華やかな花嫁姿のマカトゥダルはお輿(こし)に乗って朝早く、山田から首里(すい)の都を目指していた。道の両側では城下の者たちが大勢、見送ってくれた。幸せいっぱいで涙がこぼれ落ちるほど嬉しかった。 二年前の正月、マカトゥダルが十五歳になった時、父が…
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