長編歴史小説 尚巴志伝

第一部は尚巴志の誕生から中山王武寧を倒すまで。第二部はその後の尚巴志の活躍です。お楽しみください。

2-212.志慶真のウトゥタル(第一稿)

 十二月になって、そろそろ湧川大主(わくがーうふぬし)が鬼界島(ききゃじま)から帰って来るだろうとウニタキは今帰仁(なきじん)に向かった。
 鬼界島に何人の兵がいるのか知らないが、四百の兵と鉄炮(てっぽう)(大砲)で攻めれば、今年こそは鬼界島を攻め取って来るだろうとサハチは思った。鬼界島の次はトカラの島々だろう。一番手前にある宝島はすぐに占領されてしまうに違いない。トカラの島々を奪われたらヤマトゥに行けなくなってしまう。来年、トカラ攻めの船が出る前に今帰仁を攻めなければならなかった。
 その日、奥間(うくま)のサタルーが国頭按司(くんじゃんあじ)の材木を運んで浮島(那覇)に来た。すでに、ナコータルーたちは木を伐るために恩納(うんな)辺りに行っていた。
 翌日、島添大里(しましいうふざとぅ)グスクに来たサタルーに、サハチは松堂(まちどー)夫婦たちを名護(なぐ)まで送ってくれと頼んだ。
「名護の長老がここに来ているのですか」とサタルーは驚いた。会った事はないが、松堂の母親は奥間から贈られた側室だと聞いていた。
「チューマチのグスクにいる。ところで、お前、材木屋の親方のナコータルーを知っているか」
「知っていますよ。親方がどうかしたのですか」
「チューマチのグスクにいた仲尾大主(なこーうふぬし)の倅だそうだ。知っていたのか」
「ええ、知っています。弟が何か問題を起こして、サムレーだったのに材木屋に回されたと聞いています。国頭に『まるずや』ができる前は、国頭の材木は『材木屋』が運んでいたんですよ。『まるずや』が今までよりも高く材木を買ってくれたので、同じ値で取り引きしたら儲けが減ってしまうと、『材木屋』は塩屋湾の奥に拠点を造って、そこで木を伐る事にしたのです。親方に頼まれて、腕のいい杣人(やまんちゅ)を送りましたよ」
「親方は今も奥間のヤマンチュを使っているのか」
「いいえ。奥間のヤマンチュに仕込まれた奴が何人かいますからね。今はあまり頼まれません」
「最近は宜野座(ぎぬざ)にも拠点があるらしいな」
「勝連(かちりん)と取り引きしているようだけど、そのうち、馬天浜(ばてぃんはま)まで行くつもりでしょう」
「そうだな。そうしてもらえると、こっちも助かる」
「荷下ろしが済んだら、ヤマンチュたちを玻名(はな)グスクに連れて行きます。三、四日したら、また来ます」
 そう言ってサタルーは去って行ったが、すぐには帰らず、安須森(あしむい)ヌルの屋敷に顔を出して、ユラがいるのに驚いた。ユラの方も驚いていた。今帰仁のお祭りの時、サタルーは舞台作りを手伝っていて、ユラと会っていた。ユラはサタルーの事を今帰仁の鍛冶屋(かんじゃー)だと思っていた。
「サタルーさんがどうして、ここにいるの?」
「国頭按司の材木を運んで来たんで、按司様(あじぬめー)に報告しに来たんだよ」
「えっ、国頭按司の材木?」
「サタルーさんはササ姉(ねえ)と一緒にいるナナさんに惚れているのよ」とハルはユラに言ってから、
「あたしたちをヤンバルに連れて行って」とサタルーに頼んだ。
 ユラは首を傾げながら、サタルーとハルを見ていた。二人の話しぶりから、サタルーはよくここに来ているようだ。
 怪訝(けげん)な表情のユラに安須森ヌルが、サタルーは奥間の長老の息子だと教え、奥間大親(うくまうふや)が玻名(はな)グスク按司になってからは、ここにも顔を出すようになったと言った。サタルーがサハチの息子だと知っている者は多いが、それは公然の秘密で、『油屋』の娘のユラに知られてはならなかった。
 四日後、サタルーは松堂夫婦とハルとシビーを連れてヤンバルに帰った。護衛として女子(いなぐ)サムレーのシジマとユーナ、ウニタルとマチルーの夫婦が従った。ユラも国頭の長老から話が聞きたいと言って一緒に行った。女子サムレーの格好だと怪しまれるので、皆、庶民の格好をして、刀の代わりに杖(つえ)を突いていた。
 クチャとスミはミーグスクに残った。
武当拳(ウーダンけん)を身に付けたら帰るので、兄(名護按司)に心配しないでと伝えてください」とクチャは松堂に言った。
「お祖父(じい)様、お父様とお母様に心配しないでって伝えて」とスミは松堂に言った。
 スミの父親は松堂の跡を継いだ兼久大主(かにくうふぬし)で、何度も明国に行き、正使を務めた事もあった。山北王(さんほくおう)が進貢(しんくん)をやめてからは密貿易船の通事(つうじ)として働いていた。去年、急遽、進貢船を送る事になって進貢奉行が再開されると、その責任者になっていた。新しい進貢船が来たので張り切ってはいるが、新しい海賊も来たので、山北王が進貢をやめはしないかと心配していた。
「二人はちゃんと送り届けますよ」とサハチは約束した。
 ハルとシビーが旅立った日から浮島に続々とヤマトゥの船がやって来て、若狭町(わかさまち)は賑やかになった。安謝大親(あじゃうふや)の配下がヤマトゥンチュから聞いた話だと、琉球の交易船は伊勢で始まった戦(いくさ)のために、八月の半ば過ぎまで博多にいたという。今回も年内には帰って来られないかもしれないなとサハチは思った。
 恩納岳(うんなだき)の木地屋(きじやー)の親方、タキチのお世話になって、翌日、ハルたちは名護に着いた。松堂夫婦は二人とも足が達者で、険しい道でもすいすいと歩いていた。轟(とどろき)の滝の近くにある松堂の屋敷に泊めてもらい、翌朝、お礼を言って別れようとしたら、松堂夫婦も久し振りに奥間に行ってみたくなったと言って一緒に行く事になった。松堂の母親も妻のシヅの母親も奥間生まれで、子供の頃、母と一緒に何度か奥間に行っていた。
 松堂夫婦が一緒なので、シヅの生まれ故郷の羽地(はにじ)で一休みして、塩屋湾でも船乗りとして明国に行ったというウミンチュが松堂を知っていて、一行を渡してくれた。険しい山道を歩いて喜如嘉(きざは)に着いた。
 入り江の中に船がいくつも泊まっていた。喜如嘉の港は国頭按司の水軍の基地で、喜如嘉の長老も水軍の大将だった頃はここにいたが、隠居してから按司の相談役になって、国頭グスクの城下に移った。今は息子が喜如嘉大主を名乗って、水軍の大将を務めていると松堂は言った。
「先代の喜如嘉大主には随分とお世話になった。喜如嘉大主の船に乗って、ここまで来た事があるんじゃよ。もうかなり前じゃが変わってないのう」
 入り江に沿って奥まで進み、丸太の橋を渡って、しばらく行くと国頭の城下に出た。
 日暮れ前に着いてよかったとハルたちは喜んで、通りすがりの人に聞くと、喜如嘉の長老の屋敷はすぐにわかった。
 喜如嘉の長老は訪ねて来た松堂の顔を見て驚いた。
「お久し振りですなあ」と松堂が言うと、
「久し振りじゃのう」と喜如嘉の長老も言って、懐かしそうにお互いを見ていた。
「九月に南蛮(なんばん)(東南アジア)の王女様たちがやって来て、昔話などしてやったんじゃが、おぬしの事を思い出してのう。会いたいと思っていた所なんじゃよ。おぬしが訪ねて来るなんて思ってもいなかったぞ」
「仲尾大主に会いに南部まで行って来たんじゃよ。王女様たちが帰る船に乗ってな」
「なに、南部に行ったのか」
「冥土(めいど)の土産に首里(すい)の都も見て来たんじゃよ。お芝居の台本を書くために、喜如嘉殿の昔話を聞きたいという娘たちを連れて来た。話してやって下され」
「なに、お芝居の台本?」と言って、ハルたちを見た喜如嘉の長老は驚いて、「油屋のユラではないか」と言った。
「お久し振りです」とユラは頭を下げた。
今帰仁のお祭りの時には孫娘のサラがお世話になったな」
「こちらこそ。サラのお陰でいいお芝居ができました」
「わしの孫娘のサラが主役の瓜太郎(ういたるー)を演じたんじゃよ」と喜如嘉の長老は自慢げに言った。
 松堂とユラのお陰でハルたちは歓迎された。
 ハルとシビーとユラは喜如嘉の長老から千代松(ちゅーまち)と志慶真(しじま)のウトゥタル(乙樽)の話を聞いた。
 話を聞いていた松堂は、「志慶真の長老の話と少し違うようじゃ」と言った。
 喜如嘉の長老は笑って、「志慶真の長老は古い事を色々と知っていたが、平家(へいけ)にこだわり過ぎている所があるんじゃよ」と言った。
「平家の血を引いている者が善(ぜん)で、英祖(えいそ)の血を引いている者は悪(あく)じゃという見方なんじゃ。人は血で決まるわけではない。平家の血を引いていても悪はいるんじゃよ。六歳の千代松を追い出して、今帰仁按司になった本部大主(むとぅぶうふぬし)がそうじゃった。按司になる器(うつわ)でもないのに按司になったので、日照りが続いても、大雨が続いても、大きな台風にやられて被害が出ても、按司は何もせずに、庶民たちは苦しんでいたようじゃ」
「そうじゃったのか。志慶真の長老は、本部大主は父親の敵を討ったと美談にしておったが、本部大主がそんな奴だったとは知らなかった」
「わしの話は晩年の千代松殿から聞いた話じゃ。本当かどうかはわからん。千代松殿が自分の行動を正当化するために、本部大主を悪く言ったのかもしれん。だが、千代松殿が今帰仁按司になっていた頃、ヤンバルが平和だった事は確かじゃ。南部では戦が絶えなかったようじゃがのう」
「いや。千代松殿の言った事は正しいじゃろう。現に千代松殿の事は伝説となっているが、本部大主の事は忘れ去られてしまっている」
「それで、志慶真のウトゥタル様はどうなったのですか」とユラが聞いた。
「千代松殿が兵を率いて攻めて来た時、志慶真ヌルだったウトゥタル様は千代松殿の味方をしたんじゃよ。千代松殿は志慶真御門(しじまうじょう)からグスクを攻めて、本部大主を倒したんじゃ。本部大主の配下によって、志慶真村は焼かれてしまったが、千代松殿はすぐに再建したそうじゃ。千代松殿はウトゥタル様を母のように慕い、ウトゥタル様もヌルとして、千代松殿を助けたんじゃよ。ウトゥタル様が亡くなった時、海の見える場所に葬(ほうむ)ってくれと言ったので、千代松殿は志慶真川の下流に葬ったんじゃよ。そこは今ではウタキになっている。おう、そうじゃ。屋嘉比(やはび)のお婆(ばあ)に会うがいい。先々代の屋嘉比ヌルで九十を過ぎたお婆だが達者なもんじゃ。南部から来た馬天(ばてぃん)ヌルと一緒に安須森にも登っておるんじゃよ。屋嘉比のお婆はウトゥタル様に会っているはずじゃ」
「えっ、そんな人がいるのですか」とユラは目を輝かせた。
 ハルとシビーも伝説の人に会った人がいるなんて驚いていた。
「ウトゥタル様のお芝居は来年の今帰仁のお祭りでやるのかね?」と喜如嘉の長老がユラに聞いた。
「はい、そのつもりです」
「サラがウトゥタル様を演じるかもしれんのじゃな?」
 そこまではまだ考えていなかったけど、サラならやれるかもしれないとユラは思った。
「サラに頼もうと思います」とユラが言ったら、長老は目を細めて嬉しそうに笑った。
 翌日、ユラたちは千代松が築いた『国頭御殿(くんじゃんうどぅん)』を見てから、屋嘉比川(田嘉里川)を渡って、屋嘉比のお婆を訪ねた。
 九十を過ぎたお婆はぺたっと座っていて、ユラたちを見た。ユラが自己紹介をして、ハルとシビーを紹介した。お婆はお芝居には興味がなさそうだったが、志慶真のウトゥタルの事を聞くと、「懐かしいのう」と言って、しわに埋もれた目を細めた。
「わしが若ヌルだった時、母に連れられて志慶真村に行ったんじゃ。志慶真ヌルのウトゥタル様と会った。一目見ただけで、凄いヌルだとわかった。そして、美しい人じゃった。若かったわしはあんなヌルになりたいと思って、ずっと修行をしてきたんじゃよ。会ったのはその時、一度だけじゃった。翌年、ウトゥタル様は亡くなってしまわれたんじゃ。まだ、五十六歳じゃった。わしは今まで、ウトゥタル様を超えるヌルに会った事はない。本当に凄いヌルじゃった」
 そう言ってから、お婆は空(くう)を見つめて首を振った。
「いや。ウトゥタル様を超えるヌルがいた。安須森ヌル様じゃ。安須森ヌル様はウトゥタル様よりも凄いヌルじゃろう」
