供を浮島に連れて行く。
    首里の「まるずや」の裏の屋敷で4度目の幹部会議が開かれ、ササとサタルー
    も加わる。
    奥間が焼かれて、国頭按司、羽地按司、名護按司も怒っていると皆に知らせ
    る。
    奥間のためにも早い内に今帰仁を攻めたいと思紹は言うが、安須森ヌルはユラ
    のために今帰仁のお祭りはやらせてあげたいと言い、ヒューガも3月ではまだ
    船が出せないかもしれないと言うので、出陣は4月1日に決まる。
    2月 ジクー寺の落慶供養が行なわれ、ジクー禅師によって、「大禅寺」と名付
    けられる。
    旅から帰って来たファイテとジルークは首里の城下の入り口に琉球らしい立派
    な御門を造らなければならないと言って一徹平郎と相談する。
    首里グスクのお祭り。お芝居はハルとシビーの新作「千代松」と旅芸人の「ウ
    ナヂャラ」
    「千代松」を観て感激した旅芸人たちは、今帰仁のお祭りに「千代松」を演じ
    ようと張り切る。
    浦添御殿で5度目の幹部会議が開かれ、真喜屋之子の活躍によって国頭按
    司、羽地按司、名護按司の山北王からの離反が決まり、名護の松堂、国頭の喜
    如嘉の長老、羽地の我部祖河の長老が夫婦連れで、各按司の書状を持って、
    「まるずや」の船に乗って来ると皆に言う。
    浮島に着いたヤンバルの長老たちを島添大里グスクに連れて行き、サハチが歓
    迎する。
    ササたちが若ヌルたちを連れて島添大里グスクに来て、金武から来た屋賀ヌル
    と会う。
    サハチと一緒に酒を飲みながら、真喜屋之子と奥間大親から活躍話を聞く。
    サハチと一緒に真喜屋之子と奥間大親を連れて首里に行き、ヤンバルの按司
    ちの書状を思紹に渡す。
    真喜屋之子の活躍に、思紹はサムレー大将になれと言うが、真喜屋之子は断
    り、ヤンバルの道を整備したいので普請奉行になりたいという。
    思紹は真喜屋之子を和泊大親の名で、道普請奉行に任命する。
    首里の龍天閣で6度目の幹部会議が開かれ、大まかな作戦が練られる。
    奥間大親と一緒に中山王の書状を持ってヤンバルに行く。
    今帰仁に来た李芸と再会し、山北王の側室のパクが朝鮮人を探しては中山王が
    朝鮮に送る船に乗せている事を教える。
    3月 中山王の書状が内密に、浦添按司、北谷按司、中グスク按司、越来按司
    勝連按司、安慶名按司、伊波按司、山田按司に届けられ、密かに戦の準備を始
    める。
    各城下の「油屋」で働いている湧川大主の配下の者たちの見張りを強化する。
    思紹の久高島参詣。安須森ヌル、ササたちも若ヌルたちを連れて参加する。
    ササたちがシジマと屋賀ヌルと東松田の若ヌルを連れてヤンバルに行く。
    南部にいたテーラーが山北王に呼ばれ、娘のママキと瀬長按司の息子の縁談を
    まとめてくれと頼まれる。
    今帰仁に来たササたちと「まるずや」で会い、屋賀ヌルを預かり、志慶真村に
    行くササたちを見送る。
    クボーヌムイで志慶真ヌルの葬儀とシジマの志慶真ヌル就任の儀式が行なわれ
    る。
    ササたちが国頭按司の船に乗って屋嘉比のお婆を送って行く。
    旅芸人たちが今帰仁のお祭りに参加するため今帰仁に向かう。
    サハチが思紹から、今帰仁攻めの総大将を務めろと言われて引き受ける。
    今帰仁のお祭りで、ユラのお芝居「志慶真のウトゥタル」と旅芸人の「千代松
    」が演じられ、武術試合も行なわれる。
    山北王はクーイの若ヌルと一緒にお忍びでお祭りを楽しみ、湧川大主も側室た
    ちとお忍びで楽しみ、テーラーは武術試合の検分役を務める。
    お祭りの翌日、旅芸人たちは油屋のユラと喜如嘉の長老の孫娘のサラを連れて
    今帰仁を去る。
    「まるずや」と「綿布屋」も撤収し、商品を積んだ荷車を引いて、研ぎ師のミ
