長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2-202.八倉姫と大冝津姫(改訂決定稿)

高橋殿と御台所(みだいどころ)様(将軍義持の妻、日野栄子)のお陰で、『浜の南宮』の秘宝である『宝珠』をササたちは拝むことができた。「神功皇后(じんぐうこうごう)様が豊浦(とゆら)の津(下関市長府)で海中より得られた如意宝珠(にょいほうじゅ)でござ…

2-201.真名井御前(改訂決定稿)

京都に着いたササ(運玉森ヌル)たちは、三日後の夕方、『箕面(みのお)の大滝』に来ていた。大滝の下に役行者(えんのぎょうじゃ)が創建した瀧安寺(りゅうあんじ)があった。弁才天堂(べんざいてんどう)を中心に多くの僧坊が建ち並んでいて、大勢の山伏がいた…