長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

主要登場人物

飯篠修理亮の略歴(1387-1416)

1387年 下総の国、香取郡飯篠村に生まれる。1歳 幼い頃より香取神宮に伝わる神道流の武術を修める。 1407年 諸国修行の旅に出て、慈恩禅師の噂を聞いて、慈恩禅師を探し回る。21歳 慈恩禅師が鞍馬山で修行を積んだと聞いて、鞍馬山に籠もって修行に励む。 14…

張三豊の略歴(1247-1416)

1247年 モンゴル支配下の遼東(遼寧省)に生まれる。字は君宝、幼名は全一。1歳 1251年 目の病気に罹り、なかなか治らず失明寸前になる。5歳 碧落宮の張雲庵(白山上人)に目の治療してもらう。 1252年 張雲庵の弟子になり、碧落宮で道教の経典と武術を修行…

安須森ヌル(佐敷ヌル)の略歴(1374-1416)

1374年 佐敷の苗代の屋敷に生まれ、祖母の名を貰ってマシューと名付けられる。1歳 1376年 弟のマサンルーが苗代の屋敷で生まれる。3歳 9月 馬天ヌル(64)が亡くなり、叔母のマカマドゥ(20)が馬天ヌルを継ぐ。 父親のサクルーが美里之子の道場の師範代となり、…

馬天ヌルの略歴(1406-1416)

1406年 1月 フカマヌル、久高島から島添大里に来る。 50歳 奥間のサタルーに頼まれて、マチルギと会わせる。 2月 サハチとサグルー、首里に出陣する。 マジムンを退治するため、佐敷ヌルとフカマヌルとマチルギを連れて出陣。 奪い取った首里グスクのマジム…

中山王、思紹の略歴(1406-1416)

1406年 1月 キラマの島から900人の修行者たちを移動する。 53歳 2月 総大将として、運玉森のマジムン屋敷を本陣として、戦の指揮を執る。 完成したばかりの首里グスクを攻め落とし、中山王武寧を討ち取る。 浦添グスクを焼き討ちにする。 中山王の若按司が率…

馬天若ヌル、ササの略歴(1391-1416)

1391年 9月 佐敷新里の馬天ヌルの屋敷に生まれる。1歳 1392年 1月 伯父が隠居して、従兄のサハチが佐敷按司になる。2歳 2月 母の馬天ヌルが伯父の東行法師から由緒ある勾玉を貰う。 9月 馬天浜で落ち込んでいるウニタキと会い、貝殻を渡す。 1393年 1月 馬天…

尚巴志の略歴 第二部(1406-1416)

1406年 1月 首里グスクが完成する。 35歳 シンゴが馬天浜に来る。サグルーとマサンルーがヤマトゥ旅から無事に帰る。 2月 中山王武寧が首里グスクに移る。 中山王武寧と八重瀬按司(タブチ)が、山南王(シタルー)を攻める。 首里グスクを攻め落とし、中山…

尚巴志の略歴

1372年 1月、佐敷の苗代の修行小屋で生まれる。1歳 父親はサミガー大主の長男のサグルー、母親は美里之子の娘のミチ。 光る石に導かれて、志喜屋の大主が小屋に来て、赤ん坊の誕生を祝福する。 サグルーが久高島から帰り、長男の誕生を喜び、ミチを嫁に迎え…

クマヌの略歴

1346年 吉野の先達山伏の家に生まれる。1歳 髙師直、吉野を攻撃し吉野は炎上する。後村上天皇は賀名生に行幸。1348年 吉野の蔵王堂、北朝の兵に焼かれる。3歳1350年 感応の攪乱、起こる。5歳1361年 九州で、懐良親王が大宰府を占領する。16歳1369年 クマヌ、…

ヒューガ(三好日向)の略歴(1355-1406)

1221年 小笠原長経が阿波守護になり大西城(徳島県三好市池田町)を築く。 1267年 三好郡の領主平右馬頭盛隆が謀叛を起し、小笠原長房(長経次男)が征圧する。 褒賞として美馬郡と三好郡に所領が与えられ、阿波岩倉城を拠点とする。 三好孫太郎が阿波守護代にな…

