長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

2019-07-25から1日間の記事一覧

2-214.ファイテとジルーク(改訂決定稿)

十二月七日に奥間(うくま)のサタルーと一緒にヤンバル(琉球北部)に行ったハルたちは、十四日に無事に帰って来た。知らせを受けて、サハチ(中山王世子、島添大里按司)が安須森(あしむい)ヌルの屋敷に行くと、シジマを囲んで、みんなが騒いでいた。「按司…