長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

シンシン(范杏杏)の略歴(1390-1416)

1390年 明国の襄陽郊外の村に生まれる。1歳

1398年 張三豊がファイホン夫婦を連れて武当山に戻る。9歳

1399年 村が山賊に襲われて、父は殺され、母はさらわれる。10歳
    張三豊に助けられ、武当山に行き、ファイホン夫婦に預けられる。
    両親の敵を討つために、ファイホン(ファイチの妹)から武術を習う。

1402年 張三豊の弟子になる。13歳
    8月 永楽帝が即位する。

1407年 2月 永楽帝の配下が張三豊を探しに来たので、張三豊は皆に内緒で山を下り
    る。18歳
    張三豊に追いつき、南陽の街で一緒に薬屋の留守番をする。
    3月 3人の道士が来るから、迎えに行って来いと張三豊に言われる。
    その中の1人を口説き落とせと命じられる。
    サハチたちと出会い、一緒に南陽に向かう。
    おじさんたちを口説くのをやめて逃げる。
    4月 3人の道士(サハチ、ウニタキ、ファイチ)が南陽に来て張三豊と会う。
    サハチたちを連れて武当山に行く。
    サハチたちが武当山で一か月の修行をする。
    5月 サハチたちと一緒に龍虎山に行く。
    6月 サハチたちと一緒に杭州に行き三姉妹と会う。
    7月 張三豊と一緒に三姉妹の船に乗って琉球に行く。
    8月 張三豊と一緒にジクー禅師、サグルー、ササを連れて旅に出る。
    9月 旅から帰ると仲良くなったササと行動を共にする。
    首里に行き、ジルムイ、マウシ、シラーと会う。
    11月 首里グスクで、サグルー、ジルムイ、マウシの婚礼。
    三姉妹は明国に帰るが張三豊と一緒に琉球に残る。

1408年 2月 首里グスクのお祭り。ササと一緒に見回りをする。19歳
    5月 サハチたちと一緒にハーリーを見に豊見グスクに行く。
    マチルギたちと一緒にヤマトゥ旅に出る。
    トカラ列島の宝島で、ササが嵐を予言して、島人たちに神様扱いされる。
    6月 博多に着き、飯篠修理亮と出会う。
    8月 対馬の山の中で張三豊の一か月の修行をする。ササの霊力が高くなる。
    対馬のワタツミ神社で豊玉姫を知り、豊玉姫琉球から来たに違いないとササ
    は言う。
    9月 朝鮮から来たナナと会う。

1409年 1月 ヤマトゥ旅から帰る。20歳
    進貢船に乗って明国に行くシラーを見送る。
    2月 馬天ヌルと旅に出て、読谷山で古い勾玉を見つける。
    ササは赤い勾玉、シンシンは青い勾玉を身に付ける。
    3月 久高島参詣に行く。
    4月 首里の丸太引きのお祭りに久米村の守護神を務める。
    サハチたちと一緒にヤマトゥと朝鮮の旅に出る。
    5月 博多で呑碧楼に登る。
    6月 鞍馬山で高橋殿と会う。
    ササと一緒に将軍の御所に招待され御台所様と会う。
    8月 朝鮮の富山浦に行き、スサノオの足跡を探す。
    10月 朝鮮から来たナナと再会する。
    12月 パレンバンから来たシーハイイェンたちと会う。
    ナナを連れて琉球に帰り、ササ、シンシン、ナナは常に行動を共にする。

1410年 1月 スサノオの足跡を調べにササ、ナナと辺戸岬まで行く。21歳
    3月 久高島参詣に行く。
    4月 佐敷グスクのお祭りでお芝居「瓜太郎」のサシバを演じる。
    交易船に乗ってヤマトゥに行く。
    6月 京都の船岡山スサノオの声を聞き神人になる。
    将軍様の伊勢参詣に同行する。
    8月 京都に大きな台風が来て、女子サムレーたちと避難民を助ける。
    9月 鞍馬山で慈恩禅師と二階堂右馬助を連れた飯篠修理亮と再会する。
    10月 慈恩禅師の案内で豊玉姫のお墓に行き、玉依姫と会い、父のスサノオと母
    の豊玉姫と妹のアマン姫の事を聞く。
    12月 帰国。伊平屋島でサハチと会う。
    セーファウタキに行き、ササが豊玉姫、アマン姫と会う。

1411年 1月 馬天ヌル、佐敷ヌル、サスカサを連れてセーファウタキに行く。22歳
    2月 首里グスクのお祭りでササと武当拳を披露する。
    3月 久高島参詣に行き、フボーヌムイで神様から、舜天の誤解を解いて、舜天
    の父親、シングーの十郎の事を調べてくれとササが頼まれる。
    馬天ヌルと一緒に大里ヌルと会う。
    5月 サハチと一緒に与論島に行き、ユンヌ姫と会う。
    与論島から交易船に乗ってヤマトゥに行く。サスカサも一緒に行く。
    7月 御台所様と一緒に熊野参詣に行く。
    8月 将軍様の御所で、月見の宴に参加する。
    9月 京都にジャワの使者がやって来て、王女のスヒターと仲良くなる。
    10月 京都を去り博多に行き、対馬に行く。
    12月 博多に来たジャワの船を連れて琉球に帰る。
    ナナに会いに来たサタルーを連れて久高島に行く。

1412年 1月 早田左衛門太郎がイトとユキとミナミを連れて馬天浜に来る。23歳
    2月 サハチの四男のチューマチが攀安知の次女、マナビーを妻に迎える。
    3月 中グスク按司のクマヌが亡くなる。
    4月 佐敷ヌルと一緒に安須森に行き、佐敷ヌルが安須森の封印を解く。
    5月 交易船に乗ってヤマトゥに行く。佐敷ヌルも一緒に行く。
    6月 豊玉姫のお墓に行き玉依姫に挨拶をする。
    厳島の弥山でアキシノの声を聞き、平維盛の事を聞く。
    青い勾玉はアキシノが弥山で見つけて琉球に持って行った勾玉だった。
    7月 京都の寂光院平維盛と会い話を聞く。
    京都に来たシーハイイェンたちと再会する。
    将軍様の伊勢参詣に同行する。
    御台所様と一緒に熊野参詣に行く。
    12月 交易船とパレンバンの船は帰るが、ササたちと一緒に対馬に残る。

1413年 1月 マグサの船に乗って対馬を去り、奄美大島に寄って琉球に帰る。24歳
    2月 サハチがスサノオの声を聞き神人になる。
    佐敷ヌル、ササたちと一緒に安須森に行く。
    5月 交易船に乗ってヤマトゥに行く。カナと福寿坊も一緒に行く。
    6月 児島で英祖の父親を見つけて話を聞く。
    7月 京都に台風が来て、避難民たちを助ける。
    10月 対馬の船越で、山南王がチヌムイに斬られる場面をササが見る。
    11月 琉球に帰り、佐敷から与那原に引っ越しをする。
    12月 ユンヌ姫に連れられて忘れ去られたウタキを巡る。

1414年 1月 玻名グスクの陣地に行き、新年の儀式をする。25歳
    ササが八重瀬のチチーと手登根のミミと兼グスクのマサキと平田のウミを弟子
    にする。
    シンゴと一緒に馬天浜に来たササのマレビト神、愛洲次郎と会う。
    2月 愛洲次郎と早田六郎次郎を連れて、古いウタキを探す旅に出る。
    3月 南部の戦が終わり、サハチの義弟、他魯毎が山南王になる。
    4月 久高島参詣に行き、小渡ヌルが久高ヌルになる。
    セーファウタキでササが運玉森ヌルに就任する。
    ナナが豊玉姫とアマン姫の声が聞こえて神人になれたと大喜びする。
    5月 サハチたちと一緒に慶良間の島に行く。
    6月 サハチたちと一緒に久米島に行き、クミ姫と会う。
    7月 ヌルたちの安須森参詣に行き、玻名グスクヌルが神憑りになる。
    三姉妹の船と一緒にパレンバンの船とジャワの船も来て、シーハイイェンた
    ち、スヒターたちとの再会を喜ぶ。
    8月 シーハイイェンたち、旅芸人たちと一緒に慶良間の島に行く。
    9月 愛洲次郎の船に乗って南の島を探しに行く。
    ミャーク(宮古島)に着き、狩俣でクマラパと出会う。
    池間島でウパルズと会う。
    アラウスのウプンマと出会い、アマミキヨが上陸した砂浜に行く。
    高腰グスクでスサノオたちが姿を現し、一緒に酒盛りを楽しむ。
    イシャナギ島(石垣島)のウムトゥ岳でウムトゥ姫たちと酒盛りを楽しむ。
    ヤラブ岳の山頂でサラスワティと会い、2000年前にアマンの国は沈んでしまっ
    たと聞いて驚く。
    スサノオがヤキー退治をして傷つき、豊玉姫が来て看病する。
    10月 5日間寝込んでいたスサノオが快復して豊玉姫と一緒に琉球に帰る。
    クン島(西表島)のクン岳に登りイリウムトゥ姫と会う。
    ドゥナン島(与那国島)で、苗代大親の娘ナーシルと会う。
    宇良部岳に登り、ユウナ姫と会う。
    11月 ササと愛洲次郎、ミッチェとガンジューが結ばれる。
    12月 ターカウ(台湾の高雄)の天妃宮で、神様として祀られているメイユーを
    見て驚く。
    トンドの王女アンアンと出会い、一緒にトンド王国(マニラ)に行く。