ウニタキの略歴

1372年 勝連按司の三男に産まれる。母親は側室、高麗人のミヨン。1歳1380年 隣りに住んでいた姉がヌルになるために出て行く。9歳1381年 叔父の平安名大親からヤマトゥ言葉の読み書きを習う。10歳1382年 母(28)、死す。強くなるために武術を習い始める。11歳1…

懐機(ファイチ)の略歴(1375-1406)

1368年 朱元璋が明を建国する。 洪武帝(朱元璋)が龍虎山第42代天師張正常に全国の道教を管理させる。 1370年 父懐謙が洪武帝の四男、燕王の師となり、家族を連れて応天府に移る。 1375年 応天府(南京)に龍虎山の道士、懐謙の三男に生まれる。1歳 1377年 …

山南王、汪応祖の略歴

1362年 汪英紫の次男として与座グスクに生まれる。童名はシタルー(四太郎)。1歳1369年 父が八重瀬按司となり、八重瀬グスクに移る。8歳1371年 姉が浦添の若按司(武寧)に嫁ぐ。10歳1372年 浦添按司の察度、明国に進貢を始め、琉球中山王となる。11歳1376…

早田左衛門太郎の略歴

1274年 蒙古襲来。対馬の宋助国はじめ一族郎党80人戦死する。 対馬の島民の多くは殺され、家は焼かれ、生き残った者は捕虜になる。 1281年 蒙古襲来。 対馬の島民の多くは殺され、家は焼かれ、生き残った者は捕虜になる。1307年 祖父、早田次郎左衛門、対馬…

宇座の御隠居、泰期の略歴

1322年 浦添間切の謝名に生まれる。童名はタチ。1歳1336年 察度(ジャナ)と一緒に倭寇の船に乗って、日本国の壱岐島に行く。15歳 壱岐島を拠点にした倭寇、宝厳坊の配下となって高麗国を襲撃する。1343年 元国から財宝を積んで帰って来た幕府の船を襲撃する…

汪英紫の略歴

1338年 島尻大里按司の次男に生まれる。1歳1349年 察度、浦添グスクを攻め落とし、浦添按司になる。12歳1357年 与座按司になる。20歳 長女、ウシ、生まれる。1360年 長男、タブチ(達勃期)生まれる。23歳1362年 次男、シタルー(汪応祖)生まれる。25歳1364…

馬天ヌル(馬天ノロ)の略歴

1357年 馬天浜に生まれる。童名はマカマドゥ。1歳 父親はサミガー大主、母親は大グスク按司の娘。1368年 馬天ヌル(馬天大主の娘)のもとでヌルになるための修行を始める。12歳1369年 兄のサグルーがヤマトゥへと旅立つ。兄の無事を祈る。13歳1370年 兄のサグ…

中山王、武寧の略歴

1356年 浦添グスクで生まれる。童名はフニムイ(船思)。1歳 父親は浦添按司の察度、母親は側室の高麗人。1363年 7歳の弟が米須按司を継ぐ事になり、南部の米須グスクに行く。8歳1367年 剣術の修行を始める。12歳1368年 弓矢の修行を始める。15歳 中国で、元…

中山王、察度の略歴

1313年 浦添按司の英慈、死す。玉城が三人の兄を倒して、跡を継ぐ。 英慈の長男、浦添若按司に仕えていた奥間之子、若按司の娘を連れて逃げる。 英慈は死ぬ前に軍資金に使えと財産を若按司に残す。1321年 察度、浦添間切の謝名に生まれる。1歳 父親は奥間大…

尚巴志の父、思紹の略歴

1354年 馬天浜に生まれる。サグルー(佐五郎)と名付けられる。1歳 父親はサミガー(鮫皮)大主、母親は大グスク按司の娘。1361年 サンルーザ(早田三郎左衛門)、馬天浜に来る。8歳 サミガー大主が頼んだ子供用の弓が届く。1365年 弓の稽古を始める。12歳 サ…

尚巴志の祖父、サミガー大主の略歴

1330年 伊平屋島に生まれる。童名はイハチ。1歳 父親は屋蔵(弥五郎)大主、母親は我喜屋ヌル。1341年 早田氏、伊平屋に来る。鮫皮作りの職人を置いて行く。12歳 イハチ、ウミンチュと一緒にカマンタ捕りを始める。1345年 イハチ、カマンタ捕りの名人と言わ…