    ヌキチの家族を連れて、羽地に向かう。
    お祭りに来た人たちが皆、帰った昼過ぎ、今帰仁の城下に、中山王の大軍が攻
    めて来るという噂がどこからともなく流れてきて城下は混乱する。
    サタルーが「赤丸党」を率いて、今帰仁の城下の空き家に火を付けると、強風
    が吹いてきて、城下は全焼する。
    「よろずや」は戦が始まってから必要な資材を供給する予定だったが、その資
    材は皆、燃えてしまう。
    久し振りに今帰仁に来た湧川大主は焼け跡と化した城下を見て驚き、グスクに
    行って山北王と会い、武装船に積んである鉄炮をすべてはずしてグスクに持っ
    て来いと言われる。
    諸喜田大主が兵を引き連れて撤収したので、辺土名に避難していた奥間の人た
    ちが村に戻って歓声を上げる。
    勢理客ヌルと今帰仁ヌルが、中山王の回し者だと言って志慶真ヌルを捕まえ
    て、今帰仁ヌルの屋敷の物置に閉じ込める。
    物置に侵入して志慶真ヌルと会い、神様の力だと言って、お前の力を見せてや
    ればいいと言って、一緒に抜け出す。
    クーイの若ヌルが志慶真ヌルに会いに来て、剣術を習う事になる。
    湧川大主が今帰仁グスクに運ぼうとした鉄炮と火薬を奪い取る。
    湧川大主が武装船に側室と子供たちを乗せて琉球から去る。
    諸喜田大主が志慶真ヌルを捕まえようとしたので、志慶真ヌルはクボーヌムイ
    に籠もる。
    中山王が正式に各按司たちに出陣命令を出す。
    4月 首里グスクで出陣の儀式を行ない、サハチが総大将として出陣する。
    先発隊の懐機が焼け跡の今帰仁に来て、一緒に陣地作りをする。
    今帰仁に着いたサハチと一緒に物見櫓の上から今帰仁グスクを眺める。
    外曲輪を攻め取るが、勝連按司と越来按司が戦死する。
    山北王の側室のウクとミサと会い、フミから預かったという敵の大将の配置図
    をサハチに渡す。
    三の曲輪にあるという抜け穴の出口を探し回る。
    サグルーたちが志慶真曲輪を攻め落とす。
    三日目の夜が明け、物見櫓の上で勝連按司を継げとサハチに言われるが断り、
    娘婿のジルムイに継がせればいいと言う。
    抜け穴の出口を見つけ出し、サハチと一緒に確認する。
    抜け穴を使って苗代之子と安慶名按司が三の曲輪に突入し、総攻撃をして三の
    曲輪を攻め落とす。
    大雨の降る中、志慶真川から崖をよじ登って御内原に潜入したマウシの兵たち
    に従い、御内原に入り、山北王の側室だったフミと会い、山北王が雷に打たれ
    て死んだ事を知る。
    サハチが来たのでフミと会わせて、何が起こったのかを説明させる。
    山北王の次男フニムイを探していて、御殿の地下にある地下蔵を見つけ、山北
    王が溜め込んだ財宝に驚く。
    サハチが山北王の側室タンタンを連れて地下蔵に来て、「洪武帝の宝剣」を見
    つける。「洪武帝の宝剣」をタンタンに返そうとサハチは思うが、タンタンの
    言っている事は嘘に違いないと言う。懐機に見せると「洪武帝の宝剣」は本物
    のようだから、永楽帝に返したら喜ばれるだろうと言う。
    山北王の次男のフニムイと平敷大主と愛宕之子が消えたとサハチに知らせ、絶
    対に探し出すと言う。
    一の曲輪と二の曲輪の遺体を片付け、敵兵の遺体は山北王も含め、皆、抜け穴
    のガマの中に埋葬して入り口を塞ぐ。
    マチルギ、志慶真ヌル、屋嘉比ヌル、東松田の若ヌルの四人がマジムン退治を
    して、かつて、滅ぼされてマジムンとなって彷徨っている歴代の今帰仁按司
    一族たちを封印する。
    戦で流れた多くの血を洗い流すかのように大雨が降り、稲妻が走って、雷鳴が
    鳴り響き、風も強くなり、ようやく雨がやんだかと思うと、静かに雪が降って
    くる。