1415年 1月 トンドで兄弟子シュヨンカと会い、シュミンジュンの孫だと聞いて驚く。
    4月 アンアンの船を連れて、ミャークの船と一緒にパティローマ島(波照間
    島)に行く。
    5月 ミャークに着き、アンアンの船と与那覇勢頭の船を連れて琉球に帰る。
    知念で瀬織津姫の勾玉を見つけ、ササが身に付ける。
    6月 瀬織津姫を探しに愛洲次郎の船に乗ってヤマトゥに行く。
    4人の弟子と安須森ヌルの娘のマユ、フカマヌルの娘のウニチル、奥間ヌルの
    娘のミワ、辺戸村のカミーも連れて行く。
    7月 阿蘇山に登るが、瀬織津姫の声は聞こえない。
    8月 天川の弁才天社に行き役行者と会う。
    富士山の樹海の中で瀬織津姫と会う。
    広田神社で真名井御前と会う。
    9月 阿波の八倉比売神社の奥の宮でアイラ姫と会う。
    阿波の大粟神社でササが祖母と会う。
    大粟山の山頂で阿波津姫と会う。
    奈良の大神神社でサルヒコと会い、スクナヒコの事を聞く。
    豊姫のお墓に行って豊姫と会い、豊姫が広田神社を創建したいきさつを聞く。
    10月 大三島で伊予津姫と会い、シンシンは吉備津姫の子孫に違いないと言われ
    る。
    12月 対馬に愛洲次郎の船が来たので驚き、再会を喜ぶ。

1416年 1月 愛洲次郎の船に乗って琉球に帰り、奥間の避難民を首里に連れて行く。
    アキシノからマチルギがアキシノの子孫だと聞いて驚く。
    タミーと一緒に須久名森に行き、スクナヒコと会う。
    玉グスクでササが瀬織津姫から大きな勾玉を贈られる。
    沢岻に行き沢岻ヌルと会いシネリキヨの事を聞く。
    沢岻大主の娘キラがササの弟子になる。
    美浜島に行き美浜姫と会う。
    中グスクヌルと勝連若ヌルがササの弟子になる。
    東松田の若ヌルと会い、若ヌルのマレビト神がサハチだと聞いて驚く。
    宇座按司の孫娘クトゥがササの弟子になる。
    2月 首里グスクのキーヌウチで真玉添姫から真玉添とシネリキヨの事を聞く。
    沢岻で沢岻ヌルのイナと会い、アビーの事を聞く。
    金武から来た屋賀ヌルと会い、スムチナムイの事を聞く。
    3月 シジマと東松田の若ヌルを連れてヤンバルに行く。
    スムチナムイに行き、スムチナムイヌルと会う。
    湧川グスク跡地のウタキで勢理客ヌルのカユと会う。
    勢理客大主の孫娘マナがササの弟子になる。
    志慶真村でシジマが若ヌルを助け、志慶真ヌルの勾玉を身に付ける。
    屋嘉比のお婆が来て、お婆の一声でシジマが志慶真ヌルを継ぐ事に決まる。
    クボーヌムイで志慶真ヌルの葬儀とシジマの志慶真ヌル就任の儀式が行なわ
    れ、アキシノもシジマを祝福する。
    屋嘉比のお婆を送って行き、お婆の死を看取る。
    ササ、ナナ、東松田の若ヌルと一緒に乙羽山の頂上でマジムン退治をする。
    中グスクのお祭りの準備に行く。
    4月 思紹が正式に出陣命令を出し、妊娠中のササと若ヌルたちを残して今帰仁
    に出陣する。
    クボーヌムイの山頂近くで、ナナ、東松田の若ヌル、志慶真ヌルと一緒にマジ
    ムンになったクーイの若ヌルの祖母を退治する。
    東松田の若ヌルが、山北王が御内原内にある霊石を真っ二つに斬ってしまう場
    面を見て、東松田の若ヌルを連れて、ササに相談しに島添大里に行く。
    ササから借りた瀬織津姫の勾玉を身に付けたマチルギを連れて今帰仁に行く。
    クボーヌムイでマチルギがアキシノに挨拶をしていると、アキシノの悲
    鳴が聞こえ、その後、声が聞こえなくなる。
    マチルギと一緒に志慶真曲輪から二の曲輪に攻め込み、真っ二つにされ
    た霊石の前で、マチルギと一緒に祝詞を唱えると、雷が霊石に落ちて、
    地が揺れて物凄い音がしたかと思うと、割れていた霊石がピタリと合わ
    さってくっつく。
    志慶真ヌルと一緒に一の曲輪の御殿の二階に行き、亡くなっているクー
    イ若ヌルに祈りを捧げる。
    マチルギ、屋嘉比ヌル、東松田の若ヌル、志慶真ヌルがマジムン退治を
    して、かつて、滅ぼされてマジムンとなって彷徨っている歴代の今帰仁
    按司の一族たちを封印する。
    戦で流れた多くの血を洗い流すかのように大雨が降り、稲妻が走って、
    雷鳴が鳴り響き、風も強くなり、ようやく雨がやんだかと思うと、静か
    に雪が降ってくる。

シジマの略歴(1389-1416)

1383年 10月 志慶真若ヌルが出産に失敗して亡くなる。

1384年 1月 志慶真ヌルが志慶真大主の娘を若ヌルとして育てる。

1389年 ミナ、志慶真村に生まれる。1歳

1391年 4月 今帰仁合戦で祖父と父が戦死。志慶真村も今帰仁城下も焼かれる。3歳

1393年 4月 今帰仁城下も再建される。5歳

1394年 母が亡くなり、祖母のナハーピャーのお婆に育てられる。6歳
    ・ナハーピャーのお婆は志慶真ヌルの娘で神様の声が聞こえる。

1395年 3月 山北王の珉が病死し、攀安知が山北王になる。7歳

1397年 3月 志慶真ヌル(ナハーピャーのお婆の姉)、死す。若ヌルが継ぐ。9歳
    8月 祖母に連れられて国頭に行き、屋嘉比のお婆と会う。

1399年 祖母、死す。サミガー大主に連れられて慶良間の島に行く。11歳
    ・サミガー大主は志慶真村に滞在していて、祖母の昔話をよく聞いていた。
    ・サミガー大主は祖母に頼まれて、ミナを預かる。
    ・シジの高いミナは守る人がいないので孤立してしまうと考えてサミガー大主
    に託す。
    ・慶良間の島には同じ年頃の娘が大勢いて、共に武芸の修行に励む。

1400年 馬天ヌルが志慶真村に訪ねて来て、志慶真ヌルと一緒にクボーヌムイに行く。

1402年 1月 サハチが島添大里按司になる。13歳

1406年 2月 サハチが首里グスクを奪い取り、サハチの父、思紹が中山王になる。18歳
    慶良間の島から島添大里グスクに行き、女子サムレーになる。
    サハチの子供たちにお婆から聞いた昔話をして喜ばれる。

1407年 1月 サハチが進貢船に乗って明国に行く。19歳
    7月 サハチたちが無事に帰国。
    マチルギが三姉妹を島添大里グスクに連れて来る。
    11月 按司のサグルーが山田按司の娘マカトゥダルを妻に迎える。
    侍女だったナツがサハチの側室になり、翌月、男の子を産む。

1408年 2月 サハチから武当拳を習う。20歳
    5月 佐敷ヌルがマチルギたちと一緒にヤマトゥに行く。
    7月 メイユーとナツが試合をして、ナツの強さに驚く。

1409年 1月 佐敷ヌルたちが無事に帰国。21歳
    2月 島添大里グスクのお祭りが7年ぶりに復活する。
    閏3月 サグルー夫婦、サスカサと一緒に島尻大里グスクの婚礼に行く。
    4月 サハチがヤマトゥと朝鮮に行く。
    7月 佐敷ヌルがメイユーと一緒に英祖の宝刀探しをする。
    12月 サハチたちが無事に帰国。

1410年 1月 サグルーが進貢船に乗って明国に行く。22歳
    6月 サグルーが帰国。
    7月 メイユーがサハチの側室として島添大里グスクに来る。
    10月 メイユーが帰り、佐敷ヌルがメイユーの弟子になったシビーを預かる。
    山南王と山北王が同盟する。
    11月 サグルーが伊平屋島に行く。
    12月 サハチも伊平屋島に行く。

1411年 4月 サグルーの長男が誕生して、サハチと名付けられる。23歳
    サハチの三男イハチが具志頭按司の娘チミーを妻に迎える。
    佐敷ヌルがユリとシビーを連れて与那原に行き張三豊の指導を受ける。
    5月 ユリが娘のマキクと一緒に佐敷ヌルの屋敷で暮らす事になる。
    サスカサと一緒に交易船に乗ってヤマトゥに行く。
    中山王と山北王の同盟し、中山王と山南王も同盟して三王同盟になる。
    6月 ハルがサハチの側室になる。
    12月 帰国する。

