長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

2015-04-06から1日間の記事一覧

64.シタルーの娘(改訂決定稿)

年が明けて、永楽(えいらく)元年(一四〇三年)となり、島尻大里(しまじりうふざとぅ)から山南王(さんなんおう)(シタルー)の娘、ウミトゥク(思徳)がサハチ(島添大里按司)の末の弟、クルー(九郎)に嫁いで来た。花婿も花嫁も十六歳になったばかりで、…