長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

2016-08-08から1日間の記事一覧

2-56.渋川道鎮と宗讃岐守(改訂決定稿)

サハチ(琉球中山王世子)たちは『倭館(わかん)』に向かっていた。 早田(そうだ)五郎左衛門、早田六郎次郎、ジクー(慈空)禅師と一緒だった。遊女屋に泊まった者たちはまだ帰って来ていなかった。 五郎左衛門は朝鮮(チョソン)の官服(かんぷく)を着ていた。…