1412年 2月 サハチの四男チューマチが攀安知の次女マナビーを妻に迎えてミーグスク
    に入る。24歳
    4月 佐敷ヌルがササたちを連れて安須森に行き、安須森の封印を解く。
    5月 佐敷ヌルが交易船に乗ってヤマトゥに行く。
    6月 島添大里に来た奥間ヌルと会う。
    11月 山南王の刺客が島添大里グスクに攻めて来るが、ユーナのお陰で刺客を退
    治する。
    ユーナが姉のアミーと一緒に慶良間の島に行く。

1413年 1月 佐敷ヌルが帰国する。25歳
    2月 島添大里グスクのお祭りで、お芝居「瓜太郎」の犬(二刀流)を演じる。
    5月 サハチの五男マグルーがヤマトゥに行く。
    7月 佐敷ヌルがヌルたちを連れて安須森参詣に行く。
    10月 山南王がタブチの息子に殺され、南部で戦が始まる。
    11月 マグルーが帰国。
    イハチが具志頭按司になり妻チミーを連れて具志頭に移る。
    12月 サグルーが与那原大親になり、家族を連れて与那原グスクに移る。

1414年 1月 佐敷ヌルが安須森ヌルに就任する。26歳
    ユーナが慶良間の島から戻り、女子サムレーに復帰する。
    3月 島尻大里グスクが落城し、他魯毎が山南王になる。
    4月 玻名グスクヌルが安須森ヌルの弟子になる。
    6月 マグルーが進貢船に乗って明国に行く。
    サハチと安須森ヌルがササたちと久米島に行く。
    7月 安須森ヌルがヌルたちを連れて安須森参詣に行く。
    9月 安須森ヌルが娘のマユを連れて、ササたちと一緒に愛洲次郎の船に乗って
    南の島を探しに行く。
    10月 馬天浜に張三豊の弟子たちが集まり盛大な張三豊の送別の宴が催される。
    張三豊が山グスクヌルを連れて、三姉妹の船に乗って琉球を去る。
    12月 マグルーが帰国。

1415年 2月 マグルーがンマムイの娘マウミを妻に迎える。27歳
    マグルー夫婦がウニタル夫婦、シングルー夫婦と旅に出る。
    5月 安須森ヌルたちがミャークの船とトンドの船を連れて帰国する。
    6月 玻名グスクヌルが奥間のミワを連れて島添大里グスクに帰って来て、ミワ
    の父親がサハチだとばれる。マチルギがやって来て、刀を振り回してサハチを
    追いかけ回す。
    ササたちが愛洲ジルーの船に乗って瀬織津姫に会うためにヤマトゥに行く。
    7月 安須森ヌルがヌルたちを連れて安須森参詣に行く。
    島添大里グスクに永楽帝の娘、リーポー姫がサハチに会いに来る。
    8月 サハチと安須森ヌルが島尻大里グスクに行き、冊封の宴の準備を手伝う。
    9月 リーポー姫たちが山北王に会うためにヤンバルに行く。
    11月 お芝居の台本を書いている油屋のユラが安須森ヌルの指導を受ける。
    ユラから聞かれて志慶真のウトゥタルの事を話す。
    12月 ハルたちの護衛としてヤンバルに行き、屋嘉比のお婆の話を聞いて幼い頃
    を思い出す。
    ・シジマは志慶真ヌルを継ぐ正当な血筋で、ウトゥタルの血を引いているだけ
    でなく、初代の今帰仁ヌルだったアキシノの血を引いているとお婆は言う。
    志慶真のウトゥタルの墓で祖母とウトゥタルの声を聞く。
    ・ウトゥタルは志慶真ヌルを継げと言うが、時期が早いので少し待てと言う。
    志慶真ヌルを継ぐ決心を固め、安須森ヌルの指導を受ける。

1416年 1月 ササたちが交易船と一緒に帰って来る。28歳
    2月 ヤンバルの長老たちが島添大里グスクに来て、サハチが歓迎する。
    3月 志慶真ヌルを継ぐために、ササたちと一緒にヤンバルに行く。
    志慶真村で勾玉に首を絞められている若ヌルを助け、その勾玉を身に付ける。
    屋嘉比のお婆が志慶真村に来て、お婆の一声でシジマが志慶真ヌルを継ぐ事に
    決まる。
    クボーヌムイで志慶真ヌルの葬儀とシジマの志慶真ヌル就任の儀式が行なわ
    れ、アキシノから祝福される。
    中山王が攻めて来るという噂が流れ、勢理客ヌルと今帰仁ヌルに捕まり、今帰
    仁ヌルの屋敷の物置に閉じ込められる。
    ウニタキが来て物置から逃げ出し、クボーヌムイに朝のお祈りに行く。
    クボーヌムイから帰ると今帰仁ヌルが待っていて、志慶真ヌルを捕まえようと
    するが、気合いの術でサムレーたちを吹き飛ばし、今帰仁ヌルは志慶真ヌルに
    神様の姿を見て両手を合わす。
    クーイの若ヌルから武芸を教えてくれと頼まれ、朝のお祈りの後に教える事に
    する。
    諸喜田大主が捕まえようとしたので、クボーヌムイに籠もる。
    4月 中山王の兵が攻めて来て、最後の稽古の日、クーイの若ヌルに若ヌルの祖
    母が今帰仁若ヌルで、山北王の祖父は敵だったと教える。
    クボーヌムイの山頂近くで、シンシン、ナナ、東松田の若ヌルと一緒にマジム
    ンになったクーイの若ヌルの祖母を退治する。
    東松田の若ヌルが、山北王が御内原内にある霊石を真っ二つに斬ってしまう場
    面を見て、東松田の若ヌルは心配して、シンシン、ナナと一緒にササに相談し
    に島添大里に行く。
    マチルギがクボーヌムイに来て、アキシノに挨拶をしていると、アキシノの悲
    鳴が聞こえ、その後、声が聞こえなくなる。
    マチルギと一緒に志慶真曲輪から二の曲輪に攻め込み、真っ二つにされた霊石
    の前で、マチルギと一緒に祝詞を唱えると、雷が霊石に落ちて、地が揺れて物
    凄い音がしたかと思うと、割れていた霊石がピタリと合わさってくっつく。
    シンシン、ナナ、東松田の若ヌルと一緒に一の曲輪の御殿の二階に行き、亡く
    なっているクーイ若ヌルに祈りを捧げる。
    マチルギ、屋嘉比ヌル、東松田の若ヌルと一緒にマジムン退治をして、滅ぼさ
    れてマジムンとなって彷徨っている歴代の今帰仁按司の一族たちを封印する。
    戦で流れた多くの血を洗い流すかのように大雨が降り、稲妻が走って、雷鳴が
    鳴り響き、風も強くなり、ようやく雨がやんだかと思うと、静かに雪が降って
    くる。

愛洲次郎の略歴(1390-1416)

1281年 弘安の役元寇)で水軍を率いて愛洲氏が活躍する。

1324年 愛洲憲俊とその子能俊は、大塔宮、正成らと共に赤坂城に篭城して戦う。

1338年 後醍醐天皇の綸旨に、紀州高田が愛洲憲俊に安堵される。

1339年 神山城(松阪市)の戦いに南朝方として愛洲六郎左衛門尉が出陣する。

1342年 玉丸城の戦いに南朝方として愛洲弾正忠宗家、三郎左衛門宗実が参戦する。

1343年 五ヶ所城が北朝仁木義長に攻められる。

1361年 8月 懐良親王太宰府を征西府とする。

1364年 早田三郎左衛門が征西府のために高麗を攻める。
    佐田又五郎(佐田大人)の父、佐田玄審が高麗で戦死する。

1368年 9月 祖父の愛洲隼人が熊野水軍と一緒に太宰府に行き征西府に仕える。

1369年 1月 愛洲隼人が赤松播磨、菊池三郎と共に征西府のために明国の山東を襲撃。
    4月 山東より転じて温州、明州を攻め、さらに潮州、恵州、蘇州を攻める。

1371年 2月 愛洲隼人が赤松播磨、菊池三郎と共に明国の海晏を攻める。
    7月 懐良親王が「日本国王良懐」の名で明国の冊封を受ける。
    懐良親王倭寇が捕えた被慮人を明国に送還する。
    11月 九州探題に任じられた今川了俊の弟仲秋の軍勢が呼子港に上陸する。

1372年 2月 倭寇が高麗の白州、順天、鎮溟倉、江陵府、安辺威州等を襲い、倉米1万
    石を奪う。
    3月 愛洲隼人が赤松播磨、菊池三郎と共に明国の温州府、永嘉、楽清の諸県を
    攻める。
    赤松播磨が戦死し、愛洲隼人が平久保按司を助ける。
    8月 太宰府が落城。懐良親王太宰府から髙良山に移る。

1373年 6月 倭寇が高麗の陽川を襲い、漢陽府に至り慮舎を焼き人民を掠める。
    高麗の崔茂宣が火薬開発に成功する。
    11月 菊池肥後守武光が亡くなる。