 ハルとシビーは驚いた顔をして顔を見合わせた。安須森ヌルが凄い事は知っているが、ヌルとしての貫禄のあるお婆からそう言われると自分の事のように嬉しかった。
 ユラは台本の作者として安須森ヌルを尊敬しているが、ヌルとしてもそんな凄い人だったのかと見直していた。
 お婆は後ろの方でかしこまっている女子サムレーたちの方を見ては首を傾げていた。
「何となく、そこにいる娘と昔に会ったような気がするんじゃが」とお婆は言った。
 誰の事を言っているのかわからず、シジマとユーナ、マチルーは顔を見合わせていた。
「みんな、南部の島添大里の娘です」とユラが言った。
「シジマはヤンバル生まれですよ」とハルが言った。
「シジマ?」
「志慶真村生まれなので、シジマって呼ばれているんです」
「シジマとは誰じゃ?」
「わたしです」とシジマが手を上げた。
 お婆が手招きしたので、シジマはお婆の近くまで行った。
「やはり、お前じゃったか。幼い頃、わしに会った事はないか」とお婆はシジマに聞いた。
 シジマは首を傾げた。国頭に来た記憶はなかった。
 お婆はシジマをじっと見つめてから、「もう二十年近くも前の事じゃった」と言って、昔の事を思い出そうとしていた。
「あれは夏の終わり頃じゃったかのう。志慶真村から孫娘を連れたお婆がわしを訪ねて来たんじゃ。そのお婆は志慶真ヌルの娘で、志慶真ヌルが絶えてしまったと言った」
「志慶真ヌルが絶えた? 今でも志慶真ヌル様はちゃんといますよ」とユラが言った。
「ヌルの血は代々、娘に継がれるんじゃよ。今の世は按司の娘がヌルを継いでいるが、それは本当のヌルではない。御先祖様の神様の声は聞こえんのじゃよ。わしを訪ねて来たお婆の姉が志慶真ヌルを継いだんじゃが、そのヌルの娘が出産に失敗して亡くなってしまったそうじゃ。お婆にも娘はいたが、嫁いでしまって、ヌルを継ぐ事はできなかった。それで仕方なく、志慶真大主の娘を若ヌルとして指導したようじゃ。ヌルだった姉が亡くなり、ヌルの血筋を継いでいるのは自分と孫娘だけになったと言っていた。自分もまもなく死ぬだろう。そうなったら、孫娘を守る者がいなくなってしまう。どうしたらいいだろうと相談に来たんじゃよ」
「孫娘を守るとはどういう意味ですか」とハルが聞いた。
「ヌルの血筋を継いでいる孫娘はサーダカンマリ(生まれつき霊力が高い)なんじゃよ。シジ(霊力)の弱い志慶真ヌルに嫉妬されて、いじめられるんではないかと心配しておった。わしは言ってやったんじゃ。神様の思(おぼ)し召しに従うしかない。神様がその娘を必要としているのなら、どんな状況にいたとしても、神様が守って下さるじゃろうとな。その時の孫娘がお前ではないのか」
 驚いた顔をして、皆がシジマを見つめていた。
 お婆の話を聞きながら、遠い記憶が蘇ってくるのをシジマは感じていた。三歳の時、今帰仁合戦で祖父と父親が戦死した。六歳の時、母が亡くなり、十一歳の時、祖母が亡くなった。そして、知らないお坊さんに連れられて、キラマ(慶良間)の島に行った。キラマの島には同い年の娘がいっぱいいて、毎日が楽しくて、悲しい事は忘れていった。自分でも知らずに、志慶真村にいた時の事を心の奥に封じ込めてしまっていた。
 屋嘉比のお婆の言う通り、お婆に連れられて国頭に来た事をシジマは鮮明に思い出していた。
 シジマは屋嘉比のお婆を見つめると、
「わたしです」とうなづいた。
「そうか。やはり、お前じゃったか。無事でよかったのう」
 お婆は優しい眼差しでシジマを見つめて、何度もうなづいていた。
「シジマさんはウトゥタル様の血を引いているという事ですか」とユラが聞いた。
「勿論、ウトゥタル様の血を引いている。それだけではない。初代の今帰仁ヌルだったアキシノ様の血を引いているんじゃよ。アキシノ様の血を引いたヌルは今帰仁は勿論の事、名護、羽地、国頭にもいたんじゃが皆絶えてしまったんじゃ。今、残っているのはわしとわしの娘と孫娘、そして、お前だけなんじゃよ」
「アキシノ様?」とシジマは聞いた。
「初代のアキシノ様はヤマトゥンチュなんじゃよ。ヤマトゥの巫女(みこ)だったんじゃ。初代の今帰仁按司と一緒にヤマトゥから来たんじゃが、シジの高いヌルで、クボーヌムイ(クボー御嶽)のヌルたちは皆、アキシノ様に従ったんじゃ。初代の今帰仁按司の奥方様(うなじゃら)で立派な人だったようじゃ」
「アキシノ様はとても強いのよ。お芝居の『小松の中将様(くまちぬちゅうじょうさま)』を見たわ」とユラが言った。
 『小松の中将様』は手登根(てぃりくん)と与那原(ゆなばる)と佐敷で上演されたが、シジマは見ていなかった。
「わたしがアキシノ様の子孫だとして、わたしはこれからどうしたらいいのでしょう」とシジマは聞いた。
「何も気にする事はない。すべて、神様の思し召しじゃ。お前がここに来たのもそうじゃろう。お前がこれからどうなるかはわからんが、志慶真ヌルの血が絶えていなかった事は確かじゃ。もしかしたら、わしがこんなにも長生きしたのは、お前に会うためだったのかもしれんのう」
 お婆は疲れたと言って、面会は終わりとなった。
 シジマは意外な展開に自分を見失っていた。ハルとシビーの護衛としてヤンバルに来ただけだった。生まれたのはヤンバルの志慶真村だが、知人もいないので、別に気にする事もなくやって来た。それなのに、自分の宿命を知ってしまった。これから、どう生きたらいいのかわからなくなっていた。
 一行はサタルーの案内で屋嘉比から山を越えて奥間に向かった。
 奥間ではのんびりと過ごして、ハルとシビーは『千代松』の構想を練り、ユラは『志慶真のウトゥタル』を書き直していた。シジマとユーナはウニタル夫婦と一緒にサタルーの焼き物を手伝っていた。松堂夫婦は奥間の長老に歓迎されて、懐かしそうに昔話に花を咲かせた。
「ねえ、シジマ、あなた、志慶真ヌルになるの?」と粘土をこねながらユーナがシジマに聞いた。
「何を言っているの。志慶真ヌルはちゃんといるのよ。わたしがなれるわけないじゃない」
「だって、今の志慶真ヌルは偽者なんでしょ?」
「そんな事を言ったら、今帰仁ヌルだって偽者になってしまうわ」
「安須森ヌル様は本物みたいね」
「屋嘉比のお婆が認めているんだから、本当に凄いヌルなのね」
「ずっと安須森ヌル様の近くにいたから、あなたのシジも目覚めて来たんじゃないの?」
「まだ目覚めていないわよ。神様の声を聞いた事ないもの」
「あたし、ずっと不思議に思っていたんだけど、あなたの昔話、余りにも多すぎるわ。お祖母様が亡くなったのは十一の時だったんでしょ。お祖母様から聞いたお話を覚えているといっても、せいぜい十個くらいじゃないの。でも、あなたは次から次へと色々なお話をしたわ。神様から聞いていたんじゃないの?」
 ユーナからそう言われて、シジマは夢の中で、お婆から昔話を聞いている事を思い出した。自分の事を心配して、お婆が夢の中に出て来るんだと思っていたけど、もしかしたら、神様になったお婆と話をしていたのかもしれなかった。お婆のお墓に行きたいと思った。お婆のお墓はクボーヌムイにあるはずだった。
「ハルとシビーは志慶真村に行くかしら?」とシジマはユーナに聞いた。
「ここまで来たんだから寄って行くでしょう。志慶真村に帰りたいの?」
 ユーナは首を振った。
「でも、近くにあるクボーヌムイに行ってみたいわ」
「クボーヌムイってウタキでしょ。神様の声が聞こえるか試すつもりなの?」
「お婆の声が聞こえるかもしれないわ」
 奥間に二泊して、一行は奥間のウミンチュの舟に乗って親泊(うやどぅまい)に向かった。長い舟旅だったが、天気に恵まれて昼過ぎには親泊に着いた。親泊にはヤマトゥから来た船がいくつも泊まっていた。
 志慶真川の下流で舟から降りて、ウトゥタルのお墓を探した。崖に小さなガマ(洞窟)があって、その入り口に石が積んであった。
「ここだわ」とユラが言った。
「こっちにもあるわよ」とシビーが言った。
 シビーが見つけたガマの方が大きかった。
 二つのガマは三間(けん)(約六メートル)ほど離れていた。
「大きい方でしょうね」とハルが言った。
 シジマが突然、悲鳴を上げて耳を押さえていた。
「どうしたの? 大丈夫?」とユーナが心配した。
 シジマは大丈夫というように、うなづいた。
「急に耳鳴りがしたの。もう、大丈夫よ」
「ミナ、よく来てくれたのう」という声がシジマに聞こえた。
 シジマのお婆の声だった。
 シジマが小さなガマの前に行って座り込み、お祈りを始めたので、皆が驚いた。
「神様の声が聞こえたんだわ」とユーナが言って、シジマの後ろに座ってお祈りを捧げた。
 女たちは皆、シジマに従ってお祈りを始めた。
 サタルーとウニタルと松堂はその場から離れて見守った。
 しばらくするとシジマは大きいガマの方に移ってお祈りを始めた。女たちも移動した。
 シジマがお礼を言ってお祈りを終えると、
「神様は何とおっしゃったの?」とユーナが聞いた。
「小さい方のお墓は、わたしのお婆のお墓だったわ」とシジマは言った。
「えっ、どうして、シジマのお祖母さんのお墓がここにあるの?」
「お婆のお墓はクボーヌムイにあったんだけど、神様になったお婆が屋嘉比のお婆に頼んで、ここに移してもらったみたい。いつか、必ず、わたしがここに来るってわかっていたみたい」
「そうだったの‥‥‥」
「大きい方はウトゥタル様のお墓よ」
「ウトゥタル様の声も聞こえたの?」
 シジマはうなづいた。
「何とおっしゃったんですか」とユラが聞いた。
「わたしに志慶真ヌルを継ぎなさいって言ったわ。でも、時期が少し早いから、もう少し待っていなさいって言ったの」
「どういう事? 今の志慶真ヌルはどうなるの?」とユーナが聞いた。
「わからないわ。でも、志慶真村には絶対に行ってはだめって言われたわ」
「どうしてかしら?」
「シジマさん、ウトゥタル様が嫁いだ湧川按司(わくが-あじ)の事を何か言っていませんでした?」とユラが聞いた。
 シジマは首を振った。
「千代松様を追い出した本部大主の事は?」
 シジマはまた首を振った。
「お願い、シジマさん、ウトゥタル様からその事を聞いて下さい。千代松様の父親の湧川按司がどんな人だったのか、本部大主がどんな人だったのか、どうしても知りたいのです」
「シジマさん、あたしたちも知りたいわ」とハルとシビーも言った。
 教えてくれるかしらと言いながらも、シジマはウトゥタルのお墓の前でお祈りを始めた。
 シジマがお願いするとウトゥタルは教えてくれた。お芝居の台本を書いた事はないが、長年、安須森ヌルと一緒にいるので、自分が台本を書くつもりになって色々と聞いた。ウトゥタルは嫌がる事もなく、質問に答えてくれた。
 シジマはお礼を言った。ウトゥタルは志慶真村には行かないでねと念を押した。
 ウトゥタルから聞いた事を話すと、ユラもハルもシビーも真剣な顔をしてシジマの言った事を書き留めていた。
「やっぱり、本部大主はろくでもない按司だったのね」とハルが言った。
「十人以上も側室がいたなんて信じられないわ」とシビーは怒っていた。
「志慶真曲輪(しじまくるわ)って、志慶真御門の先にある曲輪の事?」とユラが聞いた。
「千代松様のお父様が志慶真村の人たちが避難できるように作ったって言っていたわ。そこに本部大主が側室たちの屋敷を建てたのよ」
「それで、側室たちが直接に一の曲輪に行けるようにしたのね」
「二の曲輪につながっていた通路を一の曲輪に行けるように変えたようだわ。そこを千代松様に攻められて、グスクを奪われたのよ」
「馬鹿な男ね」とユラは言って、「それに比べて、千代松様のお父様は立派な人だったみたいね」と納得したように言った。
 サタルーが来て、「次にどこに行くんだ?」と聞いた。
「志慶真村に行っても何も収穫はないし、名護に帰りましょうか」とユラは言ったが、ハルとシビーは志慶真村に行ってみたいと言った。
今帰仁に行くのは危険だぞ」とサタルーが言った。
「鍛冶屋(かんじゃー)から聞いたんだが、湧川大主が鬼界島攻めから帰って来たそうだ」
「今回はやめた方がよさそうね」とシジマが言って、ハルとシビーも諦めて、一行は名護へと向かった。

