長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2-208.国頭御殿(改訂決定稿)

山北王(さんほくおう)(攀安知)と会って、今帰仁(なきじん)の城下を見物したあと、リーポー姫(永楽帝の娘)たちは山北王が用意した船に乗って国頭(くんじゃん)グスクに行った。案内してくれたのは山北王の側室のクンだった。 クンは二人の子供を産んだが、…

2-207.大三島の伊予津姫(改訂決定稿)

奄美大島(あまみうふしま)を直撃して北上した台風は、九州に上陸して九州を縦断すると、周防(すおう)の国(山口県)、出雲(いづも)の国(島根県)を通って日本海に出て勢力を弱めた。ササ(運玉森ヌル)たちがいる京都にも大雨は降ったが、被害が出るほどで…

2-206.天罰(改訂決定稿)

ミャーク(宮古島)の船が無事にミャークに着いたあと、ミャークの沖を台風が通過して北上して行った。 ユンヌ姫は琉球に帰ると、サハチ(中山王世子、島添大里按司)にミャークの船の無事の帰島と台風が近づいている事を知らせた。サハチは山南王(さんなん…

2-205.王女たちの旅の空(改訂決定稿)

ヒューガ(日向大親)の船に乗ったリーポー姫(永楽帝の娘)たち一行は、夕方には無事に名護(なぐ)に到着した。 リーポー姫(麗宝公主)はチウヨンフォン(丘永鋒)、チャイシャン(柴山)、ツイイー(崔毅)、リーシュン(李迅)、ヂュディ(朱笛)の六人。…