1374年 4月 倭寇が高麗を襲撃。高麗の水軍が大敗して死する者5000。京城戒厳。
    6月 愛洲隼人が明国の膠州を攻める。
    洪武帝泉州、明州、広州の市舶司を閉鎖し、民間による交易や往来を禁止す
    る。
    高麗が戦艦314艘、兵25605人で済州島を平定する。
    懐良親王が髙良山から肥後菊池に移る。
    11月 菊池三郎が配下を率いてターカウ(台湾の高雄)に行く。

1375年 8月 倭寇が高麗の楽安、宝城を襲う。
    済州島で反乱が起こる。愛洲隼人が早田三郎左衛門と共に済州島を攻める。

1376年 愛洲隼人が五ヶ所浦に引き上げる。

1383年 3月 征西将軍懐良親王が亡くなる。

 

1390年 次郎、愛洲隼人の次男に生まれる。母はお屋形様の娘八重。1歳

1392年 10月 南北朝合一。3歳

1394年 足利義満が9歳の義持に将軍職を譲る。5歳

1395年 足利義満が出家して鹿苑院道義と号す。6歳

1401年 足利義満が明国に使者を送る。12歳

1402年 明国に行った使者が明国の使者を連れて帰る。13歳

1405年 祖父の愛洲隼人(62)、死す。16歳

1407年 重臣の娘を妻に迎える。18歳

1408年 5月 足利義満、死す。19歳

1409年 長男、新次郎生まれる。20歳

1410年 6月 琉球からの使者が京都に来て、等持寺に入る。21歳
    8月 京都に台風が来て、ササたちが避難民たちを助ける。

1411年 6月 琉球からの使者が京都に来て、等持寺に入る。22歳
    7月 ササたちが御台所様と一緒に熊野参詣に行く。

1412年 長女、みよ生まれる。23歳
    7月 琉球からの使者が京都に来て、等持寺に入る。
    ササたちが御台所様と一緒に熊野参詣に行く。

1413年 3月 京都に行って琉球の姫様の噂を聞く。24歳
    4月 博多に行き、琉球の事を調べる。対馬に行って早田左衛門太郎と会う。
    6月 琉球からの使者が京都に来て、等持寺に入る。
    7月 京都に台風が来て、ササたちが避難民たちを助ける。
    12月 ヤマトゥの商品を積んで対馬に行く。

1414年 1月 シンゴの船と一緒に琉球に行き、馬天浜で噂の姫様のササと会う。25歳
    与那原に行き、張三豊の弟子になる。
    2月 ササたちと一緒にウタキ巡りの旅に出る。
    5月 島添大里按司のサハチと一緒に慶良間の島に行く。
    シンゴたちはヤマトゥに帰るが琉球に残る。
    9月 ササたちを乗せて南の島を探しに行く。
    ミャーク(宮古島)に着き、ササたちと一緒に島内を巡る。
    多良間島で多良間按司の夫ハリマから祖父、愛洲隼人の活躍を聞く。
    石垣島の平久保按司から祖父は命の恩人だと歓迎される。
    10月 与那国島でササと結ばれる。
    12月 ターカウ(台湾の高雄)でトンドの王女アンアンと出会い、トンド王国
    (マニラ)に行く。

1415年 4月 トンドから波照間島に行き、ミャークに戻る。26歳
    5月 ミャークの船とトンドの船を連れて琉球に帰る。
    ササたちと一緒に玉グスク、知念に行き、ササが瀬織津姫の勾玉を見つける。
    6月 瀬織津姫を探しに行くササたちを乗せてヤマトゥに帰る。
    7月 ササたちと一緒に阿蘇山に登る。
    8月 覚林坊の案内で天川の弁才天社に行く。
    伊勢の五ヶ所浦に帰る。
    ササたちを乗せて富士山に行き、樹海の中でササが瀬織津姫と会う。
    戦から帰って来たお屋形様に南蛮の品々を見せて喜ばれる。
    京都に行くササたちと別れる。
    10月 お屋形様から今年も琉球に行けと命じられる。
    12月 対馬に行きササと再会する。

1416年 1月 ササたちを乗せて琉球に行く。27歳
    ササたちと一緒に玉グスクに行き、ササが瀬織津姫から大きな勾玉を贈られ
    る。
    3月 ササたちと一緒にヤンバルに行き、女子サムレーのシジマが志慶真ヌルに
    なる。
    乙羽山の頂上でササたちがマジムン退治をすると大粒の雹が落ちてくる。
    4月 ヒューガに従い今帰仁攻めに出陣する。

湧川大主の略歴(1377-1416)

1361年 祖父の羽地按司今帰仁グスクを奪い取り今帰仁按司になる。

1376年 兄ハーンが生まれる。

1377年 本部で本部大主の次男に生まれる。童名はジルータ。1歳

1379年 妹マハニが生まれる。3歳

1380年 1月 ウクヌドー(奥堂)が今帰仁に来て、城下に「油屋」を開く。4歳

1382年 10月 祖父が明国に進貢して、帕尼芝の名で山北王になる。6歳

1383年 妹マキクが生まれる。7歳

1385年 1月 ヤマトゥの山伏、アタグ(愛宕)が本部に来る。 9歳

1386年 兄ハーン、テーラーと一緒にアタグから武術を習い始める。 10歳
    弟サンルータが生まれる。

1391年 4月 今帰仁合戦。山北王の祖父と跡継ぎの伯父が戦死する。15歳
    父の珉が山北王になり、本部から今帰仁グスクに移る。

1393年 4月 城下が再建される。17歳
    5月 兄ハーン、テーラーと一緒に「油屋」の船に乗ってヤマトゥに行く。
    12月 ヤマトゥから帰る。

1394年 3月 父が中山王と同盟する。18歳
    妹のマハニが武寧の次男ンマムイに嫁ぎ、武寧の娘マアサがハーンに嫁
    ぐ。
    4月 羽地按司の娘ミキを妻に迎える。

1395年 3月 父の珉が病死して、ハーンが攀安知の名で山北王になる。19歳
    叔母の勢理客ヌルと一緒に運天泊の密貿易を管理する。
    10月 中山王察度が亡くなり、武寧が中山王になる。
    浮島で行なわれた察度の葬儀に兄と一緒に参加する。
    12月 五島の宇久伊豆守勝の船が親泊に来て取り引きをする。

1396年 5月 与論島を攻め、勝連一族の按司を倒して、与論島を占領する。20歳
    叔父が与論按司になる。
    長女ランが生まれる。母は正妻ミキ。
    9月 宇久氏のための宿泊施設「五島館」が今帰仁城下に完成する。
    11月 中山王の進貢船に便乗して、テーラーが護衛兵として明国に行く。

1397年 3月 攀安知浦添グスクの婚礼に行く。21歳

1398年 5月 明国に行った使者が帰国。ようやく進貢船を下賜される。22歳
    閏5月 洪武帝が亡くなり、明国で内乱が続いて進貢ができなくなる。
    明国の密貿易船が次々と来る。
    妹マキクが永良部按司の次男に嫁ぐ。
    次女ユリが生まれる。母は正妻ミキ。
    10月 下賜された船で明国に行くが、応天府へは行けずに泉州で取り引き
    をして帰る。
    11月 祖母が亡くなる。

1399年 3月 名護に屋敷を築いて側室マチを入れる。23歳
    5月 リューインが密貿易船で今帰仁に来て、攀安知が軍師に迎える。
    リュウインを乗せて来たのはヂャンルーチェンの船で、ジォンダオウェン
    も一緒に来る。
    リュウインのために屋敷を城下に新築し、その周辺が唐人町になる。
    12月 島津元久の船が親泊に来て取り引きをする。

1400年 4月 弟サンルータが攀安知の側室に手を出し、母親と一緒に城下の屋敷に
    移る。24歳
    5月 明国の密貿易船が運天泊に来る。
    リンジェンフォンの船に乗ってソンウェイが運天泊に来る。
    8月 叔母の勢理客ヌルがウタキ巡りの旅をしている馬天ヌルを今帰仁に連
    れて行く。
    9月 密貿易船が帰る。
    島津氏のための宿泊施設「薩摩屋敷」が今帰仁城下に完成する。
    国頭に屋敷を築いて側室クルキを入れる。
    12月 密貿易に来る海賊たちの宿泊施設「天使館」が城下に完成する。
    スズナリが父の敵を討つために浦添に行く。
    島津家のサムレーたちが来て、完成した「薩摩屋敷」に入る。

1401年 2月 羽地に屋敷を築き、側室メイを入れる。25歳
    三女チルーが生まれる。母は名護の側室マチ。
    5月 ヂャンルーチェンの息子ヂャンイーミンがジォンダオウェンと一緒に
    運天泊に来る。
    9月 ヂャンイーミンが帰る。
    11月 山南王(汪英紫)が亡くなり、八重瀬按司と豊見グスク按司家督
    争いが南部で始まる。
    12月 妹マハニが嫁いだ武寧の次男ンマムイが兼グスク按司になり、阿波
    根にグスクを築くための材木を浮島に送る。

