長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

愛洲次郎の略歴(1390-1416)

1281年 弘安の役元寇)で水軍を率いて愛洲氏が活躍する。

1324年 愛洲憲俊とその子能俊は、大塔宮、正成らと共に赤坂城に篭城して戦う。

1338年 後醍醐天皇の綸旨に、紀州高田が愛洲憲俊に安堵される。

1339年 神山城(松阪市)の戦いに南朝方として愛洲六郎左衛門尉が出陣する。

1342年 玉丸城の戦いに南朝方として愛洲弾正忠宗家、三郎左衛門宗実が参戦する。

1343年 五ヶ所城が北朝仁木義長に攻められる。

1361年 8月 懐良親王太宰府を征西府とする。

1364年 早田三郎左衛門が征西府のために高麗を攻める。
    佐田又五郎(佐田大人)の父、佐田玄審が高麗で戦死する。

1368年 9月 祖父の愛洲隼人が熊野水軍と一緒に太宰府に行き征西府に仕える。

1369年 1月 愛洲隼人が赤松播磨、菊池三郎と共に征西府のために明国の山東を襲撃。
    4月 山東より転じて温州、明州を攻め、さらに潮州、恵州、蘇州を攻める。

1371年 2月 愛洲隼人が赤松播磨、菊池三郎と共に明国の海晏を攻める。
    7月 懐良親王が「日本国王良懐」の名で明国の冊封を受ける。
    懐良親王倭寇が捕えた被慮人を明国に送還する。
    11月 九州探題に任じられた今川了俊の弟仲秋の軍勢が呼子港に上陸する。

1372年 2月 倭寇が高麗の白州、順天、鎮溟倉、江陵府、安辺威州等を襲い、倉米1万
    石を奪う。
    3月 愛洲隼人が赤松播磨、菊池三郎と共に明国の温州府、永嘉、楽清の諸県を
    攻める。
    赤松播磨が戦死し、愛洲隼人が平久保按司を助ける。
    8月 太宰府が落城。懐良親王太宰府から髙良山に移る。

1373年 6月 倭寇が高麗の陽川を襲い、漢陽府に至り慮舎を焼き人民を掠める。
    高麗の崔茂宣が火薬開発に成功する。
    11月 菊池肥後守武光が亡くなる。

1374年 4月 倭寇が高麗を襲撃。高麗の水軍が大敗して死する者5000。京城戒厳。
    6月 愛洲隼人が明国の膠州を攻める。
    洪武帝泉州、明州、広州の市舶司を閉鎖し、民間による交易や往来を禁止す
    る。
    高麗が戦艦314艘、兵25605人で済州島を平定する。
    懐良親王が髙良山から肥後菊池に移る。
    11月 菊池三郎が配下を率いてターカウ(台湾の高雄)に行く。

1375年 8月 倭寇が高麗の楽安、宝城を襲う。
    済州島で反乱が起こる。愛洲隼人が早田三郎左衛門と共に済州島を攻める。

1376年 愛洲隼人が五ヶ所浦に引き上げる。

1383年 3月 征西将軍懐良親王が亡くなる。

 

1390年 次郎、愛洲隼人の次男に生まれる。母はお屋形様の娘八重。1歳

1392年 10月 南北朝合一。3歳

1394年 足利義満が9歳の義持に将軍職を譲る。5歳

1395年 足利義満が出家して鹿苑院道義と号す。6歳

1401年 足利義満が明国に使者を送る。12歳

1402年 明国に行った使者が明国の使者を連れて帰る。13歳

1405年 祖父の愛洲隼人(62)、死す。16歳

1407年 重臣の娘を妻に迎える。18歳

1408年 5月 足利義満、死す。19歳

1409年 長男、新次郎生まれる。20歳

1410年 6月 琉球からの使者が京都に来て、等持寺に入る。21歳
    8月 京都に台風が来て、ササたちが避難民たちを助ける。

1411年 6月 琉球からの使者が京都に来て、等持寺に入る。22歳
    7月 ササたちが御台所様と一緒に熊野参詣に行く。

1412年 長女、みよ生まれる。23歳
    7月 琉球からの使者が京都に来て、等持寺に入る。
    ササたちが御台所様と一緒に熊野参詣に行く。

1413年 3月 京都に行って琉球の姫様の噂を聞く。24歳
    4月 博多に行き、琉球の事を調べる。対馬に行って早田左衛門太郎と会う。
    6月 琉球からの使者が京都に来て、等持寺に入る。
    7月 京都に台風が来て、ササたちが避難民たちを助ける。
    12月 ヤマトゥの商品を積んで対馬に行く。

1414年 1月 シンゴの船と一緒に琉球に行き、馬天浜で噂の姫様のササと会う。25歳
    与那原に行き、張三豊の弟子になる。
    2月 ササたちと一緒にウタキ巡りの旅に出る。
    5月 島添大里按司のサハチと一緒に慶良間の島に行く。
    シンゴたちはヤマトゥに帰るが琉球に残る。
    9月 ササたちを乗せて南の島を探しに行く。
    ミャーク(宮古島)に着き、ササたちと一緒に島内を巡る。
    多良間島で多良間按司の夫ハリマから祖父、愛洲隼人の活躍を聞く。
    石垣島の平久保按司から祖父は命の恩人だと歓迎される。
    10月 与那国島でササと結ばれる。
    12月 ターカウ(台湾の高雄)でトンドの王女アンアンと出会い、トンド王国
    (マニラ)に行く。

1415年 4月 トンドから波照間島に行き、ミャークに戻る。26歳
    5月 ミャークの船とトンドの船を連れて琉球に帰る。
    ササたちと一緒に玉グスク、知念に行き、ササが瀬織津姫の勾玉を見つける。
    6月 瀬織津姫を探しに行くササたちを乗せてヤマトゥに帰る。
    7月 ササたちと一緒に阿蘇山に登る。
    8月 覚林坊の案内で天川の弁才天社に行く。
    伊勢の五ヶ所浦に帰る。
    ササたちを乗せて富士山に行き、樹海の中でササが瀬織津姫と会う。
    戦から帰って来たお屋形様に南蛮の品々を見せて喜ばれる。
    京都に行くササたちと別れる。
    10月 お屋形様から今年も琉球に行けと命じられる。
    12月 対馬に行きササと再会する。

1416年 1月 ササたちを乗せて琉球に行く。27歳
    ササたちと一緒に玉グスクに行き、ササが瀬織津姫から大きな勾玉を贈られ
    る。
    3月 ササたちと一緒にヤンバルに行き、女子サムレーのシジマが志慶真ヌルに
    なる。
    乙羽山の頂上でササたちがマジムン退治をすると大粒の雹が落ちてくる。
    4月 ヒューガに従い今帰仁攻めに出陣する。