長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

ヂャンメイユー(張美玉)の略歴(1376-1416)

1348年 方国珍が浙江で反乱を起こす。 1351年 白蓮教徒の集団が各地で反乱を起こし、紅巾の乱が勃発。 1353年 祖父、張士誠が挙兵し、泰州を占領する。 1354年 張士誠が誠王と称す。 1356年 張士誠が平江路(蘇州)を占領して隆平府と改め、国都に定める。 …

高橋殿の略歴(1376-1416)

1376年 近江猿楽比叡座の大夫、犬王(道阿弥)の娘として生まれる。名は龍。1歳 1381年 将軍足利義満の新しい御所(花の御所)が完成する。6歳 1382年 北野天満宮で、父が猿楽を演じて大盛況となる。7歳 1384年 観阿弥が駿河で亡くなる。9歳 1389年 3月 父が…

ユンヌ姫の略歴

紀元前500年頃 アマンの島が沈み、アマミキヨ一族がミャークに行き、さ らに琉球に行く。 浜川の洞穴に住む。後にミントングスクに移る。 紀元前400年頃 アマミキヨ一族が垣花高台に移る。 紀元前300年頃 垣花姫が大量の貝殻を舟に積んでヤマトゥに行く。 垣…

目次 第一部

尚巴志伝 第一部 月代の石 このイラストはは和々様よりお借りしました。 誕生(改訂決定稿) 尚巴志、佐敷苗代に生まれる。 馬天浜(改訂決定稿) サミガー大主とヤマトゥの山伏、クマヌ。 察度と泰期(改訂決定稿) 中山王の察度、過去を振り返る。 島添大…

目次 第二部

尚巴志伝 第二部 豊玉姫 このイラストはは和々様よりお借りしました。 山田のウニウシ(第三稿) 護佐丸、尚巴志を頼って首里に行く。 胸のときめき(第三稿) 護佐丸、島添大里で恋をする。 恋の季節(第三稿) サグルーとササ、山田で魂を抜かれる。 キラ…

第二部 主要登場人物

サハチ 1372-1439 尚巴志。島添大里按司。マチルギ 1373- 尚巴志の妻。伊波按司の娘。サグルー 1390- 尚巴志の長男。妻は護佐丸の妹、マカトゥダル。ジルムイ 1391- 尚巴志の次男。後の尚忠。妻はサムの娘、ユミ。ミチ 1393- 尚巴志の長女。島添大里ヌル、サ…

兼グスク按司(ンマムイ)の略歴(1378-1416)

1378年 浦添グスクに武寧の次男に生まれる。1歳 母は汪英紫の娘ウシ。祖母は高麗人ウニョン。 父の側室ナビーが御内原に入る。 1379年 妹のマアサが生まれる。母は側室ナビー。2歳 1380年 祖父の八重瀬按司(汪英紫)が島添大里グスクを攻め取り、島添大里 …

本部のテーラーの略歴(1376-1416)

1376年 本部に生まれる。1歳 祖父は本部大主ミンの後見役の瀬底大主。父はサムレーの瀬底之子。 ミンの長男ハーンと同い年で幼い頃から一緒に育つ。 1385年 1月 ヤマトゥの山伏、アタグ(愛宕)が本部に来る。10歳 1386年 ハーンと一緒にアタグから武術を習い…

山北王、攀安知の略歴(1376-1416)

1361年 祖父の羽地按司が今帰仁グスクを奪い取り今帰仁按司になる。 1376年 本部で本部大主の長男に生まれる。童名はハーン。1歳 母親は名護按司の娘。祖母は元国の白蓮教の娘、韓鈴(ハンリン)。 1377年 弟ジルータ(湧川大主)が生まれる。2歳 1379年 妹マ…

八重瀬按司、タブチの略歴(1360-1416)

1360年 与座按司の長男に生まれる。1歳 1362年 弟シタルーが生まれる。3歳 1369年 父が八重瀬按司を倒して八重瀬按司となる。10歳 与座グスクから八重瀬グスクに移る。 1371年 姉ウシが浦添の若按司、武寧に嫁ぐ。12歳 1372年 浦添按司の察度が明国に進貢を…