1402年 1月 南部の戦が終わり、豊見グスク按司(シタルー)が山南王になる。
    佐敷按司(サハチ)が島添大里グスクを攻め落として島添大里按司になる。
    四女カミーが生まれる。母は羽地の側室メイ。
    5月 ヂャンイーミンがジォンダオウェンと一緒に運天泊に来る。
    6月 明国で永楽帝が皇帝となる。
    9月 ヂャンイーミンが帰る。
    12月 弟のサンルータがテーラーと一緒に進貢船に乗って明国に行く。
    首里にグスクを築くためと天使館を改築するため材木を浮島に送る。
    首里グスクの普請場に人足を入れて、グスクの様子を探る。

1403年 5月 ヂャンイーミンがジォンダオウェンと一緒に運天泊に来る。27歳
    6月 進貢船が帰り、サンルータが帰国する。
    8月 明国から永楽帝の使者が浮島に来る。
    ヂャンイーミンが帰る。
    閏10月 永楽帝の使者が帰る。
    12月 首里グスク建築のための材木を浮島に運ぶ。

1404年 1月 進貢船を送る。28歳
    2月 サンルータが国頭按司の娘クミを妻に迎える。
    4月 明国から冊封使が初めて浮島に来る。
    5月 武寧が首里の宮殿で冊封の儀式を行ない、正式に中山王になる。
    6月 汪応祖首里の宮殿で冊封の儀式を行ない、正式に山南王になる。
    進貢船が帰る。
    五女ユイが生まれる。母は国頭の側室クルキ。
    11月 冊封使が帰国する。
    12月 首里グスク建築のための材木を浮島に運ぶ。

1405年 2月 進貢船を送る。29歳
    4月 一の曲輪の御殿(二階建て)の新築を始める。
    首里グスクを真似して二の曲輪を御庭にする。
    5月 ヂャンイーミンがジォンダオウェンと一緒に運天泊に来る。
    7月 進貢船が帰る。
    8月 ヂャンイーミンが帰る。
    10月 進貢船を送る。
    12月 首里グスク建築のための材木を浮島に運ぶ。

1406年 1月 首里グスクが完成する。30歳
    2月 武寧が殺され、佐敷按司の父親が中山王になる。
    王妃の妹の浦添ヌルが今帰仁に逃げて来て、父の敵を討ってくれと言う。
    3月 一の曲輪の御殿が完成する。祝いの宴。
    4月 ジォンダオウェンが運天泊に来る。
    5月 進貢船が帰国し、弟のサンルータが真喜屋之子に殺される。
    6月 真喜屋之子を探していて、玉グスクヌルのユカと出会い結ばれる。
    硫黄鳥島を奪い取ろうとして失敗する。
    7月 ジォンダオウェンがメイファンを乗せて帰る。
    8月 中山王から贈られた側室ハビーを攀安知から譲られ、運天泊の屋敷に
    置く。
    今帰仁城下に、浦添から逃げて来た「よろずや」が開店する。
    12月 名護に「よろずや」が開店する。
    首里の城下建設のための材木を浮島に送る。

1407年 1月 従弟の2人を恩納按司、金武按司に任命してグスクを築かせる。31歳
    2月 浦添の「油屋」を首里に移転し、ウクヌドーが首里に行く。
    5月 明国の海賊リンジェンフォン(林剣峰)が運天泊に来る。
    リンジェンフォンとの取り引きが始まる。
    リンジェンフォンの配下から少林拳を習う。
    7月 六女トゥミが生まれる。母は中山王の側室ハビー。
    9月 御内原の御殿が完成する。重臣たちを集めて今後の対策を練る。
    ・志慶真の長老から今帰仁の歴史を聞く。
    ・リンジェンフォンが毎年来てくれるので、進貢船を送るのはやめる。
    ・中山王と山南王はしばらく様子を見て、北に勢力を広げる。
    10月 リンジェンフォンが帰る。
    二の曲輪の御庭の両側に屋敷を建て始める。
    12月 首里の城下建設のための材木を浮島に送る。

1408年 5月 攀安知テーラーを連れて進貢船に乗って徳之島を攻める。32歳
    留守を任される。
    リンジェンフォンの息子のリンジョンシェン(林正賢)が運天泊に来る。
    9月 仲尾大主を蔵奉行に任命する。
    リンジョンシェンが帰る。
    12月 攀安知が徳之島を占領して帰る。
    妹婿の永良部按司の次男を徳之島按司に任命する。
    首里の城下建設のための材木を浮島に送る。

1409年 1月 二の曲輪の完成祝宴。33歳
    3月 長男ミンジが生まれる。母は羽地の側室メイ。
    5月 テーラーと一緒に進貢船で奄美大島を攻める。
    奄美大島の浦上で平家の子孫の孫六、孫八兄弟と会う。
    7月 倭寇の拠点、赤木名グスクを攻め落とす。
    8月 台風が来る。
    10月 倭寇の拠点、赤峰グスクを攻め落とす。
    11月 戸口で平家の子孫の左馬頭と会う。
    12月 加計呂麻島の諸鈍で平家の子孫の小松殿と会い、今帰仁按司の先祖
    は平維盛だと聞く。

    奄美大島北半分を占領して帰る。
    首里の城下建設のための材木を浮島に送る。

1410年 4月 テーラー攀安知の側室に手を出して謹慎となり、本部に帰る。
    5月 奄美大島南部を攻め取るために、羽地按司の次男を奄美按司に任命
    し、叔父の本部大主を付けて送る。
    ナコータルーを材木屋の主人に任命する。
    6月 妹のマハニが夫のンマムイと子供たちを連れて今帰仁に来る。
    ンマムイが持って来た山南王の書状を見て、今後のために山南王と同盟し
    た方がいいと攀安知に進言する。
    リンジョンシェンが運天泊に来る。
    8月 按司ミンと婚約した山南王の娘ママチーが母親と一緒に今帰仁に来
    る。
    9月 リンジョンシェンが帰る。
    10月 攀安知の長女マサキが山南王の三男グルムイに嫁ぐ。
    山南王と山北王の同盟。
    11月 奄美按司が半数の兵を失って帰って来る。
    攀安知奄美大島攻め失敗の腹いせに伊平屋島を攻める。
    12月 ヤマトゥから帰る中山王の交易船を伊平屋島で奪い取ろうとするが失
    敗する。
    首里の寺院建設のための材木を浮島に送る。

1411年 1月 マサキを守るため知名大主を島尻大里の保栄茂グスクに送る。35歳
    5月 伊是名島を攻める。
    伊是名島沖で中山王の水軍との海戦が行なわれる。
    与論島から兵が来て、与論島が中山王の兵に奪われたと聞いて驚く。
    伊是名島攻めを中止して中山王と同盟するように進言し、攀安知も承諾す
    る。
    新しい与論按司を連れて与論島に行く。
    山南王も中山王と同盟して三王同盟になる。
    テーラー奄美大島を攻める。
    6月 リンジョンシェンが運天泊に来る。
    9月 リンジョンシェンが帰る。
    10月 首里大聖寺が完成する。
    12月 テーラー奄美大島を平定して帰る。
    南部の旅芸人が今帰仁に来てお芝居を演じる。
    首里の寺院建設のための材木を浮島に送る。

1412年 2月 攀安知の次女マナビーが島添大里按司(サハチ)の四男チューマツに
    嫁ぐ。36歳
    マナビーを守るため仲尾大主を島添大里のミーグスクに送る。
    3月 志慶真の長老が亡くなる。
    5月 前与論按司父子が鬼界島攻めに向かう。
    馬天ヌルか今帰仁に来て、志慶真ヌルと一緒にクボーヌムイに入る。
    7月 リンジョンシェンが運天泊に来て、鉄炮付きの武装船を山北王に贈る。
    武装船の管理を任され、鉄炮の試し撃ちをする。
    父のリンジェンフォンが亡くなり、ソンウェイに裏切られたとリンジョン
    シェンから聞く。
    9月 リンジョンシェンが帰る。
    11月 南部の旅芸人が今帰仁に来てお芝居を演じる。
    12月 前与論按司が鬼界島攻めに失敗して帰る。
    兵を乗せて行った進貢船も大破して使い物にならなくなる。
    幼なじみの備瀬大主の戦死を悲しみ、敵は必ず討つと誓う。
    首里の寺院建設のための材木を浮島に送る。

1413年 1月 首里に報恩寺が完成する。37歳
    6月 リンジョンシェンが運天泊に来る。
    7月 馬天ヌルの安須森参詣にヤンバルのヌルたちも参加する。
    南部の旅芸人が今帰仁に来て、「小松の中将様」を演じて大評判になる。
    諸喜田大主と一緒に武装船に乗って鬼界島を攻める。
    浦添ヌルのマジニが奄美按司の娘を指導するために乗っていく。
    加計呂麻島の諸鈍で小松殿から鬼界島の事を聞く。
    台風が来て、奄美大島の赤木名でマジニと結ばれる。
    鉄炮を撃ち、総攻撃をして鬼界島に上陸するが御所殿に逃げられる。
    8月 花良治で島のヌルと出会い、マジニはウタキに入り神様の声を聞く。
    島の若者たち100人を鍛える。
    9月 リンジョンシェンが帰る。
    10月 八重瀬按司が弟の汪応祖を殺して、達勃期の名で山南王になる。
    南部で家督争いが始まる。
    母(58)が亡くなる。
    12月 テーラーが豊見グスクと保栄茂グスクの中程に、テーラーグスクを築
    き始める。
    マジニを赤木名に送り、鬼界按司の一名代大主に任せて今帰仁に帰る。
    永良部按司が亡くなり、妻のマティルマが今帰仁に来て、そのまま外曲輪
    の屋敷で暮らす。
    南部の家督争いの経緯を聞き、他魯毎を助けて、若按司のミンを山南王の
    世子にすればいいと攀安知に進言する。ミンを山南王にして、次男のフニ
    ムイを山北王にして、攀安知か中山王になればいいと言うと、攀安知は満
    足そうにうなづく。
    首里の寺院建設のための材木を浮島に送る。