 

 

 

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2-211.ナコータルー(第一稿)

 十一月の初め、島尻大里(しまじりうふざとぅ)ヌルが無事に女の子を産んだ。跡継ぎができたと島尻大里ヌルは涙を流して喜んだ。三十歳を過ぎて、跡継ぎの事はもう諦めていた。それなのに、突然、マレビト神が現れて、娘を授かった。島尻大里ヌルは何度も何度も、御先祖様の神様に感謝した。
 その噂は南部を駆け巡って、首里(すい)にも届いた。島尻大里ヌルの美しさと人柄の良さは誰もが知っているので、皆が祝福をした。
 マガーチは妻にばれないかと心配していた。妻もその噂は聞いていて、山南王(さんなんおう)の姉である島尻大里ヌルは雲の上の人だから、きっと噂通りに、相手は神様かもしれないわねと言ったので安心した。
 首里にいたサハチも噂を聞いて、ヤマトゥに行っているトゥイ様が一番喜ぶだろうと思った。
 翌日、材木屋が来たとの知らせが届いて、サハチは城下にある『材木屋』に顔を出した。主人に会いたいと言うと、浮島にいるという。サハチは浮島に向かった。
 若狭町(わかさまち)の北にある材木置き場に行くと、お昼休みだとみえて、杣人(やまんちゅ)たちが材木の上に腰を下ろして休んでいた。場違いなサハチが顔を出したので、力自慢のヤマンチュたちがサハチを睨んだ。サハチには誰が主人なのかわからなかった。
「ナコータルーはいるか」とサハチが言うと、
「親方(うやかた)に何の用だ!」と近くにいたヤマンチュがサハチに掛かってきた。
 サハチはちょっと体をかわしてよけ、軽く背中を押した。ヤマンチュは勢い余って倒れた。
「この野郎!」とヤマンチュたちがサハチを囲んだ。
「やめろ!」と誰かが叫んだ。
 材木の上に立ち上がった毛皮をまとった髭だらけの男がナコータルーのようだった。
「わしがナコータルーだ。そなたは誰だ?」
「島添大里按司(しましいうふざとぅあじ)のサハチだ」
 ヤマンチュたちが驚いた顔をして引き下がった。
 サハチは武当拳(ウーダンけん)を身に付けて以来、刀を腰に差してはいなかった。娘のユキからもらった短刀を差しているだけだった。時には一節切(ひとよぎり)を差している事もあるが、今日は差していない。
按司様(あじぬめー)がこんな所まで来るなんて」とナコータルーは笑って、「わしに何か用ですか」と聞いた。
 サハチはナコータルーの近くまで行って、材木に腰を下ろした。ナコータルーも座った。白い鉢巻きをして、袴(はかま)をはいた娘が近づいて来て、ナコータルーの隣りに座った。
「すっかり、ヤマンチュだな」とサハチは言った。
テーラーが明国から帰って来て、帰国祝いの宴(うたげ)の時、お前の事を聞いた。仲尾大主(なこーうふぬし)の倅だと聞いて驚いたぞ」
 ナコータルーは苦笑した。
「以前、サムレー大将だったと聞いたんで、サムレーの格好をしていると思っていたんだ」
「副大将ですよ。大将になる前に、材木屋に回されたんです」
「その理由もテーラーから聞いた」
 ナコータルーはまた苦笑して、「テーラー殿も口が軽いな」と言った。
「行方不明の弟の事も知っているんですね?」
 サハチはうなづいた。
「親父とは会っているのか」
「こっちに来た時は会っていますよ。親父が島添大里のミーグスクにいた時、家族を連れて島添大里のお祭りにも行った事があります」
「なに、お祭りに来たのか」
「あの時も今のような格好だったので、親父から言われなければ、按司様だとはわかりませんでしたよ」
「何だ、仲尾大主も紹介してくれればいいものを‥‥‥そうすれば今頃になって驚かなくても済んだのに」
「丸太引きのお祭りも見ました。ヌルたちが丸太に乗って先導していた。丸太が喜んでいるように見えましたよ」
 サハチが怪訝(けげん)な顔をしてナコータルーを見ると、ナコータルーは照れくさそうに笑った。
「長年、木を伐っていると、木にも魂(まぶい)があるような気がするんです。百年以上も生きていた木は特にそうです。わしらは伐る前に必ず、お祈りを捧げます。その丸太がお祭りとして、多くの人たちに見守られながら、晴れ晴れしく運ばれて行くのを見て感激しましたよ」
「そうか。丸太引きのお祭りも見てくれたのか」
 そんな深い意味があって始めたわけではないが、感激してくれる人がいて、丸太引きのお祭りを続けてきてよかったとサハチは思った。
「それで、わしに何のご用で?」とナコータルーはサハチに聞いた。
「ただ、会ってみたかっただけだ。これからもお世話になるからな」
「そうですか」
 弟の真喜屋之子(まぎゃーぬしぃ)に会わせてやってもいいが、もう少し様子を見ようとサハチは思った。
按司様、久し振りにマナビーに会いたいんですけど」と娘が言った。
「わしの娘のマルです。今帰仁(なきじん)にいた頃、マナビー様と仲がよかったのです」とナコータルーが言った。
 マルは父の許しを得て、サハチと一緒に島添大里に向かった。
 馬に揺られながら話を聞くと、マルが十歳の時、叔父の真喜屋之子が問題を起こして逃げ、父はサムレーから材木屋に回された。マルは母親と一緒に、親泊(うやどぅまい)に移った祖父母の家のお世話になった。生活が一変して、小さな家だったという。
 二年後、祖父が蔵奉行(くらぶぎょう)になって、今帰仁に戻る事ができて、立派な屋敷で暮らす事ができた。その頃、マナビーと一緒に叔父のリュウイン(劉瑛)から武芸を習った。十四歳の時にマナビーの侍女になり、その年、父が『材木屋』の主人になった。十六歳の時、マナビーが南部に嫁いでしまい、マルは父のもとへと行って、山仕事を手伝う事になり、今に至っていた。
「お嫁に行かないのか」とサハチが聞いたら、
「弟はサムレーになっちゃったし、あたしが材木屋を継ぐのよ」とマルは言った。
「女子(いなぐ)の親方か。勇ましいな」とサハチは笑った。
 マルをミーグスクに連れて行くと、クチャとスミが弓矢の稽古をしていた。マルはクチャがいるので驚いた。クチャもマナビーが嫁ぐ前までマナビーの侍女で、一緒に武芸の稽古に励んだ仲だった。クチャが名護(なぐ)に帰ってからは会う事もなく、久し振りの再会だった。
 マルとクチャが再会を喜んでいると侍女たちが出て来て、マルはみんなに囲まれた。
 サハチはマルをマナビーに預けて島添大里グスクに帰った。ナツと一緒にお茶を飲んでいたら、ナコータルーが訪ねて来たと門番から知らせが入った。
 さっき会ったばかりなのに、どうしたのだろうとサハチは大御門(うふうじょう)まで行った。
「弟の事で話があります」とナコータルーは言った。
 サハチはうなづいて、ナコータルーをグスクに入れ、乗って来た馬を門番に預けた。
「高い所は好きか」とサハチはナコータルーに聞いた。
「材木を伐る時、枝落としをするので、高い所には慣れています」
「お前の弟の事はまだ秘密の事でな、人に聞かれたくないんだ」
 サハチはナコータルーを東曲輪(あがりくるわ)に連れて行った。東曲輪ではサスカサの指導で非番の女子サムレーたちが武当拳の稽古に励んでいた。
「噂には聞いていたが凄いのう」とナコータルーは女子サムレーたちの気合いの入った稽古を見ていた。
 サハチとナコータルーは物見櫓(ものみやぐら)に登った。上に着くなり、
「丸太が大分痛んでいます。そろそろ建て直した方がいいですよ」とナコータルーは言った。
 物見櫓はサハチが島添大里按司になる前からあった。少なくとも十四年は経っている。確かにナコータルーの言う通りだと思った。
「お前を連れて来てよかった。さっそく、建て替えを考えよう」
「いい眺めだ」と言いながらナコータルーは眺めを楽しんだ。
 サハチはミーグスクの方を眺めて、「あのグスクに山北王(さんほくおう)の兵が五十人いる」と言った。
「兵の中に湧川大主(わくがーうふぬし)の配下の者がいて、このグスクを見張っている。お前がここに来た事はそいつによって湧川大主に知らされるだろう」
「構いませんよ。聞かれたら、材木の事で相談に行ったと言いますよ」
「この物見櫓を改築するので、見に来たという事にすればいい」
 ナコータルーはうなづいて、「弟の事は国頭(くんじゃん)のクミから聞きました」と言った。
「なに、クミから聞いたのか」とサハチは驚いて、ナコータルーを見た。
「驚きましたよ。あいつがクミに会いに行くとは思ってもいなかった。クミの話だと首里慈恩寺(じおんじ)にいるというので、会いに行こうと思っていたのです。でも、按司様がわしに会いに来た。きっと、弟の事を知っているのに違いないと思いまして、慈恩寺に行く前にここに来たのです」
「そうか。クミはお前に話したのか。クミとはよく会っていたのか」
「材木屋になって山の中で暮らすようになってから、何度か会っています」
「クミはお前の従妹(いとこ)でもあったのだな」
「弟はいつ帰って来たのです?」
琉球に帰って来たのはかなり前だろう。ずっと南部に隠れていたようだ。慈恩寺に直接、行かなくてよかったな。お前の周りにも湧川大主の配下がいるかもしれんぞ」
「えっ、まさか?」とナコータルーは言ったが、湧川大主ならやりかねないと思った。ヤマンチュたちの素性をいちいち調べてはいない。潜り込ませるのは簡単だった。
「今晩、首里の遊女屋(じゅりぬやー)『喜羅摩(きらま)』に来てくれ。弟に会わせる」とサハチは言った。
「怪しまれんように、ヤマンチュたちも連れて行った方がいいだろう」
 ナコータルーはサハチを見つめて、うなづいた。
 『喜羅摩』は、海賊だった頃のヒューガの配下のサチョーが、十三年前に浦添(うらしい)の城下に店を出し、首里の城下ができた時に『宇久真(うくま)』の向かい側に移転した遊女屋だった。『宇久真』がサムレーたちが利用する高級遊女屋で、『喜羅摩』は庶民たちが利用する遊女屋だった。城下ができた頃は遊女屋はその二軒だけだったが、『喜羅摩』の裏に遊女屋が何軒も建ち、料理屋や宿屋もできて、今では歓楽街になっていた。
 浮島に帰ったナコータルーが、まだ荷下ろしの途中だが、今晩なら大広間が空いているというので、『喜羅摩』に繰り出すぞと言うとヤマンチュたちは大喜びをした。ナコータルーは喜ぶヤマンチュたちを見ながら、この中に湧川大主の配下がいるのかと疑った。
 日暮れ前に『喜羅摩』に着いたヤマンチュ一行は大広間に通されて、遊女(じゅり)たちに歓迎された。宴もたけなわの頃、ナコータルーは馴染みの遊女に連れられて席を外した。
 案内された小部屋にサハチ、ウニタキ、真喜屋之子が待っていた。一緒にいたのはサチョーの妻で女将(おかみ)を務めているカーラだった。
 九年振りの再会は静かだった。真喜屋之子もナコータルーも何も言わずに相手の顔を見ていた。女将がナコータルーを連れてきた遊女を連れて部屋から出て行った。
「兄貴、すまなかった」と真喜屋之子が謝った。
「ヤマトゥンチュに扮しているのか」とナコータルーが言った。
「七年前に帰って来てからずっと、ヤマトゥンチュに扮していました」
「七年前に帰って来た? ヤマトゥにいたのは二年だけだったのか」
「浮島の遊女屋で遊女たちの護衛をしていました」
「遊女の護衛だと?」と言って、ナコータルーは楽しそうに笑った。
「お前が逃げたあと、わしは材木屋に回された。あともう少しでサムレー大将になれる時だったんで、俺はお前を恨んだよ。何て事をしてくれたんだとな。しかし、山の中で仕事をしながら、今帰仁にいた頃にはまったく気がつかなかった色々な事を学んだんだよ。言葉ではうまく言えんが、人として大切な何かを学んだような気がする。今では材木屋になってよかったと思っている。サムレー大将になるよりも、材木屋の親方になった事に、わしは誇りを持っているんだよ。新しい生き方が見つかったのは、お前のお陰だ」
