長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2-170.ユーツンの滝(改訂決定稿)

タキドゥン島(竹富島)から帰ったササ(運玉森ヌル)たちは、名蔵(のーら)に四日間滞在して、十月十五日、マッサビやブナシルに見送られて、クン島(西表島)を目指して船出した。ミッチェとサユイが一緒に行くと言って付いて来た。熊野山伏のガンジュー(…

2-169.タキドゥン島(改訂決定稿)

スサノオは五日間も目覚める事なく寝込んでいたが、見事に快復して、豊玉姫(とよたまひめ)と一緒に琉球に帰って行った。 ササ(運玉森ヌル)たちは『メートゥリオン(宮鳥御嶽)』と『クバントゥオン(小波本御嶽)』に行きたかったが、マッサビは許さなかっ…

2-168.ヤキー退治(改訂決定稿)

ササ(運玉森ヌル)、安須森(あしむい)ヌル(先代佐敷ヌル)、シンシン(杏杏)、ナナ、クマラパとタマミガ、愛洲(あいす)ジルーと山伏のガンジュー(願成坊)、玻名(はな)グスクヌルと若ヌルたち、ミッチェとサユイ、ヤラブダギのツカサと崎枝(さきだ)のツ…

2-167.化身(改訂決定稿)

神様たちとの饗宴(きょうえん)の翌朝、疲れ切ってウムトゥダギ(於茂登岳)の山頂から下りて来たササ(運玉森ヌル)たちは、ナルンガーラの屋敷に着くと倒れるように眠りに就いた。 目を覚ましたササが縁側に出ると、すでに夕方になっていた。ササは縁側に座…

2-166.神々の饗宴(改訂決定稿)

『ナルンガーラのウタキ(御嶽)』からマッサビの屋敷に戻ったササ(運玉森ヌル)と安須森(あしむい)ヌル(先代佐敷ヌル)は、ツカサたちと一緒にお酒と料理を持って『ウムトゥダギ(於茂登岳)』の山頂に向かった。 クマラパと愛洲(あいす)ジルーたちはマッ…