長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部は山北王の攀安知を倒すまでの活躍です。お楽しみください。

琉球山南王、汪応祖の略歴(1406-1413)

1406年 1月 進貢船が船出する。 45歳
    中山王武寧と八重瀬按司(タブチ)が同盟する。
    首里グスクが完成する。
    2月 武寧と兄のタブチの兵に島尻大里グスクを包囲される。
    首里グスクを奪うつもりだったが、島添大里按司のサハチに奪われる。
    島添大里按司のサハチが武寧を倒して,父思紹を中山王とする。
    4月 サハチと改めて同盟を結ぶ。
    サハチから思紹が密かに兵を育てていた事を聞いて驚く。
    6月 中山王に側室チタを贈る。
    中山王思紹から側室マクムが贈られる。

1407年 1月 進貢船が船出する。46歳
    タブチが中山王の進貢船に乗って、サハチと一緒に明国に行く。
    サハチを倒すために粟国島で兵力を養う。
    兼グスク按司(ンマムイ)と瀬長按司と改めて同盟を結ぶ。
    李仲が伊敷の南にグスクを築き、李仲按司を名乗る。
    思紹が首里グスクに土塁で囲んだ北曲輪を造る。
    タブチの留守に米須按司、具志頭按司、真壁按司、伊敷按司を寝返らせ
    る。
    6月 進貢船が帰国。
    7月 サハチたちが帰国する。
    パレンバンの船(三姉妹)が浮島に来る。
    8月 琉球に来て旅をしていた張三豊を歓迎する。
    10月 四女マジニが承察度の六男クルクに嫁ぐ。
    母が八重瀬で亡くなる。葬儀に参加せず。

1408年 1月 進貢船が船出する。米須按司、具志頭按司を進貢の従者に加える。
    武寧の三男イシムイを密かに援助する。
    十女マアミ生まれる。母は側室マクム。
    アミーの妹ユーナが島添大里の女子サムレーになる。
    3月 イシムイが久高島に行く思紹を襲撃するが失敗する。
    5月 ハーリーにサハチが来る。中山王の龍舟を頼む。
    張三豊と会ったンマムイがサハチと一緒に島添大里に行く。
    サハチの妻マチルギがヌルたちを連れてヤマトゥに行く。
    サハチが首里グスクに楼閣を建て始める。
    6月 進貢船が帰国。
    長嶺グスクを築き始める。
    中山王の使者だった大グスク大親を迎える。
    7月 大きな台風が来る。

1409年 2月 進貢船が船出する。48歳
    閏3月 五女マアサが具志頭按司の若按司に嫁ぐ。
    サハチの長男サグルーが婚礼に来る。
    長嶺グスクが完成し、娘婿のクルクを長嶺按司にする。
    4月 サハチがヤマトゥに行く。ンマムイも一緒に行く。
    5月 ハーリーに思紹が来る。中山王の龍舟が参加する。
    9月 進貢船帰国。台風が来て進貢船が座礁する。
    10月 具志頭按司が亡くなり、娘婿の若按司按司になる。
    サハチの弟マタルーが与那原グスクを完成させる。
    11月 具志頭按司がタブチに殺され、ヤフスの息子が具志頭按司になる。
    亡くなった具志頭按司の妻、マアサが戻って来る。
    首里グスクの高楼が完成する。
    12月 サハチがパレンバンの船を連れて帰国する。

1410年 2月 サハチが百浦添御殿の改築を始める。49歳
    サハチの義弟サムが勝連按司になる。
    3月 宇座按司の娘がサハチの甥に嫁ぐ。
    中山王思紹が張三豊と明国に行く。
    4月 佐敷のお祭りのお芝居「瓜太郎」が評判になる。
    中山王がヤマトゥと朝鮮に使者を送る。
    5月 ハーリーにサハチが来る。中山王の龍舟が参加する。
    6月 山北王と同盟を結ぶためにンマムイを使者として今帰仁に送る。
    7月 ンマムイの家族を暗殺して中山王の仕業にしようと企むが失敗する。
    8月 山北王との同盟が決まる。
    山北王の若按司と婚約した八女ママチーと母親が今帰仁に行く。
    首里グスクの唐破風が完成する。
    9月 サハチが首里でお寺の普請を始める。
    台風が来て、粟国島の船が座礁する。
    10月 米須按司、玻名グスク按司が寝返り、中山王の進貢船に乗って明国
    に行く。
    中山王が官生を送る。
    三男グルムイが攀安知の長女マサキを嫁に迎える。
    新郎新婦は保栄茂グスクに入り、グルムイは保栄茂按司を名乗る。
    婚礼の夜、阿波根グスクを襲撃するがンマムイに逃げられる。
    ンマムイは寝返って新グスクに入る。
    中山王思紹が張三豊と帰国する。
    11月 座波ヌルが亡くなり、若ヌルが座波ヌルになる。
    山北王が伊平屋島を攻める。

1411年 4月 具志頭按司の娘チミーがサハチの三男イハチに嫁ぐ。50歳
    ンマムイの兼グスクが南風原に完成する。
    父の夢を見て、父から島添大里の石垣を治せと言われる。
    5月 ハーリーに山北王の龍舟が参加、中山王は参加しない。
    山北王が伊是名を攻めるが中止して、中山王と同盟を結ぶ。
    サハチと会って山南王と中山王の同盟を決め、三王同盟となる。
    6月 サハチとタブチに側室を贈る。
    タブチから側室カニーが贈られる。
    サハチから側室マフニが贈られる。
    サハチに石屋のクムンを送る。
    9月 サハチがタブチを中山王の正使に任命する。
    10月 サハチが首里のお寺を完成させ、「大聖寺」と名付ける。
    11月 タブチが正使を務める中山王の進貢船に隠居した真壁按司と伊敷按司が乗
    っていく。
    12月 ヤマトゥに行った中山王の交易船がジャワの船を連れて来る。
    閏12月 進貢船が船出する。

1412年 2月 首里グスクでサハチの四男チューマチと攀安知の次女マナビーの婚礼が盛
    大に行なわれる。
    3月 玉グスク按司が亡くなる。
    4月 姉のウシが八重瀬で亡くなる。葬儀には行かない。
    5月 ハーリーに三王の船が揃う。
    進貢船帰国。海船を賜る。
    6月 六女マカマドゥが真壁の若按司に嫁ぐ。
    娘の豊見グスクヌルが馬天ヌルと一緒に南部を旅する。
    9月 父の亡霊が夢に現れるようになる。
    11月 タブチが正使を務める中山王の進貢船に米須按司、玻名グスク按司、山グ
    スク大主、ナーグスク大主が乗っていく。
    刺客を使ってサハチの暗殺を実行するが失敗する。
    アミーとユーナの姉妹もサハチに殺されたと思い、2人の父親に詫びる。

1413年 1月 進貢船が船出する。52歳
    首里に報恩寺が完成する。
    4月 進貢船が船出する。正使は李仲按司
    7月 馬天ヌルの安須森参詣に南部のヌルたちも参加する。
    中グスク按司の娘が米須の若按司に嫁ぐ。
    9月 進貢船帰国。
    10月 長嶺按司の双子の娘に会いに行く途中、饒波橋でタブチの息子チヌムイに
    斬られて死ぬ。