「二人だけで遠慮なく話せ」とサハチは言って、ウニタキを連れて部屋を出た。
 サハチとウニタキはサチョーの部屋に行って、久し振りにサチョーと飲んだ。
「お二人が揃って来るなんて珍しいですな」とサチョーは笑った。
「俺はともかく、サハチがこの店に顔を出すとお客たちが萎縮(いしゅく)してしまうからな、なかなか来られないんだよ」とウニタキは言った。
「材木屋の親方はよく来るのか」とサハチはサチョーに聞いた。
「毎年、今頃に来ますよ。材木屋さんとの付き合いは先代の親方の頃からなんです。浦添に店を出した時からお得意さんになってくれました。先代の親方はサムレーでした。『材木屋』といっても、『油屋』と違って商人じゃないんですよ。材木奉行の役人なんです。今の親方もそうですよ。山北王に仕えている役人なんですよ」
「材木奉行か‥‥‥親方たちは夏になるまでこっちにいるのか」
「材木屋の本拠地は塩屋湾の奥なんです。あそこで太い丸太を伐り出して冬に来るのです。夏になるまで本拠地には帰れないので、恩納(うんな)の辺りまで行って、木を伐って、また浮島に来るのです」
「冬の間も仕事をしていたのか」
首里の城下造りをしていた頃は、それでも間に合わなくて、南部の山の木もかなり伐られたようですよ」
 首里の城下ができるのに、そんな苦労があったなんて、サハチはちっとも知らなかった。この遊女屋も向かいにある『宇久真』も、家臣たちの屋敷も皆、苦労して集められた材木を使っていたのだった。
「クミがナコータルーに話したとは意外だったな」とウニタキが言った。
「これで仲尾大主の家族は皆、南部にいるというわけだ。リューインの家族は明国に行ったしな」
「まだ、弟の家族と母親が今帰仁にいるだろう」とサハチは言った。
「弟を寝返らせるのは難しいぞ」
「ナコータルーの家族はどこにいるんだ?」
「確か、ナコータルーの奥さんはサムレー大将の娘だったはずだ。今帰仁にいるのかもしれんな」
「戦のあと、ナコータルーを味方に付けるには家族たちを助けなければならんぞ」
「弟は難しいが、家族は助けられるだろう。あとは『油屋』だな。主人のウクヌドー(奥堂)は首里にいる。今帰仁にいる家族たちを助ければ、中山王に仕えてくれるだろう。油屋は商人だから、商品を守ってやればいい」
「油か。火が付けば大火事になるぞ。油屋の蔵はどこにあるんだ?」
「親泊にあると思うが調べてみるよ」
「浮島にもあるんじゃないのか」
「あるだろうな」
「ちゃんと調べておいた方がいいな。火事になったら大変だ」
「わかった。調べさせよう。湧川大主に関わるので各地にある油屋の拠点は調べたんだが、油を保管している蔵までは調べなかった。気づいてよかったよ」
 半時(はんとき)(一時間)ほど経って、ナコータルーと真喜屋之子がいる部屋に戻ると、真喜屋之子が一人で酒を飲んでいた。
「ナコータルーはどうした?」とサハチは聞いた。
「戻りました。あまり席を外していると怪しまれると言っていました」
「そうか。急な事で悪かったな」
「いえ。クミと会った時、兄貴が現れるような気がしていたんです。会えてよかったと思っています。兄貴も随分と変わりました。あの事件を起こした時、真っ先に思ったのは兄貴の事です。兄貴が知ったら、俺は必ず、兄貴に斬られると思いました。俺はずっと兄貴から逃げていたのです。俺は斬られる覚悟をして来たのですが、兄貴は怒りませんでした。やってしまった事を悔やんでも仕方がない。お前は死ぬまでそれを背負って生きなければならない。生きてまた、こうして会えて嬉しいと言いました」
「お前も兄貴も重臣の倅として何不自由なく育ったが、あの事件のあと、お互いに苦労したようだな」と言って、ウニタキは笑った。
「こいつは勝連按司(かちりんあじ)の倅だったんだよ」とサハチが言ったら、真喜屋之子は驚いた顔をしてウニタキを見ていた。
 女将が三人の遊女を連れて来た。
「今晩はゆっくりしていって下さいね」と言って女将は去って行った。
 ウニタキは真喜屋之子を、羽之助(はねのすけ)というヤマトゥンチュで、慈恩寺の武術師範だと遊女たちに紹介した。サハチとウニタキは島添大里から慈恩寺に修行に来たサムレー大将だと言った。
「皆さん、相当、お強いんですね」と遊女たちは驚いた。
 慈恩寺の師範になる前、浮島の遊女屋で遊女たちの護衛をしていた頃の話を真喜屋之子は面白おかしく話して、皆を笑わせた。長い間、遊女屋の世話になっていたので、遊女たちの扱いもうまかった。サハチとウニタキも遊女たちを相手にたわいもない事を言って楽しい時を過ごした。
 来年の正月の下旬、山南王と一緒に進貢船を送る事に決まり、サハチは首里で、その準備に追われた。ウリーに明国に行って来いと行ったが、一緒に行ってくれる者を探すのが大変だった。クグルーとシタルーは五月に行って、まだ帰って来ない。そろそろ帰って来ると思うが、帰って来て、またすぐに行かせるのは家族たちに申し訳ない。ウリーと一緒に同い年の八重瀬按司(えーじあじ)(マタルー)の長男のハチグルーも行く事に決まったが、一緒に行く経験者が必要だった。
 探してみたが見つからず、サハチはヤマトゥに行っているクレーに頼もうと思った。明国には行った事がないが、若い者たちを連れて三度、ヤマトゥに行っている。帰って来てすぐに行く事になるが、クレーは独り者だった。頼めば行ってくれるだろう。しかし、クレーがどうして嫁をもらわないのか少し気になった。
 明国に行く人たちの人選が終わった日、非番の女子サムレーのグイクナビーとウフハナが島添大里に行くと言うので、一緒に行く事にした。二人は『油屋』の娘のユラを連れていた。
 ユラは毎日、城下の娘たちと一緒に剣術の稽古に通っているというが、会うのは初めてだった。
「安須森ヌル様に会いたいんですって」とウフハナが言った。
 ウフハナ(大ハナ)は名前の通り、背の高い女だった。グイクナビーとウフハナは島添大里の女子サムレー、シジマとユーと同期で、久し振りに会いに行くと言っていた。
「安須森ヌルに何か用なのか」
今帰仁のお祭りのために書いた、お芝居の台本を見てもらいたいようですよ」
「ほう、お芝居の台本を書いたのか」とサハチは納得した。
 去年のお祭りの時、ユラが中心になってお芝居を演じた事をウニタキから聞いたのを思い出した。
「親が反対しても、女子サムレーになるって言っていたんだけど、今帰仁のお祭りのあとは、もうお芝居に夢中なんですよ。前からお芝居は好きだったんだけど、安須森ヌル様のように、素晴らしいお芝居の台本を書きたいって言っています」
 安須森ヌルのお陰で、油屋とのつながりができそうだとサハチはユラを見た。二十歳前後の美人で、顔付きは琉球の娘のようだった。
「母親は琉球人(りゅうきゅうんちゅ)なのか」と聞くと、ユラはうなづいた。
「父が今帰仁で出会って側室に迎えたのです。本妻は今帰仁にいて、母がこっちにいます」
 混血だから美人なのかとサハチは納得した。
「ヤマトゥには行った事があるのか」
「一度、兄と一緒に博多に行きました。賑やかな都でした。博多に琉球お船が来たのには驚きました。首里の王様(うしゅがなしめー)が明国にお船を送っているのは知っていましたけど、ヤマトゥに送っていたなんて知りませんでした」
「そのお船に乗って、安須森ヌルもヤマトゥに行って来たんだよ」
「えっ、安須森ヌル様もヤマトゥに行っているのですか。偉いヌル様だと聞いています。会ってくれるでしょうか」
「お芝居好きなお前なら大歓迎されるだろう」
 サハチがそう言うとユラは嬉しそうに笑った。その笑顔を見て、若いサムレーたちが騒ぎそうだと思った。
 島添大里グスクに着いて、東曲輪に入った時、ハルとシビーが木剣で撃ち合いをしていた。
「あの二人もお芝居の台本を書いている」とサハチはユラに教えた。
「ハルさんとシビーさんですね。与那原(ゆなばる)のお祭りに行って、『女海賊(いなぐかいずく)』を観ました。よくあんなお話が書けるって感心しました」
 ハルとシビーがサハチに気づいて駆け寄って来た。
按司様、ヤンバルに行きたいの。行ってもいいかしら?」とハルが聞いた。
「ヤンバルに行くだと?」
「名護の長老様から、今帰仁按司の千代松(ちゅーまち)の事を聞いたのよ。面白そうな話になるわ。国頭(くんじゃん)まで調べに行きたいのよ」
「名護の長老様がここにいるのですか」とユラが驚いた。
「マナビーのグスクにいるんだよ」とサハチは言った。
 誰?と言った顔をして、ハルとシビーがユラを見ていた。
「ヤンバルの娘のユラだ」とサハチはハルとシビーに言った。
「ヤンバルの娘?」
「千代松様の事はあたしも調べたのよ」とユラが言った。
 ハルとシビーは驚いて、ユラを見た。
「あたし、『志慶真(しじま)のウトゥタル』の台本を書いたの。千代松様も出て来るのよ」
 三人は千代松の事を話しながら安須森ヌルの屋敷に向かった。
 ユラは安須森ヌルの屋敷で、マナビーの侍女のトゥミと再会した。二人は幼馴染みで、ユラが首里に来るまで、一緒に遊んでいた仲だった。今帰仁のお祭りの時、ユラの家を訪ねたら、父親が鬼界島(ききゃじま)で戦死して、家族は母親の実家に帰って行ったと言われて驚いた。まさか、こんな所で再会するなんて思ってもいなかった。
「母親と妹たちもここに呼んだのよ」とトゥミは言った。二人は偶然の再会を喜んだ。
 女子サムレーのシジマが志慶真村の生まれだと聞いてユラは驚き、志慶真のウトゥタル(乙樽)の事を聞いたら、詳しく知っているのでさらに驚いた。今帰仁のお祭りの時、志慶真村を訪ねたが、物知りの長老が亡くなってしまい、古い事を知っている人はいなかった。年寄りに話を聞いても、誰もが知っている伝説しか知らなかった。
 お婆から聞いたと言って、シジマはウトゥタルの事を話してくれた。ウトゥタルが神様として祀られているのは知っているが、ウトゥタルが志慶真ヌルだったなんて知らなかった。若ヌルの時、その美しさを見初められて、今帰仁按司の側室になったという。あまりにも詳しいので、ユラは不思議に思って、お祖母(ばあ)様はヌルだったのですかと聞いた。
「お婆はヌルじゃないけど、志慶真ヌルの娘だったの。お婆のお姉さんがヌルを継いだのよ。お婆はウトゥタル様の孫だったらしいわ。お婆が生まれた時、ウトゥタル様はもう亡くなっていたけど、お婆は幼い頃から、ウトゥタル様の声を聞いていたみたい。ヌルじゃないけど、お婆は神様の声が聞こえたの。神様から聞いた色々なお話をあたしに話してくれたのよ」
 ハルとシビーも驚いて、シジマから聞いた話を書き留めていた。
「ねえ、シジマさんはウトゥタル様の声は聞こえないの?」とハルが聞いた。
「聞こえないわよ。あたしはヌルじゃないもの」
「でも、ササ姉(ねえ)が言っていたわ。ヌルの血筋は母親を通してつながるって。シジマさんのお母さんはお祖母様の娘なんでしょ。シジマさんもヌルの血筋なのよ。ササ姉に見てもらったら、きっとシジ(霊力)が高くなるはずよ」
「まさか?」と言ってシジマは笑ったが、武当拳の呼吸法を始めてから、自分でもシジが高くなったような気はしていた。神様の声は聞こえないが、神様の存在はわかるような気がしていた。
 ユラが書いた『志慶真のウトゥタル』を読んだ安須森ヌルは、とても面白いわと言って、ユラの才能を認めた。
 ユラは安須森ヌルからお芝居に関する様々な事を学ぶために安須森ヌルの屋敷に滞在した。父親のウクヌドーが心配して、店の者を送って来たが、お芝居の台本を必死になって写しているユラを見て、安心して帰って行ったという。

