長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

尚巴志の父、思紹の略歴

1354年 馬天浜に生まれる。サグルー(佐五郎)と名付けられる。1歳
    父親はサミガー(鮫皮)大主、母親は大グスク按司の娘。
1361年 サンルーザ(早田三郎左衛門)、馬天浜に来る。8歳
    サミガー大主が頼んだ子供用の弓が届く。
1365年 弓の稽古を始める。12歳
    サンルーザ、馬天浜に来る。剣術の名人が来る。
    弓よりも剣術に夢中になる。
1368年 サンルーザ、馬天浜に来る。15歳
1369年 サンルーザの船に乗ってヤマトへ行く。16歳
1370年 サンルーザの船でヤマトから帰る。17歳
    ヤマトゥから持ってきた書物に夢中になる。
1371年 美里之子に弟子入りして、娘のミチと出会い、一目惚れ。18歳
    苗代の山中で石が光るのを見て、その隣りに修行小屋を建てる。
    美里之子の娘、ミチと修行小屋で結ばれる。
    強くなるために武者修行の旅に出る。
    久高島に渡り、シラタル親方から剣と棒の極意を授かる。
    シラタル親方の娘、フカマヌルの魅力に囚われ、結ばれる。
1372年 長男が苗代の修行小屋で生まれる。志喜屋の大主に祝福される。19歳
    サンルーザ、馬天浜に来る。
    久高島から馬天浜に帰り、長男の誕生を祝い、ミチを嫁に迎える。
    長男はサハチと名付ける。
    苗代の修行小屋の隣りに屋敷を建てる。
    浦添按司の察度、明国に進貢を始め、琉球中山王となる。
1374年 長女、マシュー生まれる。21歳
1376年 次男、マサンルー生まれる。23歳
    美里之子の道場の師範代となり、苗代大親を名乗る。
1378年 三男、ヤグルー生まれる。25歳
1379年 次女、マナミー生まれる。26歳
1380年 島添大里按司が八重瀬按司汪英紫)に攻め滅ぼされる。27歳
    佐敷にグスクを築き、佐敷按司になる。
    島尻大里按司承察度)、初めて明に進貢して、琉球山南王となる。
1381年 三女、マカマドゥ生まれる。28歳
1383年 伯父の大グスク按司(53)、死す。長男が跡を継ぐ。30歳
    四男、マタルー生まれる。
    今帰仁按司(帕尼芝)、初めて明に進貢して、琉球山北王となる。
1385年 大グスク按司、島添大里按司汪英紫)に滅ぼされる。32歳
    汪英紫の次男のシタルー(汪応祖)が大グスク按司となる。
1386年 サンルーザ、息子のサイムンタルーと武芸者のヒューガを連れて来る。33歳
    サハチ、クマヌの案内で、サイムンタルー、ヒューガと共に琉球の旅に出る。
1387年 サハチ、旅から帰り、琉球を統一すると言う。34歳
    サハチ、ヒューガと共にサンルーザの船に乗って、ヤマトゥ旅に出る。
    サハチの嫁になる娘が剣術修行をしていると聞いて驚き、マチルギと会う。
1388年 サハチ、ヤマトゥから帰る。35歳
1389年 サハチと伊波按司の娘、マチルギの婚礼。36歳
    シタルー(汪応祖)、豊見グスクを築いて豊見グスク按司となる。
    大グスクにはシタルーの弟のヤフスが入る。
1390年 サハチの長男、サグルー生まれる。37歳
    サミガー大主、隠居して、弟のウミンターが跡を継ぐ。
    サミガー大主、新しい隠居屋敷に移る。
    妹の馬天ヌルもサミガー大主の隣の屋敷に移る。
1391年  今帰仁合戦に出陣する。38歳
    サハチの次男、ジルムイ(尚忠)、生まれる。
    馬天ヌル、女の子を産む。ヒューガの母の名をもらってササと名付ける。
    隠居する事をサハチと父のサミガー大主に告げる。
1392年 新年の挨拶に来た家臣たちに隠居すると公表する。39歳
    頭を丸め、東行法師を名乗り、次男のマサンルーを連れて旅に出る。
    サハチ、佐敷按司になる。
    志喜屋ヌルを訪ね、ガーラダマ(勾玉)を渡される。
    久高島に行き、フカマヌルと再会し、娘の若ヌルと初めて会う。
    ガーラダマを妹の馬天ヌルに渡すために佐敷に帰る。
    宇座の御隠居(泰期)と共に、首里天閣に中山王(察度)を訪ねる。
    奥間に行き、サハチの息子のサタルーと会う。
    年末に旅から帰る。
1393年 久高島に行く。父のサミガー大主が東行法師になって旅に出る。40歳