琉球山南王、汪応祖の略歴(1406-1413)

1406年 1月 進貢船が船出する。 45歳 中山王武寧と八重瀬按司(タブチ)が同盟する。 首里グスクが完成する。 2月 武寧と兄のタブチの兵に島尻大里グスクを包囲される。 首里グスクを奪うつもりだったが、島添大里按司のサハチに奪われる。 島添大里按司のサ…

慈恩禅師の略歴(1350-1416)

1350年 奥州相馬(福島県南相馬市)に生まれる。1歳 1354年 両親が殺され、乳母に助けられて武州今宿に隠棲する。5歳 1356年 相州藤沢の遊行上人に弟子入りし、念阿弥と名付けられる。7歳 1365年 鞍馬山で修行中、張三豊の弟子フェイマーに出会って妙術を授…

飯篠修理亮の略歴(1387-1416)

1387年 下総の国、香取郡飯篠村に生まれる。1歳 幼い頃より香取神宮に伝わる神道流の武術を修める。 1407年 諸国修行の旅に出て、慈恩禅師の噂を聞いて、慈恩禅師を探し回る。21歳 慈恩禅師が鞍馬山で修行を積んだと聞いて、鞍馬山に籠もって修行に励む。 14…

張三豊の略歴(1247-1416)

1247年 モンゴル支配下の遼東(遼寧省)に生まれる。字は君宝、幼名は全一。1歳 1251年 目の病気に罹り、なかなか治らず失明寸前になる。5歳 碧落宮の張雲庵(白山上人)に目の治療してもらう。 1252年 張雲庵の弟子になり、碧落宮で道教の経典と武術を修行…

安須森ヌル(佐敷ヌル)の略歴(1374-1416)

1374年 佐敷の苗代の屋敷に生まれ、祖母の名を貰ってマシューと名付けられる。1歳 1376年 弟のマサンルーが苗代の屋敷で生まれる。3歳 9月 馬天ヌル(64)が亡くなり、叔母のマカマドゥ(20)が馬天ヌルを継ぐ。 父親のサクルーが美里之子の道場の師範代となり、…

馬天ヌルの略歴(1406-1416)

1406年 1月 フカマヌル、久高島から島添大里に来る。 50歳 奥間のサタルーに頼まれて、マチルギと会わせる。 2月 サハチとサグルー、首里に出陣する。 マジムンを退治するため、佐敷ヌルとフカマヌルとマチルギを連れて出陣。 奪い取った首里グスクのマジム…

中山王、思紹の略歴(1406-1416)

1406年 1月 キラマの島から900人の修行者たちを移動する。 53歳 2月 総大将として、運玉森のマジムン屋敷を本陣として、戦の指揮を執る。 完成したばかりの首里グスクを攻め落とし、中山王武寧を討ち取る。 浦添グスクを焼き討ちにする。 中山王の若按司が率…

馬天若ヌル、ササの略歴

1391年 9月 佐敷新里の馬天ヌルの屋敷に生まれる。1歳 1392年 1月 伯父が隠居して、従兄のサハチが佐敷按司になる。2歳 2月 母の馬天ヌルが伯父の東行法師から由緒ある勾玉を貰う。 9月 馬天浜で落ち込んでいるウニタキと会い、貝殻を渡す。 1393年 1月 馬天…

尚巴志の略歴 第二部(1406-1416)

1406年 1月 首里グスクが完成する。 35歳 シンゴが馬天浜に来る。サグルーとマサンルーがヤマトゥ旅から無事に帰る。 2月 中山王武寧が首里グスクに移る。 中山王武寧と八重瀬按司(タブチ)が、山南王(シタルー)を攻める。 首里グスクを攻め落とし、中山…

『尚巴志伝 第二部』の年表

1406年 2月 サハチ(尚巴志)、武寧を殺して首里グスクを奪い取る。 サハチ、浦添グスクを焼き討ちにする。 サハチ、中山軍を倒し、中山王の若按司を討ち取る。 サハチ、中グスク、越来グスクを攻め落とす。 サハチ、勝連グスクを攻めようとするが、ウニタ…