 

 

 

西根打刃物製作所 叉鬼山刀(マタギナガサ) 木の柄ナガサ (9.5寸)

目次 第二部

尚巴志伝 第二部

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このイラストはは和々様よりお借りしました。



  1. 山田のウニウシ(第二稿)   護佐丸、尚巴志を頼って首里に行く。
  2. 胸のときめき(第二稿)   護佐丸、島添大里で恋をする。
  3. 恋の季節(第二稿)   サグルーとササ、山田で魂を抜かれる。
  4. キラマの休日(第二稿)   尚巴志夫婦、毎年恒例の旅で慶良間の島に行く。
  5. ナーサの遊女屋(第二稿)   中山王の家臣たちの懇親の宴。
  6. 宇座の古酒(第二稿)   尚巴志、宇座の御隠居の倅と古酒を飲む。
  7. 首里の初春(第三稿)  中山王となった思紹の初めての正月。
  8. 遙かなる船路(第二稿)  尚巴志、ウニタキ、懐機、明国に行く。
  9. 泉州の来遠駅(第二稿)   明国に着いた尚巴志たちは来遠駅に落ち着く。
  10. 麗しき三姉妹(第二稿)   尚巴志たち、福州に行きメイファンと再会する。
  11. 裏切り者の末路(第二稿)   尚巴志たち、メイファンの敵討ちを助ける。
  12. 島影に隠れた海賊船(第二稿)   尚巴志たち、明の海賊船に乗る。
  13. 首里のお祭り(第二稿)   護佐丸、ササたちと祭りの警備をする。
  14. 富楽院の桃の花(第二稿)   尚巴志たち、明国の都、応天府に着く。
  15. 応天府の夢に酔う(第二稿)   尚巴志たち、最高級の妓楼で夢を見る。
  16. 真武神の奇跡(第二稿)   討伐軍を破って皇帝になった永楽帝
  17. 武当山の仙人(第二稿)   尚巴志たち、武当山で張三豊と出会う。
  18. 霞と拳とシンシンと(第二稿)   尚巴志とウニタキ、張三豊に武術を習う。
  19. 刺客の背景(第二稿)   馬天ノロ、刺客の正体を探る。
  20. 龍虎山の天師(第二稿)   尚巴志たち、道教の本山、龍虎山に行く。
  21. 西湖のほとりの幽霊屋敷(第二稿)   尚巴志たち、三姉妹と再会する。
  22. 清ら海、清ら島(第二稿)  三姉妹と張三豊が琉球に来る。
  23. 今帰仁の天使館(第二稿)   旅に出た張三豊たちが帰って来る。
  24. 山北王の祝宴(第二稿)   攀安知、志慶真の長老から今帰仁の歴史を聴く。
  25. 三つの御婚礼(第二稿)   サグルー、尚忠、護佐丸、妻を迎える。
  26. マチルギの御褒美(第二稿)   尚巴志、妻のマチルギにしぼられる。
  27. 廃墟と化した二百年の都(第二稿)   尚巴志、ウニタキと浦添に行く。
  28. 久高島参詣(第二稿)  思紹王、女たちを連れて久高島へ行く。
  29. 丸太引きとハーリー(第二稿)   尚巴志、豊見グスクでハーリーを見る。
  30. 浜辺の酒盛り(第二稿)   尚巴志、ヤマトゥに行くマチルギたちを見送る。
  31. 女たちの船出(第二稿)   マチルギたち、長い船旅を楽しみ博多に着く。
  32. 落雷(第二稿)   尚巴志、雷鳴を聞きながらマジムン退治を思い出す。
  33. 女の闘い(第二稿)   三姉妹の船が来て、メイユーとナツが会う。
  34. 対馬の海(第二稿)   マチルギ、対馬島でイトとユキに会う。
  35. 龍の爪(第二稿)   尚巴志、ウニタキ、懐機、朝鮮旅の計画を練る。
  36. 笛の調べ(第二稿)   久し振りに佐敷グスクから笛の音が流れる。
  37. 初孫誕生(第二稿)   尚忠の長男、尚志達、生まれる。
  38. マチルギの帰還(第二稿)   女たちがヤマトゥから無事に帰国する。
  39. 娘からの贈り物(第二稿)   尚巴志、マチルギから旅の話を聞く。
  40. ササの強敵(第二稿)   馬天ノロ、日代(ティーダシル)の石を探し始める。
  41. 眠りから覚めたガーラダマ(第二稿)   ササ、読谷山で古い勾玉を見つける。
  42. 兄弟弟子(第二稿)   尚巴志、兼グスク按司武当拳の試合をする。
  43. 表舞台に出たサグルー(第二稿)   サグルー、尚巴志の代理を見事に務める。
  44. 中山王の龍舟(第二稿)   ウニタキの新しい隠れ家が完成する。
  45. 佐敷のお祭り(第二稿)   尚巴志の一節切と佐敷ヌルの横笛に大喝采
  46. 博多の呑碧楼(第二稿)   朝鮮旅に出た尚巴志たち、博多に着く。
  47. 瀬戸内の水軍(第二稿)   尚巴志村上水軍と塩飽水軍の頭領と会う。
  48. 七重の塔と祇園祭り(第二稿)   尚巴志たち、京都に着く。
  49. 幽玄なる天女の舞(第二稿)   尚巴志が一節切を吹くと美女が舞う。
  50. 天空の邂逅(第二稿)   尚巴志たち、七重の塔に登って感激する。
  51. 鞍馬山(第二稿)   尚巴志たち、鞍馬山で武術修行。
  52. 唐人行列(第二稿)   尚巴志、増阿弥の芸に感動する。
  53. 対馬の娘(第二稿)   尚巴志、イトと再会、ユキとミナミに会う。
  54. 無人島とアワビ(第二稿)   尚巴志、昔の顔なじみと再会する。
  55. 富山浦の遊女屋(第二稿)   尚巴志たち、富山浦(釜山)に渡る。
  56. 渋川道鎮と宗讃岐守(第二稿)   尚巴志九州探題対馬守護に会う。
  57. 漢城府(第二稿)   尚巴志たち、朝鮮の都に到着する。
  58. サダンのヘグム(第二稿)   尚巴志たち、ナナの案内で都見物。
  59. 開京の将軍(第二稿)   尚巴志たち、高麗の都に行く。
  60. 李芸とアガシ(第二稿)   尚巴志、李芸と会う。
  61. 英祖の宝刀(第二稿)   佐敷ノロ、神様の声を聞いて宝刀を探す。
  62. 具志頭按司(第二稿)   佐敷ノロ、お祭りでお芝居を上演する。
  63. 対馬慕情(第二稿)   尚巴志、家族を連れて舟旅に出る。
  64. 旧港から来た娘(第二稿)   尚巴志、旧港の施二姐と会う。
  65. 龍天閣(第二稿)  尚巴志、旧港の船を連れて琉球に帰る。
  66. 雲に隠れた初日の出(第二稿)   尚巴志、上間グスクの警固を強化する。
  67. 勝連の呪い(第二稿)   尚巴志の義兄サムが勝連按司になる。
  68. 思紹の旅立ち(第二稿)   思紹、張三豊と一緒に明国に行く。
  69. 座ったままの王様(第二稿)   佐敷大親とジクー禅師、ヤマトゥに行く。
  70. 二人の官生(第二稿)   尚巴志、明国に送る留学生を決める。
  71. ンマムイが行く(第二稿)   兼グスク按司、家族を連れて今帰仁に行く。
  72. ヤンバルの夏(第二稿)   兼グスク按司、家族を連れてヤンバルを巡る。
  73. 奥間の出会い(第二稿)   兼グスク按司、奥間で隠し事を聞いて驚く。
  74. 刺客の襲撃(第二稿)   兼グスク按司、ヤンバルの山中で襲われる。
  75. 三か月の側室(第二稿)   メイユー、尚巴志の側室になる。
  76. 百浦添御殿の唐破風(第二稿)   首里グスク正殿の改築が完成する。
  77. 武当山の奇跡(第二稿)   思紹、武当山で張三豊の凄さを知る。
  78. イハチの縁談(第二稿)   米須按司と玻名グスク按司が東方に寝返る。
  79. 山南王と山北王の同盟(第二稿)   山北王の娘が山南王の三男に嫁いで来る。
  80. ササと御台所様(第二稿)   ササ、伊勢神宮で神様の声を聞く。
  81. 玉依姫(第二稿)   ササ、豊玉姫のお墓で玉依姫の声を聞く。
  82. 伊平屋島と伊是名島(第二稿)   伊平屋島の親戚たちが逃げてくる。
  83. 伊平屋島のグスク(第二稿)   サグルーと尚忠と護佐丸、伊平屋島に行く。
  84. 豊玉姫(第二稿)   ヒューガの師匠、慈恩禅師が琉球に来る。
  85. 五年目の春(第二稿)   尚巴志、龍天閣で今年の計画を練る。
  86. 久高島の大里ヌル(第二稿)   ササ、神様から願い事を頼まれる。
  87. サグルーの長男誕生(第二稿)   兼グスク按司の新しいグスクが完成する。
  88. 与論島(第二稿)   ウニタキ、与論島に行き、与論ヌルと再会する。
  89. ユンヌのお祭り(第二稿)   尚巴志、ササたちと与論島に行く。
  90. 伊是名島攻防戦(第二稿)   伊是名島で中山王と山北王の戦が始まる。
  91. 三王同盟(第二稿)   中山王と山北王の同盟が決まり、山南王も加わる。
  92. ハルが来た(第二稿)   山南王から尚巴志に側室が贈られる。
  93. 鉄炮(第二稿)   三姉妹がアラビアの商品と鉄炮を持って来る。
  94. 熊野へ(第二稿)   ササ、将軍様の奥方と一緒に熊野詣でに出掛ける。
  95. 新宮の十郎(第二稿)   サスカサ、神倉山で十郎の話を聞く。
  96. 奄美大島のクユー一族(第二稿)   本部のテーラー奄美大島を攻める。
  97. 大聖寺(第二稿)   首里に最初のお寺が完成する。
  98. ジャワの船(第二稿)   ヤマトゥに行った交易船がジャワの船を連れて来る。
  99. ミナミの海(第二稿)   早田左衛門太郎が、イトとユキとミナミを連れて来る。
  100. 華麗なる御婚礼(第二稿)   チューマチ、山北王の娘マナビーを妻に迎える。
  101. 悲しみの連鎖(第二稿)   玉グスク按司から始まって、続けて五人が亡くなる。
  102. 安須森(第二稿)   佐敷ノロ、ササたちを連れて安須森に行く。
  103. 送別の宴(第二稿)   尚巴志、早田左衛門太郎たちを連れて慶良間の島に行く。
  104. アキシノ(第二稿)   ヤマトゥ旅に出た佐敷ノロとササたち、厳島神社に行く。
  105. 小松の中将(第二稿)   大原寂光院で高橋殿が平維盛と華麗に舞う。
  106. ヤンバルのウタキ巡り(第二稿)   馬天ノロたち、今帰仁に行く。
  107. 屋嘉比のお婆(第二稿)   馬天ノロ、安須森で神様にお礼を言われる。
