長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

2015-04-05から1日間の記事一覧

63.サミガー大主の死(改訂決定稿)

ウニタキ(三星大親)か久し振りに現れた。フカマヌルと一緒に、どこかに消えてから四か月が過ぎていた。 城下の『まるずや』に行くと、裏の屋敷で、ウニタキは陽気に三弦(サンシェン)を鳴らしていた。「また勝連(かちりん)に行っていたのか」とサハチ(島添…