2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧
名蔵(のーら)の女按司(みどぅんあず)、ブナシルが出してくれた小舟(さぶに)に乗って、ササ(運玉森ヌル)たちは名蔵に向かった。 名蔵の海岸は干潟(ひがた)と湿地がずっと続いていた。見た事もない鳥がいっぱいいて、まるで、鳥の楽園のようだった。空を見上…
雨降りの天気が続いて、三日間、多良間島(たらま)に滞在したササ(運玉森ヌル)たちは島人(しまんちゅ)たちに見送られて、イシャナギ島(石垣島)を目指した。ウムトゥダギ(於茂登岳)のあるイシャナギ島は多良間島から見る事ができ、ミャーク(宮古島)よ…
十日間、滞在したミャーク(宮古島)をあとにして、ササ(運玉森ヌル)たちを乗せた愛洲(あいす)ジルーの船はイシャナギ島(石垣島)を目指していた。 クマラパと娘のタマミガが一緒に来てくれた。さらに、何度も『ターカウ(台湾の高雄)』に行っているムカ…
夕方になってしまったが、先代の野城按司(ぬすくあず)のマムヤと別れて、ササ(運玉森ヌル)たちは高腰(たかうす)グスクに向かった。 赤崎のウプンマは『アラウスのウタキ(御嶽)』の事を漲水(ぴゃるみず)のウプンマに知らせなければならないと言って帰って…