  108. 舜天(第二稿)   馬天ノロ浦添ノロを連れて喜舎場森に行く。
  109. ヌルたちのお祈り(第二稿)   馬天ノロたち、南部のウタキを巡る。
  110. 鳥居禅尼(第二稿)   佐敷ノロ、熊野で平維盛の足跡をたどる。
  111. 寝返った海賊(第二稿)   三姉妹が来て、大きな台風も来る。
  112. 十五夜(第二稿)   サスカサ、島添大里グスクで中秋の名月を祝う。
  113. 親父の悪夢(第二稿)   山南王、悪夢にうなされて、出陣を決意する。
  114. 報恩寺(第二稿)   ヤマトゥの交易船が旧港の船を連れて帰国する。
  115. マツとトラ(第二稿)   尚巴志対馬の旧友を連れて首里に行く。
  116. 念仏踊り(第二稿)   辰阿弥が首里のお祭りで念仏踊りを踊る。
  117. スサノオ(第二稿)   懐機の娘が佐敷大親の長男に嫁ぐ。
  118. マグルーの恋(第二稿)   ヤマトゥ旅に出たマグルーを待っている娘。
  119. 桜井宮(第二稿)   馬天ノロ、各地のノロたちを連れて安須森に行く。
  120. 鬼界島(第二稿)   山北王の弟、湧川大主、喜界島を攻める。
  121. 盂蘭盆会(第二稿)   三姉妹、パレンバン、ジャワの船が琉球にやって来る。
  122. チヌムイ(第二稿)   山南王、汪応祖、死す。
  123. タブチの決意(第二稿)   弟の死を知ったタブチは隠居する。
  124. 察度の御神刀(第二稿)   タブチ、山南王になる。
  125. 五人の御隠居(第二稿)   汪応祖の死を知った思紹、戦評定を開く。
  126. タブチとタルムイ(第二稿)   八重瀬グスクで戦が始まる。
  127. 王妃の思惑(第二稿)   汪応祖の葬儀のあと、戦が再開する。
  128. 照屋大親(第二稿)   山南王の進貢船が帰って来る。
  129. タブチの反撃(第二稿)   タブチ、豊見グスクを攻める。
  130. 喜屋武グスク(第二稿)   尚巴志、チヌムイとミカに会う。
  131. エータルーの決断(第二稿)   タブチの長男、けじめをつける。
  132. 二人の山南王(第二稿)   島尻大里グスク、他魯毎軍に包囲される。
  133. 裏の裏(第二稿)   尚巴志、具志頭グスクを開城させる。
  134. 玻名グスク(第二稿)   尚巴志、玻名グスクを攻める。
  135. 忘れ去られた聖地(第二稿)   尚巴志とササ、古いウタキを巡る。
  136. 小渡ヌル(第二稿)   尚巴志、小渡ヌルと出会う。
  137. 山南志(第二稿)   宅間之子、山南の歴史書「山南志」を完成させる。
  138. ササと若ヌル(第二稿)   ササ、4人の若ヌルの師匠になる。
  139. 山北王の出陣(第二稿)   中山王と山北王が山南王の戦に介入する。
  140. 愛洲のジルー(第二稿)   ササのマレビト神が馬天浜にやって来る。
  141. 落城(第二稿)   護佐丸、玻名グスク攻めで活躍する。
  142. 米須の若按司(第二稿)   島添大里のお祭りの後、尚巴志は米須に行く。
  143. 山グスク(第二稿)   米須グスクを落とした尚巴志、山グスクに行く。
  144. 無残、島尻大里(第二稿)   他魯毎、島尻大里グスクに総攻撃を掛ける。
  145. 他魯毎(第二稿)   他魯毎、山南王に就任する。
  146. 若按司の死(第二稿)   ササ、宮古島の事を調べる。
  147. 久高ヌル(第二稿)   一月遅れの久高島参詣。
  148. 山北王が惚れたヌル(第二稿)   攀安知、古宇利島に行く。
  149. シヌクシヌル(第二稿)   ササ、斎場御嶽で運玉森ヌルに就任する。
  150. 慈恩寺(第二稿)   武術道場の慈恩寺が完成する。
  151. 久米島(第二稿)   尚巴志、ウニタキ、懐機、久米島に行く。
  152. クイシヌ(第二稿)   尚巴志、ニシタキ山頂で一節切を吹く。
  153. 神懸り(第二稿)   玻名グスクヌル、安須森で神懸りする。
  154. 武装船(第二稿)   ウニタキ、山北王の軍師と酒を飲む。
  155. 大里ヌルの十五夜(第二稿)   久高島大里ヌル、島添大里グスクに来る。
  156. 南の島を探しに(第二稿)   ササと安須森ヌル、愛洲次郎の船で宮古島に行く。
  157. ミャーク(第二稿)   ササたち、与那覇勢頭と目黒盛豊見親と会う。
  158. 漲水のウプンマ(第二稿)   ササたち、漲水のウプンマと一緒に狩俣に戻る。
  159. 池間島のウパルズ様(第二稿)   クマラパ、ウバルズ様に怒られる。
  160. 上比屋のムマニャーズ(第二稿)   ササたち、平家の子孫と会う。
  161. 保良のマムヤ(第二稿)   ササと安須森ヌル、アラウスの古いウタキに入る。
  162. 伊良部島のトゥム(第二稿)   高腰グスクの熊野権現で神様たちと酒盛り。
  163. スタタンのボウ(第二稿)   ササたち、来間島に寄って多良間島に行く。
  164. 平久保按司(第二稿)   アホウドリに歓迎されたササたち、平久保按司と会う。
  165. ウムトゥ姫とマッサビ(第二稿)   ササたち、ノーラ姫とウムトゥ姫に会う。
  166. 神々の饗宴(第二稿)   於茂登岳の山頂で、神様たちと酒盛り。
  167. 化身(第二稿)   名蔵の白石御嶽と水瀬御嶽で神様と会う。
  168. ヤキー退治(第二稿)   ササたち屋良部岳に登り、山頂で雷雨に遭う。
  169. タキドゥン島(第二稿)   タキドゥンの話を聞いて驚くササたち。
  170. ユーツンの滝(第二稿)   クンダギに登って、イリウムトゥ姫と会う。
  171. ドゥナン島(第二稿)   ササたち、クン島からドゥナン島へ向かう。
  172. ユウナ姫(第二稿)   ウラブダギに登ったササたち、ドゥナン島の村を巡る。
  173. 苗代大親の肩の荷(第二稿)   尚巴志、苗代大親の隠し事を知って笑う。
  174. さらばヂャンサンフォン(第二稿)   会同館で三姉妹たちの送別の宴が開催。
  175. トゥイの旅立ち(第二稿)   前山南王妃、ナーサと一緒に奥間に行く。
  176. 今帰仁での再会(第二稿)   前山南王妃、今帰仁に行って姪と会う。
  177. アミーの娘(第二稿)   尚巴志、ウニタキからトゥイの事を聞く。
  178. 婿入り川(第二稿)   山北王の若按司が山南王の婿になる。
  179. クブラ村の南遊斎(第二稿)   ササたち、ダンヌ村からクブラ村に行く。
  180. 仕合わせ(第二稿)   ササと愛洲次郎、二人だけの時を過ごす。
  181. ターカウ(第二稿)   ササたち、黒潮を越えて台湾に行く。
  182. 伝説の女海賊(第二稿)   ササたち、高雄で女海賊の活躍を聞く。
  183. 龍と鳳凰(第二稿)   唐人町の宮殿にお世話になるササたち。
  184. トンド(第二稿)   ササたち、トンド王国に着く。
  185. 山北王の進貢(第二稿)  リュウイン、山北王の使者として明国に行く。
  186. 二つの婚礼(第二稿)   マグルーとマウミ、ウニタルとマチルーが結ばれる。
  187. 若夫婦たちの旅(第二稿)   ウニタル夫婦とマグルー夫婦、旅に出る。
  188. サハチの名は尚巴志(第二稿)   今帰仁のお祭りからウニタキが帰って来る。
  189. トンドの新春(第二稿)   ササたち、新年の祝宴で二日酔い。
  190. パティローマ(第二稿)   ササたち、波照間島に行く。
  191. キキャ姫の遊戯(第二稿)   湧川大主、喜界島を攻める。
  192. 尚巴志の進貢(第二稿)   サハチ、尚巴志の名前で進貢船を送る。
  193. ササの帰国(第二稿)   南の島の人たちを連れて、ササたち帰国する。
  194. 玉グスク(第二稿)   ササ、豊玉姫から瀬織津姫の事を聞く。
  195. サミガー大主の小刀(第二稿)   タキドゥン按司の話を聞いて驚く尚巴志
  196. 奥間のミワ(第二稿)   ササたち、愛洲次郎の船でヤマトゥに行く。
  197. リーポー姫(第二稿)   他魯毎冊封するための冊封使琉球に来る。
  198. 他魯毎の冊封(第二稿)   諭祭の儀式と冊封の儀式が無事に終わる。
  199. 満月(第二稿)   ササたち、阿蘇山に登り、那智から天川の弁才天社に行く。
  200. 瀬織津姫(第二稿)   富士山麓の湖畔で、神様たちと酒盛り。
  201. 真名井御前(第二稿)   六甲山で武庫津姫、真名井御前の声を聞く。
  202. 八倉姫と大冝津姫(第二稿)   阿波に渡り、八倉比売神社と大粟神社に行く。
  203. 大物主(第一稿)   ササたち、三輪山に行き、サルヒコ、豊姫と会う。
  204. 重陽の宴(第一稿)   平田のお祭りが終わって、ミャークの船が帰国する。
  205. 王女たちの旅の空(第一稿)   リーポー姫たち、今帰仁に行き山北王と会う。
  206. 天罰(第一稿)   湧川大主、援軍を迎えて鬼界島を攻める。
  207. 大三島の伊予津姫(第一稿)   ササたち、大三島の入日の滝で伊予津姫と会う。
  208. 国頭御殿(第一稿)   リーポー姫たち、国頭グスクに行く。
  209. 南蛮船の帰国(第一稿)   馬天浜の張三豊を偲ぶお祭りに弟子たちが集まる。
  210. 大義名分(第一稿)   リーポー姫と冊封使が帰国して、進貢船が船出する。
  211. ナコータルー(第一稿)   尚巴志、山北王の材木屋の親方と会う。
  212. 志慶真のウトゥタル(第一稿)  ハルとシビーとユラ、ヤンバルに行く。



主要登場人物

 

第一部 目次

目次 第一部

尚巴志伝 第一部 月代の石

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このイラストはは和々様よりお借りしました。

 