2-238.今帰仁グスクに雪が降る(第三稿)

三の曲輪(くるわ)の本陣の仮小屋で、サハチとファイチと苗代大親(なーしるうふや)が今後の作戦を練っていた時、突然、不気味な音が鳴り響いたかと思うと大雨が降って来て、稲光と共に雷が鳴り響いた。 今帰仁(なきじん)グスクの絵図を見ていたサハチたちは、…

2-237.奇跡の復活(第三稿)

アキシノ様を助けるために、ササがいる島添大里(しましいうふざとぅ)グスクに向かったタマ(東松田の若ヌル)、シンシン、ナナは、サグルーたちが志慶真曲輪(しじまくるわ)を攻め落とした四月八日の夜、名護(なぐ)の木地屋(きじやー)の親方、ユシチのお世話…

2-236.クーイの若ヌル(第三稿)

お祭りをクーイの若ヌルのマナビダルと楽しんだ山北王(さんほくおう)の攀安知(はんあんち)は、武芸試合もうまく行って、強い若者たちを集められた事に満足した。さらに鍛えて、中山王(ちゅうざんおう)を攻めるために瀬長島(しながじま)に送ろうと考えていた…

2-235.三の曲輪の激戦(第三稿)

外曲輪(ふかくるわ)を奪い取った翌日の朝、サハチはサグルーたちが志慶真曲輪(しじまくるわ)を攻め落としたとの知らせを受け、順調に行っていると満足そうにうなづいた。 しかし、サハチにとってサム(勝連按司)の死は大きな衝撃だった。昨夜はサムの枕元に…

2-234.志慶真曲輪(第三稿)

外曲輪(ふかくるわ)を攻め落とした日の朝、サグルー、ジルムイ、マウシ、シラー、タクが率いる兵たちは、搦(から)め手の志慶真御門(しじまうじょう)に向かった。 総大将はサグルーだった。サグルーは島添大里(しましいうふざとぅ)の若按司だが、三年前の十一…

2-233.戦闘開始(第三稿)

四月六日の正午(ひる)頃、一千五百人の兵を率いて今帰仁(なきじん)に着いたサハチは城下を見て驚いた。焼け跡に驚いたのではない。焼け跡に造られた陣地を見て驚いていた。 焼け跡の中に高い物見櫓(ものみやぐら)が三つも建っていて、グスクの前には楯(たて)…

2-232.出陣(第三稿)

首里(すい)グスクの石垣の上に『三つ巴』の旗がいくつも風になびいていた。 法螺貝(ほらがい)の音が鳴り響いて、西曲輪(いりくるわ)に武装した一千二百人の兵が整列した。胸に『三つ巴』が描かれた揃いの鎧(よろい)を着て、頭にも『三つ巴』が描かれた白い鉢…

2-231.逃亡(第三稿)

運天泊(うんてぃんどぅまい)に帰った湧川大主(わくがーうふぬし)は武装船に積んである鉄炮(てっぽう)(大砲)の半分、六つをはずして、今帰仁(なきじん)グスクに運ぶようにサムレー大将のナグマサに命じると、そのまま馬にまたがって、玉グスク村に向かった。…

2-230.混乱の今帰仁(第三稿)

今帰仁(なきじん)でお祭りが最高潮の頃、島尻大里(しまじりうふざとぅ)グスクではトゥイ(前山南王妃)の母親ウニョン(先々代中山王妃)を偲ぶと称して、家族たちが集まっていた。トゥイの夢枕に母が出て来て、急遽、家族を呼び集めたのだった。その中には…

2-229.今帰仁のお祭り(第三稿)

ササたちが乙羽山(うっぱやま)でマジムン(悪霊)退治をしていた頃、島添大里(しましいうふざとぅ)グスクに珍しい客がサハチを訪ねて来た。瀬長按司(しながあじ)だった。 わざわざ訪ねて来るなんて、瀬長按司の娘、マカジと苗代之子(なーしるぬしぃ)(マガー…