1414年 1月 奄美大島から来た使者から、鬼界按司たちが全滅して、御所殿が復帰
    していると聞き、こみ上げてくる怒りを必死で堪える。38歳
    諸喜田大主が兵を率いて南部に出陣する。
    3月 攀安知が沖の郡島(古宇利島)に行き、クーイの若ヌルと出会う。
    他魯毎と山北王の兵で島尻大里グスクを攻め、摩文仁を殺し、他魯毎が山
    南王になる。
    他魯毎を助けた見返りとして、若按司ミンを山南王の世子にする。
    島添大里のミーグスクにいた仲尾大主が山南王の重臣になる。
    4月 攀安知が沖の郡島に行き、クーイ若ヌルを今帰仁に連れて来る。
    鬼界島攻めに行く予定だったが妻が倒れて延期となる。
    5月 南部に行った兵たちが帰って来る。
    師匠のアタグがヤマトゥに帰る。
    攀安知がクーイの若ヌルのために沖の郡島の西側に御殿を築き始める。
    妻(37)が亡くなり、鬼界島攻めは来年に延期になる。
    首里慈恩寺が完成する。
    7月 ヌルたちの安須森参詣に今帰仁ヌルも参加する。
    リンジョンシェンが戦死して、運天泊に来ない。
    リュウインがウニタキと一緒に首里に行き、中山王と会って取り引きをま
    とめる。
    9月 「材木屋」が宜野座に拠点を作って勝連按司と取り引きを始める。
    10月 前山南王妃トゥイが今帰仁に来る。トゥイに若按司ミンを会わせる。
    12月 按司ミンが山南王の世子として島尻大里に行く。
    沖の郡島にクーイの若ヌルの御殿が完成する。
    首里の寺院建設のための材木を浮島に送る。

1415年 1月 海船を賜わるためにリュウインが使者として中山王の進貢船に便乗し
    て進貢する。39歳
    3月 攀安知がクーイの若ヌルと一緒にお祭りを楽しむ。
    油屋のユラが書いたお芝居「瓜太郎」と旅芸人のお芝居「かぐや姫」が演
    じられる。
    4月 鬼界島攻めに向かう。
    永良部島沖で、鬼界島の船を沈める。
    奄美大島万屋グスクでマジニと再会する。
    総攻撃をするが敵の反撃に遭って上陸できずに引き上げる。
    新しい海賊が明国から運天泊に来る。
    6月 攀安知に依頼した援軍が四隻の船で万屋に来る。
    二度目の総攻撃を掛けるが、敵の罠にはまって多くの戦死者を出し、御所
    殿を倒す事ができずに引き上げる。
    惨めな負け戦に酒に溺れる。
    7月 明国の海賊が帰る。
    ヌルたちの安須森参詣に娘の勢理客若ヌルも参加する。
    他魯毎冊封するために冊封使が浮島に来る。
    8月 マジニのお陰で立ち直り、鬼界島攻めを中止にする。
    山北王の弟という身分をやめて自分らしく生きようと決めたとマジニに言
    う。
    島の若者たちに武当拳を教える。
    9月 永楽帝の娘のリーポー姫、パレンバンの王女、ジャワの王女、トンドの
    王女たちが今帰仁に来て攀安知が歓迎する。
    鬼界島に台風が来て、山北王の船4隻が座礁してしまう。
    中山王の進貢船が帰国し、海船を賜わる事はできたが、リュウインが永楽
    帝に仕える事になり帰って来ない。
    10月 冊封使が帰国する。リュウインの家族が乗って行く。
    12月 多くの兵を失い、鬼界島攻めに失敗して帰り、攀安知に怒鳴られる。
    鬼界島攻めで戦死した家族を回って頭を下げる。
    運天泊に帰り、配下の割目之子から留守中の出来事を聞き、リュウインが
    明国から帰らないと聞いて驚く。
    戦死した配下の家族を回って頭を下げる。
    羽地グスクに行き、義弟の羽地按司に詫びる。
    国頭に行き、叔父の国頭按司に今後の事を説明し、側室のクルキから王女
    たちが来た事と油屋のユラが南部の娘たちを連れてきた事を聞く。

1416年 1月 新年の挨拶に今帰仁に行くが攀安知に追い返される。40歳
    攀安知が奥間村を焼き払う。
    運天泊で奥間炎上を聞いて、兄貴がとうとうやっちまったかと嘆く。
    南部の旅芸人が今帰仁に来て、お芝居を演じる。
    2月 羽地、名護、国頭の長老が「まるずや」の船に乗って首里見物に行く。
    久し振りに玉グスクヌルのユカを訪ね、自分の娘がいたのに驚き、村人た
    ちと一緒に酒盛りを楽しむ。
    3月 今帰仁のお祭りを側室たちと一緒に楽しむ。
    油屋のユラのお芝居「志慶真のウトゥタル」と旅芸人のお芝居「千代松」
    が演じられる。
    お祭りの翌日の夜、今帰仁城下が全焼する。
    攀安知に呼ばれて今帰仁に行き、焼け跡の城下に驚き、武装船の鉄炮をす
    べてはずしてグスクに持って来いと言われる。
    今帰仁グスクに運ぼうとした6つの鉄炮を敵に奪われ、側室たちを武装船に
    乗せて逃亡する。

ファイチ(懐機)の略歴(1406-1416)

1406年 1月 サハチが中山王武寧を倒し、首里グスクを奪い取る。32歳
    アランポー一族を抹殺し、王茂を中心に新しい久米村を作る。
    中山王になるサハチの父サグルーの名前を「思紹」と決める。
    永楽帝が順天府に紫禁城の改築を始める。
    5月 中山王の進貢船が帰国。サハチが兵を率いて待ち構える。
    サハチから慶良間の島に行こうと誘われるが忙しいので断る。
    6月 中山王武寧がシャム(タイ)に送った船が帰国。
    7月 中山王と山南王の合同進貢船が帰国。
    12月 島添大里城下から首里の屋敷に移る。

1407年 1月 久米村の唐人たちを連れて首里に行き、思紹に新年の挨拶をする。
    山南王の進貢船が船出する。
    サハチ、ウニタキと一緒に進貢船に乗って明国に行く。
    ・メイファンと会って鉄炮と火薬を手に入れなければならない。
    ・朱洋敬と会って、できれば永楽帝と会いたい。
    明国の泉州に着き、来遠駅に入る。
    2月 メイファンの手下スンリーと福州に行き、メイファンと再会する。
    メイファン姉妹の敵討ちを助ける。
    メイファン姉妹と海賊の隠れ家に行き、鉄炮(大砲)を見る。
    3月 メイファン姉妹と一緒に杭州に行く。
    三姉妹と別れて応天府に行く。
    富楽院の妓楼で、蓮華と再会し、朱洋敬とも再会する。
    朱洋敬の屋敷にお世話になる。
    富楽院の妓楼でお忍びの永楽帝と会う。
    朱洋敬の屋敷で、サハチとウニタキに永楽帝の活躍を話して聞かせる。
    師匠の張三豊を探しに武当山を目指す。
    旅の途中でシンシンを助ける。
    4月 南陽で張三豊と再会する。
    張三豊と弟子のシンシンと一緒に武当山に行く。
    武当山の裾野で、妹の懐虹と再会する。
    シンシンの案内で武当山に登る。
    武当山の山頂で真武神を拝む。
    武当山の山中で武当拳の修行に励む。
    5月 張三豊とシンシンと一緒に龍虎山に行く。
    龍虎山で妻の両親と再会し、殺された両親の墓参りをする。
    張三豊とシンシンと一緒に杭州に向かう。
    6月 杭州でメイファン姉妹と再会し、西湖のほとりの屋敷に行く。
    杭州に来ていたサングルミーとタブチと会う。
    7月 無事に琉球に帰国する。
    三姉妹の船に乗って、張三豊とシンシンが琉球に来る。
    8月 張三豊がシンシンと旅に出る。サグルーとササが一緒に行く。
    11月 三姉妹が明国に帰る。張三豊とシンシンは琉球に残る。

1408年 1月 家族が首里から島添大里城下の屋敷に戻る。34歳
    杭州でメイファンが懐機の息子を産み、チョンチと名付ける。
    山南王の進貢船が船出する。
    中山王思紹が進貢船を送る。サハチの弟マサンルーとマタルーが明国に行く。
    6月 中山王の進貢船が帰国。
    山南王の進貢船が帰国。
    三姉妹の船が浮島に来る。メイファンは来ない。
    10月 三姉妹の船に乗って妻と子供たちが明国に行く。