  1. 誕生(最終決定稿)   尚巴志、佐敷苗代に生まれる。
  2. 馬天浜(最終決定稿)   サミガー大主とヤマトゥの山伏、クマヌ。
  3. 察度と泰期(最終決定稿)   浦添按司察度、過去を振り返る。
  4. 島添大里グスク(最終決定稿)   島添大里グスク、汪英紫に奪われる。
  5. 佐敷グスク(最終決定稿)   尚巴志の父、佐敷按司になる。
  6. 大グスク炎上(最終決定稿)   大グスク、汪英紫(島添大里按司)に奪われる。
  7. ヤマトゥ酒(最終決定稿)   早田三郎左衛門、馬天浜に来る。
  8. 浮島(最終決定稿)   尚巴志、早田左衛門太郎と旅に出る。
  9. 出会い(最終決定稿)   尚巴志、伊波按司の娘と剣術の試合をする。
  10. 今帰仁グスク(最終決定稿)   尚巴志、今帰仁に行く。
  11. 奥間(最終決定稿)   尚巴志、奥間村に滞在する。
  12. 恋の病(最終決定稿)   旅から帰った尚巴志、マチルギを想う。
  13. 伊平屋島(最終決定稿)   尚巴志、祖父の故郷に行く。
  14. ヤマトゥ旅(最終決定稿)   尚巴志、ヤマトゥへ旅立つ。
  15. 壱岐島(最終決定稿)   尚巴志、壱岐島で察度の噂を聞く。
  16. 博多(最終決定稿)   尚巴志、ヤマトゥの都を見て驚く。
  17. 対馬島(最終決定稿)   尚巴志、早田左衛門太郎の故郷に滞在する。
  18. 富山浦(最終決定稿)   尚巴志、高麗に行く。
  19. マチルギ(最終決定稿)   尚巴志の恋敵、ウニタキ現れる。
  20. 兵法(最終決定稿)   尚巴志、対馬で修行に励む。
  21. 再会(最終決定稿)   帰って来た尚巴志、マチルギと再会。
  22. ウニタキ(最終決定稿)   尚巴志、ウニタキと一緒に勝連グスクに行く。
  23. 名護の夜(最終決定稿)   尚巴志、マチルギと今帰仁に行く。
  24. 山田按司(最終決定稿)   尚巴志、マチルギの叔父、山田按司と会う。
  25. お輿入れ(最終決定稿)   マチルギ、尚巴志に嫁ぐ。
  26. 高麗の対馬奇襲(最終決定稿)   早田左衛門太郎の本拠地、高麗に攻められる。
  27. 豊見グスク(最終決定稿)   シタルー(汪応祖)、豊見グスクを築く。
  28. サスカサ(最終決定稿)   尚巴志とマチルギ、馬天ノロと旅に出る。
  29. 長男誕生(最終決定稿)   マチルギと馬天ノロ、神様になる。
  30. 出陣命令(最終決定稿)   察度、各按司に今帰仁征伐を命じる。
  31. 今帰仁合戦(最終決定稿)   中山王、山北王の今帰仁グスクを攻める。
  32. 次男誕生(最終決定稿)  尚巴志の次男(尚忠)と山田按司の次男(護佐丸)生まれる。
  33. 十年の計(最終決定稿)   尚巴志、佐敷按司(父)、鮫皮大主(祖父)と密談する。
  34. 東行法師(最終決定稿)   父が隠居して、尚巴志、佐敷按司となる。
  35. 首里天閣(最終決定稿)   察度、浦添按司を武寧に譲って隠居する。
  36. 浜川大親(最終決定稿)   ウニタキは妻子を殺され、シタルーは明に行く。
  37. 旅の収穫(最終決定稿)   奥間のサタルーと対馬のユキ。
  38. 久高島(最終決定稿) 尚巴志はマチルギに怒られ、ウニタキはチルーといい感じ。
  39. 運玉森(最終決定稿)   三好日向、尚巴志のために山賊になる。
  40. 山南王(最終決定稿)   承察度が亡くなり、若按司が山南王になる。
  41. 傾城(最終決定稿)   山南王、中山王の怒りを買って、汪英紫に攻められる。
  42. 予想外の使者(最終決定稿)   尚巴志夫婦、弟のマサンルー夫婦と旅をする。
  43. 玉グスクのお姫様(最終決定稿)   尚巴志、玉グスクと同盟を結ぶ。
  44. 察度の死(最終決定稿)   山北王のミンと奥間の長老も亡くなる。
  45. 馬天ヌル(最終決定稿)   馬天ノロ、御嶽巡りの旅に出る。
  46. 夢の島(最終決定稿)   早田左衛門太郎、慶良間の夢の島に行く。
  47. 佐敷ヌル(最終決定稿)  尚巴志の妹、マシューの気持ちとマカマドゥの決心。
  48. ハーリー(最終決定稿)   尚巴志夫婦と佐敷ノロ、ハーリーを見物。
  49. 宇座の御隠居(最終決定稿)   宇座の泰期が亡くなり、尚巴志夫婦は悲しむ。
  50. マジムン屋敷の美女(最終決定稿)  尚巴志、島添大里グスクに側室を入れる。
  51. シンゴとの再会(最終決定稿)   早田左衛門太郎、朝鮮に投降する。
  52. 不思議な唐人(最終決定稿)   尚巴志、懐機と出会う。
  53. 汪英紫、死す(最終決定稿)   懐機、旅から帰り、武術を披露する。
  54. 家督争い(最終決定稿)   達勃期と汪応祖が山南王の家督を争う。
  55. 大グスク攻め(最終決定稿)   尚巴志、大グスクを攻め落とす。
  56. 作戦開始(最終決定稿)   尚巴志、大グスクノロと再会する。
  57. シタルーの非情(最終決定稿)   達勃期、弟の汪応祖に敗れる。
  58. 奇襲攻撃(最終決定稿)   尚巴志、島添大里グスクを攻め落とす。
  59. 島添大里按司(最終決定稿)   尚巴志、島添大里按司になる。
  60. お祭り騒ぎ(最終決定稿)   尚巴志、城下の者たちと戦勝祝い。
  61. 同盟(最終決定稿)   尚巴志、山南王と同盟する。
  62. マレビト神(最終決定稿)   外間ノロと佐敷ノロにマレビト神が現れる。
  63. サミガー大主の死(最終決定稿)   神の声を聞いたウニタキ。
  64. シタルーの娘(最終決定稿)   山南王のお姫様の悩みと青い海
  65. 上間按司(最終決定稿)   明国の使者が二十年振りにやって来る。
  66. 奥間のサタルー(最終決定稿)   尚巴志、奥間ノロに魅了される。
  67. 望月ヌル(最終決定稿)   謎の爺さん、望月党を語る。
  68. 冊封使(最終決定稿)   首里の宮殿の儀式で、武寧と汪応祖、正式に王になる。
  69. ウニョンの母(最終決定稿)   ウニタキ、亡くなった妻の秘密を知る。 
  70. 久米村(最終決定稿)   尚巴志とウニタキ、懐機に呼ばれて久米村に行く。
  71. 勝連無残(最終決定稿)   勝連按司が奇病に倒れる。 
  72. 伊波按司(最終決定稿)   大きな台風が来て各地で被害が出る。
  73. ナーサの望み(最終決定稿)   ウニタキ、ナーサを味方に引き入れる。
  74. タブチの野望とシタルーの誤算(最終決定稿)  八重瀬按司、中山王と同盟する。
  75. 首里グスク完成(最終決定稿)   中山王と山南王の決戦が迫る。
  76. 首里のマジムン(最終決定稿)   尚巴志、首里グスクを奪い取る。 
  77. 浦添グスク炎上(最終決定稿)   浦添グスクは焼け落ち、亜蘭匏は消える。
  78. 南風原決戦(最終決定稿)   尚巴志、中山軍を壊滅させる。
  79. 包囲陣崩壊(最終決定稿)   達勃期は出直し、汪応祖は首里を攻める。
  80. 快進撃(最終決定稿)   尚巴志、中グスク、越来グスクを攻め落とす。
  81. 勝連グスクに雪が降る(最終決定稿)   尚巴志、勝連グスクを落とす。

 

尚巴志伝 第二部 目次

 