    サイムンタルー(早田左衛門太郎)がヒューガを連れて、久高島に来る。
    年末に久高島から佐敷に帰る。
1394年 次男のマサンルーが奥間鍛冶屋のヤキチの娘、キクを嫁にもらう。41歳
    マサンルーの婚礼の後、久高島に行き、修行者たちを鍛える。
    島添大里按司汪英紫)が島尻大里グスクを攻め落とし、山南王となる。
    ヒューガが奪い取った船に乗って久高島に来る。
    ヒューガの船に乗って、キラマの無人島を見に行く。
    年末に久高島から佐敷に帰る。
1395年 次女のマナミーが玉グスクの若按司に嫁ぐ。42歳
    三男のヤグルーが玉グスク按司の娘を嫁にもらう。
    婚礼の後、久高島に行く。
    ヒューガの船で、200人の修行者を連れて、キラマの無人島に移る。
    祖父のサミガー大主が、甥のマガーチと一緒に無人島に来る。
    ウニタキ夫婦がキラマの無人島に来る。
    中山王の察度が亡くなり、武寧が跡を継ぐ。
    年末にキラマの島から佐敷に帰る。
1396年 キラマの島へ行く。43歳
    妹の馬天ヌル、御嶽巡りの旅に出る。
    サイムンタルーが米と武器を持って、キラマの島に来る。
    年末にキラマの島から佐敷に帰る。
1397年 三女のマカマドゥが知念の若按司に嫁ぐ。44歳
    婚礼の後、キラマの島に行く。
    年末にキラマの島から佐敷に帰る。
    キラマの島の修行者は男500人、女200人。
1398年 キラマの島へ行く。45歳
    年末にキラマの島から佐敷に帰る。
1399年 キラマの島へ行く。46歳
    年末にキラマの島から佐敷に帰る。
1400年 四男のマタルーが八重瀬按司(達勃期)の娘を嫁にもらう。47歳
    婚礼の後、キラマの島に行く。
    シンゴ(早田新五郎)が米と武器を持って、キラマの島に来る。
    年末にキラマの島から佐敷に帰る。
1401年 キラマの島へ行く。48歳
    山南王の汪英紫が亡くなる。
    八重瀬按司(達勃期)と豊見グスク按司汪応祖)の家督争いが始まる。
    ヒューガと共にキラマの島から佐敷に帰る。
    サハチと共に、島添大里グスクを攻める。
    サハチと共に、大グスクを攻める。
1402年 大グスクを攻め落とす。49歳
    ヒューガと共にキラマの島に行き、600人の修行者たちを佐敷に運ぶ。
    キラマの修行者たちと共に、島添大里グスクを攻め落とす。
    サハチ、島添大里按司となる。
    豊見グスク按司汪応祖)が山南王になる。
    200人の修行者を連れて、キラマの島に帰る。
    シンゴがファイチ(懐機)を連れて、キラマの島に来る。
    佐敷に帰り、山南王の若按司に嫁ぐ四女のマチルーを見送り、島に戻る。
    サミガー大主の危篤の知らせで、佐敷に帰る。
    父、サミガー大主(73)、死す。
    葬儀が済んだ後、キラマの島に戻る。
    長女の佐敷ヌルが娘を産む。娘の父親はシンゴ。
    年末にキラマの島から佐敷に帰る。
1403年 末っ子のクルーが山南王(汪応祖)の娘を嫁にもらう。50歳
    シンゴと会って話を聞く。
    キラマの島に行く。
    シンゴが米と武器を持って、キラマの島に来る。
    四男のマタルーと甥のマガーチが、ヤマトゥ旅に出る。
    年末にキラマの島から佐敷に帰る。
1404年 キラマの島へ行く。51歳
    母が亡くなる。
    シンゴが米と武器を持って、キラマの島に来る。
    末っ子のクルーとサムが、ヤマトゥ旅に出る。
    年末にキラマの島から佐敷に帰る。
1405年 キラマの島へ行く。52歳
    シンゴが米と武器を持って、キラマの島に来る。
    次男のマサンルーと孫のサグルーが、ヤマトゥ旅に出る。
    ヒューガと共にキラマの島から佐敷に帰る。
1406年 キラマの島から900人の修行者たちを移動する。53歳
    総大将として、運玉森の「マジムン屋敷」を本陣として戦の指揮を執る。
    完成したばかりの首里グスクを攻め落とし、中山王(武寧)を討ち取る。
    浦添グスクを焼き討ちにする。
    中山王の若按司が率いる中山軍を攻め滅ぼす。
    中グスク、越来グスクを攻め落とし、勝連と同盟を結ぶ。
    サハチに頼まれ、思紹という名で中山王となる。