1409年 1月 中山王思紹、進貢船を送る。正使はサングルミー。35歳
    2月 山南王が進貢船を送る。李仲按司の息子の李傑、再び国子監に入る。
    4月 サハチ、ウニタキと一緒に交易船に乗ってヤマトゥと朝鮮に向かう。
    5月 薩摩の坊津に着く。
    博多に着き、呑碧楼に登る。
    一文字屋の船に乗って京都に向かう。
    6月 上関で村上水軍の又太郎とあやの兄妹と会う。
    児島の下の津で塩飽水軍の塩飽三郎入道と会う。
    京都に着き、北山第の七重の塔に驚き、祇園祭りを見物する。
    サハチ、ウニタキと一緒に高橋殿の招待を受けて、高橋殿の屋敷に行く。
    高橋殿と酒盛りをして酔い潰れる。
    高橋殿の案内で七重の塔に登り、お忍びの将軍義持と会う。
    高橋殿と一緒に鞍馬山に行く。
    鞍馬山にササたちが来る。
    張三豊が鞍馬山で高橋殿に武当拳の指導をする。
    鞍馬山で修行していた慈恩禅師の師匠が張三豊の弟子だった事がわかる。
    高橋殿の屋敷で増阿弥の田楽を観る。
    ササ、シンシン、シズが将軍様の御所に呼ばれて御台所様(日野栄子)と会う。
     7月 明国の使者たちが京都に来る。
    京都を去る。
    三姉妹の船二隻が琉球に来て、家族が帰国する。
    対馬の船越に着く。
    サハチがイトと再会し、娘のユキと孫娘のミナミと会う。
    8月 イトの船に乗って朝鮮の富山浦(釜山)に行き、早田五郎左衛門と会う。
    倭館に行き、渋川道鎮と宗讃岐守と会う。
    浦瀬小次郎と一緒に漢城府(ソウル)に向かう。
    漢城府に着き、「津島屋」のハナの案内で都見物。
    「津島屋」のナナの案内で、サダン(芸人)たちと会う。
    ナナの案内で開京に行き、妓楼で早田左衛門太郎と会う。
    9月 琉球の使者たちが漢城府に着く。
    10月 朝鮮を去り対馬に戻る。
    11月 博多に行きパレンバンから来たシュミンジュンとシーハイイェンと会う。
    12月 博多を去り、琉球に向かう。パレンバンの船も一緒に行く。
    首里グスクの高楼が完成する。
    琉球に無事帰国。ナナもササたちと一緒に琉球に来る。
    浮島の天使館でパレンバンの人たちの歓迎の宴。
    首里の会同館で帰国祝いの宴。

1410年 1月 中山王の進貢船がパレンバンの船を連れて明国に行く。36歳
    3月 中山王の進貢船が船出。思紹が張三豊とクルーを連れて明国に行く。
    6月 中山王の進貢船が帰国。
    7月 三姉妹の船が浮島に来る。メイユーがサハチの側室になる。
    国子監に送る官生が長男ファイテと浦添按司の三男ジルークに決まる。
    9月 ファイテがウニタキの娘ミヨンを妻に迎える。
    10月 三姉妹が帰る。
    中山王の進貢船が船出する。正使はサングルー、副使は八重瀬按司のタブチ。
    ファイテとジルークが留学のために明国に行く。
    山南王と山北王が同盟する。
    中山王の進貢船が帰国。思紹と張三豊が無事に帰る。

1411年 1月 中山王の進貢船が船出。程復が正使を務めて故郷に帰る。37歳
    2月 ウニタキが与論島に行く。
    3月 進貢船が帰国。副使のタブチが獅子舞を持って帰る。
    4月 今年2度目の進貢船が船出する。
    5月 山北王の伊是名島攻めが中止され、中山王と山北王の同盟が決まる。
    山南王と中山王の同盟も決まり、三王同盟になる。
    6月 ウニタキが与論島から帰る。
    中山王の進貢船が帰国。王茂が国相になる。
    7月 三姉妹の船が鉄炮と火薬を持ってくる。
    8月 中山王の進貢船が帰国。
    9月 今年3度目の進貢船が船出する。正使はサングルミー。
    10月 三姉妹が帰る。
    11月 今年4度目の進貢船が船出する。正使はタブチ。
    12月 ヤマトゥに行った交易船がジャワの船を連れて帰る。
    閏12月 山南王の進貢船が船出する。

1412年 1月 中山王の進貢船が帰国。サングルミーが新しい永楽銭を持ってくる。38歳
    早田左衛門太郎がイトとユキとミナミを連れて琉球に来る。
    2月 サハチの四男のチューマチが攀安知の次女、マナビーを妻に迎える。
    中山王の進貢船が船出。
    クマヌが隠居して、養子のムタが中グスク按司になる。
    3月 中山王の進貢船が帰国。
    クマヌが亡くなる。
    4月 佐敷ヌルがササたちを連れて安須森に行き、安須森の封印を解く。
    5月 早田左衛門太郎、イトたち、馬天浜から対馬に帰る。
    山南王の進貢船が海船を賜って帰国する。
    7月 中山王の進貢船が帰国。
    三姉妹の船が来て、リンジェンフォンの配下だったソンウェイが一緒に来る。
    リンジョンシェンが運天泊に来て、鉄炮付きの武装船を山北王に贈る。
    8月 島添大里グスクでサスカサを中心に十五夜の宴が行なわれる。
    10月 三姉妹が帰る。
    中山王の進貢船が船出。正使は島尻大親
    11月 中山王の進貢船が船出。正使はタブチ。3人の官生を国子監に送る。
    12月 ヤマトゥに行った交易船がパレンバンの船二隻を琉球に連れて来る。

1413年 1月 山南王の進貢船が船出。39歳
    2月 中山王の進貢船が船出。パレンバンの船を明国まで連れて行く。
    4月 娘のファイリンが佐敷大親の長男シングルーに嫁ぐ。
    山南王の進貢船が船出。正使は李仲按司
    去年の10月と11月に送った中山王の進貢船が一緒に帰国。
    7月 ヌルたちの安須森参詣が行なわれる。
    三姉妹の船とパレンバンの船が一緒に来る。
    メイユーは6月に女の子ロンジェン(龍剣)を産み、琉球には来ない。
    8月 ジャワの船が来る。
    首里と島添大里でお月見の宴。
    9月 中山王の進貢船が帰国。
    山南王の進貢船が帰国。
    中山王の進貢船が船出。
    久米村に新しい遊女屋ができる。
    10月 三姉妹、帰る。パレンバンの船もジャワの船も一緒に帰る。
    タブチの四男チヌムイが姉の若ヌルと一緒に山南王を殺して母の敵を討つ。
    豊見グスク按司のタルムイと八重瀬按司のタブチの家督争いが始まる。
    ウニタキが今帰仁から帰り、小渡ヌルから託された山北王の書状を見せる。
    11月 明国から帰国した進貢船は照屋大親の裏切りで他魯毎が手に入れる。
    タブチが山南王になる事を諦めて島尻大里グスクから出る。
    山南王妃の兄の摩文仁大主が山南王になる。
    タブチが山南王の座から下りたと聞いて、思紹が幹部会議を開く。
    反乱を起こした東方の按司たちを東方の按司たちが退治するという形にして、
    八重瀬グスク、具志頭グスク、玻名グスク、米須グスク、山グスク、ナーグス
    クを攻め取ろうと決める。
    東方の按司たちが八重瀬グスクを攻める。
    降参するはずだった八重瀬按司は自分が犠牲となり戦死する。
    思紹はマタルーを八重瀬按司にして、サグルーを与那原大親に任命する。
    具志頭グスクの長老の許しでイハチが具志頭按司になる事に決まる。
    12月 テーラーが豊見グスクと保栄茂グスクの中程にグスクを築き始める。
    イシムイが賀数グスクの東の當銘蔵森にグスクを築き始める。
    今帰仁から帰ってきたウニタキが、湧川大主が鬼界島を攻め取った事と山北王
    が正月の半ば頃に南部に兵を送るようだと話す。

