長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

2018-06-25から1日間の記事一覧

2-165.ウムトゥ姫とマッサビ(改訂決定稿)

名蔵(のーら)の女按司(みどぅんあず)、ブナシルが出してくれた小舟(さぶに)に乗って、ササ(運玉森ヌル)たちは名蔵に向かった。 名蔵の海岸は干潟(ひがた)と湿地がずっと続いていた。見た事もない鳥がいっぱいいて、まるで、鳥の楽園のようだった。空を見上…