・尚巴志伝の年表

・第一部の主要登場人物

・尚巴志の略歴

・尚巴志の祖父、サミガー大主の略歴

・尚巴志の父、思紹の略歴

・馬天ヌル(馬天ノロ)の略歴

・中山王、察度の略歴

・中山王、武寧の略歴

・汪英紫の略歴

・山南王、汪応祖の略歴

・泰期の略歴

・クマヌの略歴

・三好日向の略歴

・早田左衛門太郎の略歴

・ウニタキの略歴

・懐機の略歴

・倭寇年表

第二部 主要登場人物

サハチ       1372-1439  尚巴志。島添大里按司
マチルギ      1373-    尚巴志の妻。伊波按司の娘。
サグルー      1390-    尚巴志の長男。妻は護佐丸の妹、マカトゥダル。
ジルムイ      1391-    尚巴志の次男。後の尚忠。妻はサムの娘、ユミ。
ミチ        1393-    尚巴志の長女。島添大里ヌル、サスカサ。
イハチ       1394-    尚巴志の三男。妻は具志頭按司の娘、チミー。
チューマチ     1396-    尚巴志の四男。妻は山北王の娘、マナビー。
マグルー      1398-1453  尚巴志の五男。妻は兼グスク按司の娘、マウミ。
思紹        1354-1421 中山王。尚巴志の父。
佐敷ヌル      1374-    尚巴志の妹、マシュー。シンゴと結ばれ娘を産む。
佐敷大親      1376-    尚巴志の弟、マサンルー。妻は奥間大親の娘、キク。
平田大親      1378-    尚巴志の弟、ヤグルー。妻は玉グスク按司の娘。
与那原大親     1383-    尚巴志の弟、マタルー。妻はタブチの娘、マカミー。
クルー       1388-    尚巴志の弟、妻は山南王シタルーの娘、ウミトゥク。
馬天ヌル      1357-    思紹の妹、尚巴志の叔母。
ササ        1391-    馬天若ヌル。父はヒューガ。母は馬天ヌル。
ヒューガ      1355-1470 三好日向。中山の水軍大将。
苗代大親      1360-    思紹の弟。サムレー総隊長。武術師範。
マカマドゥ     1392-    苗代大親の三女。マウシ(護佐丸)の妻。
クグルー      1386-    泰期の三男。苗代大親の娘婿。
サミガー大主    1356-    思紹の弟、ウミンター。
シビー       1395-    尚巴志の従妹。メイユーの弟子になる。
ウニタキ      1372-1433 三星大親。「三星党」の頭。
チルー       1368-    ウニタキの妻。尚巴志の母の妹。
イーカチ      1373-    「三星党」の副頭。絵画き。
ナツ        1381-    ウニタキの配下から尚巴志の側室になる。
シズ        1389-    ウニタキの配下。ササと一緒にヤマトゥに行く。
ヤールー      1385-    ウニタキの配下。サグルーを守っている。
ファイチ      1375-1453 懐機。明国の道士。尚巴志の客将。
サスカサ      1354-    ミチにサスカサを譲り、運玉森ヌルになる。
マウシ       1391-1458 真牛。山田按司の次男。尚巴志の甥。護佐丸。
マカトゥダル    1392-    護佐丸の妹。サグルーの妻。
マサルー      1364-    山田按司の家臣。
シラー       1391-    マサルーの次男。
クマヌ       1346- 1412 中グスク按司。中山の重臣
美里之子      1362-    越来按司。中山の重臣。思紹の義弟。
當山之子      1365-    美里之子の弟。浦添按司になる。
クサンルー     1387-    當山之子の長男。浦添按司
カナ        1391-    當山之子の長女。浦添ヌル。
サム        1372-    後見役から勝連按司になる。伊波按司の四男。
ユミ        1392-    サムの長女。ジルムイ(尚忠)の妻。
ナーサ       1352-    首里の遊女屋「宇久真」の女将。
マユミ       1389-    「宇久真」の遊女。
宇座按司      1355-    泰期の次男。父の跡を継いで明国への使者となる。
シタルー      1362-1413  山南王。汪応祖
トゥイ       1363-    シタルーの正妻。山南王妃。察度の娘。
タルムイ(他魯毎) 1385-1429  豊見グスク按司。シタルーの長男。妻は尚巴志の妹。
豊見グスクヌル   1382-    シタルーの長女。タルムイの姉。
兼グスク按司    1389-    ジャナムイ。シタルーの次男。
保栄茂按司     1393-    グルムイ。シタルーの三男。妻は山北王の娘。
長嶺按司      1389-    シタルーの娘婿。
マアサ       1896-    シタルーの五女。
座波ヌル      1382-    山南王シタルーの側室。
島尻大里ヌル    1368-    ウミカナ。シタルーの妹。
タブチ       1360-    八重瀬按司。山南王シタルーの兄。
エータルー     1381-1413  タブチの長男。
エーグルー     1388-    タブチの三男。新グスク按司
チヌムイ      1395-    タブチの四男。
ミカ        1392-    八重瀬若ヌル。タブチの六女。チヌムイの姉。
八重瀬ヌル     1361-    タブチの妹。シタルーの姉。
サイムンタルー   1361-1429  早田左衛門太郎。対馬島倭寇の頭領。
早田六郎次郎    1387-    左衛門太郎の跡継ぎ。妻はユキ。
ユキ        1388-    六郎次郎の妻。尚巴志の娘。母はイト。
イト        1372-    対馬島の女船長。ユキの母。
シンゴ       1372-    早田新五郎。左衛門太郎の弟。
マツ        1372-    中島松太郎。早田左衛門太郎の家臣。
トラ        1372-    大石寅次郎。早田左衛門太郎の家臣。
早田五郎左衛門   1349-    左衛門太郎の叔父。朝鮮国の富山浦に住む商人。
早田丈太郎     1371-    五郎左衛門の長男。漢城府の津島屋の主人。
浦瀬小次郎     1375-    五郎左衛門の娘婿。
早田ナナ      1388-    早田次郎左衛門の娘。
早田左衛門次郎   1387-    六郎次郎の従兄弟。
早田小三郎     1391-    六郎次郎の義弟。
サングルミー    1371-    与座大親。中山の進貢船の正使。
メイファン     1379-    張美帆。明国の海賊の娘。
メイリン      1374-    張美玲。メイファンの姉。
スーヨン      1387-    張思永。メイリンの娘。
メイユー      1376-    張美玉。メイファンの姉。尚巴志の側室になる。
ラオファン     1338-    黄敬。三姉妹の武術の師匠。
リェンリー     1376-    黄怜麗。ラオファンの娘。
ジォンダオウェン  1364-    鄭道文。三姉妹の配下の海賊。
ユンロン      1387-    鄭芸蓉。ジォンダオウェンの娘。 
リュウジャジン   1362-    劉嘉景。三姉妹の配下の海賊。
リィェンファ    1377-    楊蓮華。富楽院の妓楼『桃香楼』の女将。
ヂュヤンジン    1375-    朱洋敬。懐機の友。宮廷に仕える役人。
永楽帝       1360-1424  明国の皇帝。
リュウイェンウェイ 1389-    劉媛維。富楽院の最高級妓楼『酔夢楼』の妓女。
ファイホン     1379-    懐虹。懐機の妹。
ヂャンサンフォン  1247-    張三豊。武当山の道士で、武当拳創始者
シンシン      1390-    范杏杏。張三豊の弟子。
フカマヌル     1372-    外間ノロ。久高島のノロ尚巴志の腹違いの妹。
大里ヌル      1387-    久高島のノロ。月の神様を祀る。
奥間大親      1357-    ヤキチ。奥間から来た尚巴志の護衛役。中山の重臣
平安名大親     1348-    勝連の重臣。ウニタキの叔父。
勝連ヌル      1369-    ウニタキの姉。
伊波按司      1363-    マチルギの兄。
山田按司      1365-    マチルギの兄。
攀安知       1376-1416  山北王。
マナビー      1397-    攀安知の次女。チューマチの妻。
涌川大主      1377-    攀安知の弟。
勢理客ヌル     1356-    アオリヤエ。攀安知の叔母。
アタグ       1355-    山北王に仕えるヤマトゥの山伏。
本部のテーラー   1376-1416  攀安知の幼馴染み。サムレー大将。
リュウイン     1359-    劉瑛。山北王の軍師。
油屋、ウクヌドー  1350-    奥堂。山北王に仕える博多筥崎八幡宮の油屋。
兼グスク按司    1378-    ンマムイ。武寧の次男。妻は攀安知の妹。
マハニ       1379-    兼グスク按司の妻。山北王、攀安知の妹。
マウミ       1399-    ンマムイの長女。
ヤタルー師匠    1359-    阿蘇弥太郎。ンマムイの武術の師匠。
慈恩禅師      1350-1448  禅僧であり武芸者。ヒューガの師匠。
飯篠修理亮     1387-1488 武芸者。長威斎。
二階堂右馬助    1390-    慈恩の弟子。
一文字屋孫三郎   1361-    次郎左衛門の弟。坊津の一文字屋主人。
みお        1394-    一文字屋孫三郎の三女。
村上又太郎     1386-    村上水軍の頭領の長男。上関を守っている。
村上あや      1392-    村上又太郎の妹。
塩飽三郎入道    1358-    塩飽水軍の頭領。
一文字屋次郎左衛門 1355-    京都の一文字屋の主人。
まり        1394-    一文字屋次郎左衛門の三女。
高橋殿       1376-    足利義満の側室。道阿弥の娘。
対御方       1379-    足利義満の側室。高橋殿に仕えている。
平方蓉       1383-    陳外郎の娘。高橋殿に仕えている。
足利義持      1386-1428  室町幕府第四代将軍。
日野栄子      1390-1431  足利義持の奥方。
勘解由小路殿    1350-1410  斯波道将。将軍様の補佐役。
斯波左兵衛督    1371-1418  勘解由小路殿の嫡男。将軍様の補佐役。
中条兵庫助     1359-    将軍様の武術指南役。慈恩禅師の弟子。
中条奈美      1380-    中条兵庫助の娘。夫が戦死し、高橋殿に仕える。
外郎       1360-    陳宗奇。薬師。外交使節の接待役。
魏天        1350-    将軍様に仕える明国の通事。
栄泉坊       1389-    東福寺を追い出された画僧。
増阿弥       1368-    奈良の田楽新座の太夫
一徹平郎      1355-    北野天満宮の宮大工。
源五郎       1359-    腕はいいが変わり者の瓦職人。
新助        1379-    龍ばかり彫っている等持寺の大工。
渋川道鎮      1372-1446  九州探題。勘解由小路殿の娘婿。
宗讃岐守貞茂    1364-1418  対馬守護。
平道全       1376-    宗貞茂の家臣。
宗金        1380-    博多妙楽寺の僧。
李芸        1373-1445  倭寇にさらわれた母親を探している朝鮮の役人。
シーハイイェン   1390-    施海燕。旧港宣慰司、施進卿の次女。施二姐。
ツァイシーヤオ   1390-    蔡希瑶。シーハイイェンの親友。
シュミンジュン   1342-    徐鳴軍。シーハイイェンの師匠。張三豊の弟子。
ワカサ       1364-    旧港の通事。若狭出身の倭寇
奥間の長老     1348-    ヤザイム。奥間大主。
サタルー      1387-    奥間の長老の跡継ぎ。尚巴志の息子。
奥間ヌル      1374-    奥間村のノロ尚巴志の娘ミワを産む。
奥間のサンルー   1382-    「赤丸党」の頭。クマヌの息子。
クジルー      1393-    サンルーの配下。マサンルーの息子。
米須按司      1357-1414  摩文仁大主。武寧の弟。若按司の妻はタブチの娘。
摩文仁按司     1383-1414  米須按司の次男。
玻名グスク按司   1358-1414  中座大主。タブチの義兄。
真壁按司      1353-1414  山グスク大主。玻名グスク按司の義兄。
伊敷按司      1363-    ナーグスク大主。真壁按司の義弟。
イサマ       1375-    伊平屋島の田名大主の長男。田名親方の兄。
我喜屋大主     1359-    田名大主の弟。イサマの叔父。
サミガー親方    1361-    与論島で鮫皮を作っている親方。
麦屋ヌル      1373-    先代の与論按司の娘。ウニタキの従妹。
ハル        1395-    山南王のシタルーから尚巴志に贈られた側室。
クムン       1373-    島尻大里から来た石屋。
スヒター      1391-   マジャパイト王国の女王クスマワルダニの娘。
辺戸ヌル      1360-   安須森の麓の辺戸村のヌル。
カミー       1402-    アフリヌルの孫娘。
屋嘉比のお婆    1320-    先々代の屋嘉比ヌル。
福寿坊       1387-    備前児島の山伏。
辰阿弥       1384-    時衆の武芸者。
ブラゲー大主    1353-    チヌムイの祖父。貝殻を扱うウミンチュの親方。
小渡ヌル      1380-    父は越来按司。母は山北王珉の妹。久高ヌルになる。
照屋大親      1351-    山南王の重臣。交易担当。
糸満大親      1367-    山南王の重臣
新垣大親      1360-1414  山南王の重臣。タブチの幼馴染み。
真栄里大親     1362-1414  山南王の重臣
波平大親      1366-    山南王の重臣
波平大主      1373-    波平大親の弟。サムレー大将。タルムイ側に付く。
国吉大親      1375-    山南王の重臣。妻は照屋大親の娘。
賀数大親      1368-    山南王の重臣。タルムイ側に付く。
兼グスク大親    1363-    山南王の重臣。タルムイ側に付く。
石屋のテハ     1375-    シタルーのために情報を集めていた。
大村渠ヌル     1366-    初代山南王の娘。前島尻大里ヌル。
慶留ヌル      1371-    シタルーの従妹。前島尻大里ヌル。
愛洲次郎      1390-    愛洲水軍の大将の次男。
寺田源三郎     1390-    愛洲次郎の家臣。
河合孫次郎     1390-    愛洲次郎の家臣。
堂之比屋      1362-    久米島堂村の長老。
堂ヌル       1384-    堂之比屋の娘。
新垣ヌル      1380-    久米島北目村のヌル。
大岳ヌル      1386-    久米島大岳のヌル。
具志川若ヌル    1397-    具志川ヌルの娘。
クイシヌ      1373-    久米島ニシタキのヌル。
クマラパ      1339-    狩俣按司マズマラーの夫。元の国の道士。
マズマラー     1357-    狩俣の女按司
タマミガ      1389-    クマラパとマズマラーの娘。
那覇勢頭     1360-    目黒盛の重臣。船長として琉球に行く。
目黒盛豊見親    1357-    ミャークの首長。
漲水のウブンマ   1379-    漲水ウタキのヌル。目黒盛の従妹。
アコーダティ勢頭  1356-    野崎按司重臣。船長としてトンド国に行く。
ムマニャーズ    1342-    上比屋の先代の女按司
ツキミガ      1390-    ムマニャーズの孫娘。
アラウスのウプンマ 1340-    戦死したアラウス按司の妹。
マムヤ       1339-    保良の女按司の末娘。先代の野城按司
チルカマ      1349-    クマラパの妹。先代の石原按司
阿嘉のトゥム    1365-    久米島からミャークに渡った兄弟の弟。伊良部島に住む。
スタタンのボウ   1360-    多良間島の女按司。クマラパの弟子。
ハリマ大殿     1359-    ボウの夫。ターカウの倭寇
平久保按司     1355-    石垣島按司。ターカウの倭寇
ブナシル      1360-    名蔵の女按司
ミッチェ      1387-    ブナシルの娘。父親は富崎按司
マッサビ      1369-    ウムトゥダギのフーツカサ。池間島出身。
サユイ       1391-    マッサビの娘。弓矢の名人。
阿嘉のグラー    1362-    マッサビの夫。久米島からミャークに渡った兄弟の兄。
ガンジュー     1386-    熊野の山伏、願成坊。
タキドゥン     1348-    島添大里按司の息子で、タキドゥン島の按司になる。
ユミ        1361-    ドゥナン島サンアイ村のツカサ。
ナーシル      1391-    ユミの娘。父は苗代大親

 

スサノオ            ヤマト国の大王。牛頭天王
豊玉姫             スサノオの妻。
玉依姫             スサノオ豊玉姫の娘。ヒミコ。アマテラス。
アマン姫            玉依姫の妹。アマミキヨ
ユンヌ姫            アマン姫の娘。
アキシノ            厳島神社の内侍。初代今帰仁ヌル。
クミ姫             久米島の神様。ビンダキ姫の三女。
ウパルズ            池間島の神様。ウムトゥ姫の長女。
赤名姫             ウパルズの孫。ユンヌ姫と行動を共にする。
ウムトゥ姫           石垣島於茂登岳の神様。ビンダキ姫の次女。
ノーラ姫            石垣島の名蔵の神様。ウムトゥ姫の次女。
ヤラブ姫            ノーラ姫の三女。
ビシュヌ            クバントゥオンの神様。シィサスオンの神様でもある。
ラクシュミ           ビシュヌの妻。ミズシオンの神様。
サラスワティ          ヤラブダギの神様。弁才天
イリウムトゥ姫         二代目ウムトゥ姫の次女。クン島の神様。
ユウナ姫            イリウムトゥ姫の次女。ドゥナン島の神様。