1414年 1月 佐敷ヌルが安須森ヌルに就任する。40歳
    思紹が前山南王妃のトゥイと会い、中山王の介入の許可を得る。
    首里グスクに按司たちが集まり、グスクを攻め取るために出陣する。
     軍師として思紹と一緒に八重瀬グスクを本陣にして指揮を執る。
    山北王の兵が糸満から上陸して、保栄茂グスクの北西の山に本陣を敷く。
    山北王の兵が島尻大里グスク攻めに加わる。
    イシムイが賀数グスクから出撃して西の方に逃げて行く。
    真栄里按司、新垣按司他魯毎に降伏する。
    2月 サハチが東方の按司たちと玻名グスクを攻め落とす。
    思紹が奥間大親を玻名グスク按司に任命する。
    無謀にも出撃して来た米須按司が戦死して、若按司はグスクを開城する。
    3月 他魯毎と山北王の兵に攻められて島尻大里グスクが落城し摩文仁が戦死。
    島尻大里グスクで与座按司、真壁按司摩文仁按司、伊敷按司、新垣大親、真
    栄里大親、真壁之子、新垣之子の八人が処刑される。
    島尻大里グスクで他魯毎の山南王就任の儀式が行なわれる。
    山グスクも落城するが、勝連の若按司が戦死する。
    4月 張三豊が運玉森ヌルを連れて山グスクに行く。
    5月 中山王の進貢船が帰国。
    首里慈恩寺が完成する。住職は慈恩禅師。
    6月 中山王の進貢船が船出。正使はサングルミー。
    サハチとウニタキ、安須森ヌルとササたちと一緒に久米島に行く。
    新垣ヌルと仲良くなる。
    堂村でタブチと再会する。
    サハチとウニタキと一緒に馬を借りて、チヌムイの案内で島内を巡る。
    7月 ヌルたちの安須森参詣が行なわれる。
    三姉妹の船が、パレンバンの船とジャワの船と一緒に来る。
    ソンウェイが鉄炮付きの武装船を慶良間の島に持ってくる。
    メイファンから運天泊に来ていた海賊リンジョンシェンが戦死した事を聞く。
    慶良間の島に行って、武装船に乗って鉄炮の試し撃ちをする。
    ウニタキがリュウインを首里に連れて来る。
    サハチとウニタキがリュウインを山グスクに連れて行き、張三豊と会わせる。
    リュウインは浮島に行って久米村の役人たちと進貢船の相談をして、中山王か
    ら借りた明国の商品を山積みにした油屋の船に乗って帰る。
    8月 久高島の大里ヌルが島添大里グスクに来て、十五夜の儀式を執り行なう。
    9月 ササたちを乗せた愛洲次郎の船が宮古島を目指して浮島を船出する。
    10月 馬天浜に張三豊の弟子たちが集まり、張三豊の送別の宴が催される。
    張三豊が山グスクヌルと右馬助を連れて、三姉妹の船に乗って琉球を去る。
    パレンバンの船とジャワの船も一緒に帰る。
    12月 他魯毎の進貢船が、先代山南王の死を伝えるために船出する。
    中山王の進貢船、帰国。
    久米村に豪華な遊女屋「慶春楼」ができる。

1415年 1月 リュウインが山北王の正使として中山王の進貢船に乗って行く。41歳
    本部のテーラーも山北王のサムレー大将として10年振りに明国に行く。
    2月 サハチの次女マチルーがウニタキの長男ウニタルに嫁ぎ、ンマムイの長女
    マウミがサハチの五男マグルーに嫁ぐ。
    ウニタル夫婦、マグルー夫婦、シングルー夫婦がまるずや巡りの旅に出る。
    若夫婦たちがウニタキに助けられ、「三星党」の事を聞いて驚く。
    若夫婦たちが旅から帰り、マグルー夫婦が山北王に会ってきたと言って、山北
    王の書状をサハチに渡す。
    3月 丸太引きのお祭りでシンシンの代わりを務めたファイリンが優勝する。
    4月 サハチの明国名を考えて、「尚巴志」に決める。
    5月 サハチが世子尚巴志の名前で送る進貢船が船出する。
    ササたちがミャークの船とトンドの船を連れて帰国する。
    6月 ササたちが瀬織津姫に会うためにヤマトゥに行く。
    山南王の進貢船が帰国、冊封使が7月の半ば頃に来ると中山王に伝える。
    7月 サハチと一緒に李仲按司と会い、冊封使の接待について話し合う。
    冊封使の船が2隻、浮島に来て、山南王の重臣たちと久米村の役人たちに迎え
    られて天使館に入る。
    島添大里グスクに永楽帝の娘のリーポー姫が来て、サハチと会う。
    サハチが開いた歓迎の宴に呼ばれ、リーポー姫と一緒に来た張三豊の弟子のチ
    ウヨンフォン、宦官のチャイシャン、通事のツイイーから話を聞く。
    8月 島尻大里グスクで他魯毎冊封の儀式と冊封の宴が行なわれる。
    首里グスクで冊封使を迎えて中秋の宴が催される。
    9月 首里グスクで冊封使を招待して重陽の宴が行なわれる。
    リーポー姫たち、シーハイイェンたち、スヒターたち、アンアンたち、山北王
    に会うためにヒューガの船に乗って名護に向かう。
    リュウインを乗せて行った進貢船が帰国し、リュウインが永楽帝に仕える事に
    なった事を知る。
    10月 王女たちが油屋の船に乗って、無事に浮島に帰ってくる。
    島尻大里グスクで、冊封使たちを招待して餞別の宴が行なわれる。
    馬天浜で張三豊を偲ぶお祭りが行なわれ、パレンバン、ジャワ、トンドの人た
    ちの送別の宴も兼ね、大勢の人たちが浜辺に集まって酒盛りを楽しむ。
    パレンバン、ジャワ、トンドの船が帰る。
    冊封使の船に乗ってリーポー姫たちが帰る。
    冊封使の船と一緒に、サングルミーを正使とした中山王の進貢船も船出する。
    首里の城下の入り口に完成したジクー寺で、中山王の幹部たちが集まり、来年
    の今帰仁攻めの相談をする。
    マチルギは今帰仁を攻めたらマナビーとマウミが悲しむと言い、懐機は大義
    分が必要だと言う。琉球を統一するためには山北王は倒さなければならないと
    思紹は言い、4月の予定で準備をしておこうと言う。
    12月 進貢船が帰国し、国子監に留学していたファイテとジルークが帰る。
    会同館の帰国祝いの宴でファイテから話を聞く。

1416年 1月 新年の儀式も無事に済んだ3日の夕方、首里グスクの龍天閣で身内だけの
    お祝いの宴が開かれ、集まった幹部たちは今帰仁攻めの作戦を練る。42歳
    ファイテとジルークが琉球を知るためにウニタル夫婦を連れて旅に出る。
    山北王が奥間を焼き払い、「まるずや」の裏の屋敷で幹部会議を開く。
    ヤマトゥに行った交易船が、李芸が乗っている朝鮮船とササたちが乗っている
    愛洲次郎の船を連れて浮島に帰る。
    浮島の那覇館でマチルギたちと一緒に歓迎の宴の準備をする。
    サハチが来て、サハチと一緒に李芸と早田五郎左衛門に再会する。
    サハチと一緒に那覇館の別館にいる奥間の避難民たちを見舞い、奥間大親から
    奥間の様子を聞く。
    首里の「まるずや」で4度目の幹部会議が開かれ、ササとサタルーも加わる。
    奥間が焼かれて、国頭按司、羽地按司、名護按司も怒っているとウニタキが知
    らせる。
    奥間のためにも早い内に今帰仁を攻めたいと思紹は言うが、安須森ヌルはユラ
    のために今帰仁のお祭りはやらせてあげたいと言い、ヒューガも3月ではまだ
    船が出せないかもしれないと言うので、出陣は4月1日に決まる。
    冊封使のお礼のため、山南王と中山王の進貢船が船出する。
    2月 旅から帰って来たファイテとジルークは首里の城下の入り口に琉球らしい
    立派な御門を造らなければならないと言って一徹平郎と相談する。
    首里グスクのお祭り。百浦添御殿で5度目の幹部会議が開かれ、真喜屋之子の
    活躍によって国頭按司、羽地按司、名護按司の山北王からの離反が決まり、名
    護の松堂、国頭の喜如嘉の長老、羽地の我部祖河の長老が夫婦連れで、各按司
    の書状を持って、「まるずや」の船に乗って来るとウニタキが言う。
    山北王を倒したあとの今帰仁按司は、名護按司と国頭按司は千代松の血を引い
    ている者になってほしいと言い、羽地按司は、帕尼芝の血を引いた者も按司
    として置いてほしいと言っているという。チューマチ夫婦を今帰仁に送るのが
    一番いいと言い、皆が賛成する。
    ヤンバルの長老たちがウニタキに連れられて島添大里グスクに行き、サハチが
    歓迎する。
    首里の龍天閣で6度目の幹部会議が開かれ、大まかな作戦が練られる。
    ウニタキと奥間大親が中山王の書状を持ってヤンバルに行く。
    3月 中山王の書状が内密に、浦添按司、北谷按司、中グスク按司、越来按司
    勝連按司、安慶名按司、伊波按司、山田按司に届けられ、密かに戦の準備を始
    める。
    サハチが思紹から、今帰仁攻めの総大将を務めろと言われて引き受ける。
    今帰仁のお祭りの翌日、中山王が山南王と東方の按司たちに今帰仁攻めを伝え
    る。
    サタルーが「赤丸党」を率いて、今帰仁の城下の空き家に火を付けると、強風
    が吹いてきて、城下は全焼する。
    鉄炮をウニタキに奪われた湧川大主が武装船に側室と子供たちを乗せて琉球
    ら去る。
    中山王は正式に各按司たちに出陣命令を出す。
    4月 首里グスクで出陣の儀式を行ない、総大将サハチの軍師として出陣する。
    先発隊として焼け跡の今帰仁に行き、陣地作りをする。
    外曲輪を攻め取るが、勝連按司と越来按司が戦死する。
    サグルーたちが志慶真曲輪を攻め落とす。
    ウニタキが見つけた抜け穴を使って苗代之子と安慶名按司が三の曲輪に突入
    し、総攻撃をして三の曲輪を攻め落とす。
    大雨の降る中、総攻撃をして今帰仁グスクを攻め落とす。