十月二十日、糸満(いちまん)の港に今帰仁(なきじん)から『油屋』の船と『材木屋』の船がやって来た。『油屋』の船には、花嫁の山北王(さんほくおう)(攀安知)の長女、マサキとンマムイ(兼グスク按司)の妻子が乗っていて、『材木屋』の船には大量の丸太が…
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