首里(すい)のお祭りから六日後の昼下がり、玻名(はな)グスクに一節切(ひとよぎり)の調べが流れていた。 吹いているのは勿論、サハチである。高い櫓(やぐら)の上から海の方を見ながら吹いていた。 戦(いくさ)を忘れさせる心地よい調べで、グスクを包囲してい…
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